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バンドじゃないもん!『完ペキ主義なセカイにふかんぜんな音楽を♥』インタビュー



バンドじゃないもん! 『完ペキ主義なセカイにふかんぜんな音楽を♥』 インタビュー

スタイルとしての、魂としてのアイドル。
正々堂々とみんなを楽しませて、みんなに希望を与える。
そのキラキラに当てられてほしい―――

 バンドじゃないもん!初特集インタビュー掲載!メジャー1stアルバム『完ペキ主義なセカイにふかんぜんな音楽を♥』については勿論、バンもん!の始まり、各メンバー加入劇とか生き様とかキャラとか、メンバーたちで創り上げた唯一無二性、6人それぞれの野望まで語ってもらいました。必読!

バンドじゃないもん!:
鈴姫みさこ(みさこ)ピンク
恋汐りんご(しおりん)赤
七星ぐみ(ぐみてゃん)水色
望月みゆ(みゆちぃ)緑
甘夏ゆず(ゆずポン)黄
大桃子サンライズ(ちゃんもも)青

でんぱ組.incとの対バン「私がやりたいことってこういうことかも」

--Billboard JAPAN.comとしても僕としても現体制初インタビューになりますので、まだバンもん!をよく知らない人たちにも「バンもん!好きになった!」となってもらえるようなインタビューが出来ればと思っているのですが、まず自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか?

バンドじゃないもん!/「青春カラダダダッシュ!」
バンドじゃないもん!/「青春カラダダダッシュ!」

鈴姫みさこ:バンもん!リーダーピンクなドラ娘、みさここと鈴姫みさです!

大桃子サンライズ:ディープマリンブルー担当のももちゃんこ大桃子サンライズです。

七星ぐみ:水色担当、ぐみてゃんこと七星ぐみです。

望月みゆ:メルヘングリーンのベース担当、みゆちぃこと望月みゆです。

甘夏ゆず:コットンイエロー担当、ゆずポンこと甘夏ゆずです!

恋汐りんご:恋するりんごいろ担当、汐りんこと恋汐りんごです。よろしくお願いします。

--バンもん!は元々みさこさんが立ち上げたユニットでしたが、そもそも神聖かまってちゃんのドラマーでありながらアイドルになろうとしたのは何故だったのでしょう?

鈴姫みさこ:めちゃくちゃ最初の話をすると「女の子と何かしたい」と思って、それはアイドルじゃなくてもよかったんです。それで2人組女性ユニットとして始まり、だんだん楽曲とか対バンさせて頂くお相手の方向性を決めていく中で、アイドルっぽい曲が増えていったり、アイドルさんとご一緒する機会も増えてきて感化される部分もあって。特にいちばん覚えているのは、原宿アストロホールで……

バンドじゃないもん!『完ペキ主義なセカイにふかんぜんな音楽を♦』インタビュー
▲鈴姫みさこ

--でんぱ組.incとの対バンですか?

鈴姫みさこ:そうです!

--観てました!

鈴姫みさこ:そのときにステージが云々と言うよりかは、でんぱ組.incさんのそのときの姿勢。ディアステージでひとりひとりのお客さんと向き合って、そのお客さんたちがどうにかこうにか集まってアストロホールをほぼ埋めていて、バンもん!のお客さんなんてほとんどいないようなツーマンだったにも関わらず、全力で挨拶をしてくれたんです。「あ、私がやりたいことってもしかしたらこういうことかもしれない」「女の子とやりたいことはこれかもしれない」と思ったきっかけはそのときですね。

--では、でんぱ組.incと出逢ってなければこの形になっていなかったかもしれない?

鈴姫みさこ:そうかもしれない。でもそれでも私たちがアイドルを名乗るのはおこがましいと思っていて。最初のメジャーデビューのときにレコード会社の担当さんが「自信を持ってアイドルと名乗ろう」と仰って、それがアイドル風ユニットからアイドルに変わった瞬間ですね。それでもずっと手探りで、しばらくはアイドルというよりはアーティスト寄りの状態がしばらく続いていたいたときに、現メンバーで言うと汐りんとぐみてゃんがスタッフによるドッキリで加入(笑)。そのあと入れ替わり立ち代わりもありつつみゆちぃが入ってきて、みんなでオーディションしてゆずポンとちゃんももが入ってきて今の形になりました。

--僕が初めてバンもん!のライブを観たのは、2011年5月。今お話頂いたアストロホールでの対バンだったんですが、当時はでんぱ組.inc相手にフリースタイルラップとか披露してましたよね?

鈴姫みさこ:そうです! あの日の2マンを盛り上げようとしていたんですけど(笑)。

--そんなどこかふざけた印象もあった“女子ツインドラムボーカルバンド”時代、現メンバーの皆さんはバンもん!のことは知っていたんでしょうか?

バンドじゃないもん! - ショコラ・ラブ : BAND JA NAI MON! - Chocolat love
バンドじゃないもん! - ショコラ・ラブ : BAND JA NAI MON! - Chocolat love

大桃子サンライズ:知ってました。アイドルがすごく好きだったのと、神聖かまってちゃんのことも好きだったので。でも同一人物と分かってなかったんですよ。かまってちゃんでドラムを叩いてるみさこと、バンもん!のみさこが一致しなくて、TIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)が始まったばかりの頃の出演者一覧を見ていたときに「バンドじゃないもん!」という名前にすごくインパクトがあったから「どういう人たちだろ?」って調べたんですけど、それでも神聖かまってちゃんのみさことは気付かず、ぐみてゃんが加入するまで気付かなかったんですけど(笑)、YouTubeとかで観て「めっちゃ進んでんな」と思ってました。

鈴姫みさこ:ぐみてゃんとももちゃんが元々友達だったんですよ。

大桃子サンライズ:だからぐみてゃんが加入して気付くんですけど、元々みさこがどんな顔なのかも知っていたんですよ。でもそこに居る訳がないと思っていたから、今見たら明らかにみさこだったのに思い込みによってずっと気付かなかったんです。それでも2人組だった頃のバンもん!のことは「クールで格好良い存在だな」って思ってました。

--クールで格好良い存在でしたっけ(笑)?

鈴姫みさこ:アイドルがやっているようなことをしてなかったんで(笑)。自撮りを撮ってSNSに上げるとか馴れてなかった……というか、思いついてもいなかったから。あと、握手会とかもほぼやってなかったし、いわゆるアイドルちゃんがやっているようなことを全部やってなかったんですよね。

--そこからアイドルになっていく上で戸惑いはなかったんですか?

鈴姫みさこ:汐りんとかぐみてゃんには自撮りの文化があったので、自分をきちんと拡散していることに対して「努力だな」と感じていたんですよ。だからそれはやったほうがいいなと思って、どんどんどんどん馴れていくようになりました。それは2人が入ってきてくれたことによって覚えて。で、握手会とかもするようになっていって、今まで遠くで聞いていた声近くで聞けるようになり、もんスター(バンもん!ファンの愛称)たちの存在がより身近に感じられるようになっていったので、これもすごく良い文化だなって。

--2013年5月に恋汐りんご(こいしお りんご)と七星ぐみ(ななせ ぐみ)が加入される訳ですけど、それぞれバンもん!に入る前にどんな活動をしていて、どうしてバンもん!へ入ろうと思ったんでしょうか?

バンドじゃないもん!「UP↑ぷらいむ/タカトコタン-Forever-」トレーラー映像
バンドじゃないもん!「UP↑ぷらいむ/タカトコタン-Forever-」トレーラー映像

恋汐りんご:しおは元々ここに入る前はどこにも所属してなくて、ソロで歌ったり踊ったりしていて。そこからディアステージにぐみてゃんと同じタイミングで入ったんですけど、それと同時にバンもん!に加入することになりました。ただ、しおたちがバンもん!に入った頃は事務所(パーフェクトミュージック)もまだちゃんとアイドルを運営していく体制になってなくて、意識も今と違ったので「大丈夫かな?」って(笑)。でもだんだんと体制が整ってきて、良い感じにちゃんとアイドルとして活動できるようになっていったなという印象です。

七星ぐみ:ぐみはアイドル活動的なことは何もしてませんでした。普通に学校に通ってたんですけど、ディアステージには友達に誘われて、なんか「あとひとり枠が空いてるから、試しにやってみない?」って言われて「やってみようかな?」と思って。そこで初めてしおに会うんですけど、衝撃的でした。お互いにだと思うんですけど、あんまり周りにいないタイプだったんですよ。

恋汐りんご:いなかった。

鈴姫みさこ:こんな女の子たち、そんなにホイホイ会えないよ(笑)。

バンドじゃないもん!『完ペキ主義なセカイにふかんぜんな音楽を♩』インタビュー
▲七星ぐみ

七星ぐみ:だから最初は一緒に活動していくことが想像できない感じ。で、私たちはアイドルに加入することは聞いていたけど、どんなアイドルに入るのかは知らなくて、実際にバンもん!に入る1週間前ぐらいに「バンドじゃないもん!っていうグループに入ってもらいます」って聞くんですけど、もしかしたらバンもん!なんじゃないかとは事前に予想してたんですよ。それで初めてYouTubeでバンもん!の「ショコラ・ラブ」のMVを観るんですけど、アイドルっぽくはないけどオシャレだなと思って。それで「やってみたいかも」と思いました。

恋汐りんご:しお、最初にお話を頂いたときに「ファッション寄りのアイドルをつくる」と聞いていたんですよ。しおは服飾の学校に行っていたので「ファッションも出来るし、アイドルも出来る。これはうってつけだ!」と思って話に乗ったんですけど、蓋を開けてみたらそんなにファッション寄りという訳ではなくて、MIKIO SAKABEさんが担当している衣装だったりとか、そういうカルチャー感のあるアイドルっていう感じで。

バンドじゃないもん!『完ペキ主義なセカイにふかんぜんな音楽を♫』インタビュー
▲恋汐りんご

--それは自分の中でよくなかったんですか?

恋汐りんご:いや、その中で自分は「ファッションも出来る」と思えたからよかったです。

--そして同年9月に初期メンバーの金子沙織が脱退。10月望月みゆ(もちづき みゆ)加入となります。みゆちぃはどうしてバンもん!へ入ろうと思ったんでしょう?

望月みゆ:私は知り合いの方に声をかけられました。私、元々熊本に住んでいて、その頃にニコニコ動画に「踊ってみた」を上げてたんですけど、それのイベントとかにちょいちょい出させてもらえるようになって、月に2回ぐらい東京に来るようになって。それで「こんなに飛行機代出すんだったら、住んだほうが安い! ディズニーランドでも働きたいし、東京行こう」と思って、理容師免許を持っていたので、理容関係のお店で働きながら東京で暮らし始めたんです。そんな中「踊ってみた」界隈の先輩が、私がアイドルの曲で踊っているのを知っていたので「アイドルをやるほうには興味ないの?」って言ってきて、元々好きだったんでなりたかったんですけど、もう年齢的には諦めたほうがいいと思っていて「もう諦めてます」って言ったら、「話だけでも聞いてみない?」って。

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  1. 最初は死を願われていたんですけど……今は「生まれてきてくれてありがとう」
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インタビュー写真

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バンドじゃないもん!「完ペキ主義なセカイにふかんぜんな音楽を□」

完ペキ主義なセカイにふかんぜんな音楽を□

2017/03/08 RELEASE
PCCA-4477 ¥ 4,400(税込)

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Disc01
  1. 01.青春カラダダダッシュ!
  2. 02.キメマスター!
  3. 03.しゅっとこどっこい
  4. 04.夏のOh!バイブス
  5. 05.君はヒーロー
  6. 06.結構なお点前で
  7. 07.YAKIMOCHI
  8. 08.ドリームタウン
  9. 09.秘密結社、ふたり。
  10. 10.強気、Magic Moon Night ~少女は大人の夢を見る~
  11. 11.ロマンティック□テレパシー
  12. 12.すきっぱらだいす□
  13. 13.ピンヒール
  14. 14.YATTA!
  15. 15.エンド・レス

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