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ネイザン・イースト 来日記念インタビュー&プレイリスト
バリー・ホワイト、エリック・クラプトン、ホイットニー・ヒューストン、マドンナ、マイケル・ジャクソン、ジョージ・ハリスン、フィル・コリンズ、ビヨンセ、ダフト・パンク…伝説的なアーティスト達の数多の作品にベーシストとして参加しているネイザン・イースト。フォープレイのメンバーとして、そしてソロとしてここ日本でも多くのファンを持ち、まもなく78回目の来日を果たす彼にインタビューを敢行!1月にリリースした2ndソロアルバム『レヴェランス』について、来日公演について大いに語ってもらった。
さらに、ネイザン本人が選んだ「思い出に残るコラボレーション楽曲」を公開!彼の輝かしいキャリアを証明するまさに名作揃いのプレイリストとなっているので、ネイザンをよく知らない方は、まずこのプレイリストをチェックしてほしい。
ネイザン・イーストが選ぶ、思い出に残るコラボレーション楽曲18
1.101・イーストバウンド / フォープレイ (101 Eastbound / Fourplay)
これは26年前のクラシックなフォープレイの曲だよ。
2.チェンジ・ザ・ワールド / エリック・クラプトン (Change the World / Eric Clapton)
この曲でベイビーフェイスがクラプトンと出会ったんだ。
3.サムワン・トゥ・ラヴ / フォープレイ (Someone To Love / Fourplay)
ベイビーフェイスとコラボレーションはすごく楽しかったよ。
4.イージー・ラヴァー / フィリップ・ベイリー&フィル・コリンズ (Easy Lover / Philip Bailey & Phil Collins)
この曲はロンドンで収録されたもので、フィリップ・ベイリー&フィル・コリンズとの初めてのコラボ曲なんだ。
5.ラブ・ウィル・フォロー / ケニー・ロギンス (Love Will Follow / Kenny Loggins)
ケニー・ロギンスのR&B調がデイヴィッド・サンボーンのサックス・ソロにとても合っているね。
6.ティアーズ・イン・ヘヴン / エリック・クラプトン (Tears In Heaven / Eric Clapton)
僕はこの曲を演奏していない、この曲が僕を演奏したんだ。
7.レッツ・メイク・ラヴ / フォープレイ (Let’s Make Love / Fourplay)
これもベイビーフェイスとの楽しいコラボ曲だね。
8.ゲット・ラッキー / ダフト・パンク (Get Lucky / Daft Punk)
ロボット達とプレイしたよ。
9.ファイナリー・ホーム / ネイザン・イースト (Finally Home / Nathan East)
僕の大切な友人、小田和正と書いた曲さ。すごく楽しかったよ。
10. カントゥ・イ・ラ・ダンツァ / ボブ・ジェームス&ネイザン・イースト
(Canto Y La Danza / Bob James & NathanEast)
古くからの友人、ボブ・ジェームスとのコラボレーションした曲だよ。
11. アイル・スティル・ビー・ラヴィン・ユー / フォープレイ (I'll Still Be Lovin' You / Fourplay)
バンド仲間のボブ・ジェームス、チャック・ローブ、ハーヴィー・メイソンとの曲。
12. アンスポークン / チャック・ローブ (Unspoken / Chuck Loeb)
この素晴らしい曲では、マイケル・トンプソンの美しいギター・プレイが聴けるんだ。
13. ボテロ / ボブ・ジェームス&ジャック・リー (Botero / Bob James & Jack Lee)
ジャック・リーのギターがキマッてるね。
14. イースタン・スカイ / ジャック・リー (Eastern Sky / Jack Lee)
元々はフォープレイがレコードした曲だけど、ジャック・リーによって新たに認識されるようになった曲だね。
15. グッド・イナフ / アニタ・ベイカー (Good Enough / Anita Baker)
サックス奏者のジェラルド・アルブライトをフィーチャーして、とても賑やかな収録だったよ。
16. サンバドウロ / セルジオ・メンデス (Sambadouro / Sergio Mendes)
イヴァン・リンスの素晴らしい曲で、ジェフ・ポーカロとの最後のセッションになった曲なんだ。
17. ワイルドファイヤー / ヒューバート・ロウズ (Wildfire / Hubert Laws )
ヒューバートのピッコロと僕のベースをフィーチャーした楽曲だよ。
18. バードランド / クインシー・ジョーンズ (Birdland / Quincy Jones)
クインシー・ジョーンズとのスタジオ・ワークはいつも最高なんだ!サラ・ヴォーンもこの時のセッションに参加していたよ。
ビルボードライブ公演情報
ネイザン・イースト
ビルボードライブ東京
2017年2月23日(木)~24日(金)
1stステージ開場17:30 開演19:00
2ndステージ開場20:45 開演21:30
⇒詳細はこちら
メンバー
ネイザン・イースト(Vocals, Bass)
ケイレブ・ジェイムス(Keyboards)
マイケル・トンプソン(Guitar)
ジェームズ・イースト(Bass)
ジャック・リー(Guitar)
スティーヴ・フェローン(Drums)
ノリヒト・スミトモ(Electrinic Wind Instrument(EWI), Saxophone, Keyboards)
関連リンク
“レヴェランス”(崇敬、尊敬、敬意)という言葉自体がお気に入りなんだ。
―1/11にソロとしては2作目となる新作『レヴェランス』をリリースしました。今作は、どんな内容に仕上げましたか?1作目と比較して何か変わったことはありますか?
ネイザン・イースト:どのプロジェクトも僕にとって一つ一つ異なるユニークな経験なんだ。アルバム制作はいわば新しい命の誕生と似ているよ。ソロとしての1作目の結果にはとても満足しているんだ。2013年にリッキー・ローソンが亡くなってからはドラムがテディ・キャンベルに変わったけど、それ以外は基本的に同じリズム・セクションで続けられている。今回の新作にも1作目のときにレコーディングしていた曲が何曲か入っているから、新作でもリッキーの演奏が聴けて彼のスピリットの輝きを感じられるんだ!
―『レヴェランス』というタイトルに込めた想いは何ですか?
ネイザン・イースト:“レヴェランス”(崇敬、尊敬、敬意)という言葉自体がお気に入りなんだ。僕はこの言葉に、人生、人間性、音楽、それから今は亡きミュージシャンや今も活動を続けるミュージシャンへの深い尊敬の意味を込めているんだ。
―今作を作るにあたって何かテーマはありましたか?
ネイザン・イースト:今回のメイン・テーマは、ハイクオリティーで良質な音楽を作るということ。
―去年の6月から制作を始めたとのことですが、すごい速さでリリースまで進みましたね。どのような計画で進めたのですか?
ネイザン・イースト:確かに物凄い量の仕事だったけど、1作目の時に4曲分は録っておいたからその分、早めのスタートが切れたと思うね。
―豪華アーティストに加え、前作と同様に息子のノア・イーストも参加しました。自身の息子と一緒に音楽ができることについてどう思っていますか?また、なぜ「Over the Rainbow」をカバーすることになったのでしょうか?
ネイザン・イースト:ノアと一緒に仕事が出来ることは僕にとって夢のようなんだ!彼は素晴らしいミュージシャンだし、音楽に対しても寛大な心を持っている。あの曲は、ノアがピアノを習っている音楽学校(Piano Play Music Systems)で彼がやっていたアレンジだったんだよ。僕がそのアレンジに惚れてしまって、それでノアに収録に来てもらって、アルバム用に素晴らしい演奏をしてくれたんだ。
―ベーシストになりたいと思ったきっかけは何ですか?影響を受けたアーティスト、ベースの魅力を教えてください。
ネイザン・イースト:初めてベース弾いたのはサンディエコにあるChrist the King Churchという教会だったんだけど、ベースを持った瞬間、すぐにこの楽器に特別な気持ちを感じたんだ。“これなら弾ける!”ってね。それですぐ兄弟たちの教会のバンドに入れてもらってね、もちろん学校のバンドでもプレイしてたよ。若い頃に影響を受けたアーティストは、ポール・マッカートニー、ピーター・セテラ、フランシス ロッコ プレスティア、ヴァーダイン・ホワイト、ロン・カーター、ジェームス・ジェマーソン、レイ・ブラウン、それからモンク・モンゴメリー。もちろんジャコも大好きだった。それに、ベースは4本しか弦がないからギターよりも簡単に弾けるんじゃないかなって思ったんだよ。
―世界一、様々なアーティストの作品に参加したベーシストの一人として知られていますが、今までで一番難しかった作品はなんですか?
ネイザン・イースト:僕にとって難しかったアルバムの一つはウェイン・ショーターのジョイ・ライダーかな。みんな知ってることだけど、彼は本当に素晴らしい作曲家で、彼の音楽は凄くユニークだから、その音をどうやって流れるような演奏に持っていくかということが挑戦だったね。パトリース・ラッシェンがキーボードで、テリ・リン・キャリントンがドラムで、ロベン・フォードがギターでね、みんなその曲を家に持ち帰って練習したかったって思っていたと思うよ。アルバム自体は素晴らしい出来栄えで、このアルバム制作に関われたことを誇りに思っているんだ。
▲『レヴェランス(Reverence)』クロスフェード動画 [公式]
ビルボードライブ公演情報
ネイザン・イースト
ビルボードライブ東京
2017年2月23日(木)~24日(金)
1stステージ開場17:30 開演19:00
2ndステージ開場20:45 開演21:30
⇒詳細はこちら
メンバー
ネイザン・イースト(Vocals, Bass)
ケイレブ・ジェイムス(Keyboards)
マイケル・トンプソン(Guitar)
ジェームズ・イースト(Bass)
ジャック・リー(Guitar)
スティーヴ・フェローン(Drums)
ノリヒト・スミトモ(Electrinic Wind Instrument(EWI), Saxophone, Keyboards)
関連リンク
ビックカメラが大のお気に入りだよ!
―たくさんの若いミュージシャンがあなたのようなベーシストになりたいと思っていると思います。あなたのように数多くのミュージシャンと共演できるようになるには、どうすればいいでしょうか?アドバイスや秘訣もあれば教えてください。
ネイザン・イースト:これといった秘訣はないんだ。たくさん努力してたくさん聴くこと。自分が好きなことなら情熱を持ってやってみるべきだね。
―フォープレイのベーシストとして活動する時と、ソロで活動をするときの意識の違いはありますか?
ネイザン・イースト:ベースにはいくつかの役割がある。サポートの楽器として、時には一歩後ろに下がる役割と、反対にリードしていく役割があることに気付いてね。その2つのバランスの取り方を学ぶことが僕にとっての挑戦なんだ。
―今、注目しているアーティストや、今後一緒にコラボしてみたいアーティストはいますか?
ネイザン・イースト:色んなジャンルのアーティストの曲をたくさん聴いているよ。スナーキー・パピー、エスペランサ・スポルディング、ダーティ・ループス、ジェイコブ・コーリアー、ブルーノ・マーズだったり、ほとんどのアーティストの曲を聴いているよ。パット・メセニーとはいつか一緒に仕事がしたいと思っているし、あとはジェームス・テイラーも。それからチック・コリア・エレクトリック・バンドとコンサートで共演できることを凄く楽しみにしているよ!
―ベーシスト、そしてアーティストとしてのゴールは何ですか?
ネイザン・イースト:僕にとってのゴールは、出来るだけたくさんのソウルに触れられるような良い音楽を作ること。
―今回で78回目の来日ということですが、日本のどんなところに魅力を感じますか?
ネイザン・イースト:ビックカメラが大のお気に入りだよ!それから皇居の周りをレンタル自転車で走ったりもしてるよ。実際には、日本の全てが魅力だよ。人も食べ物も文化も全部、僕と日本の距離を近づけてくれる。
―今回の来日公演は、どのようなものになるでしょうか?
ネイザン・イースト:ビルボードライブ東京で感じる雰囲気は本当に楽しいんだ。今回のステージでは新作『レヴェランス』からの曲も披露するし、また兄弟バンドのメンバーとステージに立てることを楽しみにしているよ。もしかすると何かサプライズもあるかもね。
―日本のファンへのメッセージをお願いします。
ネイザン・イースト:いつも変わらずにずっと僕の音楽をサポートしてくれている日本の友人のみんな、とても感謝しているよ。会場でみんなの笑顔が見れることが僕にとっての喜びなんだ!ドウモアリガト&マタネ!
▲「America The Beautiful」(2014年11月ビルボードライブ東京公演)
▲ビデオ・メッセージ from ネイザン・イースト
ビルボードライブ公演情報
ネイザン・イースト
ビルボードライブ東京
2017年2月23日(木)~24日(金)
1stステージ開場17:30 開演19:00
2ndステージ開場20:45 開演21:30
⇒詳細はこちら
メンバー
ネイザン・イースト(Vocals, Bass)
ケイレブ・ジェイムス(Keyboards)
マイケル・トンプソン(Guitar)
ジェームズ・イースト(Bass)
ジャック・リー(Guitar)
スティーヴ・フェローン(Drums)
ノリヒト・スミトモ(Electrinic Wind Instrument(EWI), Saxophone, Keyboards)
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レヴェランス
2017/01/11 RELEASE
YCCW-10295 ¥ 2,750(税込)
Disc01
- 01.ラヴズ・ホリデイ (フィーチャリング・フィリップ・ベイリー)
- 02.ライフサイクル
- 03.イレヴンエイト
- 04.サーペンティン・ファイアー (フィーチャリング・フィリップ・ベイリー,ヴァーディン・ホワイト・アンド・ラルフ・ジョンソン・オブ・アース・ウィンド&ファイアー)
- 05.フィールズ・ライク・ホーム (フィーチャリング・ヨランダ・アダムス)
- 06.ハイアー・グラウンド (フィーチャリング・カーク・ウェイラム)
- 07.ザ・ムード・アイム・イン (フィーチャリング・ニッキ・ヤノフスキー)
- 08.オーヴァー・ザ・レインボウ (フィーチャリング・ノア・イースト)
- 09.シャドウ
- 10.パサン
- 11.ホワイ・ノット・ディス・サンデイ (フィーチャリング・ルーベン・スタッダード)
- 12.アンティル・ウィ・ミート・アゲイン
- 13.エイプリル (日本盤ボーナス・トラック)
- 14.カンタロープ・アイランド (日本盤ボーナス・トラック)
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