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【COUNTDOWN JAPAN 16/17】ライブ&フォト・レポート

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  2016年12月28日から31日の4日間に渡り、千葉・幕張メッセ国際展示場にて開催となった年末音楽フェスティバル【COUNTDOWN JAPAN 16/17】。若者から大きく支持を集めるバンドアクトから、ベテラン勢、女性ソロシンガー、さらにはアイドルグループまでバラエティに富んだラインアップが今回も揃った。初日28日のGALAXY STAGEトップバッターamazarashiから、31日RADWIMPSのカウントダウン・ライブ、年越しの瞬間まで。怒涛の4日間を写真と共に振り返る。

写真提供:rockin'on japan

amazarashi
12:00~ @ GALAXY STAGE
rijf

スクリーンの歌詞とともに届けた情緒的なショー

 本フェスで2番目の収容人数を誇るGALAXY STAGEのトップバッターを務めたのはamazarashi。前日発表したばかりの新曲「命にふさわしい」をスクリーン上に大きく映し出された歌詞とともに届けた情緒的なショーを展開した一方で、最大規模を誇るEARTH STAGEではゴールデンボンバーが、COSMO STAGEではヤバイTシャツ屋さんが、それぞれフェスティバルの幕開けに相応しいエンターテインメント性の高いステージで各エリアを大いに盛り上げる。

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miwa
13:15~ @ EARTH STAGE
rijf
国民的ポップアイコンとしての存在感

 続いて、興奮冷めやらぬEARTH STAGEには、今年で7回目の【COUNTDOWN JAPAN 16/17】出演となるmiwaが登場。黒い水玉模様のワンピース姿で登場した彼女が、開口一番「COUNTDOWN JAPAN!」と元気よく呼びかけ「ミラクル」を歌い始めれば、瞬く間にキラキラと輝く音の粒が会場全体を埋め尽くしていく。「みなさん今年のストレス溜まってますかー! そのストレス発散したいかー!!」という煽りから可愛らしいフリ付きで披露された「ストレスフリー」ではオーディエンスをもれなく笑顔にさせ、「chAngE」では客席で振り回されるタオルとともに熱狂を渦巻かせる。ラストは「ヒカリへ」から「結 -ゆい-」に繋がる流れで、国民的ポップアイコンとしての存在感を感動的なアンセムとともにアピールしてみせた。

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欅坂46
15:15~ @ GALAXY STAGE
rijf
“爪痕を残す”インパクト十分のステージ

 GALAXY STAGEに溢れんばかりの人を集めた欅坂46。2016年は大躍進を見せた彼女たちだが、初出演の【COUNTDOWN JAPAN 16/17】に初々しい反応を示しつつも「サイレントマジョリティー」「大人は信じてくれない」と続けて披露。自分たちのパフォーマンスで少しでも多くの人の心を動かしたいと、メンバーの瞳には確かに炎が宿っていた。「まだまだ盛り上がっていけますかー?」という菅井 友香の煽りから「手を繋いで帰ろうか」ではステージを広く使ったストーリー仕立てのダンスでオーディエンスを楽曲の世界観に引き込む。待ってましたとばかりに大歓声が上がったのは「二人セゾン」で、こちらもステージを縦横無尽に駆け巡るフォーメーションダンス、そしてセンター平手 友梨奈の激情的なソロダンスを披露し、アイドルグループのライブに馴染みのないオーディエンスの心もしっかり掴んでみせた。若者の戸惑いや葛藤を叫ぶポエトリーリーディングから一気に青空が広がっていくような壮大なコーラスへと転じていく「世界には愛しかない」で締めくくったステージは、序盤で志田 愛佳が宣言した“爪痕を残す”のに十分なインパクトを含んだものだった。

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WHITE ASH
14:50~ @ ASTRO ARENA
SS
SS

バンドの存在を“歴史”に刻む怒涛のアクト

 時間は15時に差し掛かるところ、ASTRO ARENAに登場したのは、突如解散を発表し多くのロックファンを驚かせたばかりのWHITE ASH。お馴染みの入場SEであるthe pillows「White Ash」が流れる中、バンドのフロントマン、のび太(Vo/Gt)はステージ上でまず深々とお辞儀。そこからは堰を切ったような勢いでショーを展開する。怪しげなイントロから怒涛の3拍子で骨太なバンドアンサンブルを鳴り響かせる「Casablanca」から始まり、「Kiddie」「Paranoia」と、バンドが初期から持ち味としてきた不穏な空気を纏う攻撃的オルタナティブロックを容赦なく投下していく。WHITE ASHが今後予定しているライブは一本のみ、関東ではこのステージが実質ラストライブとなるかもしれないということで、彼らの最後の雄姿を見届けようと多くの人が集まっていた。そんなオーディエンスに対し、「準備はいいですかASTRO ARENA!!」「一緒に飛び跳ねようぜASTRO ARENA!!」「いけますかASTRO ARENA!!」と、しきりに煽りを投げかけるのび太の姿が印象的だった。Red Bull Studios Tokyoとタッグを組んで制作された「J.D.F.R」、TVアニメ『ガッチャマン クラウズ インサイト』OPテーマの「Insight」、曲間でフィンガー5「学園天国」のコール&レスポンスを挟み込む遊び心の加わった「Pretty Killer Tune」と続き、ラストの「Stranger」までMCを挟まず怒涛の勢いで駆け抜けたこの日のステージ。WHITE ASHというバンドの存在を国内ロックシーンの歴史にしっかりと刻み込む鮮烈なアクトだった。

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Mrs. GREEN APPLE
17:25~ @ GALAXY STAGE
rijf
「初心を忘れない」ポップセンスの炸裂するステージ

 GALAXY STAGEでは、2017年1月11日にニューアルバムのリリースを控えている(2016年12月28日時点で)Mrs. GREEN APPLEが登場。大森元貴(Vo/Gt)が持ち前の声量を生かして「COUNTDOWN JAPAN! 楽しむ準備はできてますか!」と呼びかけると、1曲目「VIP」でショーはスタート。崩し気味の歌唱でより自由に感情表現する大森、頻繁に立ち位置を入れ替えながら積極的にオーディエンスを煽りにいく若井滉斗(Gt)、髙野清宗(Ba)、藤澤涼架(key)。そんな前衛4人のアグレッシブなパフォーマンスを下支えしながら自身も髪を振り乱して力強いドラムプレイを見せる山中綾華(Dr)。バンドは続く「In the Moning」で眩いほどのポップセンスを炸裂させたかと思えば、「年末ですねー! 悔いとかやり残したこととか1個か2個かあると思うんですよ。だから僕は今日楽しめばオールオッケーってことにして今年を終えたいんですよ! みなさんもおんなじ気持ちだと嬉しいんですけどどうでしょうか!!」と、この日にかける意気込みから「Speaking」へとなだれ込む。盛大なハンズクラップ&シンガロングを誘発させ、序盤から惜しげもなくクライマックスを作り出してしまう彼らのライブアンセムだ。続いてニューアルバムでファン待望の音源リリースが果たされるエレクトロダンスナンバー「うブ」、これまた重厚なエレクトロサウンドとラップライクなヴォーカルでバンドの新境地を見せた新曲をお披露目する流れへ。「去年はCOSMO STAGEに出させていただいて、今年はGALAXY STAGEということで本当に夢のようです。有名になるっていうことは心を寄せてくれる人がちょっとずつ増えていくことだと思っています。だから初心を忘れないでいきたいなと思います。」という真摯な思いを伝えるMCから披露されたのは「StaRt」。最後はインディーズ時代から大切にしている曲だという「我逢人」でステージを締めくくった。

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THE ORAL CIGARETTES
18:30~ @ GALAXY STAGE
THE ORAL CIGARETTES
キラーチューン尽くしのステージが残した爽快感

 続いてGALAXY STAGEに登場したのはTHE ORAL CIGARETTES。「DIP-BAP」の冒頭部分がサンプリングされたSEから「オーラル始めます!」とシームレスに同曲へとなだれ込む流れでスタート。エリア後方まで埋め尽くすほどに集まった人の手が、うねる波のように宙を仰ぐさまは壮観だ。続いて「カンタンナコト」「mist...」と攻めの楽曲を立て続けに披露する。「おい最高かよ!」「こい!こい!こい!」と曲中に叫ぶ山中拓也(Vo/Gt)も興奮を隠しきれない様子。「mist...」の後半ではバンドが演奏をストップすると客席から大合唱が発生するなど、早くもボルテージが最高潮に達したオーディエンスのほうからも熱が打ち返されていく。「メジャーデビューからずっとここまで連れてきた曲があるんです。」という紹介から披露された「起死回生STORY」でもフロアのテンションは天井知らず。「去年GALAXY STAGEに立たせていただいた時に、大口叩いて来年はGALAXY STAGEのトリ張りますって言ってこの場所を去っていきました。蓋開けてみたらトリ前(笑)去年は勇気が無くて言えなかったけど、来年は絶対EARTH STAGEでやります。来年EARTH STAGEで待ち合わせしようぜ!!」と新年の目標を堂々と宣言したのち、「CATCH ME」「狂乱 Hey Kids!!」とアグレッシブな楽曲を連発し、ラストの「5150」へ。キラーチューン尽くしのステージが終わってみれば、嵐が去った後の朝のような爽快感がフロアを漂っていた。

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