Special
BiSH『Less Than SEX TOUR FiNAL “帝王切開” 日比谷野外大音楽堂』特集インタビュー
野音があったからこその今―――
ジャスティン・ビーバーに知ってもらいたい
昨年エイベックスからメジャーデビューを飾り、楽器を持たないパンクバンドとして日本中で人気沸騰中のBiSH。初の映像単体商品『Less Than SEX TOUR FiNAL “帝王切開” 日比谷野外大音楽堂』先行爆音上映会&トークイベント【BiSH to the THEATER】@豊洲ユナイテッドシネマで行われた公開インタビュー、同イベントをインフルエンザで欠席したアイナ・ジ・エンドを交えて後日行ったインタビューを合わせてお届け。
2017年大ブレイクの予感大の彼女たちが、野音の話はもちろん、アイナ活動休止中の1ヶ月間、生バンドと共に現在敢行中の全国ツアー【BiSH NEVERMiND TOUR】、さらには各メンバーの2017年の目標についても語ってくれているので、ぜひご覧ください!
インタビュー参加メンバー:
セントチヒロ・チッチ(担当:見た目は真面目、中身は悪女 これでも彼氏は2人まで)
アイナ・ジ・エンド(担当:おくりびと)
モモコグミカンパニー(担当:あまのじゃく)
ハシヤスメ・アツコ(担当:メガネ)
リンリン(担当:無口)
アユニ・D(担当:僕の妹がこんなに可愛いわけがない)
野音のアンコールが終わった瞬間に全身蕁麻疹が出たんですよ
※BiSH初となる映像単体商品『Less Than SEX TOUR FiNAL “帝王切開” 日比谷野外大音楽堂』先行爆音上映会&トークイベント【BiSH to the THEATER】@豊洲ユナイテッドシネマでの公開インタビュー(2017年1月10日)。アイナ・ジ・エンドはインフルエンザで欠席。
--BiSHは6人組なんですが、今日は5人での登場ということで。
ハシヤスメ:ひとり歯医者のほうに行ってまして。人気の歯医者なので…… チッチ:並んでるみたいです。--(笑)。皆さん、この年末年始は何して過ごしていたんでしょうか?
チッチ:チッチはエンジョイしてました! AV女優の友達と初日の出に行って、温泉に入りに行って、遊んでました。結構満喫してましたね。 ハシヤスメ:祖父母のお家に行って、ひたすらみかんを食べておりました。のんびりしたお正月を過ごしてました。
BiSH / Less Than SEX TOUR FiNAL“帝王切開”[ダイジェスト映像]
--何乗ったんですか?
アユニ:なんとかマウンテン。--大体なんとかマウンテンですよね(笑)。リンリンは?
リンリン:実家に帰って、おばあちゃん家寄って、家帰って、家族で過ごしてました。--メンバー同士で会ったりは?
チッチ:会わないです。 モモコ:プライベートでは会わない。 ハシヤスメ:私たちは基本的に会わないからね! いろんな意味であわない! チッチ:そんなことはないです(笑)。最近ちょくちょく遊ぶようになりました。アユニが入ったぐらいからちょっと仲良くなりました。--ちょっとなんですね(笑)。
モモコ:でもアユニが入る前の5人のときは「どうしよう?」って思うぐらいだったので!--どう合わせていいか分からない、ぐらいの?
チッチ:そうそうそう。でもアユニが入ってきてから何でか仲良くなりました。--昨年末と言えば、声帯結節の手術でアイナ・ジ・エンドが活動休止(http://bit.ly/2j6KWjg)。みんなはどんな心境だったんですか?
チッチ:怖かったです。1ヶ月も活動が空いちゃうし、アイナの声もどうなるか分からなかったし、先が見えなくてめっちゃ怖かったです。 ハシヤスメ:もしものことがあったら怖いじゃないですか? もしも……もしも……if--なんで英語に言い換えたんですか(笑)?
ハシヤスメ:絶対100%成功するとは言えないじゃないですか。それで「もしダメだったら?」ってことを考えると「あー……」って。あとは一語一句チッチと一緒です。 リンリン:でも「上手くいってよかったね」って感じです。--アイナが入院しているときって連絡取り合ったりしていたんですか?
モモコ:お手紙渡しました。 ハシヤスメ:えぇーっ!? 気になる! モモコ:アイナに渡すだけなのに告白する前ぐらい緊張しました(笑)。 チッチ:モモコは結構手紙くれるんです。私ももらったことある。 ハシヤスメ:私、もらったことない! モモコ:全員にはあげてないよ。 ハシヤスメ:………(いじける)。--アイナが無事復活し、また6人で歌えているのはどんな気分?
チッチ:「最高!」と思いました。「やっぱりBiSHは最高」ってニヤニヤしちゃいました。--で、今日は『Less Than SEX TOUR FiNAL “帝王切開” 日比谷野外大音楽堂』先行爆音上映会&トークイベント【BiSH to the THEATER】ということで、2016年10月8日の野音ワンマン(http://bit.ly/2ejogMa)を振り返りたいんですが、どんな意気込みで臨んだ公演だったんでしょう?
チッチ:最初は「野音? 無理だよ、3000人だよ!?」みたいな。めちゃくちゃ緊張してましたね。始まったらめちゃくちゃ楽しかったんですけど。 ハシヤスメ:めっちゃ長いツアーのファイナルでもあったので、めちゃくちゃ楽しみでした。最初は5人から始まって、アユニが入って6人になって……本当にいろんなことがあったんですよ。いろいろありすぎて何を話したらいいのか分からない。--話してよ(笑)!
モモコ:これ、裏話なんですけど、野音のアンコールが終わった瞬間に全身蕁麻疹が出たんですよ。 チッチ:ヤバかったよね。 モモコ:もう「オーケストラ」の時点で「かゆい、かゆい!」って(笑)。--あの感動的なシーン、モモコだけかゆみと戦っていたんですね(笑)。
モモコ:で、楽屋に戻った瞬間に全身にバァーって蕁麻疹が出ちゃって、本当にヤバかったんですよ。手が2倍ぐらいになってて! 精神的にずっと緊張していて、その糸が一気に切れちゃったみたいで。自分的にはめちゃくちゃ楽しんでいたんですけど、蕁麻疹で「あ、こんなに緊張してたんだな」って思いました。 リンリン:野音、どんなだったっけ?--もう忘れました?
一同:(笑)
リンリン:もう1回やりたい。ちょっと後悔している部分もあるので。 チッチ:たしかに反省点も多いので、もう1回野音には立ちたい。 ハシヤスメ:反省点、ゼロにしたいッス!--アユニ・Dは最後に泣きじゃくってましたよね。みんなに抱きしめられながら。
アユニ:泣きたくなかったんですけど……感極まった。--泣いてしまったと言えば、アンコールの「オーケストラ」。腕にしがみ付くリンリンを抱きしめながら「この手と手繋いで 笑いあった声 忘れはしないよ こんなにも流してた涙も 語る声も オーケストラ―――」と堪えきれない涙と共に歌い叫んだアイナの姿ですよね。
BiSH / オーケストラ[Less Than SEX TOUR FiNAL“帝王切開”日比谷野外大音楽堂]
--もちろん流れますよ。
ハシヤスメ:えー、やだぁー! あれ、観る度に泣いちゃうんですよ。3回観て3回泣いたんですよ。だから今日も泣いちゃう……やだぁー! 恥ずかしい!--他にも印象に残っているシーンってありますか?
ハシヤスメ:オープニングも感動しましたね。BiSHのロゴがあしらわれた超巨大なバルーンの中に入っていたんですけど、あの中って空洞で、宇宙にいるみたいなんですよ。で、外に声は漏れないんだろうなと思っていろいろ喋ってたら、後からスタッフさんに「声、聞こえてたよ」って言われて恥ずかしかったです(笑)。「がんばろうね! がんばろうね! おぉー!」とか叫んでいたので。ツアーファイナルって緊張するから大声出してほぐしていたんですけど…… チッチ:でも楽しかった。--個人的には、BiSHは野音で大きく覚醒/成長したと感じているんですが、それを証明する全国ツアー【BiSH NEVERMiND TOUR】がスタートしています。初日のZEPP NAGOYAでの公演を観させてもらいましたが(http://bit.ly/2krggZF)、松隈ケンタ、楠瀬タクヤ、小原just begunと爆裂生バンドを従えてのライブは野音に勝るとも劣らないスリリングな内容でした。
チッチ:生バンド、良いですよね。今回のツアーは今までより二段階ぐらい上を目指しているので、緊張もあり、すごく楽しみでもあり、メンバーの成長も見られると思うので、そこにも注目してもらいたいです。あとはやっぱり生バンドがすごく格好良い。全公演全曲生バンドとツアーを廻る機会もなかなかないと思うので、ぜひ観に来てください!- アイナは最強だからちゃんと戻ってくるとは思ってて……
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リリース情報
Less Than SEX TOUR FiNAL “帝王切開” 日比谷野外大音楽堂
- 2017/01/18
- 通常盤[AVBD-92454(DVD)]
- 定価:4,860円(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:Jumpei Yamada
アイナは最強だからちゃんと戻ってくるとは思ってて……
※【BiSH to the THEATER】欠席だったアイナ・ジ・エンド復活後の全員揃い踏みインタビュー@タワーレコード新宿店楽屋(2017年1月20日)。
--1/10、BiSH初の映像単体商品『Less Than SEX TOUR FiNAL “帝王切開” 日比谷野外大音楽堂』の発売を記念した、先行爆音上映会&トークイベント【BiSH to the THEATER】にて公開インタビューを行ったのですが、アイナがインフルエンザで欠席だった為、改めて全員揃い踏みでお話を聞かせて頂ければと思います。
全員:お願いします!
--昨年末、声帯結節の手術で活動休止に入ったアイナが復活。現在【BiSH NEVERMiND TOUR】を敢行中ですが、またこうして6人でステージで歌えているのはどんな気分?
アイナ:嬉しいですね。ただ、申し訳なかったです、1か月もお休みをもらって。で、復活したと思ったらインフルエンザにもなっちゃって……--先日の【BiSH to the THEATER】、チッチとモモコも実はフラフラだったんですよね。トークイベントが始まる直前まで。
アイナ:そうだったんですか? チッチ:でもインフルエンザでも何でもなかったんですよ。 モモコ:なんだったんだ? あれ。1日で元気になった! チッチ:隔離されてましたよね、私たち。 モモコ:楽屋がAとBに分かれてた。健康部屋と隔離部屋(笑)。--そんな【BiSH to the THEATER】に居なかったアイナさんに伺いたいのですが、声帯結節の手術から声が出せるようになるまでの日々は、どんな心境だったんですか?
アイナ:普通に犬とかに喋っちゃってたんですよ、まだ声出しちゃダメなのに。お母さんに「あんた!」ってめっちゃ怒られました。--そりゃそうです(笑)。
アイナ:つい喋っちゃうんですよ! そしたら声が全然ガサガサじゃなくて。ハスキーじゃなかったから怖くなりました。「もしこのまま何の濁りもない綺麗な声になっちゃったらどうしよう? 私の個性がなくなる」って。なので、気分的にはずっと沈んでました。不安がすごく大きくて。でも結果的に変わってなくて良かったです!--5人はそんなアイナの帰りをどんな気持ちで待っていたんでしょう?
モモコ:ライブが1か月間なかったんですけど、その間にちゃんと頑張らなきゃいけないなと思って。結構プレッシャーだったんですよ。1か月間あって何にも変わってなかったら申し訳ないし、BiSHがパワーアップできないから「ただの休みにしちゃいけないな」と思ってました。「休んだらいけない休み」みたいな。だから動画とか観てアイナのことを研究してました。「自分はどこがアイナと違うんだろう?」と思って、それでダンスの動きとか角度とか違うところに気付いて……--凄い。モモコのイメージじゃない。
モモコ:(笑) アイナ:凄いんですよ、モモコ。【iN THE END】(12月1日に開催された2016年東京最後のワンマンライブ)らへんから。マイクが口から離れちゃうのがクセだったんですけど、離れなくなったし……凄いんですよ。この1ヶ月でのモモコの成長ぶりが。--アイナの復活を待っている間にいろいろ研究していた訳ですね。
ハシヤスメ:私はあの1ヶ月間、ボイストレーニングとダンスレッスンに行きました。6人でのお仕事が全然ない期間を始めて経験したんですけど、さっきモモコが言ったように何かをやって何かが変わってないとダメだと思っていて、とりあえずレッスンに行って基礎から学び直してました。 アユニ:私もボイトレとかダンスレッスンに行って……あとはアイナちゃんへ送るLINEの内容をめっちゃ考えていたんですけど、私が文章を送っても不安な気持ちはなくならないだろうし……って思ったら全然送れなくて。そうこうしているあいだに手術も終わり、退院して……送れなかったことをめっちゃ後悔してます。 アイナ:恋ですね。--送れずに終わってしまったラブレターですね。リンリンは?
リンリン:…………心配でした。 アイナ:お見舞い来てくれようとしてたんですよ、ハシヤスメとリンリン。でも私が喋れないから来てもね。っていうことで呼ばなかったんですけど。--復活してくれてどんな気持ち?
リンリン:よかったです。--チッチは?
チッチ:アイナは最強だからちゃんと戻ってくるとは思ってて……もちろん心配は心配でしたけど、大丈夫だろうって信じてはいて。その一方でこっちの5人のプレッシャーが大きくて、めっちゃ焦ってたんですよ。「1ヶ月間、どうしよう?」って。でもだからこそダンスレッスンとかボイトレとか行って、気持ちがみんな「がんばんなきゃ!」ってなって、希望を持って1月に向かっていく感じになったのが嬉しかったです。やっぱりアイナは最強だったからそのまま戻ってきてくれたし、12月は逆に良い時間になったなって思います。--といったメンバーの想いを聞いてみていかがですか?
アイナ:11月の後半に「12月になったらもう喋れないから、私が出来ることは全部しておこう」と思って、ダンスの見せ方についてひとりひとり徹底的に初めて教えたんです。そしたらアユニとか全然踊りが変わって、モモコもすごく変わったんですけど……正直「モモコとアユニは言ったことを忘れてるかな」って思っていて(笑)、でもちゃんと上手くなってきていて「凄い」と思いました。11月の後半、実はすごく泣きそうだったんですよ。もしこのまま声が出なくなったら……ってネガティブになっていたから、今やれることを全部やろうと思って。そしたらみんな倍ぐらいで返してくれた気がして……すごく嬉しかったですし、もっと頑張ろうって思いました。「アイナ自身がもっと成長しないと!」って思わせてもらえました。--今回は『Less Than SEX TOUR FiNAL “帝王切開” 日比谷野外大音楽堂』のBlu-ray/DVD特集インタビューになりますので、改めて野音の話について。アイナ以外の5人は映画館であの日のライブを観た訳ですが、それぞれどんな感想を持たれましたか?
BiSH / MONSTERS[Less Than SEX TOUR FiNAL“帝王切開”日比谷野外大音楽堂]
--メンバーがいちばんはしゃいでましたよね(笑)。
チッチ:たしかに(笑)。でもそうなるぐらい、みんなの表情が良かった! そしてコントが最高に面白かった! あっちゃん(ハシヤスメ)が最初に倒れるところとか。 モモコ:本当に面白かった! アイナ:あそこ、不思議すぎるよね! 辻褄が合わなさ過ぎる!--演技とか台本とかないと思ってる純粋な人からしたら、完全に危ない人(笑)。
ハシヤスメ:ツイッターで「倒れこんじゃって心配したよ」ってリプ来ました(笑)。それだけ演技力が高かったんでしょうね! 自画自賛!--そんなあっちゃんは野音のライブ映像を観ていかがでした?
ハシヤスメ:「もう過去と言えるんだな」って思いました。あのときはあれが最強だと自分たちで思っていたんですけど、今またすごく進んでいる感じがします。ツアーの話になっちゃうんですけど、野音があったからこその今のツアー【BiSH NEVERMiND TOUR】だと感じていて、あれを「過去」と言える感じがある。野音にすがってない感じ? ちゃんと次に進めている感じがあるなって、あの日映画館で野音のライブを観ながら思いました。意外と忘れていたりするんですよね、さっき話に出たコントのくだりとかも。だからすごく純粋に観ることが出来て……面白かったです! まさか自分が自分を観て笑うとは思わなくて(笑)、自分が次何を言ったりやったりするか分かっているはずなのに笑えたので、純粋にお客さんとして楽しめました。--アユニは?
アユニ:当時は頭がいっぱいいっぱいで、感動とかよく分からなかったんですけど、今ちょっと頭に余裕が出来ていて、そんな中で映画館で野音の映像を観ることができて、なんか……「こんなに凄かったんだ!」って感じました。自分が泣きそうになっているところで泣きそうになったり、自分が泣いている理由も当時は分からなかったんですけど、今だと「あ、それまで頑張ってきて、やっと出来たから泣いちゃったのかな?」って分かったりして。なので、このタイミングで観ることが出来て良かったです。--モモコは?
モモコ:野音の「オーケストラ」がYouTubeに上がったじゃないですか。あれを観て「この曲がいちばんエモいのかな」と思っていたんですけど、意外と「Is This Call??」がめっちゃ良いなと思って。映画館で観てていちばん泣きそうになりました。アユニが歌っているところもそうだし、歌詞がみんなに合ってて、感情が最も込められているのは「Is This Call??」かもしれないと思いました。あと、私、野音でライブが出来るようになるとは思っていなかったので、あんなに良い映像まで残してもらえて嬉しいですし、愛のある編集だと思いました。--リンリンは?
リンリン:MCのコントが面白すぎて、いつも「全然面白くないのになんでやるんだろう?」って思っていたので……一同:(笑)
モモコ:全然やる気なかったもんね(笑)。 リンリン:だから野音でコントやっているときも「全然面白くない」って思いながらやってたんですよ。でもこのあいだ映画館で観たらめっちゃ面白くて、あれをやる意味がやっと分かりました。リリース情報
Less Than SEX TOUR FiNAL “帝王切開” 日比谷野外大音楽堂
- 2017/01/18
- 通常盤[AVBD-92454(DVD)]
- 定価:4,860円(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
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Interviewer:平賀哲雄|Photo:Jumpei Yamada
ジャスティン・ビーバーに知ってもらいたい「My Favorite Movie……BiSH!」
--アイナも『Less Than SEX TOUR FiNAL “帝王切開” 日比谷野外大音楽堂』の映像は観てはいるんですか?
アイナ:観ました。でも自分たちのパフォーマンスに対しては「こんなもんだったか」って思いました。野音が終わったときは「めっちゃ早く映像観たい」って思ってたし、やり切ったし、いちばん出来たと思っていたのに、今観てみたら粗が目立っちゃって「えー!?」ってなりました。「これが映像化されちゃったのか……もっと出来るのにな」って。そう思うのは、あれからみんな変わってるから。当時はまだアユニが加入して2ヶ月ぐらいなんですよ。だから全体的に空間把握みたいなものがまだちょっと出来てない感じがして、でも今はそれが出来るようになっているから、もっと良いライブを早く映像化したい。--「今、野音に立ったらもっと良いライブが出来るのに」っていうすごくポジティブな話ですよね?
アイナ:そうです!--野音はBiSH史上最も注目度の高い公演でした。ゆえに失敗は許されないというか、せっかく野音だからということで来てくれたお客さんに「こんなもんか」と絶対思わせちゃいけないライブだったじゃないですか。そういう意識は強かった?
チッチ:強かったです。「オーケストラ」で初めてBiSHを好きになった。っていう人がすごく多かったから、その「オーケストラ」新規の人たちが野音にたくさん来るわけじゃないですか。そこで「なんか違ったわ」って思われたらバァーって居なくなっちゃうから、プレッシャーというか、それが怖かったです。楽しみだったけど、怖い気持ちのほうが大きかったですね。でも、もちろん今観るといろんな反省点はあるんですけど、たくさんの人に「良かったよ」って言ってもらえたので、それはすごく嬉しかったです。--そして、現在は更なる高みを目指して、BiSHのサウンドプロデューサーである松隈ケンタ(g)、清春や藍井エイルのバンドメンバーとしてもお馴染みの楠瀬タクヤ(dr)、LUI FRONTiC 赤羽JAPANの小原just begun(b)による“鬼バンド”と【BiSH NEVERMiND TOUR】を開催中です。北海道公演も終えたばかりですが、やってみてどうですか?
モモコ:BiSHの楽曲はバンドのサウンドが元々合うじゃないですか。だからすごく贅沢なことをやらせてもらえてるなって毎公演思います。楽しいです。曲を作ってくれている人が弾いてくれてるって凄いですよね。 アイナ:個人的には何も考えずに歌えることが嬉しいです。以前は「今ここでシャウトしたら明日は声出なくなる」とか考えていたけど、今は好きなように歌えて本当に嬉しいです。幸せです。 チッチ:ずっと生バンドでやりたかったから、その目標に辿り着いて今ライブできていることが嬉しい。今回から初めてイヤモニを付けて歌うようになったので、まだまだ慣れないところもあって「難しいな」って思うときもあるんですけど、自分たちも楽しいし、お客さんも楽しそうだし、やっぱり生バンドは良いなって思います。ツアーファイナルに向けてどんどん慣れていってもっとすごいライブが出来るようになりたいですね。今は成長期。 ハシヤスメ:バンドがいるだけで賑やかになるなって思います。 チッチ:メンバーが増えたみたいな感じだよね? ハシヤスメ:そう! この6人にバンドメンバーが3人増えたことによってステージが大きく見せられているなって。しかもBiSHの曲を作ってくれていたり、オールスターと言える凄い人たちが演奏して下さっているので、ステージが華やかなんですよね。なので「バンドって良いな」って思いました。歌っててバンドの振動がしっかり伝わってくるのも新鮮だなって思うし、ツアーの本数が少ない分だけさらに本気になれている感じもあって、すごく楽しめてます。最高です! リンリン:バンドの人たちが大人なんで、大人が同じステージにいてくれる安心感がある。たまに後ろ見るとすごく楽しそうに演奏しているので、元気が出ます。--そんな【BiSH NEVERMiND TOUR】と共に始まったBiSHの2017年。みんなそれぞれどんな1年になったらいいなと思っていますか?
モモコ:悔いがないように。っていう感じですかね。今まで自分のことにそんなに注目していなかったので、ライブ映像とかで自分のことを客観的に観たことがなかったんですけど、去年の12月にちゃんと観てみたら超ヘタで! 今もヘタなんですけど、頑張ろうって思いました。そういう意味で悔いのない1年にしたいです。 リンリン:……全部忘れちゃったんで、2016年のこと。だからちゃんと楽しいことを憶えておきたい。 ハシヤスメ:私はひとつひとつのお仕事を大切にして、ジャスティン・ビーバーにBiSHのことを知ってもらいたい。ジャスティン・ビーバーに「僕の今のお気に入りのライブ映像だよ」みたいな感じで紹介してほしいなって思います。「My Favorite Movie……BiSH!」って。--モーニング娘。'17のまーちゃん(佐藤優樹)が同じこと言ってましたよ(http://bit.ly/2hnudtF)?
ハシヤスメ:え!? パ、パ、パ、パクってないですよ! 私! モモコ:あっちゃんも天才なんだよ!--まーちゃんも天才肌ですからね(笑)。
ハシヤスメ:みんな「天才」って呼んでいいよ?--アユニは?
アユニ:BiSHのメンバーとして自分がいることを誇りに思えるような1年にしたいです。--チッチは?
チッチ:私は格好良くなりたいです、今年こそ。ダサいんで、私。「ダサい」って言われ続けているんで、渡辺さん(BiSHマネージャー/WACK社長)にも佐藤さん(BiSHライブプロデューサー)にも。だから格好良くなりたいんですよ。格好付けなきゃいけないところで格好付けれなくて、どうしてもポンコツ感が出ちゃう。だからそこを払拭したい。格好良いセントチヒロ・チッチを見つける年にします。--では、最後にアイナさん、お願いします。
アイナ:どうしよう? チッチ:友達を作る? アイナ:あ、友達は欲しい。--本当に友達いないんですか? 何かで三大美女に選ばれていたじゃないですか。
ハシヤスメ:平手友梨奈(欅坂46)とSU-METAL(BABYMETAL)とアイナ・ジ・エンド(BiSH)。 アイナ:あれ、困ってるんですよ。そのカテゴリーに私なんか入れられたらディスられまくるじゃないですか!--アイナさん、自称ブスですからね(笑)。やりづらいですよね。
アイナ:大分やりづらい(笑)! すごい荒れてましたよ、ツイッター!--で、どうするんですか? 2017年の目標。
アイナ:どうしよう!? チッチ:なんかないの? ハシヤスメ:「同じ過ちを繰り返さない」とか。 アイナ:あ、ひとつガチのやつがあります。--なんですか?
アイナ:人を信じること。一同:(笑)
チッチ:なんか怖い。 アイナ:長所にしたいんですよ、人を信じるれることを! 一昨日ぐらいにふと思ったんですけど。 チッチ:最近(笑)。 アイナ:それが2017年の目標です!Interviewer:平賀哲雄
Photo:Jumpei Yamada
リリース情報
Less Than SEX TOUR FiNAL “帝王切開” 日比谷野外大音楽堂
- 2017/01/18
- 通常盤[AVBD-92454(DVD)]
- 定価:4,860円(tax in.)
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Interviewer:平賀哲雄|Photo:Jumpei Yamada
Less Than SEX TOUR FiNAL “帝王切開” 日比谷野外大音楽堂
2017/01/18 RELEASE
AVXD-92455 ¥ 8,778(税込)
Disc01
- 01.BiSH-星が瞬く夜に-
- 02.ファーストキッチンライフ
- 03.ヒーローワナビー
- 04.本当本気
- 05.IDOL is SHiT
- 06.デパーチャーズ
- 07.DA DANCE!!
- 08.Dear...
- 09.DEADMAN
- 10.ぴらぴろ
- 11.Primitive
- 12.Is this call??
- 13.スパーク
- 14.Hey gate
- 15.TOUMIN SHOJO
- 16.サラバかな
- 17.MONSTERS
- 18.OTNK
- 19.beautifulさ
- 20.オーケストラ <ENCORE>
- 21.ALL YOU NEED IS LOVE <ENCORE>
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