MAYU：Twitterを見て、流行っているものを知ることが多い

▲mayu

−−私たちは、音楽の浸透度を正確に測るためにセールス、ダウンロード、ストリーミング、YouTube、ラジオなど8種類のデータを合算してチャートを作っています。Little Glee Monsterの皆さんは、日頃どのように音楽を聴いてらっしゃいますか？

manaka：私は、海外のインディーズアーティストが好きなのでSoundCloudで音楽を聴くことが多いです。あとは、YouTubeもよくチェックしていますし、好きなアーティストの場合はCDを全部持っていたいのでCDを買っています。

−−どういうシチュエーションで音楽を聴くことが多いですか？

芹奈：家で聴くこともあるけど…。

MAYU：移動中が多いかな。仕事の行き帰りとか。

芹奈：移動中は、いつも音楽を聴いているよね？

一同：うん。

−−音楽の聴き方が多様化してきた結果、色んなきっかけでヒットが生まれる時代になってきました。日頃、どういう時に「流行っているなあ」と思いますか？

manaka：チャートを見てヒット曲を知ることもあるし…。

MAYU：私はTwitterかな。最近、動画をTweetしている子が多いので、そういうTweetを見て「今こういうのが流行ってるんだ」って知ったり。あとは、リツイート数の大きいTweetを発見すると、「こんなに拡散しているんだ。流行っているんだな」って思ったり。

▲芹奈

−−それでは、みなさんが「私たち、ヒットしているな」って感じた瞬間はいつですか？

全員：いやいやいや。

芹奈：まだまだヒットしたなんて実感はありません。

manaka：まだまだヒットしたなんて言えませんが、今までで一番反響が大きかったのは去年9月に「好きだ。」をリリースした時です。ドラマ『表参道高校合唱部！』の主題歌に使われたので、ドラマをきっかけに色んな方に知っていただけました。ドラマの放送中は、「「好きだ。」を歌っている子だよね？」って声をかけてもらうことも多かったです。

芹奈：嬉しかったよね。

manaka：「好きだ。」はYouTubeの再生回数も今までで一番多かったので、ミュージックビデオも曲自体も、一番聴いてもらえたのが「好きだ。」だと思います。

−−自分たちのミュージックビデオの再生回数が、どれくらい伸びているかってチェックしますか？

芹奈：見ますね。やっぱり、多くの人が見てくださっているということが分かると嬉しいです。

−−それでは、これから自分たちがもっとヒットしていくための目標はなんでしょうか。

manaka：結成当初からの目標は、全員が高校生のうちに武道館でコンサートをすることと、世界に通用するヴォーカル・グループになることです。なので、それぞれの歌唱力と全員のハーモニーをもっともっと磨いて、武道館でコンサートをしてワールドツアーをするのが目標です。

芹奈：今までも海外公演は何度か行っていて、香港と上海と…。

一同：サンフランシスコ！

manaka：海外で歌わせてもらって初めて分かったんですが、国によって反応も応援の仕方も全然違うんです。中国などのアジアでは日本のアニメソングがとても流行っているので、私達がステージに立つとファンの方以外も足を止めてくださることが多かったり。ワールドツアーを行うことで、そういう色んな反応を楽しんでいきたいなと思っています。

▲manaka

−−では、歌うこと以外で挑戦してみたいことはありますか？

芹奈：私、いつかディズニー作品の吹き替えをやってみたくて。

manaka：ずっと言ってるよね。

芹奈：ディズニーに育てられたって言っても良いくらい、小さい頃からディズニー作品が大好きなんです。

manaka：芹奈がカラオケで得意なのは、アリエルなんです。

MAYU：英語バージョンも日本語バージョンも、なりきって両方歌ってくれるもんね。

−−じゃあ、ミュージカルとかの舞台にも挑戦できそうですね。

芹奈：ぜひ！やってみたいです。

芹奈：自分とは違うキャラクターになりきって歌うのは初めて

−−今回、映画『ジャングル・ブック』のキャンペーンソングを担当することになりましたが、その時の気持ちはいかがでしたか？

芹奈：ディズニー作品に関われることなら、何でもやりたかったので、すっごく嬉しかったです。

−−今回、歌われたのは劇中に登場する猿のキング・ルーイが歌う「君のようになりたい」のカバーです。実際、歌ってみていかがでしたか？

芹奈：歌で初めて演じたというか、自分とは違うキャラクターになりきって歌うのは初めてだったので難しかったです。

manaka：今回、日本語の歌詞を、いしわたり淳治さんに書いていただきました。歌詞の中に「負けたくないから側にいて。私の心に火を付けてよ」という箇所があるんですが、負けたくないから側にいてって自分から言うところに、逆に強さを感じました。映画にぴったりな歌詞を付けていただけたので、それぞれの個性がすごく良く出た素敵な一曲になったと思います。

−−この曲は、様々な人にカバーされてきた名曲ですもんね。

芹奈：そうですね。何テイクも録り直しましたし、すごく難しかったです。

manaka：私達にとって、初めてのジャズだったもんね。でも、みんなで歌っていくうちに曲の良さがどんどん分かってきて楽しかったです。

−−この曲は、猿が「人間になりたい」と願う歌です。みなさんにとっての憧れの人や、なりたい人は誰ですか？

MAYU：私は・・・イルカになりたいです。

一同：え？

MAYU：私、ネコ科の動物とイルカが大好きなんです。いつかイルカを飼うのが夢で。イルカが好きすぎて、イルカを見るために水族館に行くこともあるくらい。なので、イルカになって泳いでみたい。

−−イルカのどういうところが好きなんですか？

MAYU：イルカって水族館の中では主役級じゃないですか。私も、大勢の人に集まってもらってキャーキャー言われたい。

−−なるほど（笑）。芹奈さんは、いかがですか？

芹奈：私は、ホイットニー・ヒューストンです。自由自在に歌っている姿は見ていても、こっちも気持ち良くなれるし、音楽を心から楽しんでいる姿が映像からも伝わってきます。一度、ホイットニーに生まれ変わって、思いっきり歌ってみたい。

−−たしかに気持ち良さそうですね。かれんさんは？

かれん：私は宇多田ヒカルさんです。作詞作曲も声も全部素晴らしいし、天才だと思います。

−−かれんさんも、作曲をしたことはありますか？

かれん：実は、中学生の時に曲を作ったことがあって。

アサヒ：へー！初めて聞いた。

かれん：めっちゃ、しょうもない歌なんですけど…。

manaka：え！お宝やん。

芹奈：みんなで歌おうよ！

かれん：童謡みたいやし…。

−−6人で歌ったら、すごくかっこよくなるかもしれませんね。

manaka：そうそう。ハモるよ！

−−麻珠さんは？

麻珠：私の憧れの人は浜崎あゆみさんです。両親が大ファンなので、小さい頃からよく聞いていて。浜崎さんに憧れて歌手を目指しました。

−−manakaさんは？

manaka：私の憧れの人は松本隆さんです。特に小説「微熱少年」に出てくる言葉が、どれも大好きで。あと、大瀧詠一さんの曲に出てくる松本さんの歌詞もとても綺麗ですよね。松本さんが書かれる作品は、どれも言葉を見るだけでうっとりします。他にも、松田聖子さんや大瀧さんと細野さんのタッグの曲も大好き。私は、まだまだ言葉の引き出しが少ないですが松本隆さんみたいに綺麗な言葉を引き出せたら、楽しいだろなって思います。

−−manakaさんも、ご両親の影響で松本さんを好きになったんですか？

manaka：いえ、両親の影響ではありません。私は音楽を収集するのが好きなので、はっぴいえんどをきっかけに、松本隆さんを好きになりました。

−−では、最後にアサヒさんは？

アサヒ：私、実は和田アキ子さんのファンなんです。

一同：え!?　マジで？

芹奈：初めて聞いた！

アサヒ：すごく身長も高いし、かっこいいし。和田アキ子さんみたいに力強い声で歌ってみたい。

アサヒ：こんなにドキドキした映画は初めて

▲かれん

−−映画『ジャングル・ブック』をご覧になっていかがでしたか？

MAYU：どのシーンも、グッとくるところがあって何度も涙が出ました。生きる力や愛する気持ちの大切さを改めて感じることができました。

かれん：この映画には、色んな動物が登場するんですが、みんなそれぞれの世界で戦って生きているんだなって思いました。そういう強いメッセージもあれば、楽しい歌も出てくるので、大人から子供まで楽しめる作品だと思います。

芹奈：あと、主人公のモーグリが成長していく感じも良かったよね。はじめは守られてばっかりだったのに、どんどん男らしくなって。最後のシーンなんて、はじめと全然表情が変わってたよね。

麻珠：そうそう。モーグリが、どんどん成長して自信をつけていく様子を見ていると「自分も頑張ろう」って思えた。

アサヒ：今回、登場するキャラクターはモーグリ以外は全部CGなんです。でもCGだなんて思えないくらいリアルだし、すごい迫力！　こんなにドキドキした映画は初めてでした。

MAYU：CGってことを忘れるくらいリアルだったよね。映画を見ながら何度も「あれ？　これってCGじゃなかったっけ？」って思いました。

manaka：一緒に歩いて話しているシーンなんて、本当にお互いの目を見ながら話しているように見えたもんね。

麻珠：CGだって言われなかったら、分からなかったと思う。

▲麻珠

−−色んなキャラクターが登場しますが、みなさんのお気に入りの動物はどれですか？

MAYU：私は、もともとヒョウが好きなので、バギーラが一番お気に入りです。大人だし、モーグリをずっと見守っているところとか、すごくかっこよかった。

芹奈：私はラクシャ。あんなに温かいお母さん素敵だなって思いました。モーグリに対して「どこにいても、あなたはずっと私の息子よ」と言うシーンは、ジーンときました。

かれん：私は、ハチミツを取るシーンでバルーの横で騒いでいる小さい動物。何回も同じことを繰り返して言ってて、めっちゃ可愛かった。

麻珠：私は、オオカミの子供かな。可愛かった～。

manaka：私はMAYUと同じバギーラ。ちょっと離れて見守ってくれている感じが素敵やし、ずっと見てくれているからこそ、一番大事な時に助けてくれるし。そういう人って、一番頼れると思う。

▲アサヒ

アサヒ：私はバルーです。おっとりしたところもあるのに、すごく食いしん坊でハチミツを取れって命令してきたり。あと、浮いているシーンも可愛かった。

芹奈：川に浮いて歌っているシーンね！

アサヒ：そうそう！

MAYU：もう一回、観に行きたいよね。

芹奈：うん。ボロボロ泣いたしね。でも悲しい涙じゃないから、泣いていてもすごく気持ち良いというか、清々しかった。

manaka：この映画には、モーグリが色んな動物と出会って自分らしさを見つけていくという意味が込められています。私達の年代って自分らしさについて悩むことが多いんですが、この作品のおかげで「自分らしく生きていたら、誰かが認めてくれるんだな」って勇気をもらうことができました。さっき、自分がなりたいものについての質問がありましたが、かれんもミュージカルが大好きだし、6人それぞれやりたいことや夢があります。これから、みんなで1つずつ叶えていきたいですし、1つずつ叶っていくのが楽しみです。