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スコット&リバース来日インタビュー スーパー“J-POP”ユニットが新章スタート!
先月8月20~21日に行われた【SUMMER SONIC 2016】。その舞台に米人気バンド、ウィーザーが登場した裏で、とある“スーパー・グループ”もまた2年ぶりの日本ライブを実現した。スコット&リバース(通称:スコリバ)。ウィーザーのフロントマン、リバース・クオモとアリスターやMONOEYESで活躍するスコット・マーフィーによる “J-POP”ユニットだ。スコリバはサマソニ後の8月24日、渋谷・WWWにて公演。中尾憲太郎(ベース)、山口美代子(ドラム)等の強力バックアップに加え、ウィーザーのブライアン・ベル(ギター)も登場した公演には、彼らの帰還を待ち望んでいた大勢のファンも詰めかけた。
そんな久々の日本ライブの前の8月10日、スコリバはMONGOL 800のキヨサクを招いた「Doo Wop」、そしてRIP SLYMEのPESを招いた「FUN IN THE SUN」の二曲をデジタル・リリース。日本語で歌うことにこだわり、J-POPの自由さに惹かれたというスコリバの方針はそのままに、さらに自らの発想と音楽性を拡げたその二曲は、バンドの新章到来の合図でもある。今回は、そんなスコットとリバースの二人に多忙の合間を縫ってインタビュー。新曲はもちろん、日米それぞれを拠点に活動する二人が見たそれぞれの地の音楽シーンの現在、そして、来るべきセカンド・アルバムについて話を聞いた。
日本に住むスコットとロスに住むリバース
――先日のライヴ、すごく楽しかったです。で、そのときにひとつ気になったんですが、ライヴの終盤でちいさな女の子ふたりがキーボードを演奏していましたよね。あの子達は何者?
リバース:私の娘と、友達です。
スコット:そうそう。僕とリバースの娘(笑)。
――いつの間にか、お子さんまで(笑)。
リバース:あははは(笑)。私は、日本人の妻と結婚してます。だから、私は日本の音楽を作りたかった。
――なるほど。では、こうしてスコリバの楽曲をつくるとき、お二人はどんなところにいちばん気を使いますか。
リバース:I think…やっぱり歌詞です。日本語。
スコット:うん、歌詞だよね。僕らにとって、日本語は母国語じゃないから、自然にでてこないんです。だから、いっぱい考えないといけない。僕の日本語も、完璧じゃないから。
リバース:スコット、まだ完璧じゃないですか?
スコット:まだだよ(笑)。だから、言葉のチョイスにはすごく時間がかかりますね。
リバース:でも、スコットの歌詞はすごくいいです。妻がそう言ってました。
――リバースさんの奥様も、スコリバの歌詞をチェックされてるんですね。
リバース:はい、いつもチェックしてます。
スコット:まだ一回もダメだとは言われてないよね。「いつ言われるんだろう?」って思ってるんだけど(笑)。
2016.08.24 スコット&リバース @ 渋谷WWW
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――じゃあ、曲づくりの工程なんかは、他のバンドをやるときとそれほど変わらない?
スコット:いや、ぜんぜん違います。いちばん他と違うのは、レコーディングのやり方。いま僕は東京に住んでて、リバースはロスにいるから、それはすごく大変。
――そういえば、いまスコットさんは渋谷近辺にお住まいなんだとか。なぜ渋谷を選んだんですか。
スコット:もともと僕はシカゴに住んでいたので、ビッグ・シティがよかった。だから、最初は新宿に住んでいたんだけど、新宿はちょっと合わなくて…。ごめん、新宿。
――(笑)。
スコット:なんか、新宿は働くひとの街って感じがしたんだ。もちろん、歌舞伎町とかは別だけど。でも、渋谷はなんでもあるよね。夜遅くまで開いてるバーもあるから、それが便利です。
リバース:東京に住んでいると、何が不便ですか?
スコット:うーん、車が運転できないことかな。
リバース:え、なんで車がないですか?
スコット:だって、スペースがないから。それに、道が超せまいでしょ?
リバース:うん、狭い。すごく怖いね。
スコット:そう、怖い。それに僕はお酒も呑むからね。
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デジタル配信情報
Doo Wop feat.キヨサク(MONGOL800)
スコット&リバース
2016/8/10 DIGITAL RELEASE
>>iTunes購入先はこちら
「Doo Wop feat.キヨサク(MONGOL800)」へのコメント
―リバース・クオモ
「エモーショナルなボーカリストを探していました。沖縄に住んでるんですよね。ミステリアス。キヨサクの声はとてもオリエンタルですごくチカラがある。ありがと。」
―スコット・マーフィー
「沖縄に住んでいるモンパチのキヨサクさんに Doo Wop を歌ってもらえてすごく嬉しい。 Doo Wop の世界観が一気に広がった。声がすごく好きです。」
FUN IN THE SUN feat. PES(RIP SLYME)
スコット&リバース
2016/8/10 DIGITAL RELEASE
>>iTunes購入先はこちら
「FUN IN THE SUN feat. PES(RIP SLYME)」へのコメント
―リバース・クオモ
「日本のビースティ・ボーイズに歌って欲しいと思ってました(昔、僕の家の隣にビースティのメンバーが住んでました)。 PES はとてもチャーミングでこの曲に広がりをもたせてくれた。ありがと。」
―スコット・マーフィー
「僕もたくさんの日本のフェスに出させていただいてますが、 RIP SLYME さんはもっとたくさん出ていて、たくさんのお客さんを喜ばせている。僕もたくさん、日本の音楽好きを喜ばせたい。 PES さんはいい雰囲気でレコーディングしてくれて、それが曲に表れている。ありがと PES!飲みに行こうね。」
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