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横山ルリカ『ミチシルベ』インタビュー
「すべてはアイドリング!!!で重ねた日々があったから出来てることなんですよ」
アイドリング!!!全員卒業後『めざましテレビ』のリポーターや競馬の世界でも活躍している彼女が、それらの活動秘話や、表現者やシンガーとして劇的な進化を遂げた2ndアルバム『ミチシルベ』について語ってくれた。すべては繋がっていないようで繋がっている。横山ルリカの生き様、ぜひご覧ください。
まさか自分がそこに出れるなんて思っていなかったんです。今世紀最大の親孝行!
--アイドル脱却宣言とも受け取れた、ヒャダインによる衝撃作『SHUT YOUR MOUTH!!!!!!』以来約1年ぶりのインタビューになります。=アイドリング!!!全員卒業からも約1年経ったことになる訳ですが、自分にとってどんな1年になりましたか?
横山ルリカ - 「SHUT YOUR MOUTH!!!!!!」(Music Video Short ver.)
--あれから1年経って、アイドリング!!!はどんな思い出になっていますか?
横山ルリカ:離れてみて改めて有り難味が分かるというか、本当に卒業してから「スタッフさんたちは大変だったんだな」って気付いて、もっと労ってあげれば良かったなと思いました(笑)。例えば『めざましテレビ』でリポーターのお仕事をしているので、街頭インタビューをするときもあるんですよ。そういうものってアイドリング!!!時代はスタッフさんが街を行き交う人たちに声をかけて、連れてきてくれていたと思うんですけど、今は自分で話しかけて、自分で話を聞き出さなきゃいけないので、しかもそれが必ずしもテレビに流れるものではなかったりするんですよ。テレビには実際にインタビューした人の中の1割も流れないので、そういう使いどころを集める作業だったりとか、固める作業だったりを卒業してから知って「こうやって土台を作ってから私たちに美味しいところを全部くれてたんだ!」って分かったんです。そういうところでスタッフさんがどれだけ大変だったのか分かったので、もっと「ありがとうございます!」っていう言葉をかけるべきだったなって思いました。--今の話、当時のスタッフが読んだら涙流すんじゃないですか?
横山ルリカ:アハハハ! 本当に分かってなかったし、自分がまだ学生で幼かったこともあったので、今になって大人の方々の苦労が身に沁みて分かって、そういう人たちに支えられてアイドリング!!!っていうグループは10年も継続できたんだなって思いましたね。--今話に出た『めざましテレビ』のリポーター。今年4月に就任されたと思うんですが、朝の情報番組でリポーターをやるのはどんな感覚でした?
横山ルリカ:本当に小学生の頃から毎朝観ていた番組だったので、まさか自分がそこに出れるなんて思っていなかったんです。今世紀最大の親孝行!--家族もあたりまえのように観ているテレビ番組ですもんね。
横山ルリカ:だから家族から『めざましテレビ』の放送が終わる度に連絡がきます。昔だったら考えられないことですからね、そんなことは。「『めざましテレビ』だ、アヤパンだ!」みたいな感じで観ていたので、そこに一員として出演できているのは本当に嬉しいです。あと、オーディションに受かってリポーターになったんですけど、そのオーディションの存在も知らなかったもっと前に、スタッフさんから「アナウンススクールに通わせてもらえるから、行きたい人は行っていいよ」って話をもらって、そのときは「喋り方とか滑舌とか良くしたいから行きたいです」ってお願いして3ヶ月ぐらい通わせてもらったんです。通い終わってから『めざましテレビ』のリポーターのオーディションがあると知ったので、「こんなことってあるんだ!」って思いました。そのオーディションでは、生で原稿読んだりとか、から揚げを食べて食リポをしたりする審査もあったんですけど、アナウンススクールで原稿の読み方が全然変わっていたので、それに通ってたから受かったようなもんなんですよ! だから「いろんな活動って繋がってるんだなぁ」と思いました。--受験があるとは知らずに受験勉強していたようなものですもんね。
横山ルリカ:そうなんですよ! 自分の力になれば良いなと思ってスクールに通っていただけなのに、まさかそれにピッタリなオーディションを受けれるなんてビックリしました。3月末の予告も私ひとりだけ大きく写真出してもらったりしてて、すごく美味しい扱いでした。タレントさん寄りだったらロケのリポーターだったらしくて、でもキャスターさん寄りだったから「ココ調」になったらしいんです。「スタジオで生でナレーション読まなきゃいけないから、アナウンススクールに通ってた君が「ココ調」になったんだよ」って言われたので、本当にアイドリング!!!のおかげだなって思いました。フジテレビのアイドルじゃなかったら、そういうスクールがあること自体知らなかったので。--あと、今年は競馬関連の番組や紙面で横山ルリカの姿を見る機会が多くありました。競馬は元々好きだったんですか?
横山ルリカ:本当の始まりは、2010年【京都大賞典】という重賞レースで、アイドリング!!!の河村唯ちゃんと2人でプレゼンターを務めさせてもらったんです。それが初めての競馬のお仕事だったんですけど、まだ未成年だったから馬券も変えないし「予想も難しいな」なんて思っていて。でもそこから4年、2014年にフジテレビONE『競馬予想TV』のアシスタントのオーディションに呼んでもらったんです。オーディションでは全く会話が成り立たなくて。何を聞かれているのかも何て言っていいかも分からない。でもとにかく熱意はアピールしなきゃと思って、無駄に空回りをしてしまってすごく後悔したんです。「あー、これは絶対落ちたな」って。でも最終審査まで呼んでもらえて!--奇跡が起きたんですね。
横山ルリカ:なので、この悔しさや虚しさを挽回できるように勉強したんです。そのときは夏で、秋に【凱旋門賞】っていう大きなレースがあることはド素人の私でも知っていたので、まずそこから「この子、海外のレース調べてきたんだ?」って思ってもらいたい一心で勉強して、日本の強い馬が3頭出るんですけど、それについての話をオーディションで自分から発信していったんです。「そう言えば、この秋【凱旋門賞】がありますね!」って。そしたら「急にその話題になる?」って食いついてもらえて、その最終オーディションに何とか受かることが出来て、アシスタントになれたんです。--で、今はがっつり競馬にハマっているというか、かなり専門的になっていますよね。
横山ルリカ:唯一の趣味ですね。--競馬のどんなところに魅了されたんですか?
横山ルリカ:元々動物は好きだったんですけど、取材をさせてもらっていく中で「この1頭の馬にこんなにたくさんの人が携わってるんだ?」「こんなに熱い想いを持ってる人たちが関わってるんだ?」ということを知って。テレビや新聞で観ている限りでは、調教師さんと馬主さんと騎手さんの3人ぐらいしか関わってないと思っていたんですけど、取材してみると、まず牧場の人がいて、馬のお医者さんもいて、関係者の人もたくさんいて、しかも1年に7000頭ぐらい生まれるんですよ! その7000頭の中のナンバーワンをみんなが目指してる。そこに物凄い壮大なドラマを感じるというか、背景を知る事でただのギャンブルではなくなるというところに競馬の美しさというか、楽しさを知りましたね。- 私の中での2016年ベストレースは、サトノダイヤモンドの【菊花賞】ですね
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Interviewer:平賀哲雄|Photo:山田秀樹
私の中での2016年ベストレースは、サトノダイヤモンドの【菊花賞】ですね
--そんな横山ルリカが2016年の名レースをひとつ挙げるとしたら?
横山ルリカ:今年だったらやっぱり【菊花賞】のサトノダイヤモンドですよ。元々サトノダイヤモンドに注目したきっかけは、セレクトセールっていう馬の競りで「2億3000万円で買われた馬」って知ったとき。普通の馬ってそんな値段で買われないと思うんですけど、本当に特別な馬なんだなと思って。で、写真を見たら、馬の流星って分かりますか? おでこのところに白っぽい模様があるんですけど、「流星がダイヤモンドの形だからサトノダイヤモンドになりました」っていう記事を読んで「なんて素敵な馬なんだ! 2億3000万のダイヤモンドだ!そんな馬の新馬戦なんて絶対観たい」と思って、デビュー戦を観たんですよ。みんな二歳馬でデビューするから走り方がぎこちなかったり、フラフラしてたりするんです。でもサトノダイヤモンドだけ本当にどっしりとしてて、大人の馬みたいに体幹が全くブレない状態で走ってて。その優等生ぶりと能力の高さにもすごく惹かれて「この馬は引退するまで絶対応援し続けよう」と思ったんですよね。--運命の出逢いですね。
横山ルリカ:それで「三歳馬のトップの【日本ダービー】を勝てる馬だ」と思っていたので、あのダービーの8cm差の2着が本当に悔しくて。絶対獲れると私は思ってたんですよ! まぁ落鉄をしてしまっての8cm差なので「落鉄をしなければ絶対に勝ってた」って私は思ってるんですけど、それも競馬の厳しさというか、運も大事なんですよね。でも三歳馬の三冠【菊花賞】【皐月賞】【日本ダービー】、最後の最後の【菊花賞】は「絶対に獲ってほしい!」という想いが本当に強くて、それが本当に叶ったんですよ。今まで「サトノ」っていう冠が付いてる馬たちってG1で勝ったことがなかったんです。すごく良い馬ばかりなのに惜しくも2着になってしまうことが多くて。でも初めてサトノダイヤモンドがG1で勝って、オーナーの里見さんも初めてG1を獲ることが出来て、オーナーにとっても思い出深いレースになったと思いますし、私はただのファンなんですけど、ただのファンにとっても号泣モノのレースで。最後の直線、4コーナーに行くときに「もう勝った!」って分かったんですよ。手応えが良すぎて!「もう絶対勝った!」って分かった瞬間から、テレビで観ていたのに泣いちゃったんです。だから実際に競馬場で観ていたオーナーはどれだけ嬉しかったんだろうなと思って。本当に素質があると言われてきた馬だったので、なかなか2着や3着という惜しい結果の中で、最後の最後にその一冠を手にすることが出来たというドラマ。これは物凄いなと思ったんで、私の中での2016年ベストレースは、サトノダイヤモンドの【菊花賞】ですね。--横山ルリカが本物の競馬フリークなのはよく分かりました。
横山ルリカ:アハハハ! いちばん感動しました!--そんな競馬フリークの中でも知名度を着々と上げている横山さん。かつては大人数で活動する事が多かった訳ですけど、完全なるソロ活動が始まって寂しく感じたりすることはなかったんでしょうか?
Cheering You!!! / アイドリング!!! (1コーラス)
--横山ルリカさんは初期からアイドリング!!!を支えてきた訳で、極端に言えば青春のほとんどをアイドリング!!!に注いできた訳ですよね。その点において喪失感を覚える瞬間とかなかったんですか?
横山ルリカ:喪失感より達成感だったんですよ。私は最後までアイドリング!!!にいることが出来たし、「やり切った!」という気持ちが強かった。辞めたいと思ったことも2,3回はあったんですけど、それも乗り越えて最後までやり切れた達成感の中で日本武道館にも立つことが出来たし、ひとつの物語が終わって「また次に歩き出そう」っていう気持ちでしたね。--では、ソロになって「勝手が違うな、難しいな」と思ったところはありますか?
横山ルリカ:それはやっぱり『めざましテレビ』ですかね。というのは、皆さんは毎日アナウンサーさんとして出演されているんですけど、私は週1回だから、まずそこの溝というのが大きくて。『めざましテレビ』って放送後に反省会があるんですけど、その反省会が終わってからみんなで朝ごはんを食べるんですよ。そこが私のいちばんの勝負どころで「この朝ごはんの時間でどれだけアナウンサーさんと仲良くなれるか」そこに命懸けてます!--朝ごはんって本来もっと穏やかなものですよね(笑)。
横山ルリカ:私だけちょっと違う風に捉えてて(笑)。もう皆さんは月~金まで毎日一緒にいるから、もちろん仲が良い訳ですよ。で、私が分からない話とかも、別にイジワルしようとしているんじゃなくて、毎日一緒にいるから普通にするんですよ。あたりまえのように。でも私は結構ひとりぼっちな感じがしちゃって「寂しいな」って思うことが多かったんですけど、今はもう会話に入れそうな隙間を見つけたらすぐ入ってく! ずーっと話を聞いてて「これ、分かる!」と思ったら「そうですよねぇ」って相槌から無理やり入る(笑)。でもそれで徐々に徐々に打ち解けてきてるなって感じるので、これからもめげずに続けていって、週イチでも何とか輪の中に入れてもらえるように頑張ろうと思ってます。--今の話を踏まえた上で『めざましテレビ』観るようにしますね。「お、今日も頑張ってるなぁー!」って。
横山ルリカ:アハハハ! みんな優しいんですけどね、私だけ実力不足でついていけてないんですよ。知らないことばっかりで。だから必死に頑張ってます!--なんで今の質問をしたかと言うと、今回の2ndアルバム『ミチシルベ』の表題曲を聴かせて頂いて、トンネルを越えた感というか、またここから輝こうとしている横山ルリカの意思が強く感じ取れたからなんですけど、実際にはどんな心境や状況から生まれたものなんでしょう?
横山ルリカ:まずアルバムの表題曲で作詞をさせて頂くというのは、自分の中で異例というか、今までシングルの表題曲で作詞をしたことがなかったから、これだけたくさんの曲が入っている中でリード曲、しかもミュージックビデオも撮る曲の作詞をさせてもらえたのはビックリしました。それで「すごく壮大な曲にしたいな」っていうイメージが自分の中であって、でも「自分の人生の中でそんなに壮大なことってあったかな?」って考えたときにやっぱりアイドリング!!!の10年というのは、アイドリング!!!にいたメンバーにしか分かんないし、私と外岡えりか(結成から最後までアイドリング!!!に所属していたメンバー)ちゃんにしか分からないので、そこで学んだことや気付いたこと、感謝したことを書こうって思いました。結構書き直したり苦労はしたんですけど、最終的にこの形に落ち着いて、自分の伝えたいことはちゃんと伝えられてるかなって思います。--「君が重ねたその日々は」というフレーズが何度も出てきますが、このフレーズにはどんな想いや経験を込めていたりするんでしょうか?
横山ルリカ:無駄なことはひとつもなくって、1日1日が自分の未来を作っていく。それはアイドリング!!!の活動の中で分かったことで、バラエティ番組にも出させてもらって、ライブもやらせてもらって、いろんな活動をしてきた中で重ねたその日々は、今、自分の活動にすごく生きてるなって実感できてるんです。その日々は誰のものでもないし、自分が頑張ってきたことは自分の宝物になるんだよ……っていうことを伝えたいなと思ったので、これを聴いてくれる皆さんも会社とか学校でいろいろあると思うんですけど、そこで頑張ってきたことがその先の未来を切り開くと思うので、だから嫌なことがあったとしてもそう思って、上へのステップを目指してもらえたらなって思います。リリース情報
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Interviewer:平賀哲雄|Photo:山田秀樹
すべてはアイドリング!!!で重ねた日々があったから出来てることなんですよ。
--「君が重ねたその日々は 誰のものでもない」なぜ今これをメッセージしたいと思ったんでしょうね?
横山ルリカ「ミチシルベ」(Music Video Short ver.)
--2ndアルバム『ミチシルベ』、1曲目の表題曲を聴いた時点で「これは良いアルバムだな」という予感があったんですけれども、聴こえてくる曲、聴こえてくる曲、どれも詞も曲も横山ルリカの歌声も三位一体となってめちゃくちゃ気持ち良く、ワクワクしながら最後まで聴くことが出来ました。これは自信作なんじゃないですか?
横山ルリカ:そうですね! アイドリング!!!という学校を卒業して出来た作品だと思っているので、大学で言ったら卒業論文みたいなアルバムだと思ってます。あと、これまで歌ったことがなかったジャンルの楽曲もありますし、今までも「メガラバ」とか「瞬間Diamond」とかアニメで使って頂いた楽曲はあったんですけど、それともまた違った分野での、例えば「Corona」はRPGとかのテーマになりそうなファンタジックな楽曲ですし、違う世界観を教えてもらった感じがします。「ユメイロ」とかも今までになかったタイプのアーティスト色が強い楽曲になってると思いますし、全部良い曲なんですよね! レコーディングしてて「贅沢だな」って思いました。どの曲もひとりでも多くの人に聴いてもらいたいです。--横山ルリカへのイメージが「元アイドリング!!!」ぐらいの層が聴いたら「え、横山ルリカってこんなに良いの?」と純粋に驚くと思います。
横山ルリカ:『めざましテレビ』のスタッフさんに「今度アルバム出るんですよ」ってお渡ししたらすぐ聴いてくれて「自分で作詞したの? というか、意外と歌うまいんだね!」って言ってもらえて! それはすごく嬉しかったですね。横山ルリカって名前は覚えやすいと思うんですけど、どんな人なのかまで興味を持ってくれる人って全然まだまだ少ないから、そうやって何かの機会で聴いてもらって興味を持ってもらえたらなって。「本当に良い曲だね」って言ってもらえたので、もちろん曲の力もあると思うし、私にまだ興味のない層の方々に聴いてもらえる機会があればなというのは、切に思います!--なので、競馬の世界や『めざましテレビ』などで新しく横山ルリカを認知してもらっている流れで、これだけのアルバムが完成したというのは、とても良いストーリーだと思います。音楽の世界の横山ルリカも知ってもらう絶好の機会というか。
横山ルリカ:そうですよね。歌も上手くないのに1stからヒャダインさんに曲を作ってもらって、そこで「難しい、難しい」言いながらも(笑)歌ってきた流れがあるから、今ここで「ミチシルベ」という曲も完成させられたんだと思うし、このアルバムも作れたんだろうなって思います。--前回のインタビュー(http://bit.ly/1YHFXlj)では「自分だけのイベントとアイドリング!!!のイベントではお客さんの数も全然違うって1/10ぐらいになっていると思う。イベントやフェスに出させていただいても、私のことをあまり知らない人たちに歌を最初から最後まで聴いてもらいたいという想いがあるので、まずは知名度を上げなきゃいけないって思っています」と仰っていましたが、今もその気持ちは変わらず?
横山ルリカ:それは変わらずです。歌に関してはまさにそうで、「『めざましテレビ』で見たことある」ってリリースイベントなどで足を止めてもらえたら御の字じゃないですか。競馬のお仕事でもいっぱい地上波に出してもらって、ツイッターのフォロワーとかもじわりじわり増えていたりしてて、やっぱり露出し続けるっていうことが相乗効果になってる。なので「歌だけじゃないからこそ歌にも繋がる」っていうのはすごく感じます。歌手一本でやられている方は本当に凄いなって思うんですけど、私の場合は他のフィールドで知ってもらった人にも歌を聴いてもらう。全部繋がってる実感があるので、この形がいちばん合ってるのかなって思います。『めざましテレビ』も競馬のお仕事も歌も3つとも大事にしていきたい。--「いろんな対バンライブに出て行くべきなんだろうなって。そこでちゃんと知ってもらう、地道に知名度を上げていく」とも仰っていましたけど、実際にそこは力を入れている?
横山ルリカ:実際、前回のインタビューから対バンライブにあまり出ていけてないんですよね。そんな中、そのインタビューでも話していた藍井エイルさんが無期限活動休止。またぜひフェスなどでご一緒したいと思っていたので、結構ショックでした。でも「知ってもらう」という意味ではそういう対バンもリスクを覚悟でやっていかなきゃいけないなって思ってます。--今年は【TOKYO IDOL FESTIVAL 2016】に出演されていましたよね。アイドリング!!!全員卒業後にひとりでTIFに出て行くのはどんな気分でした?
横山ルリカ:やっぱりアイドリング!!!って凄いんだなって思いました。11時台とか結構早い時間だったんですけど、お客さんがたくさんいて!「アイドリング!!!のファンの人って自分の推しじゃなかったメンバーのソロライブでも来てくれるんだな!」って。しかも私は盛り上がる曲とかあまりないのに、それでもしっとりとした歌を静かに見守って聴いてくれていて、アイドリング!!!のファンの凄さを感じました。--そろそろ〆に入っていきたいんですが、横山ルリカの2ndアルバム『ミチシルベ』、どんな風に世に響いていってほしい、楽しんでもらいたいと思いますか?
横山ルリカ:まずリード曲でミュージックビデオもある「ミチシルベ」を聴く機会がいちばん多いと思うんですけど、自分が作詞したこの曲を聴いてほしいなって思いますし、それで気に入ってアルバム『ミチシルベ』全曲を聴いてくれる人には、1stシングルからの成長も感じてほしいなって思いますし、アイドリング!!!から卒業して1年後に出す作品の意味も感じてもらえたらいいなって思います。--では、最後に、今作『ミチシルベ』以降のアーティスト活動はどうなっていきそう? もしくはどうしていきたいなと思っていますか?
横山ルリカ:アーティスト活動っていうのは、需要と供給が成り立たないと出来ないことだと思っているので、本当にファンの皆さんには感謝してて! このCDが売れない時代の中でアルバムを2枚も出せてるっていう現実は、本当に凄いことだし、それだけで私は「アーティスト活動は成功している」と思えているんで、支えてくれている人たちには本当に感謝しています。あとは自分の頑張り次第でどこまで注目されるかが決まってくると思うので、『めざましテレビ』で頑張ればもしかしたら『めざましテレビ』の何かの挿入歌で使ってくれるかもしれないし、競馬のお仕事を頑張ってたら競馬場でライブさせてもらっていろんな人に歌を聴いてもらえるかもしれないし、何が起きるかは本当に分からないことだから、変に焦って「早くワンマンライブやんなきゃ」とかじゃなく、今ある仕事をちゃんとやっていく。それが確実に階段を上っていくということだと思うので、何でも無理やりやるんじゃなくて、導かれるように……この「ミチシルベ」のようにですよ!--上手いことまとめに来ましたね(笑)。
横山ルリカ:アハハハハ! でも繋がっていないようで全て繋がっているし、本当にひとつひとつの仕事をちゃんとやっていれば、それがアーティスト活動にも何か繋がっていくと思うので、まずは自分の仕事をがんばる! 今ある仕事をがんばる。その積み重ねだと思っています。Interviewer:平賀哲雄
Photo:山田秀樹
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Interviewer:平賀哲雄|Photo:山田秀樹
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