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【ビルボードジャパン年間チャート 2016】様々な話題があった2016年の音楽シーンをチャートで振り返る
年末恒例のビルボードジャパン年間チャート。2016年も全9チャートを発表。2016年のビルボードジャパンチャートは、無料映像配信サービス『GYAO!』の音楽コンテンツの動画再生回数やGfK Japanの音楽ダウンロードサイトの配信データの追加があり、音楽の楽しみ方が多様になったユーザーの動向をさらに反映してきた。様々な話題があった2016年の音楽シーンをチャートで振り返る!(集計期間:2015年11月23日~2016年11月27日)
大きく潮目の変わった2016年、
AKB48「翼はいらない」が「前前前世」「恋」を抑え、辛くも首位獲得
シングル・セールスで累計2,507,403枚をマークしたAKB48「翼はいらない」が、上半期のポイント差を守り、Billboard JAPAN HOT100 of the year 2016を獲得した。他にリリースされたAKB作品も140万枚超と変わらずのCDセールスでの強さを発揮している一方で、他データでは、ルックアップ49位、Twitter89位と、CDセールスの数字のみが喧伝されがちなAKB48だが、セールスが牽引する形で他指標でも上げていることが分かる。
そして、「翼はいらない」合計ポイント178788.50に肉薄したのが、今年度下期にリリースされたRADWIMPS「前前前世」の176963.20と、172332.81ポイントを上げた星野源「恋」だ。
総合2位となった「前前前世」は、シングル・カットされていないにも関わらず、ラジオ1位、ダウンロード1位、Twitter2位、動画再生2位と、この4指標でのポイントが特に強く、「翼はいらない」にあと一歩のところまで迫ることとなった。また、総合3位の「恋」は、ラジオ2位、CDセールス37位、ダウンロード3位、ストリーミング4位、ルックアップ2位、動画再生5位と、全ての指標で高ランクを上げての結果であるが、なかでもCDセールスよりも他指標での順位が高いことが目立つ。両曲とも、CDセールスが牽引しない形でイヤーエンドチャート上位獲得の結果を上げたことは、「ヒット曲」の前提条件がCDセールスであった様相が大きく様変わりして、上位楽曲にも影響を与えつつあることを示している。
他指標での1位は、ルックアップが嵐「I seek」、TwitterがSMAP「世界に一つだけの花」、動画再生がピコ太郎「ペンパイナッポーアッポーペン」となっている。嵐「Iseek」は累計売上数が80万枚を超えることによる副次的な結果といえるが、SMAPの総Tweet数は1,958,709回、ピコ太郎の累計動画再生数は142,142,756回はそれぞれがダウンロードや、パッケージ・セールスに影響を与えており、こちらもパッケージではないヒットの形が顕れる結果だ。
翼はいらない
AKB48
¥1,646(税込) / KIZM-429/30
2016/06/01 RELEASE
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君の名は。
RADWIMPS
¥2,916(税込) / UPCH-20423
2016/08/24 RELEASE
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恋
星野源
¥1,296(税込) / VICL-37189
2016/10/05 RELEASE
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Hot 100 Year End 2016をフルスペックでチェック!
4週連続1位を獲得した宇多田ヒカル『Fantome』が総合AL年間1位、
大ヒット映画サントラが2位に
2016年の総合アルバムチャート“Hot Albums”の年間1位は、宇多田ヒカルの8年ぶりのアルバム『Fantome』となった。同作は、10月10日付“Hot Albums”で初登場1位となり、そこから4週連続で首位をキープ。その後も2位を4回獲得するなど上位を守り続けるロングヒット作品となり、年間2位以下を引き離す総合ポイントを獲得した。指標別に見てみると、CDセールス3位、ダウンロード1位、ルックアップ4位と、各指標で高ポイントをあげており、特にダウンロードポイントがキーとなり、CDセールス1位の嵐『Are You Happy?』やCDセールス2位の三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEの『THE JSB LEGACY』を抑えての首位となった。
年間2位を獲得したのは、大ヒット映画『君の名は。』サウンドトラック、RADWIMPS『君の名は。』。9月5日付“Hot Albums”で初登場1位となり、そこから4週連続で首位に。それ以降もトップ10内を維持し続けており、こちらもロングヒット作品になっている。指標別では、CDセールス7位、ダウンロード2位、ルックアップ3位として、こちらもダウンロードポイントの後押しが大きかったことがわかる。2016年の総合アルバムチャートは、今年大きな話題となったアーティストのアルバム作品がワン・ツーフィニッシュを飾る結果となった。
※『Fantome』の「o」の正式表記はサーカムフレックス付き
Fantome
宇多田ヒカル
¥3,240(税込) / TYCT-60101
2016/09/28 RELEASE
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君の名は。
RADWIMPS
¥2,916(税込) / UPCH-20423
2016/08/24 RELEASE
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THE JSB LEGACY
三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE
¥3,240(税込) / RZCD-86084
2016/03/30 RELEASE
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Hot Albums Year End 2016をフルスペックでチェック!
女性アイドル強し、AKB48が上位4位を占めるほか乃木坂46もトップ10内に3曲チャートイン
2016年のシングルセールス“TOP Singles Sales”はAKB48「翼はいらない」が1位を獲得したほか、上位4位をAKB48が占めるという結果となった。
1位はHOT 100でも年間1位に輝いた44thシングル「翼はいらない」。発売初週でダブルミリオンを達成した以降も9回チャートイン。最終的に2016年度内に250.7万枚を売上げ、2位以下を大きく引き離し1位を獲得した。2位は43thシングル「君はメロディー」。本作は、発売初週で141.7万枚を売り上げたあと後も18回のチャートインを果たし、さらに7万枚を積み上げ148.2万枚で2位を獲得した。そして、11月16日リリースにも関わらず3位に食い込んだのが「ハイテンション」。発売初週で143.8万枚を売上げ、現在もトータルセールスでは「君はメロディー」を追い抜く勢いでセールスを伸ばし続けている。
また、乃木坂46がトップ10以内に3曲チャートイン。「サヨナラの意味」が91.8万枚で5位を獲得した他、「裸足でSummer」が6位、「ハルジオンが咲く頃」は8位となった。そしてジャニーズは7位に嵐「I seek/Daylight」、9位嵐「Power of the Paradise」の2作のみに留まるという結果となった。
翼はいらない
AKB48
¥1,646(税込) / KIZM-429/30
2016/06/01 RELEASE
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君はメロディー
AKB48
¥1,646(税込) / KIZM-90415/6
2016/03/09 RELEASE
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ハイテンション
AKB48
¥1,646(税込) / KIZM-457/8
2016/11/16 RELEASE
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RADWIMPS、星野源、宇多田…洋楽ヒットの“小粒さ”尻目にJ-POP勢が躍進
例年、洋楽ヒット曲が強い傾向のあるラジオ・チャート。2013年はダフト・パンク、2014年はファレル・ウィリアムズ、2015年はマーク・ロンソン&ブルーノ・マーズが、それぞれ年間首位を飾ってきた。
だが、今年の主役はJ-POPのビッグ・ヒットだった。首位争いを繰り広げたのはRADWIMPS「前前前世」と星野源「恋」。いずれも映画/ドラマとの大型タイアップを軸に、社会現象とも言える状況を生み出している楽曲だ。
3位にはジャスティン・ティンバーレイク「キャント・ストップ・ザ・フィーリング!」が食い込んだが、5月リリースという先行者の利に助けられた部分は小さくない(「前前前世」は8月、「恋」は10月リリース)。4位には、やはり社会現象級の復帰劇が話題になった宇多田ヒカル「道」がランクインした。
J-POPの上位ランクイン組はいずれも元々ラジオ・フレンドリーなことで知られるアーティストとは言え、全体的に洋楽ヒットの小粒さが印象に残る結果に。今年が例外なのか、新たなトレンドのはじまりなのか、今後の展開も気になるところだ。
君の名は。
RADWIMPS
¥2,916(税込) / UPCH-20423
2016/08/24 RELEASE
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恋
星野源
¥1,296(税込) / VICL-37189
2016/10/05 RELEASE
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キャント・ストップ・ザ・フィーリング!
ジャスティン・ティンバーレイク
¥2,376(税込) / SICP-5089
2016/11/02 RELEASE
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