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THE BAWDIES “Fashion with Music” Billboard Liveインタビュー
ファッションがあるところに音楽が鳴る、音楽があるところにファッションが付いてくる。両者は常に密接な関係のなかで時代の先端を映し出してきた。そして2017年、ここ日本でまた新たなムーブメントを起こすべくひとつのパーティがスタートする。UK発のブランドALLSAINTSとビルボードライブがタッグを組んだ、その名もずばり【Fashion with Music】。第一回目は2月9日にビルボードライブ東京にて開催される。ゲストにはTHE BAWDIESの出演が決定。1950年代や1960年代のロックンロール・R&Bなどの音楽をルーツに持ち、ブリティッシュ・インベージョンやモッズ・カルチャーの情熱を受け継ぐ、タイトなスーツにチェルシーブーツでばっちりきめたこだわりの衣装がお馴染みの彼らこそ、まさにはまり役と言えるだろう。そして当日は約2年振りとなるアルバム『NEW』のリリース直後。さらにゲストミュージシャンとして、SOIL& "PIMP" SESSIONSよりタブゾンビ(Trumpet)と丈青(Piano)、Mountain Mocha KilimanjaroとCENTRALのメンバーである栗原健(Tenor Saxphone)、SCOOBIE DOよりナガイケジョー(Bass)も参加する、スペシャル尽くしな一夜に向けて、メンバー全員に集まってもらい話を聞いた。(写真は全てALLSAINTSでのフィッティングにて撮影。)
音楽とファッションは常に近いところにある
--いよいよALLSAINTSとビルボードライブによる【Fashion with Music】の開催が迫ってきました。まずTHE BAWDIESの皆さんは、ミュージシャンとしてファッションをどう捉えられているのでしょうか?
ROY:僕らの場合はまず“1960年代”という明確な音楽的ルーツがあります。また音楽だけでなく、全般的なカルチャーも含めて大好きなんで、その辺りの“時代”に対して、リスペクトを表したい気持ちは常に持っているんです。例えばスーツを着て演奏しているのは、当時のビートバンドたちのスタイルを継承して、あの時代のエネルギーを現代の人たちに伝えたいという思いから。音楽とファッションは常に近いところにあって、時代と共に移り変わってきたもの。若者のアンテナの最前線にあるんだと思います。
--スーツへのこだわりを、もう少し聞かせていただけますか?
ROY:キャリアを重ねるごとに変化はしているんですけど、最初はいわゆる典型的な“モッズ・スーツ”ですね。身幅が狭くて3つボタンで。でも激しく動くんで機能性も考えるようになって、ストレッチを入れたり破れにくくなるように考えたり。同じ店で仕立てているんですけど、毎回いろいろ話し合って、しっかりルーツを感じさせるモッズスタイルでありながら、自分たちの感覚をちゃんと入れて、THE BAWDIESらしくしています。
--そして1960年代の香りがするお揃いのセンターシームのブーツ。これがありそうでなかなかないじゃないですか。
ROY:そうですよね。これは特注なんですよ。いいのがあったとしても揃いで手に入れることが難しかったから、作ってもらえるようになって、本当に有難いです。
--シルエットも丸みも革の質感もばっちり。
TAXMAN:さらにこれ、メンバーそれぞれ細かいところは微妙に違うんです。ソールの高さとか、インソールの色も。
--そうなんですね。ビートルズのような素敵な話。
ROY:めちゃくちゃ気に入ってます。
--普段ステージに立つときは皆さん揃いの衣装ですが、今回はビルボードとALLSAINTSによるパーティ。同ブランドの作品から、それぞれが好みに合うアイテムを選ばれるということで、それだけでスペシャルですよね。先ほど衣装合わせが終わりましたが、セレクトのポイントは?
ROY:今日はもう早い者勝ち(笑)。
TAXMAN:ゲストの方もいるんで、人数が多いですし(笑)。
ROY:デビューからいつも揃いでやってるから、こういうチャンスでもないと、それぞれ別々の服は着られないですし。とはいえ、4人で共に活動しているんで感覚的に重なるところや共有できている部分はあるんです。だから自分勝手に選んでも、バンドとしてそんなに変な見え方はしないだろうとは思っていました。ALLSAINTSはブランドとして芯の強いイメージはありつつ、メンバーそれぞれのカラーが出せるような服がたくさんあったので、土台がちゃんとあるうえで、自然と好みが分かれていった感じでよかったです。
--特に4人全員での見え方を強く意識したわけではないんですね。
ROY:それよりも、みんな一番気にしたのは汗をかくタイプかそうでないか(笑)。せっかくかっこいい服がいっぱいあるわけですから、たくさん着たいんですけど、着込むとパフォーマンスが難しくなる。僕がそうで。メンバーの中にも、汗でびしょ濡れになっちゃう奴と、同じように動いていてもそうでもない奴がいるんですよ。
--一般的にバンドで汗をよくかくのはフロントマンとドラム、ROYさんとMARCYさんというイメージですが。
ROY:そうなんですけど、特にJIMと僕が汗かきなんですよ。
JIM:僕は本当に汗かきですね。シャワーもしょっちゅう浴びます(笑)。
ROY:2人共髪型が原型を留めないくらいライブ中は大変ですから。
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公演情報
Billboard Live×ALLSAINTS “Fashion with Music”
THE BAWDIES
ビルボードライブ東京
2017年2月9日(木)
1stステージ開場17:30 開演18:30
2ndステージ開場20:45 開演21:30
※本公演は特別営業時間となります。
⇒詳細はこちら
Member
ROY(Vocal, Bass)
TAXMAN(Guitar, Vocal)
JIM(Guitar, Chorus)
MARCY(Drums, Chorus)
Guest Musician:
タブゾンビ(Trumpet) ≪SOIL&“PIMP”SESSIONS≫
栗原健(Tenor Saxophone)≪Mountain Mocha Kilimanjaro, CENTRAL≫
丈青(Piano)≪SOIL&“PIMP”SESSIONS≫
ナガイケジョー(Bass)≪SCOOBIE DO≫
Opening DJ: TAISHI IWAMI
※2ndステージにてLINE LIVEの撮影及び生配信が行われます。
リリース情報
関連リンク
Interview&Text:岩見泰志(TAISHI IWAMI)
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