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【再掲】videoolio vol.29: ZAPP~来日公演を記念して、過去のライブで披露した名曲の数々をプレイバック!
トークボックスを駆使した独自のサウンドでブラックミュージックの歴史にその名を刻むファンク・バンド、ザップが、SUMMER SONICのBillboard JAPAN Party!に登場した2015年以来、1年半ぶりの来日公演を4月に行う。1999年に惜しくも世を去ったロジャー・トラウトマンの意思を継ぐトラウトマン兄弟を中心に、メンバー全員が楽器やボーカルを入れ替え、ノンストップでヒット・チューンが繰り出し、前回公演では世界的大ヒットとなったマーク・ロンソン「アップタウン・ファンク feat. ブルーノ・マーズ」も披露するなど、ファンク・エンタテインメント・ショウを繰り広げてくれる。そんなザップの来日を前に、過去の来日公演で披露され、今回の公演でもきっと演奏してくれるであろう名曲を映像とともに振り返る。彼らの楽曲は2Pacをはじめ数々のヒップホップ・アーティストにサンプリングされており、ファンク・リスナーはもちろん、ヒップホップ・ファンにも是非チェックして頂きたい。
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(1980年)
トラウトマン兄弟の幼馴染みだったブーツィー・コリンズの紹介でジョージ・クリントンの前座をしたのがきっかけで、メジャーデビューすることになったザップの記念すべきファースト・シングルであり、デビューアルバム『ザップⅠ』の1曲目を飾っている代表曲。ロジャーとブーツィーが共同プロデュースしたこの曲は全米R&Bチャートで2位を記録した。
(1982年)
こちらもザップの代表曲として真っ先にあがる曲で、2ndアルバム『ザップⅡ』に収録され、ザップとして唯一のR&Bチャート1位を記録した。重厚なミドルテンポのビートの上を駆け巡るシンセとヴォコーダーが高揚感を生み出し、タイトル通り会場がダンスフロアと化す。ライブでは、メンバーのソロにも注目したい。また、EPMDやビースティ・ボーイズ、レッドマン、ジャングル・ブラザーズの曲にサンプリングされている。
(1986年)
4thアルバム『The New Zapp IV U』の最後のシングルとしてリリース。生歌とトークボックスが絶妙に絡み合い、心地の良くも少し切なさを感じさせるスローバラード。全米R&Bチャートで8位を記録した。最近だと日本でも大ヒットを記録したモダン・ファンク・ユニット、タキシードのジェイク・ワンが同曲をサンプリングした楽曲「Computro Love」をSoundcloudで公開している。
(1981年)
マーヴィン・ゲイのヒット「悲しいうわさ」のカヴァーがR&BチャートでNo.1を記録したロジャーのソロ・アルバム『THE MANY FACETS OF ROGER』に収録されている名曲。ボーカルが印象的だが、繰り返されるシンプルなビートとカッティング・ギターがじわじわと効いてきて、聴き終わった後も脳内に残る中毒性がある。このギター・フレーズはビースティー・ボーイズの「Hey Ladies」でもサンプリングされている。
(1982年)
1982年にリリースされ、全米R&Bチャート2位を記録したアルバム『ザップⅡ』に収録。ロジャーのブルース・ハープも冴えわたり、シングルとしてもR&Bチャートで10位にランクインした。レイ・デイヴィスのコミカルな低温・ヴォイスが印象的な一曲。R.L., Snoop Dogg and Lil' Kimの映画『ドクター・ドリトル2』のテーマソング「ドゥ・ユー・ワナ・ロール(ドリトルのテーマ)」にサンプリングされている。
(1983年)
1983年にリリースされた3rdアルバム『ザップⅢ』に収録。この曲もまたErick Sermon feat. Ice Cube and Kam「The Ill Shit」 やGuy「Teddy's Jam Ⅲ」でサンプリングされている。なお、『ザップⅢ』からはこの曲以外にも「Heartbreaker」が過去の公演で披露されている。
(1995年)
4thアルバム『The New Zapp IV U』の最後のシングルとしてリリース。生歌とトークボックスが絶妙に絡み合い、心地の良くも少し切なさを感じさせるスローバラード。全米R&Bチャートで8位を記録した。最近だと日本でも大ヒットを記録したモダン・ファンク・ユニット、タキシードのジェイク・ワンが同曲をサンプリングした楽曲「Computro Love」をSoundcloudで公開している。
ザップの楽曲ではないものの、過去の公演で必ず披露され会場のテンションをピークに持っていた名曲。2パック feat. ドクター・ドレーにロジャーが参加したこの曲は、全米チャート2週連続で1位を獲得した。トラックの元ネタはジョー・コッカーの「Woman To Woman」だが、ロジャーのトークボックスが冴えわたっており、彼なくしてこの曲のヒットはなかったかもしれない。
(2018年)
2018年2月には【SUMMER SONIC 2015】の「Billboard JAPAN Party!」での共演をきっかけに交流が生じたタキシードとの、新旧ファンク・サウンドを聴かせるコラボ曲「Shy」をリリース。現在も精力的に活動を続けているが、ライブでは過去のヒット曲のオンパレードで、テリー・トラウトマンの息子であるトーマス・トラウトマンと、アンソニー・アリントンら若手がステージを縦横無尽に動き回り、テリーとレスターの兄弟もまたオーディエンスを煽りまくるファンク・エンターテイメント・ショウが繰り広げられる。ザップを知っている人も良く知らない人も、必ずや満足できる総立ち必至のパフォーマンスを見逃さないでほしい。
公演情報
ZAPP
ビルボードライブ東京:2018/7/11(水)-7/12(木)
1st Stage Open 17:30 Start 19:00 / 2nd Stage Open 20:45 Start 21:30
>>公演詳細はこちら
ビルボードライブ大阪:2018/7/13(金)
1st Stage Open 17:30 Start 18:30 / 2nd Stage Open 20:30 Start 21:30
>>公演詳細はこちら
INFO: www.billboard-live.com
BAND MEMBERS
テリー・トラウトマン / Terry Troutman(Keyboards, Vocals)
バート・トーマス / Bart Thomas(Keyboards, Vocals)
デイル・デ・グロート / Dale De Groat(Keyboards, Vocals)
ロナルド・フロスト / Ronald Frost(Keyboards, Vocals)
レスター・トラウトマン / Lester Troutman(Drums)
アンソニー・アリントン / Anthony Arrington(Sax)
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