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モーニング娘。'17(小田さくら単独/加賀楓&横山玲奈)『BRAND NEW MORNING/ジェラシー ジェラシー』インタビュー



モーニング娘。'17  『BRAND NEW MORNING/ジェラシー ジェラシー』 インタビュー

 この20年に対して「いや、私たちが今の新しいモーニング娘。なんです」なんて簡単に言っちゃいけない―――

 いよいよ20周年を迎えたモーニング娘。の歴史。その重みを全力で受け止めながら、そして愛しながら、6人の先輩と6人の後輩の中心で歌い踊るメンバー・小田さくら初の単独インタビューを敢行。ひとりぼっちの新メンバーとして入ってきた歌姫が、敬愛する先輩たちの卒業を見届けながら成長し、その小さな体に宿した「その歴史を守らないで何がモーニング娘。だ!」という想い。「小田ちゃんより誰々のほうが上手い」みたいなことを聞きたくないと語るほどのプライド。モーニング娘。を背負っていかんとする者の強い気持ちを語ってもらった。

 そして、そんな先輩たちの背中を追いかけていく新メンバー・加賀楓&横山玲奈(13期)にも初インタビューを敢行。小田の言葉と比較するとまだまだフレッシュな発言だらけの2人ではあるが、その体には早くもモーニング娘。として戦っていかんとする炎を燃やし始めている。衝撃の0.1刻みでフォーメーションダンスを磨き上げてきたグループの洗礼を受けならも、前へ前へ踏み出そうとしていく、そして20年の歴史の新たなページを彩る彼女たちの想い、モーニング娘。の未来を想像しながら受け止めてほしい。

可愛すぎる13期/泣いて叱った12期/道重さゆみの存在/まーちゃん活動休止~再開
「佐藤さんの気持ちに応えていきたい」

小田さくら(11期)単独インタビュー

--かつて【モーニング娘。11期メンバー『スッピン歌姫』オーディション】に合格し、ひとりぼっちの新メンバーとして入ってきた小田さんですが、気付けば6人もの後輩を持つ先輩となりました。

モーニング娘。11期メンバー小田さくら デビューまでの軌跡
モーニング娘。11期メンバー小田さくら デビューまでの軌跡

小田さくら:私、後輩のことが大好き過ぎて。13期、本当に可愛いんですよ! ふたり(加賀楓&横山玲奈)が夫婦に見えるんです。加賀が横山に対して「おまえはバカだな。ウチの家内がすみません」みたいな。でも横山のほうが立場は上なんですよ(※あくまで小田さんのイメージです)。夫婦漫才みたいな感じが個人的にはすごく大好きで。ただ、今、春ツアーのリハが始まってるんですけど、「好き、好き」言ってちゃいけないなって。好き過ぎると嫌われるのが怖くなって何も言えなくなるじゃないですか。その壁は壊そうと思っていて、今ちょっと動いてるんですけど。「そこは先輩だからな」という自覚を持ち、敢えて自分の口から「先輩、後輩」っていう単語を出すようにしてます。

--じゃないと可愛がりすぎてしまう?

小田さくら:そうなんですよ。甘やかしちゃうなと思って。

--12期(尾形春水/野中美希/牧野真莉愛/羽賀朱音)が入ってきたときとは、また違う感覚なんですか?

小田さくら:12期のときは何にも出来なかったんですよね。お説教というものを初めてしたんですけど、そのときにすごく悲しくなっちゃって、12期じゃなく私が泣きながら話してたんですよ(笑)。っていう思い出があるから……困らせただろうなって。ちゃんと見本となる行動をしていなかった。あの4人が入ってきたとき、私は先輩らしいことが全然出来なかったなって気持ちがあり、今13期と向き合ってるんですけど。でも13期ばっかり見てても、12期から「私たちのときは全然やってくれなかったのにな」って思うかもしれないから、そうならないように今12期という存在を改めて大切に思ってます。

モーニング娘。'17(小田さくら単独/加賀楓&横山玲奈)『BRAND NEW MORNING/ジェラシー ジェラシー』インタビュー?

--ちなみに、12期へのお説教の内容はどんなものだったんですか?

小田さくら:12期が入っていちばん最初のハロコン(http://bit.ly/1EZxW6L)のリハーサルで……クリスマス・イヴでした。で、工藤さん(工藤遥/10期)、私、12期。道重さん(道重さゆみ/6期)が卒業(http://bit.ly/1tvFXVs)されて間もない頃で、本当にあのとき大変だったんですよ。いろんなスタッフさんに時間を取ってもらったりしていて、それでも完成しなくて、それで12期に「道重さんが「みんななら大丈夫」って言って卒業したのに、こんなの見せらんないよ」って伝えながら私が泣いたんですよ。

--なんで泣いちゃったんでしょうね?

小田さくら:想いと言葉が比例しなかったんだと思います。想いが勝っちゃって涙になったんだと思うんですけど、そういうこともありましたね。大変でした。

--その反省を生かしながら13期とは対峙しようと思ってると。

小田さくら:12期のときは自分が出来てないから言えない。言ったところで「小田さん、出来てないじゃないですか」ってなるのが怖かったんです。先輩に対しても「小田、12期にめっちゃ言うけど、自分が出来てないよね」って思われるのが怖かったんですよ。でも今はあのときより出来ることが増えたので「言ってもいい」っていう自信があるというか。だから言うべきことは言う。これは出来ないけど、これは出来るから言う。何なら「小田も出来てないじゃん」と思われてても言う! そこは一歩前に進んだと思います。

--今の話にも象徴されるように小田さんもすっかり先輩になられた訳ですけど、どんな気分ですか?

小田さくら:今、先輩が6人、後輩が6人なんですよ。

--ちょうど真ん中ですね。

小田さくら:ずっと先輩についていく側だったんですけど、今は引っ張っていく側に提案できる立場というか。「私が引っ張る」っていう気持ちも持つようになったし、「後輩をつれていく」っていう気持ちも持つようになったし、引っ張っていこうとされている先輩方に意見を出せるようにもなったので、ただ「ついていけばいい」から「もっとこうすれば良くなる」って自分の考えを持つようになった。先輩ってこうやってなっていくんだなって。それを感じる先輩も感じない先輩もいたんだろうなとか、そういうことが分かるようになりました。

--せっかくの単独インタビューなので、小田さんがそこに至るまでのストーリーも振り返っていきたいんですが、今話にも出た道重さんが卒業される頃の自分。今振り返るとどんな自分だったなと思いますか?

モーニング娘。'14 『時空を超え 宇宙を超え』(Morning Musume。'14[Beyond the time and space]) (Promotion Ver.)
モーニング娘。'14 『時空を超え 宇宙を超え』(Morning Musume。'14[Beyond the time and space]) (Promotion Ver.)

小田さくら:あのときはそれこそ「ついていく」ということしか出来てなかった。あの当時、今の自分の気持ちとか意欲があれば、もっとモーニング娘。に貢献できてたなって。それぐらいモーニング娘。'14の頃の自分は甘えが多かった。多分、9人も先輩がいたからだったんでしょうけど、そう思います。そりゃあのときがあってこその今だし、かと言って今の自分に満足してるかと言ったら、過去に感謝できるほど過去を頑張ってないので、振り返ると反省点が多かったなって思う。でもそれと同時に「あ、過去を反省できるってことは、成長できたんだな」って。あと、焦りはあったと思います。道重さんが卒業される。12期が入る。初めて後輩ができる。だから「どうすればいいんだろう?」って。それは私だけじゃなく、グループ全体がそうだったと思うんですけど。

--今振り返ると、道重さんはどんな存在だったと思いますか?

小田さくら:あんなに分かりやすく旗を揚げてくれる人がいるっていうのは、貴重だったんだなって思います。「誰が先頭ですか?」と聞かれたら全員が全員で「道重さんです」って言う。そんな人がいた時代、今思うと凄いなって思います。ひとりっていうのが凄い。みんなが同じ人を想う。9人もいるのに。凄かったなって思います。

--モーニング娘。20年の歴史の中でも唯一ですよね、その形は。

小田さくら:そうですね! 今はアンジュルムさんがその形なのかもしれない。

--ちなみに、道重さんは「再生」宣言(http://bit.ly/2mCkt0F)をされて、まもなく再生公演【SAYUMINGLANDOLL~再生~】をスタートします。

小田さくら:「何をするんだろう?」って。その前に「今、どういう顔をしてるんだろう?」とか「髪はどれぐらいの長さだろう?」とか「どういう仕事してるんだろう?」とか、すごく気になりますね。卒業されてから1回しかお会いできてないので。

--そんな道重さんのモーニング娘。卒業翌年よりモーニング娘。'15がスタート。そのタイミングでまーちゃん(佐藤優樹/10期)と小田さんと尾形さんと野中さんの4人にインタビュー(http://bit.ly/1J2qJAD)させて頂きましたが、そこでまーちゃんが「メンバーが1人1人になっちゃってるなって感じる。道重さんが1本1本くれた薔薇を優樹たちがくっつけなきゃいけない」と熱弁していました。あの頃の小田さんはどんなモードだったんですか?

モーニング娘。'15『夕暮れは雨上がり』(Morning Musume。'15[The Sunset After the Rain]) (Promotion Edit)
モーニング娘。'15『夕暮れは雨上がり』(Morning Musume。'15[The Sunset After the Rain]) (Promotion Edit)

小田さくら:私個人がいちばん変わったのはモーニング娘。'15なんです。その頃「道重さんがこうだったから」ということに囚われすぎてて「みんな、気にし過ぎだな。変わらなきゃな」と思ったのがきっかけなんですけど、いちばん最初の希望として「可愛くなりたい」という想いがあって。いつも笑っている人って「あ、この人、いつも笑ってるんだな」って顔をしてるじゃないですか。そういう人は道ですれ違っただけでも「この人、楽しそうだな。人生、楽しそうだな」って感じさせる。そういう人になりたくて。

--笑顔が素敵な人は可愛いですもんね。

小田さくら:それでまずは作り笑いから始めたんですね。どんな状況でもとりあえず笑ってる。笑ってることによって場の空気が変わればいいなと思って。そしたら「表情が柔らかくなった」って言われたり、先輩からも「笑うようになった」とか「明るくなった」とか、自分が目指していたことをそのまま言ってもらえるようになって、それからはもう何があっても何でも楽しくなって「あ、これも楽しい、あれも楽しい、これも好き、あれも好き」みたいな。だから私の中で「どこまで行ってもポジティブ!」みたいな性格になったのは、モーニング娘。'15からで。2012年から私はモーニング娘。をやってますけど、そこがリスタートというか……「今をめがけて」って考えるとあそこがリスタートだったなって思います。

--また、その頃は、佐藤優樹×小田さくらのコンビが出来上がっていった時期というか、2人が対になって歌う場面もどんどん増えていきましたよね。小田さんにとってまーちゃんはどんな存在だったりするんでしょう?

小田さくら:初めてあんな人に逢ったので……こういう人と一緒に仕事をする機会に恵まれたというのは、きっと自分の人生において大きい出来事なんだろうなって感じがします。みんな仲良くて仲間! お友達! みたいな雰囲気もすごくある中で、その人と仕事をする。しかも先輩。でも年下。なので、モーニング娘。として出逢ってから出来上がった何か。という感じがすごくします。なんか不思議な人ですよね。あんなに影響力のある人はなかなかいないし、私の中ではひとつ確立されたジャンルです。

モーニング娘。'17(小田さくら単独/加賀楓&横山玲奈)『BRAND NEW MORNING/ジェラシー ジェラシー』インタビュー?

--モーニング娘。'15になるまでの彼女は、どちらかと言うと「天然」とか「変わった女の子」みたいな表面的なイメージだけで語られることが多かったですけど、小田さんは「佐藤さんは凄い人」ということを最初に言い出したメンバーだったと思うんですよね。

小田さくら:だって、天才ですもん。自分がモーニング娘。に入る前から「あ、この人は天才だな」って思ってました。今一緒に活動してても「天才だな」って思います。

--その天才が腰椎椎間板ヘルニアで活動休止。不在のままモーニング娘。'17の活動もスタートする形になりましたが、どんなことを感じたり想ったりしていました?

小田さくら:あのとき「凄いな」と思ったのは、メンバーの対応の早さ。リハーサルで「立ち位置変更します。歌割り変更します」となって、北海道で行われた【モーニング娘。'16 コンサートツアー秋 ~MY VISION~】の振替公演では尾形春水ちゃんもインフルエンザで急に出れなくなったんですよ。でもその日の朝にバババッて自分たちで「こうしたほうがキレイだと思います」「この場位置、こう動けます」って数時間で考えて変更して提案して完成させたんです。「誰々の歌割りをもらったから誰々みたいにカバーしよう」とか「誰々の穴埋めよう」じゃなくて、穴を埋めるという意識から「今日しかないこの自分のパートでどう魅せるか」っていう意識をみんな持つようになったのかなって。ピンチと言えばピンチでしたけど、そうなれたきっかけと言えばきっかけでもあった。

--なるほど。

小田さくら:ただ、佐藤さんがいないと賑やかさにはやっぱり欠けますね(笑)。モーニング娘。って大人数なんですけど、1人いないだけですごく少なく感じるんです。

--では、先日「佐藤優樹 ステージ活動再開」のお知らせ(http://bit.ly/2mscW5C)が発表されましたが、また共に活動できるのはどんな気持ち?

モーニング娘。'17(小田さくら単独/加賀楓&横山玲奈)『BRAND NEW MORNING/ジェラシー ジェラシー』インタビュー?

小田さくら:「ようやく揃ったな」って。だからそれを観てほしい。ずっと楽しみにしてくれていた人もいるだろうし、佐藤さんが揃ってようやく本来のモーニング娘。'17なので。もちろん佐藤さんがいない12人の形でも、そのときはそのときで作り上げたものを見せていたんですけど、そこにひとり加わったことでどうバランスが変わるのか。それは私もすごく楽しみです。佐藤さんが13期とどう接するのかも楽しみだし。12期への接し方を見ていたときも「面白いな」と思ったので、13期にも早く絡んでほしいなって思います。

--お知らせには、本人の言葉で「スタッフさんや家族からは「もう少し休んだら?」と言われましたが、優樹の体のことは優樹が一番よく分かっています! 優樹はモーニング娘。に戻ります!」と綴られていて、すごく強い意志だなと感じたんですが、小田さんはどう思いましたか?

小田さくら:体のことって分からないじゃないですか。だから私たちも「今、休んでください」って言うべきなのか、応援するべきなのか、正直言って分からないんですけど、でもそこに佐藤さんの気持ちがあるのなら、それに応えていきたい。なので、今回の春ツアーは佐藤さんが戻ってくるというのもあるし、私自身が今気持ちを込めてステージに立てると思うので、そっちも重視しつつ、13期がどうなるのかも知りたいし、グループがどうなるのかも知りたいし、いろんなものが重なっているので、良い意味でどうなるのか想像がつかない。なので、私はすごく楽しみです。どうなるんだろう?

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モーニング娘。’17「BRAND NEW MORNING/ジェラシー ジェラシー」

BRAND NEW MORNING/ジェラシー ジェラシー

2017/03/08 RELEASE
EPCE-7310/1 ¥ 1,980(税込)

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Disc01
  1. 01.BRAND NEW MORNING
  2. 02.ジェラシー ジェラシー
  3. 03.モーニングみそ汁
  4. 04.Get you!
  5. 05.BRAND NEW MORNING (Instrumental)
  6. 06.ジェラシー ジェラシー (Instrumental)

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