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【再掲】MONDAY満ちる公演直前インタビュー&プレイリスト
今年3月、東阪のビルボードライブにて行われた【Mondo Grosso's The European Expedition Tribute Live】に当時のオリジナルメンバーとして参加し、20年前と変わらぬパフォーマンスで客席を圧倒したMONDAY満ちる。
日本クラブジャズ界のパイオニアとして活躍を続け、現在はNY郊外に暮らすMONDAY満ちるの“今”に直撃!
MONDAY満ちる、公演直前インタビュー
――まず、今年3月の【Shuya Okino presents Mondo Grosso's The European Expedition Tribute Live】を終えての感想をお聞かせいただけますでしょうか。
MONDAY満ちる:とっても楽しかったです!B-Bandj、豪太さん以外の他のミュージシャンは私達のあとに出てきた若い世代の方々だったのですごく 古臭さとか”もうこれやったよね”的なバイブスはなくてすごく元気いっぱいの楽しい演奏でした。しかしみんなうまいね!逆に私としてはもう年的に結構落ち着いた年齢になってきているのでみんなのパワーについていくのが大変でした。笑 申し訳なかったくらい!
――素晴らしいライブだったとお客様からも絶賛の声をいただいています。全く古さを感じない、今CDが発売されても全く違和感のないステージでしたが…
MONDAY満ちる:そうですね、多くのお客様とファンの方からとっても楽しんで頂けたと言っていただいて。満足していただけて嬉しかったです!
――ファン待望の歴史的ライブの再演を、当時とはほぼ違ったメンバーで行うと決まった時はどのように感じられましたか?
MONDAY満ちる:ちょっと残念な気持ちもありつつ、新しいミュージシャン達、しかもほとんど一緒にプレイした事のない方々と一緒に演奏できる楽しい気持ち、オリジナルメンバーの中の一人として選んでいただいた 光栄な気持ち、、全部混ざってました。
――いつもステージ上で、ミュージシャンたちととても楽しそうに笑顔でステージを楽しんでおられる姿が印象的です。バンドメンバーは、ご自身で指名されているのでしょうか?
MONDAY満ちる:私のバンドはいつも自分で選んでます。というかレギュラーメンバーの私の日本のドリームチームがやっと固まってきたのですが、みんなうまいから他の仕事とバッティングして出来ない時はいつも困ってます。そういう場合はまた知り合いのミュージシャンから紹介していただいて、最近の日本の音楽シーンで色々な私の好きなグルーブのスタイルが日本で全体的に増えてきているので、新しいミュージシャンとやるのもいつも楽しみにしてます。でも私のドリームチームが一番好きです!
――なるほど。いつも、100%のミュージシャンを従えてのステージなのですね。
ところで、今暮らしておられる場所は自然豊かなところだそうですが、そういった町での生活の中で、音楽の面で刺激を受けるのはどのようなときですか?
今暮らしておられる場所は自然豊かなところだそうですが、そういった町での生活の中で、音楽の面で刺激を受けるのはどのようなときですか?
MONDAY満ちる:自然に囲まれて生活していて静かな環境の中、自分の頭の中に鳴っている音楽を大事にできていると思います。家にピアノがあるので毎日ちょびちょびと作曲してます。
――MONDAY満ちるさんのお子様が12歳のころ、ダブステップが好きみたい!という記事を拝見しましたが、その後音楽の面で、どのように成長されたのでしょうか?
MONDAY満ちる:この2年半、かなりアルトサックスにはまって、今はJAZZのみです。たまにヒップホップを聴いてますが(ケンドリックラマー、ドレイクとか)、私や彼のお父さんから全然プッシュしてないのにただ本人がJAZZが一番かっこいいと。即興にすごく興味があって、もっと上手くなりたいといつも色んなアーティストの曲を聴いたり、練習したり、ピアノでコードを探したりしてます。やっぱりミュージシャンになるのかな...?
――さすがですね!12歳でダブステップ、14歳でJAZZ、さらにはアルトサックスにピアノでコード探しとは...うらやましい限りです。
ところで今、気になっているミュージシャンはいますか?ニューヨークで最近観られたライブや、現地のホットな音楽情報も気になります。
MONDAY満ちる:あんまり新しいアーティストは聴いてないけど... Lucas Aruudaはすごく好きで新しいアルバムを今レコーディングしているみたいで楽しみです。Kandace Springsはこれからどんなアーティストになるのかとか、Nathan Hainesの2012年のアルバムで4HeroesのMarc Macがプロデュースしたのが最近耳に気持ち良くすごく気に入ってます。
――では、今回のメンバーでお届けするビルボードライブ公演の見どころ、内容についてお決まりでしたら教えてください。
MONDAY満ちる:そうですね、この3年くらい結構ブラジリアンのテイストが多かったので最近もうちょっとSOUL-JAZZグルーブに戻ってます。もちろんブラジリアンテイストの曲も演奏しますが、新曲でまだレコーディングしてない曲も何曲か今回のツアーでライブデビューさせていただきます。あと最近NYでのライブで久しぶりに“Star Suite”をやってすごくスパークした演奏とお客さんから感動したという反応をいただいたので、今回のツアーでもやる予定です。もっと前回よりソウルフルなセットにしたいと思ってます。今回20歳になった平陸くんは去年19歳のときに初めてビルボードツアーに参加していただいたのですが、今回大阪のみ参加してくれます!色々見るべきスペシャルな感じになると思いますので是非みなさん足を運んで下さい!
公演情報
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Monday満ちるが選ぶ “HEATWAVE CHILLIN SET”
Dianne Reeves - In Your Eyes
MONDAY満ちる:もちろんオリジナルのPeter Gabrielバージョンから大好きだったこの曲なのですが、Dianne ReevesのバージョンでBilly Childsのアレンジとハーモニーの調和で尚更素晴らしい!
Rotary Connection & Minnie Riperton - I Am the Black Gold of the Sun
MONDAY満ちる:90年代DJ界ではNuyorican Soulのカバーで爆発した曲。やっぱりオリジナルでMinnie Rippertonの歌声がたまらない!
Teena Marie - Deja Vu (I've Been Here Before)
MONDAY満ちる:正直言うとTeena Marieの歌い方は時としてトぅーマッチに感じる時もあるのですが、このデビューアルバムからの曲はなんとも素晴らしい。しかも歌詞の内容が輪廻転生のことで。。超スピリチュアル!
Pat Metheny & Charlie Haden - Love Theme from Cinema Paradiso
MONDAY満ちる:"Cinema Paradiso"(邦題:ニュー・シネマ・パラダイス)の映画が封切られて以降、この曲を何回聴いても今だに涙が出ます。このバージョンもまたなんとも素敵です。
Cassandra Wilson - Sky and Sea (Blue In Green)
MONDAY満ちる:最近でたDon Cheadleが演じたMiles Davisの映画でオリジナルの"Blue In Green"をまた聴き直して曲を色々調べだしたらCassandra Wilsonのバージョンが出てきました。しかもずっと持ってたアルバムで何百回も聴いてるのに" Blue in Green"だと気づかなかった!!
Ella Fitzgerald (1961 recording) - A Night in Tunisia
MONDAY満ちる:息子が最近ジャズにはまって色々な録音のこの曲を掘っていてこのバージョンに出会いました。
Ella~~~~!!さすが。。。
Corinne Bailey Rae - Do You Ever Think of Me?
MONDAY満ちる:これ、、、、ただ好き。飾りのない生の気持ちと歌のプロダクション。テーマは特に今の私に響く。。
Esperanza Spalding - Unconditional Love
MONDAY満ちる:Esperanzaはジャズとソウルをなんとうまくフュージョンしているんでしょう!本当にいつ聴いても素敵でオリジナリティーを感じます。
The Cinematic Orchestra & Roots Manuva - All Things to All Men
MONDAY満ちる:ちょっとこのテーマのプレイリストから急にこのトラックが浮くかもしれないけど、私のサマー・プレイリストに入ります!ただカッコイイ!!!
Lucas Arruda - Agua
MONDAY満ちる:リオのオリンピックが終わったばかりで一曲ブラジリアンのアーティストを入れなければ!最近大好きなアーティスト。彼といつかコラボレーションしようと話し合ってます。
Echo Trio - Stolen Moments (Oliver Nelson)
MONDAY満ちる:2年前、中古レコードショップで掘り出したOlever Nelsonの"The Blues And the Abstract Truth" (たった5ドル!)の中に入ってるこの名曲。息子に聞かせたら彼は"この曲名知りたくてずっと探してた曲だよ!"と叫んで二人で感動して聴きました。こういう思い出が2016年夏の私の宝物になります。
公演情報
関連リンク
ジャズ・カンヴァセイションズ
2015/07/01 RELEASE
VICJ-61740 ¥ 3,080(税込)
Disc01
- 01.ロング・イエロー・ロード
- 02.ファースト・ナイト
- 03.ラヴ・アンド・ライフ
- 04.ワーニング:サクセス・メイ・ビー・ハザダス・トゥ・ユア・ヘルス
- 05.ニュー・ガール・イン・タウン
- 06.ブロークン・ドリームス
- 07.ドリーミング
- 08.エイント・ゴナ・アスク・ノー・モア
- 09.フロッグ
- 10.ワン・ノート・サンバ
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