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BiS 2度目の結成記念特集(合宿オーディションレポート&合格者インタビュー)
結成から約3年半にわたり音楽シーンの常識を覆し続け、近年最もセンセーショナルな異端児アイドルグループとして活躍してきたBiS。再始動発表で大きな注目を集めたが、このたび新メンバーも決まり、お披露目となる初ワンマンライブを9月4日 中野heavysick ZEROにて開催した。ペリ・ウブ、キカ・フロント・フロンタール、ゴ・ジーラ、アヤ・エイトプリンス、プー・ルイの5名、彼女たちは如何にして地獄の合宿オーディションを乗り越え、BiSのメンバーとしてデビューを果たしたのか?
9月1日より3泊4日にわたって行われた【BiS新メンバーオーディション】のレポート、そして初ワンマンライブの打ち上げ会場で行った新体制初インタビューをお届けする。
BiS新メンバーオーディション密着レポート~十二少女漂流記
BiSサウンドプロデューサー・松隈ケンタが経営する楽器屋さん(兼レコーディングスタジオ)LITTLE BY TECH(リトルバイテック)にてオーディションはスタート。「ASAYAN形式でお届けしています!」トータルプロデューサー・渡辺淳之介の陽気な立ち振る舞いも手伝ってか、最終候補者12名はこの後に待ち受ける過酷な運命を知らず、緊張しながらもワクワクした様子で笑顔を覗かせている。なお、この12名には仮のメンバー名が名付けられており、事前にYouTubeにて紹介コメントを公開していた。
01.ヨコヤマヒナ(仮)https://youtu.be/W8t5Lz6vo6E
02.ナガヤマユキコ(仮)https://youtu.be/Dv16B4zeV5c
03.ヒラノノゾム(仮)https://youtu.be/tQr6DeV3jJo
04.テラヤマユフ(仮)https://youtu.be/PDzLRaemsNM
05.ミチハヤシリオ(仮)https://youtu.be/UcjFuoiMumA
06.セカンドサマーウイカ(仮)https://youtu.be/Nh68KYTcAmA
07.トントンコ(仮)https://youtu.be/k5oOQc3R-ag
08.コショージメグム(仮)https://youtu.be/_TJ8W6gYfLM
09.セントチヒロ・ツッツ(仮)https://youtu.be/Z8T4L-vHFl0
10.マイナジエンド(仮)https://youtu.be/EGdB-CMLOd8
11.バグミィ(仮)https://youtu.be/-8hXFm-BML8
12.プー・ルイ ※急遽オーディション参加が決まった為、動画なし
審査する側だったはずのプー・ルイも急遽審査される側となり、まずは松隈ケンタによる「primal.」「BiSBiS」のレコーディング審査が行われる。明らかに歌唱スキルの高い者、BiSらしくエモーショナルに歌い上げる者、魅惑のウィスパーボイスで聴かせる者、緊張して思うように声が出せなかった者、なぜか上着を強く抱きしめながら歌う者など十人十色の声色を評価していく松隈ケンタ。その結果は、セカンドサマーウイカ(仮)、ミチハヤシリオ(仮)、バグミィ(仮)がTOP3に輝き、明らかに最もBiSを上手く歌い切っていたはずのプー・ルイが5位という波乱の幕開け。これをきっかけに彼女はニコ生コメントで「5位の人」と呼ばれるようになった。
◎松隈ケンタによるレコーディング審査順位
12位 セントチヒロ・ツッツ(仮)
11位 ナガヤマユキコ(仮)
10位 マイナジエンド(仮)
09位 トントンコ(仮)
08位 コショージメグム(仮)
07位 ヒラノノゾム(仮)
06位 テラヤマユフ(仮)
05位 プー・ルイ
04位 ヨコヤマヒナ(仮)
03位 バグミィ(仮)
02位 ミチハヤシリオ(仮)
01位 セカンドサマーウイカ(仮)
なお、同オーディションは、各審査のランキングに合わせてポイントが与えられ(1位が12ポイント~最下位は1ポイント)、ここから3日間のトータルポイントが1位だった者は、自動的に合格になるシステムとなっていた。逆を返せば、2位になっても合格は約束されないシステムなのだが、12人はこのポイントとランキングに翻弄されることになる。早速それが顕著だったのが、合宿先へ移動してから最初の食事。スタッフが配膳を終えたテーブルへ12人がランダムに座ると、その中のひとりが小刻みに震えだした。彼女の名前は、セントチヒロ・ツッツ(仮)。彼女が引き当てたプレートにはデスソース(サドンデス)が隠し盛られていた。明らかに様子がおかしくなっていく姿に他の候補者やニコ生ユーザーもざわつき始める。
なお、彼女は先のレコーディング審査で最下位になったメンバー。どこで何が審査ポイントのプラスマイナスに関わるのか分からないし、これ以上の失態は許されない。ゆえに震えながらも食べ続ける。そして「合宿ってこういうドラマがあるんだね。ごはんが急に辛くなることってあるんだね」と、悪魔のようにケタケタ笑う渡辺淳之介(この姿にニコ生ユーザーからは「このサイコパスが!」と怒号のコメントが相次いだ)。結果、ツッツは諦めず食べ続け、その姿に居ても立っても居られなくなったメンバーの協力もあって見事完食。このタイミングで渡辺はデスソースを仕込んでいたと暴露し、同時に「ひとりで完食したら5ポイント。でも手伝ってもらったから0ポイント」と現実を叩きつけた。
しかし、このあまりにも残酷な仕打ちに怒り、同時に最後まで諦めなかったツッツの姿に心打たれたニコ生ユーザーは彼女に注目。その後のダンスレッスンでもお腹を押さえながら踊る姿に絶え間なく声援が贈られた。なお、ニコ生ユーザーも投票という形で審査に参加できる形となっていたのだが、レッスンの合間に発表された9月1日の投票順位は以下の通り。
◎9月1日(木)ニコ生ユーザー投票順位
11位 ヒラノノゾム(仮)
10位 トントンコ(仮)
09位 テラヤマユフ(仮)
08位 マイナジエンド(仮)
07位 ナガヤマユキコ(仮)
06位 セカンドサマーウイカ(仮)
05位 バグミィ(仮)
04位 ミチハヤシリオ(仮)
03位 コショージメグム(仮)
02位 ヨコヤマヒナ(仮)
01位 セントチヒロ・ツッツ(仮)
※プー・ルイは投票リストに名前を入れ忘れられていた為、投票なし。
ただし、2日目の投票ポイントを倍にすることになった。
レコーディング審査で最下位、さらにはデスソース料理をほぼ完食するも0ポイントとなったセントチヒロ・ツッツ(仮)だったが、なんとニコ生ユーザー投票順位では堂々の1位。さらに、この日1日の各審査ポイント、ニコ生ユーザー投票、密着していたメディアや撮影チームが持つ審査ポイントを合計した総合順位でもTOP5入り。ひとつの審査で最下位になったとしても、デスソースを完食したり、ニコ生ユーザーや審査員からの支持さえ得れば、上位に食い込むことが出来ることを候補者たちは目の当たりにすることになった。
9月2日(金)6時~早朝マラソン、そして再びのデスソースが巻き起こした奇跡
前日の深夜、缶ビール片手に部屋に戻り、寝室(12人共同)に設置されたニコ生のカメラに向けて「プシュッ! ぷはぁ~」と気持ち良さそうに呑んでいたマイナジエンド(仮)が、なんと2日目の早朝マラソンで大活躍。睡眠時間を削ってまで酒を煽っていた女がぶっちぎりの1位獲得(2位と4分差)! 周囲を驚かせる。一方、ナガヤマユキコ(仮)は「シューズ持参」と事前に伝えられていたにも関わらず、何故か厚底の靴でマラソンに挑戦。当然ながら最下位。さらには、朝食でデスソース入りの食事を引き当ててしまう不運ぶり。しかし、彼女以上に不運……というか、引きが良すぎる候補者がそこにはいた。ナガヤマが少量のデスソースだったのに対し、大量のデスソースが仕込まれたプレートをまたもやセントチヒロ・ツッツ(仮)が引き当ててしまう。ニコ生コメント「イチゴジャムだろ?」に「イチゴジャムだよ!」と半ギレ。胃薬を飲みながら酔っ払いのように「気持ち悪い……」。そして無念のギブアップでマイナス5ポイント。一方、ナガヤマは完食してプラス5ポイント。(同特集の2ページ目以降のBiSインタビュー記事で渡辺も語っているが)今思えばここが運命の分かれ道だった。
◎早朝マラソン順位
12位 ナガヤマユキコ(仮)
11位 バグミィ(仮)
10位 ヒラノノゾム(仮)
09位 ミチハヤシリオ(仮)
08位 セントチヒロ・ツッツ(仮)
07位 コショージメグム(仮)
06位 ヨコヤマヒナ(仮)
05位 プー・ルイ
04位 テラヤマユフ(仮)
03位 トントンコ(仮)
02位 セカンドサマーウイカ(仮)
01位 マイナジエンド(仮)
また、同日14時~は渡辺淳之介による各候補者との個人面談を実施。坦々とBiSへの愛や夢について語る者、BiSだけでなくなんでもかんでも好きと言って墓穴を掘る者、処女でバイセクシャルであることをカミングアウトする者、突然感極まって泣き出す者、「渡辺さんに言われたことをやっていきたい」と言いながらダンスレッスンをサボっていたことがバレて「言われたことやってねぇぇぇw」とツッコまれる者、「昨日ひとりで泣いていた。みんな、要らないっていう」「なんか、落とされそう。ダントツ最下位」と泣き始める者、膝叩いてリズムを刻みながらと謎のラップを披露する者、せっかくの美人なのにバカであることがバレてしまった者、渡辺の髪型を「チューリップみたい」と見つめる者など、まさに千差万別。自分をどれだけ伝える事が出来るかの局面で、それぞれに自分をアピールしていたのだが、その中でひとりだけ何も語れず。この面談がきっかけでトントンコはリタイヤすることになった。
そして、この日も夜遅くまでダンスレッスンが続く。その合間で発表された9月2日の総合順位は以下の通り。前日の総合ランキングでもTOP3だったコショージメグム(仮)、ミチハヤシリオ(仮)、セカンドサマーウイカ(仮)が不動の強さを見せ、プー・ルイも圏外から同率3位へと躍り出た。
◎9月2日総合順位
12位 トントンコ(仮)
11位 ナガヤマユキコ(仮)
10位 バグミィ(仮)
09位 マイナジエンド(仮)
08位 セントチヒロ・ツッツ(仮)
07位 ヒラノノゾム(仮)
06位 テラヤマユフ(仮)
05位 ヨコヤマヒナ(仮)
03位 プー・ルイ
03位 セカンドサマーウイカ(仮)
02位 ミチハヤシリオ(仮)
01位 コショージメグム(仮)
9月3日(土)大番狂わせの合格者発表! まさかの公式ライバルグループ結成も
最終日も朝6時からマラソン、その直後にデスソースが仕掛けられた朝食と、明らかに非日常的ではあるが、もはやルーティンとなった合宿をこなしていく候補者たち。ダンスレッスンでは、2チームに振り分けられた11人(1人脱落した為)が必死に課題曲をマスターしようとしていた。前日の夜に大量のデスソースを完食することとなったミチハヤシリオ(仮)は、途中立ち上がれなくなりながらも、チームメイトである仲間たちを引っ張っていく。また、その後の昼食ではヨコヤマヒナ(仮)が黙々と一気にデスカレーを完食。一方、またもやデスソースの餌食になったナガヤマユキコ(仮)は結局時間内に食いきれず、しかし「保留」というルールを勝手に作って食べかけのデスカレーを冷蔵庫にしまう。
その後に待ち受けていたのは、おそらく合宿中継で最もニコ生ユーザーが湧いたと思われる水着審査。トップバッターのプー・ルイはおっぱいを渡辺にタッチさせる暴挙に出るも、これまでの生き様がそうさせるのか、どんなに色っぽく振る舞っても笑いを生んでしまう。バグミィ(仮)は「こんなに恥ずかしいの、はじめて」と野郎どもを興奮させ、ナガヤマユキコ(仮)はアニメ体型で視線を誘う。ミチハヤシリオ(仮)はいつの間にか浸透していた「パリピ」というニックネームに相応しく、サングラスにバブリーな赤いビキニで「最後の夏にパーティーピーポーしようぜ!」と投げキッス。マイナジエンド(仮)はスイムウォーキング用の競泳水着から面積小さめのハイレグビキニへ変身、女豹のポーズまで決めてみせた。セカンドサマーウイカ(仮)は間違ってプレイ用のスクール水着を着てきてしまい、笑いを誘う。ヨコヤマヒナ(仮)は水着で空手、めちゃくちゃデカい声を出して驚かせる。そんなこれまた個々のキャラが際立つ審査となったが、その順位結果は以下の通り。
◎水着審査順位
11位 ヒラノノゾム(仮)
10位 マイナジエンド(仮)
09位 プー・ルイ
08位 コショージメグム(仮)
07位 ミチハヤシリオ(仮)
06位 テラヤマユフ(仮)
05位 ナガヤマユキコ(仮)
04位 セントチヒロ・ツッツ(仮)
03位 セカンドサマーウイカ(仮)
02位 ヨコヤマヒナ(仮)
01位 バグミィ(仮)
そして各チームのパフォーマンス披露を経て、17時より最後の3分間アピール。プー・ルイは候補者達の健闘を称えながら「それでも私が一番BiSに入りたい」と語り、ヒラノノゾム(仮)は「BiSに救われた人はたくさんいる」と号泣しながら何故か最後はモノマネ。ミチハヤシリオ(仮)は「過酷さが心地よかった。これぞ私が好きになったBiS」、セカンドサマーウイカ(仮)は「今の時代にBiSは必要」、ヨコヤマヒナ(仮)は「人の輪に入ってるつもりが入ってなかったみたいで、ビックリした」、コショージメグム(仮)は「みんなの人生を変えられるようなアイドルになりたいです。私は明日舞台に立って皆さんと会いたいです」、テラヤマユフ(仮)は「かわいい女の子とお風呂入れて幸せでした」、セントチヒロ・ツッツ(仮)は「デスソースを諦めてしまったことを後悔してます。後悔がいっぱいあるんですけど、それでも楽しかったです。また明日みんなと会いたいです」と各々に語り、ナガヤマユキコ(仮)はいきなり泣き出しながら「よくがんばりました」と候補者達に拍手。スタッフに向かっても「帰ってゆっくりお休みになってください」と感謝の言葉を告げる。マイナジエンド(仮)は「これからプールイさんに一生ついていきたい」とBiSの「FLY」熱唱、バグミィ(仮)「あなたの生活をめちゃくちゃにしたいし、あなたの生活になりたいと思ってます。忘れないで、わたしのこと。明日からも会いたい」と涙を誘った。
この11人の必死なアピールを受けて、渡辺淳之介は号泣。すると、プー・ルイが「嘘泣きだー! うまいから騙されんな!」と叫び出す場面もありながら、その直後から最後のニコ生投票スタート。そして各ポイントの集計結果を受けての審査会へ。この結果までの休憩時間をどう過ごすかも重要だったのだが、ほとんどのメンバーは目立った動きなし。しかしプー・ルイはポイントを持つ各関係者にロビー活動し、ナガヤマユキコ(仮)は保留していたデスカレーをギャーギャー泣き叫びながら食べ続けていた。そして最後の晩餐、夕食の時間を経て合格発表の時間がやってきた。
渡辺がまず最初に名前を呼んだのは、総合ポイント1位を獲得したヨコヤマヒナ(仮)→ゴ・ジーラ。さらには、この時点でもまだ諦めずデスカレーを食べ続けていたナガヤマユキコ(仮)→ペリ・ウブ、最後の晩餐でもうポイントが入らないと知りながらもデスソース料理を完食したマイナジエンド(仮)→キカ・フロント・フロンタール、日々の投票&審査ポイントで圧倒的支持を受けていたコショージメグム(仮)→アヤ・エイトプリンス、そして最後の最後まで落選ムードが漂っていた、けれども最後の最後まで諦めずアピールし続けていた、今回の候補者で唯一の元BiSメンバー プー・ルイの名前が呼ばれ、新しいBiSはこの5人で活動していくことが決定した。
また、落選者にも想定外のサプライズが。今後、BiSの公式ライバルグループ SiS(仮)のメンバーになる権利を獲得し、その中からミチハヤシリオ(仮)、テラヤマユフ(仮)、ヒラノノゾム(仮)が一足早くSiS(仮)として活動する事を翌日のBiSワンマンライブで発表した。さらに後日、セカンドサマーウイカ(仮)、バグ・ミィ(仮)も SiS(仮)メンバーになることが発表されている。
これら一連の流れに対するBiSメンバーの想いは、同特集の2ページ目以降に掲載されているインタビューをご覧頂きたい。
- 新生BiS初インタビュー 結成秘話「私を落とすパターンは絶対あった」
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リリース情報
関連リンク
Interviewer&text:平賀哲雄|Photo(Audition):西澤裕郎|Photo(Interview):Jumpei Yamada
新生BiS初インタビュー 結成秘話「私を落とすパターンは絶対あった」
--新生BiS結成後初インタビューということで、まず自己紹介からお願いします。
キカ・フロント・フロンタール:お酒もらっていいですか?--どうぞ(笑)。せっかくなので、カンパイしますか。
キカ・フロント・フロンタール:しましょう!--BiSオーディション合格、そして初ワンマン成功おめでとうございます!
一同:カンパーイ!!
--では、改めて自己紹介お願いします。
ゴ・ジーラ:ゴ・ジーラです。まだ担当は決まっていません。 キカ・フロント・フロンタール:はい! ……なんだっけ? キカ・フロント・フロンタールです。まだ担当は決まっていません。 ペリ・ウブ:ペリ・ウブです。まだ担当は決まっていません。 アヤ・エイトプリンス:アヤ・エイトプリンスです! まだ担当は決まっていません。 プー・ルイ:はい、ぷーぷーぷーぷーおならプー! BiSのリーダー兼ヨゴレ担当プーチャンこと、性格の悪いプー・ルイでーす。--よろしくおねがいします。今回加入した4人は、プー・ルイさんから見てそれぞれどんなメンバーだと感じていますか?
ヒラノノゾミ from BILLIE IDLER - "どうせ消えてしまう命なら..." feat. ファーストサマーウイカ、カミヤサキ、テンテンコ、ミチバヤシリオ
--この5人でやっていけそうですか?
プー・ルイ:そうですね……ペリ・ウブさん、インタビュー中に隣の席の人と話し出しちゃってますけど(笑)、この5人でやっていくしかないので。まぁ最初のBiSもはじまりはポンコツしかいなかったですからね。みんな、大きくなりますよ。--ただ、プー・ルイさんも今回BiSに入れるか分かりませんでしたからね。
プー・ルイ:本当ですよ! 今、偉そうにメンバーのこと話してますけど、メンバーになれない雰囲気ありましたからね。だから自分の名前が呼ばれたときは、本当にガチ泣きしました。嗚咽。マジで落ちるんじゃないかと思ってたんですよ。だって、渡辺さんだし。もう長いこと一緒にいるので、どういう思考パターンをするか大体分かるんですよ。で、そのいくつかのパターンの中に私を落とすパターンは絶対あったはずなんです。--ちょっと待ってくださいね。ペリさん!
プー・ルイ:今、インタビュー中だからこっち向こうね(笑)。--これから先、いろんなインタビューを受ける中で「今のプー・ルイさんの話を聞いてどう思いましたか?」みたいな質問も必ずあるので、他のメンバーの話も聞くようにしたほうがいいですよ。
ペリ・ウブ:わかりましたー。一同:(笑)
プー・ルイ:この感じ、BiSっぽくないですか?--やべぇグループがまた始まったなと思ってますよ……。でもみんな結構「すぐ辞めそう」ってニコ生で書かれてましたよね。
キカ・フロント・フロンタール:そうなんですよ! あれ見て「ウザい」と思いました。勝手に言ってろよ!って感じ。 プー・ルイ:フロントさん、怒ってる。--結構、酒入ってますからね。ペリ・ウブさんは?
ペリ・ウブ:私はあんまり気にしてないというか、良いコメントしか受け入れない。 プー・ルイ:ハッピー野郎(笑)。--でもゴ・ジーラさんは絶賛され続けてましたよね。
ゴ・ジーラ:嬉しかったです。もっと叩かれてるやろうなと思ったら、そんなことなくて。 渡辺淳之介:インタビュー中にごめんなさい。みんな、ケータイ出してもらっていい? みんなのツイッターアカウントを用意したいので……--おー、新たなBiSメンバーのアカウントが生まれる瞬間。
キカ・フロント・フロンタール:うれしい!(※しばし、インタビュー中断。その間に打ち上げの盛り上がりはピークへ。インタビューができる状況じゃなくなった為、静かなお店に移動して再開)
--では、インタビュー再開します。
ペリ・ウブ:あの! 注文してもいいですか? おなかすいた。--どうぞ(笑)。
プー・ルイ:欲に対して素直なところがいいですよね、ペリちゃんは。--もう結構お酒が入っているメンバーもいますけれども。初インタビューなのに。
アヤ・エイトプリンス:BiSっぽいですね。 プー・ルイ:「BiSっぽい」って使い勝手が良いと言うか、酷い。--酷いことは大体「BiSっぽい」ってなりますもんね。
プー・ルイ:さっき、ライブ前にうんちを3人ぐらいしたくなっちゃって。でもお客さん入っちゃってトイレに行けなくて。そしたら「ライブで漏らすのもBiSっぽいからいいか」とか言い出して、漏らしたことねー……あ、--あるじゃん(笑)。
新メンバー一同:えぇー!
プー・ルイ:ライブに行く途中と生放送中に……下北FMに出た、すっごい初期のとき。 キカ・フロント・フロンタール:我慢ができなかったの? プー・ルイ:うん。出ちゃったよね。 ペリ・ウブ:普通にしてたら出ないじゃん、絶対。 プー・ルイ:なんか出ちゃうの。--結局「BiSっぽい」のイメージ作ったのは、プー・ルイさんということで。
ペリ・ウブ:そうじゃん!一同:(笑)
--思いっきりタメ口(笑)。
プー・ルイ:なんか、すげぇ奴入ってきたな。「そうじゃん!」やばい(笑)。--かつてこんなにプー・ルイを怖れないメンバーがいたであろうか。
BiS / "ODD FUTURE(Special Edit)" Music Video -コショージメグミ Ver.-
--先程、かつてBiSの初ワンマンライブを行った地で、再びBiSの初ワンマンライブを行った訳ですが(※ライブの模様はこちら→http://bit.ly/2cmHiAY)、いろいろ感慨深いところはありました?
アヤ・エイトプリンス:現実がよく分からなくて、自分がアイドルになったことが信じられなくて。でもライブやって、みんながすごく楽しそうにしているのを見ていたりとか、実はプーちゃんの顔をちょっと見たりしてて、すごく楽しそうにしていたりとか、他のメンバーも生き生きしてて、それがすごく楽しくって、またやりたいと思いました。 ペリ・ウブ:私は、本当に緊張してたんですけど、いざ始まってみるとリアルに熱気も凄かったし、人がいっぱいいて……何言えばいいんだろう? すごい大人数で! ニコ生でも名前を呼んでくれている人がいっぱいいて、嬉しかったです。--ペリ・ウブさんは最初の自己紹介から泣きっぱなしでしたね。
ペリ・ウブ:そうなんですよー。でも絶対泣かないと思ってました! プー・ルイ:思ってたの? あんだけ泣いておいて?--オーディションの時点からあれだけ泣いておいて。
アヤ・エイトプリンス:隣見たら泣きながら踊ってて! ペリ・ウブ:泣けて泣けてしょうがなかった。感動しちゃって……感極まると、すぐ感極まって泣くんですよ。それで1回泣くとしばらくどんなことでも泣けちゃうんです。分かる? アヤ・エイトプリンス:分かるよ。ダムが崩壊しちゃうんだよね。 ペリ・ウブ:そうそうそう! そんな感じがずっと続いてて、すぐ泣けちゃいますね。--ちょっと過呼吸っぽくなりますよね?
プー・ルイ:「ペリ」っていっぱい言ってたよね。自己紹介だけで感極まって「ペリペリペリペリペリペリペリ……」って(笑)。 アヤ・エイトプリンス:さっき、お客さんと握手しているときに「日本人の方ですか?」って聞かれてました。--感極まりすぎて何語喋ってるのか分からなかったから。でもその姿にグッと来ましたよ。キカ・フロント・フロンタールさんはいかがでした?
キカ・フロント・フロンタール:自分の人生を変える大きなライブになったと思います。あそこから何かが変わっていく、何かが動いていくんだな、始まっていくんだなって実感しながらライブをしてました。リリース情報
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Interviewer&text:平賀哲雄|Photo(Audition):西澤裕郎|Photo(Interview):Jumpei Yamada
過去のBiS超え「凄いグループだった……でもそれを超えないと面白くない」
--直前まで歌割りやポジションひとつ覚えるのにも苦戦してましたけど、本番では上手くいったんですか?
キカ・フロント・フロンタール:いや、やれてないです。 プー・ルイ:失敗もあったけどね。でもリハに比べたら10倍はよくなってたよ(笑)。 キカ・フロント・フロンタール:それは思いました! でもそれで「よかった」って言ってしまうと、自分はそこで甘んじてしまうので。演者としては全然言えないです。そこはこれから突き詰めていかないとなって。 プー・ルイ:マジメだ。 アヤ・エイトプリンス:格好良い。 プー・ルイ:カミヤサキ系じゃないですか?(※元BiS/現GANG PARADE)--そうですね。でもカミヤサキはめちゃくちゃ体動きますからね。
BiS / "ODD FUTURE(Special Edit)" Music Video -カミヤサキ Ver.-
--続いて、ゴ・ジーラさん。
ゴ・ジーラ:はい、楽しかったです。でも「楽しい」って思ったのが、やっぱりお客さんがいてウワァ~!ってなっていたからなんですけど、でもあれはきっと自分に向けてじゃなくて、BiSというものに向けられたウワァ~!っていう熱気や想いだったと思うので。だからこれからはひとりひとりパフォーマンスでちゃんと魅せられるようになって、ひとりひとりに想いをぶつけてもらえるようなグループにならないといけないんだろうなと思って、がんばろうって思いました。--すごく冷静な分析ですね。
アヤ・エイトプリンス:うん、すごくれいせー。 プー・ルイ:バカみたいな相槌入りましたね(笑)。 アヤ・エイトプリンス:本当に、本当に。 ゴ・ジーラ:せっかく伝説……って言ったら終わっちゃった感じになるんですけど、やっぱり凄いグループだったと思うので、でもそれを超えないと面白くないし、変わるときは一瞬で変えないと格好良くないじゃないですか。ちょこちょこ変わるんじゃなく一瞬で変わったほうが格好良いから、一瞬で変わりたいし、変わろうと思ってます。--まさにゴ・ジーラですね。気付いたらどんどんデカくなっていくという。続いて、プー・ルイさん、まさかのBiS加入。そしてワンマンライブだった訳ですが。
プー・ルイ:私が“加入”するのは初ですね。元々BiSを作った側だったんで。今回も途中までは作る側だったんですけどね(笑)。気付いたらオーディションに放り込まれてました。でも無事に加入できて立ったステージは「久しぶりの感じだな」って。さっき、ゴ・ジーラさんが言ったみたいに、お披露目だし、BiSが復活するということに対するご祝儀だから、あの盛り上がりは私たちの力ではないけど、解散してから2年以上空いていた分「BiSが好きだった」って気付いた人も多かったと思うんですよ。私と一緒で。意外な人、穿って見てるのかなと思っていた人からもそれはたくさん言われたんで、嬉しかったです。元BiSとして、現BiSとして。まぁでも昨日ですからね、合格者発表が。夜8時に発表されて、そこから渡辺さんが歌割りを決めて、それを覚えて、いろいろ大変だったと思うんですよ。でも本番は何とか……やっぱり上手くなくても“良いライブ”っていうのはあるんで、それは出来たかなって思います。これから先は通用しないですけどね。--最初のBiSの初ワンマンも上手いから評価された訳じゃないですからね。
プー・ルイ:あれは上手くないから評価されたんで(笑)。BiSの活動を約3年半やってきて、振り返ると初期の映像なんて目も当てられないんですよ。でも今日はそれ以上に酷かった! 一同:(笑) プー・ルイ:このメンバーは1回言ったことを何回も聞くから「いいかげん覚えやがれよ」ってちょっとイライラはしましたけど(笑)、まぁ寝てなかったっていうのも大きかったし、私も間違えちゃうぐらいみんな頭が回ってなかったと思うので。--でもおかげでひとつ過去のBiSを超えることが出来た。
▲左から:アヤ・エイトプリンス
/ペリ・ウブ
/キカ・フロント・フロンタール
--とは言え、個人的には、1曲目の「Give me your love 全部」から自分でも驚くぐらい込み上がるものがありました。
プー・ルイ:あった。実はあそこが一番気持ちが溢れてきちゃって、でもこれはそういう曲じゃないと思って……。--あれは何だったんですかね?
プー・ルイ:帰ってきた感が半端なかったんですよね。--おそらく1曲目が「nerve」でもあの感じにはなってないですよね。
プー・ルイ:うん。「nerve」は元BiSでもやってるし、「nerve」以外の曲を最初にやることで本当にBiSとして復活した感じが出たんだと思う。--その後、研究員(※BiSファンの総称)と「nerve」でエビ剃りしたり、研究員を「レリビ」でステージに上げたり、いろんな光景が現実のものとしてひとつひとつ蘇っていましたが、どんな気持ちになりました?
プー・ルイ:そこは意外と冷静に見てました。元々BiSが好きであそこに集まって、曲が好きだから盛り上がっている人たちに、いかに今のBiSを好きになってもらうかが勝負だし、なんか冷めた目で見てましたね。「これ、ウチらいなくても盛り上がるんじゃないか」って。解散前、ダッチワイフを置いておいただけでもめちゃくちゃ盛り上がった件もあるし、まずこの5人でこいつらをぶっ飛ばさなきゃいけない気持ちになりました。こっちが魅せるライブに変えないといけない。前回のBiSの最後の6人は、その途中で解散した感じがします。--新メンバーは初めて研究員との対峙になった訳ですが、いかがでした?
アヤ・エイトプリンス:凄かった。初めて見る光景で、ちょっと圧倒されちゃった面もあって。熱気も凄くて、なんか、本当に時が過ぎるのが早くて……あの状況をなんて説明したらいいか。本当に初めて見る光景で「あ、自分、アイドルになったんだ?」みたいな。 キカ・フロント・フロンタール:私はBiSの横アリも行きましたし、それ以外にも何回かライブに行っていたので、研究員さんがどんな感じなのかはなんとなく分かってたんですけど、そこに客として行っていた人間がメンバーとしているっていうのは、すごく不思議な感覚でした。とにかくライブというものを普通に楽しめました。--ゴ・ジーラさんはいかがでした?
ゴ・ジーラ:ただ単に「凄いなぁ」と思って。「BiSが好きなんやなぁ」って。舞台を観ているというよりかは、これまでのBiSのイメージ的なものを自分で想像してケチャとかそういうことをしてるんかな?って思うぐらい、それぞれの映像とか場面を見ているようなお客さん。それを目の前で見ることができて、私は楽しかったです。--最年少は?
ペリ・ウブ:ん? キカ・フロント・フロンタール:同じ歳! プー・ルイ:みんな18歳!--そこは突き通すんですね(笑)。ペリ・ウブさんはいかがでした?
ペリ・ウブ:簡単に言っちゃえば、凄かった。うーん、そうだなぁ? ちょっと待ってくださいね。なんか頼んでもいいですか?--どうぞ(笑)。
ペリ・ウブ:すみませーん! ポテトチーズ餅、ひとつください。--楽しかった?
ペリ・ウブ:楽しかった!--では、次の質問に移ります。今回のステージに立つまでには、9月1日から3泊4日間の合宿オーディションでの戦いがありました。今振り返るとどんな日々だったなと思いますか?
ペリ・ウブ:本当にめちゃくちゃツラかったんですよー。めちゃくちゃ早く帰りたかったんですけどね、でも今振り返ると、ツラかったことも全部含めて楽しいことだったなって。 プー・ルイ:あなた、もう洗脳されてるよ。 一同:(笑)--一番ツラかったのは?
ペリ・ウブ:デスソースです! アヤ・エイトプリンス:泣いてたもんね。 ペリ・ウブ:本当にキツかったー。--他のメンバーは、今回の合宿オーディションにどんな印象を?
アヤ・エイトプリンス:いっぱいいっぱい気持ちがある。最後のアピールでも言ったんですけど、本当に誰がBiSになってもいいぐらい、誰もが凄い本気で。みんなBiSになりたいから歌とかダンスとか必死に練習してたと思うし………、でも「私が絶対BiSになりたい」とも思っていたし……………………今の質問なんでしたっけ?--(笑)。今、急に黙ったから泣くもんだと思ってました。
アヤ・エイトプリンス:すみません。質問が難しくて。--難しかったですか(笑)? 今回の合宿オーディションにどんな印象を?
アヤ・エイトプリンス:ツラいからこそ楽しかったなって思いました。ただ、楽しかっただけじゃなかったからこそ、振り返るとすごく充実した3泊4日になったなって。あと、エイトプリンス的にツラかったのは、マラソン。あと、睡眠時間がない中で練習とかするっていうのが、普段なかなかないじゃないですか。ろくに寝ないでマラソンして、練習とか、デスソースとかって。こんなに濃い日々は過ごせないと思うし、人生の中で貴重な経験をしたなと思っています。リリース情報
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Interviewer&text:平賀哲雄|Photo(Audition):西澤裕郎|Photo(Interview):Jumpei Yamada
穏やかな日常との決別「生きてるって感じるときって死にそうなとき」
--最初の飯の時間からデスソース仕込まれたり、それを見て爆笑するサイコパスなプロデューサーがいたり、やべぇところに来ちゃったなと思いませんでした?
ペリ・ウブ:やばいっスよ。本当にやべぇところに来ちゃったと思いました。でもBiSなんで。そういうことも承知の上でBiSになりたいと思ってたんで。だから良かった。いや、デスソースは良くないけど! キカ・フロント・フロンタール:でも私はもっとやばい何かがあるのかなって思ってました。デスソースに関しても、自分が辛さに強いからか分かんないですけど、意外とペロッといけちゃったし、マラソンももっと何十周もさせられるのかと思っていたから、正直「もっと欲しいな」って(笑)。 ペリ・ウブ:ごめんね。多分それは全部私のアレですよね? 私が遅すぎて「もう時間取れない」みたいな。 キカ・フロント・フロンタール:厚底で来るからだよ(笑)。3泊4日で、最後にはライブが控えているという限られた時間の中だったので、そんなに何十周も出来なかったと思うんですけど、もっとやべぇものを期待してました。デスソースも全然当たらなくて「当たりたい」ってすごく思ってたんで。でもいざ食べてみたら「あれ?」みたいな。 ペリ・ウブ:強い。 プー・ルイ:多分、ウブちゃんがもう1周追加されてたら死んでたよ(笑)。 キカ・フロント・フロンタール:靴が靴だったからね。紐がついていれば、何でもスニーカーだと思ってたらしいんですよ。 ペリ・ウブ:思ってた。 キカ・フロント・フロンタール:だから「それはスニーカーじゃないよ」って言って。 ペリ・ウブ:服とのバランスとかも考えてたから。--オシャレさんだもんね。
ペリ・ウブ:そうなんですよー! だからちょっと厚底だけど、これもスニーカーだと思って。私、スタイリストやねん。 一同:(笑) キカ・フロント・フロンタール:それで自らハンデを負って走ってた(笑)。 プー・ルイ:それがわざとだったらBiSに向いてると思う。 キカ・フロント・フロンタール:持ち物が全体的におかしかった。3泊4日泊まるのにシャンプーもリンスも何にも持ってないんですよ。 プー・ルイ:ただのバカじゃん(笑)。 キカ・フロント・フロンタール:その一方でゴ・ジーラは細かい薬とかムヒとかいっぱい持ってたんです。人間性が出るなと思って。 アヤ・エイトプリンス:でも私もシャンプーもリンスも持ってこなかったよ。--モデルでしょ? 一番気にしそうなのに。
アヤ・エイトプリンス:なんか間違えた。失敗した。 キカ・フロント・フロンタール:貸した洗顔も返してくれないし。--ゴ・ジーラさんはいかがでした?
ゴ・ジーラ:楽しかった。気持ち的には楽しかったんですけど、体力的には慣れてないこともあって……。これまでずっとルーティンな生活だったんで、朝も同じ時間に起きて、夜も同じぐらいの時間に寝る。前日までそういう生活を送っていて、マラソンもしないし、歌わないし、踊らないし、体を動かさないし。だからいきなり寝ない、踊る、歌う、本当に日常とは掛け離れたことを続けていたので、体力的にはしんどかったです。でも気持ち的には、いろんなことが出来たので楽しかったです。--そんなゴ・ジーラさん含め、合格者5人中3人はデスソース料理を完食したメンバーになるんですよね。
プー・ルイ:渡辺さんに聞いたら、完食しなかった奴はダメだったみたいですよ。与えられたことに対してやらなきゃいけないのがBiSだから、デスソースごとき食べれないのは話にならない。観ている人からしたら「イジメだろ?」ってなるかもしれないけど、BiSからしたらそういうことが象徴のようなグループだから。 ペリ・ウブ:そんな裏があったなんて知らず、ただのイジメだと思ってた。 アヤ・エイトプリンス:泣いてたしね(笑)。 プー・ルイ:キカフロ(※キカ・フロント・フロンタール)が合格したのも、もうポイントの集計も終わってるのに、明らかにデスソースがかけられているご飯を自ら選んで完食したっていう理由だけらしいですよ(笑)。--ゴ・ジーラさんも自らデスカレーを選んで黙々と食べてましたよね。
ゴ・ジーラ:私はもう決めていたので。ニコ生の人に「最後の食事で涼しい顔して食べます」って言っていたので、デスソース食べた事がなかったからどれぐらい辛いかも知らなかったんですけど、一口目から「これ、ヤバイやつや」ってなったんですけど、でももう言っちゃったし、やらなアカンなと思って一気に完食しました。--ただ、結果的にデスソースで一番インパクトを残したのはペリ・ウブさんですよね。
プー・ルイ:面白すぎた(笑)。--昼に出されたデスカレーを勝手に「保留」って冷蔵庫にしまって、最終的にそのデスカレーを食べきったらという条件付きで合格を発表されるという。
キカ・フロント・フロンタール:合格発表前にみんなで待機してたじゃないですか。渡辺さんを待ちながら。で、みんなすごくどよーんとしていたんですけど、その中でひとりだけ泣きながらカレーを食べてるんですよ(笑)。 ゴ・ジーラ:しかも汚い。--マヨネーズとか入れすぎちゃってね。
キカ・フロント・フロンタール:ちびちび食べる度に震えたり、嗚咽してたりして。ひとりだけ明らかにおかしいからニコ生でも「カレー食うの、やめろ」とか書かれてて。 プー・ルイ:でもあれを食わなかったら不合格だったからね。 ペリ・ウブ:危なかったッス。--完食してBiSメンバーになってからの第一声なんでしたっけ?
ペリ・ウブ:「飲み物ください」 プー・ルイ:しかも号泣して叫びながら。 一同:(笑) プー・ルイ:デスソース以外ももちろん重要だったと思うんですけど、人間性が一番出ていたのがデスソースだったんですよね。極限状態のときに何をするか。どうやって食べるか、乗り越えるか。で、ツラさを表に出さないゴ・ジーラと、デスソースと分かりながら果敢に食べるキカフロと、もう泣きながら、バカみたいに騒ぎながら、それでも食べる事をやめないウブちゃん。そういうところが引っ掛かったんじゃないかな。あとは渡辺さんと性格が合いそう、合わなそうとかもあったと思うし、だから落ちた子が悪い訳じゃないんですよ。--というか、なんでそこまでしてみんなBiSに入りたいと思ったんですかね?
ペリ・ウブ:面白そうだから。 プー・ルイ:BiSの活動見て「面白そうだから」って入ってくる奴、おかしいからね(笑)。 ゴ・ジーラ:私は「BiSってすごいグループだな」って勝手に思ってて。本当に凄いグループやと思ってたら、そのあとにBiSHっていうグループが作られて、またどんどん大きくなってきていて、それが目に見えて分かるじゃないですか。明らかな変化が。またそこからBiSが新しく始まるってなった。1回終わらせた凄いことをもう1回始めるって凄い勇気が要ることだと思うんですよ。凄いものを完結させて、それをもう1度始めるってなったら、絶対にそれ以上のことをすると思うし、絶対に凄いグループを作るだろうなと思って。きっとそうなるように計画も組まれているんだろうなって思うし、私はその計画に乗っかりたいなって思ったんです。--今の話を聞いてて思ったんですけど、みんなは新しいBiSで何がしたいの?
ゴ・ジーラ:私は大阪城ホールで観るライブが好きなんですけど、その大阪城ホールと日本武道館を満杯にして、お客さんがどんな風に揺れるのかをステージで実感したい。凄い景色をちゃんと自分の目で観てみたい。体感してみたい。(※ここで酔っ払った渡辺淳之介、乱入)
渡辺淳之介:プー・ルイさんは凄い景色観てますもんね。横浜アリーナと新宿ステーションスクエアと……--そんなプー・ルイさんは新しいBiSで何がしたいの?
プー・ルイ:毎日生きてるって実感したい。生きてるって感じるときって死にそうなときだと思うんですよね。そういう日々が楽しかったから。だからBiS解散の後はちょっと物足りないなって思っちゃったし。で、合宿で久々に「生きてるな」って感じることが出来て、「帰ってきたぜ」みたいな感じはありましたね(笑)。泣いて、怒って、こんなに人生で心が揺さぶられることってないじゃないですか。私はBiSでしかないから。--では、今は蘇った感覚なんですか?
プー・ルイ:再び武器を手にした感じ。無敵モードみたいな。でも問題なのが、BiS始まると私生活がどうでもよくなっちゃうんですよ。いろんなものが崩れてくると思います。この2年間も普通に楽しかったんですよ。友達とかも出来て、ホットヨガ行ったりとか、お料理教室に行ってみたりとか、『ヒルナンデス』や『ミヤネ屋』観ながら文句言ったりとか、それはそれで楽しい時間だったんです。でもこれでもう全部無くなるからね……でも無くなっていいんですよ、そんなの。「こんなの、私じゃない」ってずっと思ってたので。 渡辺淳之介:アヤ・ジ・エンドが一番フォロワー数多いぞ。 アヤ・エイトプリンス:アヤ・ジ・エンド? 渡辺淳之介:アヤ……エイトプリンス。もう2000行ってる。凄いね。 ペリ・ウブ:だろうねー。 アヤ・エイトプリンス:やったー! 渡辺淳之介:アユニ・D(※BiSH新メンバー)はもう16000いるけどね。俺はどうしてもBiSHと比べちゃうんですけど、BiSHと比べても大丈夫ですか?--BiSHとの比較話します? SiS(※BiS公式アイドルグループ(BiSオーディション落選者により結成された)もいますけど。
渡辺淳之介:SiSはね、そんなに動きないと思う。 ペリ・ウブ:いや、わかんないよ。 アヤ・エイトプリンス:みんな、やる気ですよ? 渡辺淳之介:SiSはさ、結局何もかも用意してくれないと動けない訳じゃん? SiSがBiSの曲使うとかキモくない? 使うみたいなこと言ってるから「使用料、めっちゃください」って言ったんだけど、絶対払えないから。かと言って、新しく凄い曲を作れるとも思えないし。BiSの曲は俺と松隈ケンタの産物だからね。そういう意味では、BiSHは聴いておいたほうが良いと思う。--なるほど。今意識するのはSiSじゃなくBiSHだと?
渡辺淳之介:確実にBiSHでしょ? BiSHはプー・ルイとか大嫌いだから。チッチ(※セントチヒロ・チッチ/BiSHメンバー)のプー・ルイへの「応援してます」もそうだけど、すげぇBiSのこと意識してるから。 アヤ・エイトプリンス:えー、そうなんだー! ペリ・ウブ:やばーい。 キカ・フロント・フロンタール:うれしい! 渡辺淳之介:完全に嫌われてるからね、おまえたち。 アヤ・エイトプリンス:え、なんで? プー・ルイ:でも元々その感情は私が持っていたものだから「味わってろ」って思う。 アヤ・エイトプリンス:なんで嫌われちゃったの? 渡辺淳之介:やっぱりみんな渡辺のことが好きなんだよ。 プー・ルイ:渡辺さんの取り合いが始まるの、これから。 ペリ・ウブ:そうなんだ。 キカ・フロント・フロンタール:渡辺さんがBiSに力を入れるか、BiSHに力を入れるかっていう話ですか? 渡辺淳之介:まぁでも俺はなんだかんだでBiSのことが好きじゃん。 アヤ・エイトプリンス:うれしい! プー・ルイ:BiSHの現場に行ったらBiSHのことが好きって言ってるから。 新メンバー一同:あー……リリース情報
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Interviewer&text:平賀哲雄|Photo(Audition):西澤裕郎|Photo(Interview):Jumpei Yamada
敵はBiSH? SiS? それとも?「BiSを止めようとする奴、マジぶっ殺す」
--元々はBiSHに入りたかったメンバーが多いんですよね?
アヤ・エイトプリンス:私は書類で落とされましたね。 渡辺淳之介:BiSHかBiSで言ったらBiSHのほうが良いじゃんね? アヤ・エイトプリンス:いや、もうBiSが良いです。 渡辺淳之介:本当のこと、言ってよ。
▲左から:アヤ・エイトプリンス
/ペリ・ウブ
/キカ・フロント・フロンタール
--今回のBiSオーディションで「BiSHを超える」とか「BiSHをぶっ潰す」って意気込んでいる子たちがいましたけど、個人的にはすごく違和感があって。BiSHってBiSより上に存在してるんですか?
プー・ルイ:元を辿れば、BiSがなければBiSHはないですからね。でも実際問題、今売れているのはBiSHで。--でも元々の横アリまで行ったBiSは超えてないでしょ?
渡辺淳之介:いや、正直に言うと超えてるのよ。地方の集客はBiSHのほうが上。BiSの横浜アリーナは解散だから人集まったけど、Zeppとか1000人ぐらいしか集められてなかったし。でもBiSHはステラボールで…… プー・ルイ:でもその速度でBiSHが売れていってるのは、BiSが解散という宣伝をしたから……まぁでもこの討論をしても、渡辺さんはBiSHも手掛けている人だから話が平行線を辿る気がする。 渡辺淳之介:それは違くて、俺はBiSをやる為にBiSHを耕したから。 プー・ルイ:そうは言うけどね(笑)。 渡辺淳之介:俺はBiSHが成功して「あ、BiSってすげーんだな」と思ったの。俺が凄いんじゃなくて、BiSが凄かったんだなって。それで「もう1回、プー・ルイとやろう」と思ったときにもうBiSの話を持ちかけるしかなかったの。それで絶対ケンカ(※現時点では掲載NG/渡辺淳之介とBiSが超有名になったら掲載)--これ、載せられますか?
渡辺淳之介:乗せられたんですよ、プー・ルイに。--いや、記事に出来ますか?
渡辺淳之介:出来ないですよ。 一同:(笑)--また(現時点では掲載NG/以後公開できるかどうかも未定)とか書かなきゃいけないの?
渡辺淳之介:「超有名になったら掲載」って書いておいて下さい(笑)。--では、話題変えます。みんなそれぞれに頑張ってBiSに入った訳ですが、結局は落選者もBiSの公式ライバルグループSiSとしてデビューすることが決定。先程のワンマンライブに殴り込んできましたが、どんな気分でした?
アヤ・エイトプリンス:面白かった!「えぇー!?」ってなりました。 キカ・フロント・フロンタール:私、全然面白くなかった。 アヤ・エイトプリンス:本当に? ゴ・ジーラ:なんか無くなったほうが面白いかなと思ってました。番組的に「誰も残りませんでしたー」っていうオチが良いなって。だから「やるんかーい!」と思って(笑)。 プー・ルイ:プー・ルイはね、あそこまで来た流れ自体には盛り上がりがあったと思うし、面白いと思うけど、「そんなことして大丈夫?」って思う。BiSと戦うってどういうことか分かってるのかなって。負ける気がしない相手。負ける気がしない相手は興味ないから、だから相手じゃない。 渡辺淳之介:じゃあ、どうする? とりあえず先にBiSとBiSHで何かできるようにする? プー・ルイ:戦う戦わないとかアレですけど、ウチらが戦うならSiSではなくBiSHでしょ? 渡辺淳之介:このインタビューが出た瞬間、SiSが全員辞退する可能性あるよね(笑)。 プー・ルイ:それでも喰らいついてくるなら、それは凄いと思う。でもこの世界は誰と出逢うか、誰を信じるかも大事だけど、誰を本気にさせられるか。その対象はまず中の人だと思うから、SiSが周りの大人を本当に本気にさせられるんだったら凄いと思うけど、それが出来るのかなって。多分、そういうことを分かってもないし、教えてくれる人もいなそう。--まぁでもBiSHよりSiSよりこれから大変なのはBiSですよね、きっと。
プー・ルイ:そうですね。BiSが求められているものは大変なものなので。BiSもいてBiSHもいるからいきなりレベルの高いものを求められていて。で、この世界って本当に変な世界だから、この世界独自のルールがあるし、それを理解しないといけない。 渡辺淳之介:ていうかさ、結成1日でこの状況だからね。結成1日でワンマンやって、それをどうしても観たかった奴がいて、その中で選ばれた70人ぐらいがうぉぉぉぉ!って言ってるライブが出来ることなんて、まずないから。いきなり「ペリ・ウブでーす」とか言って何千人もフォロワーが付くこともまずないから。 ペリ・ウブ:本当に! ビックリしたー。 渡辺淳之介:でもそれぐらいのところにいるから、もう自分たちが上がっていくしかないのよ。そんな中で「SiS、始まりました」ってなってズドーン!って追い抜かれることもある世界ではある。何が起こるか分からない。--本当に始まっちゃったんですね。
プー・ルイ:始まっちゃったから止められないよ。 渡辺淳之介:BiSを止めようとする奴に本当容赦ない女だからね。 プー・ルイ:それはね、否定できない。止めようとする奴、マジぶっ殺す。 渡辺淳之介:こいつが全員辞めさせてきたからね。(※BiSは途中離脱(脱退)するメンバーが多く、3年半で5人脱退している) プー・ルイ:ちょっと待って。全員ではない。 一同:(笑) プー・ルイ:就活で辞めた奴もいるのに、なんで私が理由になるんですか。(※就活で辞めた奴→ミチバヤシリオ(通称ミッチェル/元BiS/現在は一般会社員)。 渡辺淳之介:「プー・ルイがイヤだった」って言ってたよ? プー・ルイ:なんでだよ! もうLINE消します。ブロックする。 アヤ・エイトプリンス:単純に仲が悪かったんですか?--プー・ルイとミッチェル?
プー・ルイ:ん? 仲悪くないよ。 アヤ・エイトプリンス:でもプー・ルイさんが理由で辞めちゃったんですか? プー・ルイ:だからちげーよ! 信じてんじゃねーかよ!! 渡辺淳之介:事実じゃん。 プー・ルイ:じゃあ、そうしよう。私が全員辞めさせた。そうしよう。 渡辺淳之介:そしてその状況を笑って見ていた俺もキライ。 プー・ルイ:渡辺さんのことはもう好きとか嫌いとかじゃないですよ。家族以外でこれだけ長く付き合ってる人もいないですからね。 渡辺淳之介:俺は全員と長く付き合いたいと思ってるんだけどね。 プー・ルイ:でも私しかいない(笑)。 渡辺淳之介:あと、ヒラノがいる。 プー・ルイ:1年遅れでヒラノもいた。--では、最後に渡辺さんから5人にBiSで生き抜く為のアドバイスをお願いします。
渡辺淳之介:すべて合宿に集約されていたと思うんだけど、信じる者が救われるのよ。ただ、信じる人を間違えると救われない(笑)。 プー・ルイ:それは間違いない。でも渡辺さんは信じていい人だと思う。 渡辺淳之介:責任は取るつもりであなたたちを採用してるから。でも俺も間違ってるかもしれない。だから俺が間違ってると思ったら辞めたほうがいい。でも信じてくれないと期待以上のものは返せないから。あとはみんなを好きにさせること。今回の合宿もおまえらが頑張っていたから、その姿を見て周りの大人も寝ないで頑張ってくれてたんだよ。そうやってBiSっていうものを好きにさせなきゃいけない。最終的には自分のことを好きにさせればいい。彼氏も一緒じゃん? 好きにさせれば、何でもしてくれる訳じゃん。肩も揉んでくれるし、まん(※単純に下ネタがキツいので掲載NG)訳じゃん。 ペリ・ウブ:ウフフフ…… プー・ルイ:めっちゃ笑ってる(笑)。 渡辺淳之介:だからプー・ルイにも言ってるの。好きな男を繋ぎ止めたいんだったら、絶対30分以上○○○しろって。 プー・ルイ:私のレベルだと30分。 ペリ・ウブ:(笑) プー・ルイ:笑い過ぎだろ! 渡辺淳之介:はい、帰りましょー。みんな、がんばれよー。Interviewer&text:平賀哲雄
Photo(Audition):西澤裕郎
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