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BiS 2度目の結成記念特集(合宿オーディションレポート&合格者インタビュー)



BiS 2度目の結成記念特集(合宿オーディションレポート&合格者インタビュー)

 結成から約3年半にわたり音楽シーンの常識を覆し続け、近年最もセンセーショナルな異端児アイドルグループとして活躍してきたBiS。再始動発表で大きな注目を集めたが、このたび新メンバーも決まり、お披露目となる初ワンマンライブを9月4日 中野heavysick ZEROにて開催した。ペリ・ウブ、キカ・フロント・フロンタール、ゴ・ジーラ、アヤ・エイトプリンス、プー・ルイの5名、彼女たちは如何にして地獄の合宿オーディションを乗り越え、BiSのメンバーとしてデビューを果たしたのか?

 9月1日より3泊4日にわたって行われた【BiS新メンバーオーディション】のレポート、そして初ワンマンライブの打ち上げ会場で行った新体制初インタビューをお届けする。

BiS新メンバーオーディション密着レポート~十二少女漂流記

BiSBiS / BiS-新生アイドル研究会-
BiSBiS / BiS-新生アイドル研究会-

 BiSサウンドプロデューサー・松隈ケンタが経営する楽器屋さん(兼レコーディングスタジオ)LITTLE BY TECH(リトルバイテック)にてオーディションはスタート。「ASAYAN形式でお届けしています!」トータルプロデューサー・渡辺淳之介の陽気な立ち振る舞いも手伝ってか、最終候補者12名はこの後に待ち受ける過酷な運命を知らず、緊張しながらもワクワクした様子で笑顔を覗かせている。なお、この12名には仮のメンバー名が名付けられており、事前にYouTubeにて紹介コメントを公開していた。

01.ヨコヤマヒナ(仮)https://youtu.be/W8t5Lz6vo6E
02.ナガヤマユキコ(仮)https://youtu.be/Dv16B4zeV5c
03.ヒラノノゾム(仮)https://youtu.be/tQr6DeV3jJo
04.テラヤマユフ(仮)https://youtu.be/PDzLRaemsNM
05.ミチハヤシリオ(仮)https://youtu.be/UcjFuoiMumA
06.セカンドサマーウイカ(仮)https://youtu.be/Nh68KYTcAmA
07.トントンコ(仮)https://youtu.be/k5oOQc3R-ag
08.コショージメグム(仮)https://youtu.be/_TJ8W6gYfLM
09.セントチヒロ・ツッツ(仮)https://youtu.be/Z8T4L-vHFl0
10.マイナジエンド(仮)https://youtu.be/EGdB-CMLOd8
11.バグミィ(仮)https://youtu.be/-8hXFm-BML8
12.プー・ルイ ※急遽オーディション参加が決まった為、動画なし

 審査する側だったはずのプー・ルイも急遽審査される側となり、まずは松隈ケンタによる「primal.」「BiSBiS」のレコーディング審査が行われる。明らかに歌唱スキルの高い者、BiSらしくエモーショナルに歌い上げる者、魅惑のウィスパーボイスで聴かせる者、緊張して思うように声が出せなかった者、なぜか上着を強く抱きしめながら歌う者など十人十色の声色を評価していく松隈ケンタ。その結果は、セカンドサマーウイカ(仮)、ミチハヤシリオ(仮)、バグミィ(仮)がTOP3に輝き、明らかに最もBiSを上手く歌い切っていたはずのプー・ルイが5位という波乱の幕開け。これをきっかけに彼女はニコ生コメントで「5位の人」と呼ばれるようになった。

◎松隈ケンタによるレコーディング審査順位
12位 セントチヒロ・ツッツ(仮)
11位 ナガヤマユキコ(仮)
10位 マイナジエンド(仮)
09位 トントンコ(仮)
08位 コショージメグム(仮)
07位 ヒラノノゾム(仮)
06位 テラヤマユフ(仮)
05位 プー・ルイ
04位 ヨコヤマヒナ(仮)
03位 バグミィ(仮)
02位 ミチハヤシリオ(仮)
01位 セカンドサマーウイカ(仮)

BiS 2度目の結成記念特集(合宿オーディションレポート&合格者インタビュー)

 なお、同オーディションは、各審査のランキングに合わせてポイントが与えられ(1位が12ポイント~最下位は1ポイント)、ここから3日間のトータルポイントが1位だった者は、自動的に合格になるシステムとなっていた。逆を返せば、2位になっても合格は約束されないシステムなのだが、12人はこのポイントとランキングに翻弄されることになる。早速それが顕著だったのが、合宿先へ移動してから最初の食事。スタッフが配膳を終えたテーブルへ12人がランダムに座ると、その中のひとりが小刻みに震えだした。彼女の名前は、セントチヒロ・ツッツ(仮)。彼女が引き当てたプレートにはデスソース(サドンデス)が隠し盛られていた。明らかに様子がおかしくなっていく姿に他の候補者やニコ生ユーザーもざわつき始める。

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 なお、彼女は先のレコーディング審査で最下位になったメンバー。どこで何が審査ポイントのプラスマイナスに関わるのか分からないし、これ以上の失態は許されない。ゆえに震えながらも食べ続ける。そして「合宿ってこういうドラマがあるんだね。ごはんが急に辛くなることってあるんだね」と、悪魔のようにケタケタ笑う渡辺淳之介(この姿にニコ生ユーザーからは「このサイコパスが!」と怒号のコメントが相次いだ)。結果、ツッツは諦めず食べ続け、その姿に居ても立っても居られなくなったメンバーの協力もあって見事完食。このタイミングで渡辺はデスソースを仕込んでいたと暴露し、同時に「ひとりで完食したら5ポイント。でも手伝ってもらったから0ポイント」と現実を叩きつけた。

 しかし、このあまりにも残酷な仕打ちに怒り、同時に最後まで諦めなかったツッツの姿に心打たれたニコ生ユーザーは彼女に注目。その後のダンスレッスンでもお腹を押さえながら踊る姿に絶え間なく声援が贈られた。なお、ニコ生ユーザーも投票という形で審査に参加できる形となっていたのだが、レッスンの合間に発表された9月1日の投票順位は以下の通り。

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◎9月1日(木)ニコ生ユーザー投票順位
11位 ヒラノノゾム(仮)
10位 トントンコ(仮)
09位 テラヤマユフ(仮)
08位 マイナジエンド(仮)
07位 ナガヤマユキコ(仮)
06位 セカンドサマーウイカ(仮)
05位 バグミィ(仮)
04位 ミチハヤシリオ(仮)
03位 コショージメグム(仮)
02位 ヨコヤマヒナ(仮)
01位 セントチヒロ・ツッツ(仮)
※プー・ルイは投票リストに名前を入れ忘れられていた為、投票なし。
ただし、2日目の投票ポイントを倍にすることになった。

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 レコーディング審査で最下位、さらにはデスソース料理をほぼ完食するも0ポイントとなったセントチヒロ・ツッツ(仮)だったが、なんとニコ生ユーザー投票順位では堂々の1位。さらに、この日1日の各審査ポイント、ニコ生ユーザー投票、密着していたメディアや撮影チームが持つ審査ポイントを合計した総合順位でもTOP5入り。ひとつの審査で最下位になったとしても、デスソースを完食したり、ニコ生ユーザーや審査員からの支持さえ得れば、上位に食い込むことが出来ることを候補者たちは目の当たりにすることになった。

9月2日(金)6時~早朝マラソン、そして再びのデスソースが巻き起こした奇跡

 前日の深夜、缶ビール片手に部屋に戻り、寝室(12人共同)に設置されたニコ生のカメラに向けて「プシュッ! ぷはぁ~」と気持ち良さそうに呑んでいたマイナジエンド(仮)が、なんと2日目の早朝マラソンで大活躍。睡眠時間を削ってまで酒を煽っていた女がぶっちぎりの1位獲得(2位と4分差)! 周囲を驚かせる。一方、ナガヤマユキコ(仮)は「シューズ持参」と事前に伝えられていたにも関わらず、何故か厚底の靴でマラソンに挑戦。当然ながら最下位。さらには、朝食でデスソース入りの食事を引き当ててしまう不運ぶり。しかし、彼女以上に不運……というか、引きが良すぎる候補者がそこにはいた。ナガヤマが少量のデスソースだったのに対し、大量のデスソースが仕込まれたプレートをまたもやセントチヒロ・ツッツ(仮)が引き当ててしまう。ニコ生コメント「イチゴジャムだろ?」に「イチゴジャムだよ!」と半ギレ。胃薬を飲みながら酔っ払いのように「気持ち悪い……」。そして無念のギブアップでマイナス5ポイント。一方、ナガヤマは完食してプラス5ポイント。(同特集の2ページ目以降のBiSインタビュー記事で渡辺も語っているが)今思えばここが運命の分かれ道だった。

◎早朝マラソン順位
12位 ナガヤマユキコ(仮)
11位 バグミィ(仮)
10位 ヒラノノゾム(仮)
09位 ミチハヤシリオ(仮)
08位 セントチヒロ・ツッツ(仮)
07位 コショージメグム(仮)
06位 ヨコヤマヒナ(仮)
05位 プー・ルイ
04位 テラヤマユフ(仮)
03位 トントンコ(仮)
02位 セカンドサマーウイカ(仮)
01位 マイナジエンド(仮)

 また、同日14時~は渡辺淳之介による各候補者との個人面談を実施。坦々とBiSへの愛や夢について語る者、BiSだけでなくなんでもかんでも好きと言って墓穴を掘る者、処女でバイセクシャルであることをカミングアウトする者、突然感極まって泣き出す者、「渡辺さんに言われたことをやっていきたい」と言いながらダンスレッスンをサボっていたことがバレて「言われたことやってねぇぇぇw」とツッコまれる者、「昨日ひとりで泣いていた。みんな、要らないっていう」「なんか、落とされそう。ダントツ最下位」と泣き始める者、膝叩いてリズムを刻みながらと謎のラップを披露する者、せっかくの美人なのにバカであることがバレてしまった者、渡辺の髪型を「チューリップみたい」と見つめる者など、まさに千差万別。自分をどれだけ伝える事が出来るかの局面で、それぞれに自分をアピールしていたのだが、その中でひとりだけ何も語れず。この面談がきっかけでトントンコはリタイヤすることになった。

 そして、この日も夜遅くまでダンスレッスンが続く。その合間で発表された9月2日の総合順位は以下の通り。前日の総合ランキングでもTOP3だったコショージメグム(仮)、ミチハヤシリオ(仮)、セカンドサマーウイカ(仮)が不動の強さを見せ、プー・ルイも圏外から同率3位へと躍り出た。

BiS 2度目の結成記念特集(合宿オーディションレポート&合格者インタビュー)

◎9月2日総合順位
12位 トントンコ(仮)
11位 ナガヤマユキコ(仮)
10位 バグミィ(仮)
09位 マイナジエンド(仮)
08位 セントチヒロ・ツッツ(仮)
07位 ヒラノノゾム(仮)
06位 テラヤマユフ(仮)
05位 ヨコヤマヒナ(仮)
03位 プー・ルイ
03位 セカンドサマーウイカ(仮)
02位 ミチハヤシリオ(仮)
01位 コショージメグム(仮)

9月3日(土)大番狂わせの合格者発表! まさかの公式ライバルグループ結成も

BiS 2度目の結成記念特集(合宿オーディションレポート&合格者インタビュー)

 最終日も朝6時からマラソン、その直後にデスソースが仕掛けられた朝食と、明らかに非日常的ではあるが、もはやルーティンとなった合宿をこなしていく候補者たち。ダンスレッスンでは、2チームに振り分けられた11人(1人脱落した為)が必死に課題曲をマスターしようとしていた。前日の夜に大量のデスソースを完食することとなったミチハヤシリオ(仮)は、途中立ち上がれなくなりながらも、チームメイトである仲間たちを引っ張っていく。また、その後の昼食ではヨコヤマヒナ(仮)が黙々と一気にデスカレーを完食。一方、またもやデスソースの餌食になったナガヤマユキコ(仮)は結局時間内に食いきれず、しかし「保留」というルールを勝手に作って食べかけのデスカレーを冷蔵庫にしまう。

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 その後に待ち受けていたのは、おそらく合宿中継で最もニコ生ユーザーが湧いたと思われる水着審査。トップバッターのプー・ルイはおっぱいを渡辺にタッチさせる暴挙に出るも、これまでの生き様がそうさせるのか、どんなに色っぽく振る舞っても笑いを生んでしまう。バグミィ(仮)は「こんなに恥ずかしいの、はじめて」と野郎どもを興奮させ、ナガヤマユキコ(仮)はアニメ体型で視線を誘う。ミチハヤシリオ(仮)はいつの間にか浸透していた「パリピ」というニックネームに相応しく、サングラスにバブリーな赤いビキニで「最後の夏にパーティーピーポーしようぜ!」と投げキッス。マイナジエンド(仮)はスイムウォーキング用の競泳水着から面積小さめのハイレグビキニへ変身、女豹のポーズまで決めてみせた。セカンドサマーウイカ(仮)は間違ってプレイ用のスクール水着を着てきてしまい、笑いを誘う。ヨコヤマヒナ(仮)は水着で空手、めちゃくちゃデカい声を出して驚かせる。そんなこれまた個々のキャラが際立つ審査となったが、その順位結果は以下の通り。

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◎水着審査順位
11位 ヒラノノゾム(仮)
10位 マイナジエンド(仮)
09位 プー・ルイ
08位 コショージメグム(仮)
07位 ミチハヤシリオ(仮)
06位 テラヤマユフ(仮)
05位 ナガヤマユキコ(仮)
04位 セントチヒロ・ツッツ(仮)
03位 セカンドサマーウイカ(仮)
02位 ヨコヤマヒナ(仮)
01位 バグミィ(仮)

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 そして各チームのパフォーマンス披露を経て、17時より最後の3分間アピール。プー・ルイは候補者達の健闘を称えながら「それでも私が一番BiSに入りたい」と語り、ヒラノノゾム(仮)は「BiSに救われた人はたくさんいる」と号泣しながら何故か最後はモノマネ。ミチハヤシリオ(仮)は「過酷さが心地よかった。これぞ私が好きになったBiS」、セカンドサマーウイカ(仮)は「今の時代にBiSは必要」、ヨコヤマヒナ(仮)は「人の輪に入ってるつもりが入ってなかったみたいで、ビックリした」、コショージメグム(仮)は「みんなの人生を変えられるようなアイドルになりたいです。私は明日舞台に立って皆さんと会いたいです」、テラヤマユフ(仮)は「かわいい女の子とお風呂入れて幸せでした」、セントチヒロ・ツッツ(仮)は「デスソースを諦めてしまったことを後悔してます。後悔がいっぱいあるんですけど、それでも楽しかったです。また明日みんなと会いたいです」と各々に語り、ナガヤマユキコ(仮)はいきなり泣き出しながら「よくがんばりました」と候補者達に拍手。スタッフに向かっても「帰ってゆっくりお休みになってください」と感謝の言葉を告げる。マイナジエンド(仮)は「これからプールイさんに一生ついていきたい」とBiSの「FLY」熱唱、バグミィ(仮)「あなたの生活をめちゃくちゃにしたいし、あなたの生活になりたいと思ってます。忘れないで、わたしのこと。明日からも会いたい」と涙を誘った。

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 この11人の必死なアピールを受けて、渡辺淳之介は号泣。すると、プー・ルイが「嘘泣きだー! うまいから騙されんな!」と叫び出す場面もありながら、その直後から最後のニコ生投票スタート。そして各ポイントの集計結果を受けての審査会へ。この結果までの休憩時間をどう過ごすかも重要だったのだが、ほとんどのメンバーは目立った動きなし。しかしプー・ルイはポイントを持つ各関係者にロビー活動し、ナガヤマユキコ(仮)は保留していたデスカレーをギャーギャー泣き叫びながら食べ続けていた。そして最後の晩餐、夕食の時間を経て合格発表の時間がやってきた。

 渡辺がまず最初に名前を呼んだのは、総合ポイント1位を獲得したヨコヤマヒナ(仮)→ゴ・ジーラ。さらには、この時点でもまだ諦めずデスカレーを食べ続けていたナガヤマユキコ(仮)→ペリ・ウブ、最後の晩餐でもうポイントが入らないと知りながらもデスソース料理を完食したマイナジエンド(仮)→キカ・フロント・フロンタール、日々の投票&審査ポイントで圧倒的支持を受けていたコショージメグム(仮)→アヤ・エイトプリンス、そして最後の最後まで落選ムードが漂っていた、けれども最後の最後まで諦めずアピールし続けていた、今回の候補者で唯一の元BiSメンバー プー・ルイの名前が呼ばれ、新しいBiSはこの5人で活動していくことが決定した。

BiS 2度目の結成記念特集(合宿オーディションレポート&合格者インタビュー)

 また、落選者にも想定外のサプライズが。今後、BiSの公式ライバルグループ SiS(仮)のメンバーになる権利を獲得し、その中からミチハヤシリオ(仮)、テラヤマユフ(仮)、ヒラノノゾム(仮)が一足早くSiS(仮)として活動する事を翌日のBiSワンマンライブで発表した。さらに後日、セカンドサマーウイカ(仮)、バグ・ミィ(仮)も SiS(仮)メンバーになることが発表されている。

 これら一連の流れに対するBiSメンバーの想いは、同特集の2ページ目以降に掲載されているインタビューをご覧頂きたい。

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