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リー・フィールズ 初来日記念インタビュー&ビデオメッセージとプレイリストが到着! ~40年以上現役で歌い続ける “リトルJB” による貴重な証言
そのドス黒い音楽性からジェームス・ブラウン直系、さらには “リトルJB” の愛称を持つリー・フィールズにインタビューを敢行!11月22日に待望の初来日公演を控える中、ソウル界の生きる伝説とも呼ばれる彼に、ソウル・ミュージック、バンド “The Expressions”、そして国内盤もリリース間近の最新作『スペシャル・ナイト』などについて質問を投げかけると、キリスト教を信仰する彼らしいクリスチャンならでは答えや、40年以上も現役の歌手として続けてこられた秘訣も語ってくれた。そんな本人への貴重なインタビューがこちら!
(リー・フィールズ 初来日記念特集&THE BAWDIES、オーサカ=モノレール、DJ MUROらのコメントも到着)
最新作のテーマは“Love Is The Answer”
▲The Beatles
I Want To Hold Your Hand
The Ed Sullivan Show 2/9/64
――歌手になろうと思ったきっかけは何ですか?影響を受けたアーティストがいたら教えてください。
リー・フィールズ:13歳のときに、テレビ番組の『エド・サリヴァン・ショー』に出演していたビートルズを見て、“歌手になりたい”と思ったんだ。最近だと、エド・シーラン、ブルーノ・マーズ、マイケル・ブーブレとかからもインスパイアされているよ。
――キャリア40年以上の中で、転機となったのは2000年以降かと思いますが、ご自身の中で大きく変化したことはありましたか?
リー・フィールズ:そんなに大きな変化はないかな、今も昔も同じだよ。でも、新しく出てくるアーティストについては常に気にかけているんだ。それから、その時代あった音楽になるように、敏感な変化や新しい流行には細心の注意を払っているよ。
――アルバム制作やツアーも一緒に回っているバンド、The Expressionsについて教えてください。
リー・フィールズ:“The Expressions”は私にとってとても大切な存在なんだ。彼らとは2009年から本格的に一緒に活動し始めたけど、中には1997年から一緒にやってきたメンバーもいる。The Expressionsと音楽を作るときは、メンバー全員の意見を踏まえながら一緒に曲を書いたり、全部のトラックを一緒に作っているんだ。そうやって曲を作ることで、その曲自体に、たくさんの可能性が生まれるのさ。実際に最終的な歌詞として使われる前は、それぞれの思考から出てきたそれぞれの意見だからね。
――あなたが歌手としてのキャリアをスタートした頃から現在までのソウル・ミュージックのシーンについて何か思うこと、またはあなたが感じる変化はありますか?
リー・フィールズ:もちろんソウル・ミュージックは大きく変化してきたよ。私たちの人生と同じようにソウル・ミュージックも変化しているんだ。言い換えるなら、ソウル・ミュージックと人生は合致しているということかな。ソウル・ミュージックは常に“The Here and Now(今、現在)”を表していて、その時代を取り巻き、神や人々に喜びを与えるような希望となっているんだ。
▲E&J Brandy Presents Generations of Soul: The First Concert
――ジェームス・ブラウンの伝記映画で歌の吹き替えを担当したこともあり、世間では“リトルJB”とも呼ばれていますが、そのことについてどのように思っていますか?
リー・フィールズ:実は10代の頃から“リトルJB”という呼び名でたくさんの人から呼ばれていたんだ。もともと若い頃から奇妙なくらいジェームス・ブラウンにそっくりだったんだよ。多くの人からJBの息子だと思われていてね。息子じゃないってことを色んな人に説明したよ。
――世界各地での公演の写真を見ていると、最近ではステージ上でサプライズ・プロポーズが行われていたようですが、これは何かの企画ですか?
リー・フィールズ:あのプロポーズは計画したものではないんだ。みんな、私の音楽を聴くとお互いへの愛情が深まると言ってくれるんだよ。そして私の音楽を彼らの人生の一部にしたいと。そういうわけもあって、ショーをしている最中に、そのカップルが私のマネージャーに「このステージ上でプロポーズをしてもいいか」って聞いてきたみたいなんだ。
――BBCラジオの配信を聞きましたが、Netflix制作のドラマ『ルーク・ケイジ』に関わるような話をしていましたが、このことについて教えて頂けますか?
リー・フィールズ:もちろん、もしルーク・ケイジからオファーが来たら、ぜひ何かやりたいと思っているよ。
――2年ぶりの新作『Special Night』がリリースとなります。このアルバム制作にあたり、何かテーマとなった物事はありましたか?
リー・フィールズ:最新アルバム『スペシャル・ナイト』のテーマは“Love Is The Answer(愛が答え)”ということだよ。現在起こっている問題もこれから起こるであろう問題も全て“Love(愛)”が解決策となると信じているんだ。
――米ビルボードのFacebook上で行ったアコースティックのライブでは、「Work to Do」を披露後に涙を浮かべていましたが、この曲に対する思いや裏話があれば教えてください。
リー・フィールズ:あのストリーミング・ライブで「Work To Do」を歌ったとき、私はその歌の内容通りの状況に置かれたように感じだんだ。でも、最後のシーンで感極まってしまったのは、歌っている最中に、家族や自分にとって大切なもの全てを失ってしまったように感じたから。家族と一緒にずっといるためには自分を変えなくてはいけなかった。だからカウンセリングに行って、プロフェッショナルな助けを求めたよ。そうすることで僕の家族も救えることが出来たから。(今話したことを歌っている最中に思い浮かべていて泣いてしまったんだ。)
――今までリリースしてきた作品の中で、特にお気に入りの曲はどれですか?また、その理由は?
リー・フィールズ:うーん、お気に入りの曲はないかな、なぜなら全ての曲を同じくらい好きだからね。でも、実は1曲だけパフォーマンスすることを特に楽しんでいる曲があるんだ。その曲は、私たちの傍からいなくなってしまった大切な人たちを思い出させてくれる曲。『The Faithful Man』に収録されている「I Wish You Were Here」だよ。
▲LEE FIELDS & THE EXPRESSIONS: Wish You Were Here
――今後、一緒にフィーチャーしてみたいアーティストなどいますか?
リー・フィールズ:もちろん、コラボレートしてみたいアーティストは何人かいるよ。例えば、エド・シーラン、リアーナ、あとはマーク・ロンソンかな。
――あなた自身の曲が、サンプリングとして多くのアーティストが使用していますが、そのことについてはどう思いますか?
リー・フィールズ:私の音楽をサンプルとして使ってくれることは本当に誇りに思っているし、自慢だよ。それに、経済面でも助かっているんだ。
――今回、日本での初来日公演となりますが、どのようなステージになるでしょうか?また、日本で楽しみにしていることがあれば教えてください。
リー・フィールズ:今回のショーはいつもサポートしてくれているファンの期待に応えられるように、とても良いものにしたいと思っているよ。その場にいる人、一人一人に向かって歌いかけるかのようにね。
日本では、歴史的な神社やお寺を見に行きたいと思っているよ。あとは、日本の文化と美味しい日本食も楽しみだね。
――最後に、日本のファンに一言お願いします。
リー・フィールズ:私の音楽をサポートしてくれている日本のファンに、心から愛していると伝えたいんだ。私たち人間と優しさは“愛”という接着剤でくっついて、いつも傍にあるということも。そして日本という美しい国に訪れることを本当に楽しみにしていて、とてもわくわくしているよ。
リー・フィールズ本人から初来日に向けてのコメントが到着!
▲Lee Fields & The Expressions Video Message for Billboard Live Tour 2016
リー・フィールズの音楽にインスピレーションを与えた楽曲
公演情報
Lee Fields & The Expressions
Live at Billboard Live Tokyo
ビルボードライブ東京:2016/11/22(火)
1stステージ開場17:30 開演19:00
2ndステージ開場20:45 開演21:30
>>公演詳細はこちら
INFO: www.billboard-live.com
リリース情報
スペシャル・ナイト
リー・フィールズ&ジ・エクスプレッションズ
2016/11/16 RELEASE
PCD-24568
[定価:¥ 2,592(tax in]
01. Special Night
02. I'm Coming Home
03. Work to Do
04. Never Be Another You
05. Lover Man
06. Make The World
07. Let Him In
08. How I Like It
09. Where Is The Love
10. Precious Love
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