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Especia(冨永悠香/森絵莉加/ミア・ナシメント)解散インタビュー
このインタビューは、以下の「Especia 活動に関する重要なお知らせ」発表翌日に行われたものである。これまで吐き出せずにいた3人の想い、限られた時間の中で3人がやり遂げようとしていること。Especiaが好きな人、かつて好きだった人、これから好きになる可能性を持つすべての人々へ贈る3人からの伝言。どうか受け取ってほしい。
Especia 活動に関する重要なお知らせ
いつもEspeciaを応援頂きありがとうございます。
現在冨永悠香、森絵莉加、ミア・ナシメントの3名で活動しているEspeciaですが、
2017年3月末で解散することになりました。
2012年6月の結成から、多くのファン・関係者に支えられて活動を続けてきましたが、メンバー・スタッフ話し合いの結果、今回の決断に至りました。
活動終了にあたり現体制で最後のツアーを行います。
是非たくさんの方々にEspeciaと共に踊りに来て頂ければ幸いです。
・Especia SPICE Tour
3月11日(土)福岡/ROOMS
3月12日(日)大阪/味園ユニバース(*バンドセット)
3月25日(土)名古屋/Dt.BLD
3月26日(日)東京/新宿BLAZE(*バンドセット)
本ツアーの公演詳細、チケット情報は公演情報ページをご覧ください。
最後まで、どうかEspeciaを応援よろしくお願い致します。
ミア・ナシメント(Mia Nascimento)インタビュー
「私のことを知らないまま終わられたらめちゃくちゃ悔しい」
--Especia解散発表翌日ではあるんですが、ミアさんは初インタビューになりますので、まずどういった経緯でEspeciaに加入しようと思ったのか。そこから聞かせてもらえますか?
ミア:小さい頃から歌うことがすごく大好きだったんですよ。それで教会に通っていて、そこに歌のグループがあったんです。--それはゴスペルクワイヤ的な?
ミア:そうです。そこで3才ぐらいから歌っていて、その頃から「もっとたくさんの人の前で歌いたい」っていう気持ちがあったので、オーディションを受けたんです。それでEspeciaに入れることになったときはすごくすごく嬉しくて、お母さんに泣きながら報告したことを憶えてます。--Especiaに加入する前からいろんなオーディションは受けていたの?
ミア:いえ、初めてのオーディションでEspeciaに入りました。--ただ、Especiaはミアさんが加入する前に3人卒業していたり、ドタバタしていたじゃないですか。
ミア:そうですね(笑)。でもデビューできる嬉しさが大きかったので、そういうところは気にならなかったです。--実際にデビューしてみてどんなことを感じたりしました?
ミア:改めて「歌うことが好きだな」って思いました。ただ、初ライブのときはすっごい緊張してて、頭が真っ白になってあんまり憶えてないんですけど、足がすごく震えてて「このままステージに出なくてもいいかな?」って思うぐらいだったんですよ(笑)。「みんな受け入れてくれるのかな?」とか「上手く歌えるかな?」とかいろんな不安があって。でもそこでライブを1回してみたら「毎日ライブしたい!」って思うぐらいすごく楽しくて、今はライブが大好きです。--初ライブのときのお客さんの反応はどうだったの?
ミア:多分「外人が入ってきた!」みたいな(笑)。すごく驚いていたと思います。名前もカタカナだし。--でもずっと日本で暮らしているんですよね?
ミア:お父さんもお母さんもブラジル人なんですけど、日本生まれなので、小学校から日本の学校に通ってるんです。なので、日本語も普通に喋れるようになりました。--どんな音楽を聴いて育ってきたんですか?
ミア:ギターがすごく好きで、自分もギターやってるんですけど、YUIとかmiwaとかのアコースティックな感じの曲をたくさん聴いたりしてました。--Especiaはダンスボーカルユニットですが、ダンスもやってはいたんですか?
ミア:いえ、勝手に好きで歌ったり踊ったりはしていたんですけど、ダンスも歌も全くレッスンとかは受けていなくて。なので、Especiaに入ってからすべて本格的に習い始めた感じですね。--昨年末にパフォーマンスしている姿を観させて頂きましたが、そこから短期間でよくあそこまで歌って踊れるようになりましたね。
ミア:本当ですか? だとしたら嬉しいです。--Especiaのオリジナルメンバーである冨永悠香と森絵莉加。この2人と約半年間ほど活動してきて、それぞれミアさんにとってどんな存在になっていますか?
ミア:2人とも自分にとってはお姉ちゃんみたいな存在で、いろんなことに対してアドバイスくれたり、相談に乗ってくれたり、ご飯も一緒に行ってくれたり、2人ともめっちゃお姉ちゃんです! すごく感謝してます。あと、えりちゃん(森絵莉加)はダンスの面でも憧れていて、かちょ(冨永悠香)は歌の面ですごく憧れています。あんな風に踊れるようになりたいし、歌えるようになりたい。--では、Especiaにおけるミア・ナシメントはどんなメンバーだと思いますか?
ミア:ミア・ナシメントは……練習とかでもすごくうるさくしちゃってるんで、すごく迷惑かけちゃってるんじゃないかなって思ってます(笑)。2人がすごく落ち着いている中、そのあいだに歌ったり踊ったりしながら入っていったり……うるさい。--うるさい担当(笑)?
ミア:騒がしいのかなって思います(笑)。--解散発表まで約半年間、Especiaでの活動はどんな日々だったなと思いますか?
ミア:すごくあっという間に感じました。1日1日が早すぎて「もっともっとEspeciaとして活動していきたいな」って……--今年3月で解散してしまう訳ですが、解散を知らされたときはどんな気持ちに?
ミア:ビックリしました。ビックリし過ぎて言葉が出なかった。--その時点でEspeciaは自分にとってどんな存在になっていたんですか?
ミア:うーん……一緒にいてすごく楽しかったんで、家族みたいな感じでした。--では、ここで解散してしまうのは悔しい?
ミア:正直、悔しい。発表されたときに「本当に解散しちゃうんだな」って改めて実感して……複雑な気持ちです。--残り僅かな活動期間、どんな心持ちで活動していこうと思ってますか?
ミア:最後まで笑顔でいたい。--悔しかったり切なかったりするけど……
ミア:笑顔で!--なんでそう思うの?
ミア:最後の最後まで笑顔で……みんなに笑顔でいてほしいから。--Especiaからはどんなことを学べたと感じていますか?
ミア:パフォーマンスも歌も全部プロの人から教えてもらって、メンバーからもいろんなアドバイスをもらって、自分の中では前よりちょっとかもしれないけど成長できてると思うし、改めて「歌が好き」と思えたのもEspeciaに入ったからなので、いろいろ学べたかなと思います。--ファンはどんな存在になっていました?
ミア:ファンの人にも本当にいろいろ感謝してるし、ファンレターもらったりとか、いろんな言葉を頂いたことによって「もっと頑張ろう」って思えるようになって、だからライブのときもひとりひとりと目を合わせるようにしていて……ファンの人、すごく大好きです。--解散が決まったとき、そうしたファンの人たちに対してどんな気持ちになりました?
ミア:申し訳ない気持ちと「ありがとう」っていう気持ちが両方あって、解散はしちゃうけど、またみんなの前で歌える機会を作りたいって思う。--Especiaが解散した後も、ってこと?
ミア:はい。Especiaが解散した後も音楽活動や芸能活動を続けていけるのなら続けていきたいと思っているので。--ミア・ナシメントのファンはどんなタイプが多いの?
ミア:うーん……今、握手会とかもしていないので、ファンの人とコミュニケーションを直接取ったことがあんまりないんですよ。だから自分は「謎の人物なのかな?」って(笑)。--「謎の人物」のまま解散してしまうのはイヤですね(笑)。
ミア:そうなんですよ!--Especia解散後も活動を続けていく為にも、残りの活動期間の中でいかに「謎の人物」から脱却するかは、大事なミッションになりそうですね。
ミア:どうしようかな?--こういうインタビューで自分を知ってもらう作業もあんまりしてきてない?
ミア:いや、インタビュー自体、今が初めてです!--え、ちょっと待って。解散発表の後に初インタビューなの? そんなことあるの!?
ミア:(笑)--初インタビューで解散の話しなきゃいけないっていう(笑)。でも変な話ですけど、解散発表したことで今注目が集まっている訳じゃないですか。なので、このタイミングでミア・ナシメントをアピールしまくったほうが良いと思うんですよ。何したい?
ミア:もっともっと自分を出していきたい。どういう人なのかも知ってもらいたい。--では、このインタビューを使ってアピールしましょう。自分では自分をどんな女の子だなと思いますか?
ミア:デビューする前から本当に歌が好きで、どこへ行っても歌って踊っちゃう女の子だったんですよ。あと、おしゃべりが止まらない。テンションはいつでも高かった(笑)。歌は物心ついたときから好きだったんですけど、小学生のときにK-POPが流行って、私はK-POPのダンスがすごく好きで、よく完コピしてたんですよ。そこでダンスを覚えて、友達の前で踊ったりしてました。あと、学校の発表会でギター弾きながらback numberの曲を歌ったこともあります。YUIの「Good-bye days」も歌いましたね。--そのときから人前で歌ったり踊ったりする喜びは感じていた?
ミア:感じていました。こういう活動をしていきたいなって思ってました。それで、高校に入ってからオーディションを受けることにしたんです。--そうしてEspeciaに加入した訳ですが、当時思い描いていた夢とか目標みたいなものってあったんですか?
ミア:たくさんライブしたいなって思っていたし、ラジオとかそういうお仕事もたくさんしたいなって思ってました。「いつかテレビに出れるぐらいになれたらいいな!」みたいに思ってました。--今、ふと思ったんですけど……加入して半年で解散発表になって、今なお「謎の人物」と思われている人って珍しいじゃないですか。これ、ある意味、Especia解散した後のアピールポイントにしちゃってもいいんじゃないかなって。「解散発表された次の日に初めてインタビューされたんですよ」みたいな。
ミア:ハハハハ!--ちょっと自虐ネタみたいになっちゃいますけど(笑)、そうやって面白がって笑い飛ばしていけたら広がる未来もあるのかなって。
ミア:そうですね。こんな人、なかなかいないですよね?--少なくとも僕は初めてです、解散発表された次の日のインタビューが初めてのインタビューだった人。
ミア:そっかー(笑)。--Especia解散までの期間で何を残したいと思ってます?
ミア:自分的には、ファンの人に「今のEspeciaがいちばん良かった」って思ってもらいたい。そう思ってもらえるようにパフォーマンスも歌も頑張りたいです。--Especiaってミア・ナシメント加入前の5人時代が印象としては強いじゃないですか。それに対して「いや、今の3人のEspeciaだって凄いんだ」と証明したい気持ちはずっとあったんですか?
ミア:ずっとそう思ってました。5人のときとは路線も変えて、それまでと違うEspeciaになったので、こっちのEspeciaも観てほしいなって思ってました。でもまだあと2ヶ月あるので、まだ観てない人に観てもらえるようにしたいです。--そういう意味では、悲しい2ヶ月間じゃなく、今のEspeciaを知ってもらう勝負の2ヶ月間になる訳ですよね。で、そのミッションのキーマンは、このEspecia最終章から登場したミア・ナシメントですよね、きっと。
ミア:そうなりたいです。頑張りたい! なので、5人時代が終わって離れてしまったファンの人たちにも1回でいいから観に来てもらいたい。この3人のEspeciaが受け入れられないのかどうかは、ちゃんと観てから判断してほしいです! 私もEspeciaなので、私のことを知らないまま終わられたらめちゃくちゃ悔しいし……なので、1回観に来てほしい。--では、最後に、ペシスト(Especiaファン)の皆さんにメッセージをお願いします。
ミア:本当に短いあいだだったんですけど、Especiaのことも、自分のことも、応援してくれて本当にありがとうございます。これからも最後の最後まで笑顔で頑張っていこうと思っているので、まだ観たことがない人もぜひライブに1回ぐらい足を運んでみてください。これからも応援よろしくお願いします。- 森絵莉加インタビュー
「Especiaは終わるけど、Especiaの曲はずっと好きなままでいてください」 - Next >
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