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バーディー 初来日直前インタビュー&プレイリスト
来月に公演を控えるイギリスの若き歌姫バーディーにインタビューを敢行!弱冠20歳にして欧州を席巻するシンガー・ソングライターのバーディー。10代前半からその透明感あふれる歌声でヨーロッパを中心に注目を浴び、4月には3rdアルバム『ビューティフル・ライズ』をリリース。1日限りの初来日公演を前に、最新アルバムについてはもちろん、バーディー自身や初来日への意気込みなど語ってくれた。
バーディー、初来日直前インタビュー
――最新アルバム「ビューティフル・ライズ」は自身にとってどのよう作品ですか?また、アルバムの名前に込められた思いとは?
Birdy:このアルバムは今までの本当の私自身の姿を表しているわ。自分自身でどんな音にして、どうゆう見た目にしたいのかってゆうビジョンが今回初めてわかった感じがするの。『ビューティフル・ライズ』というネーミングは、自分が成長していくことで人々から疎遠になったことに対して自分自身に嘘をついていたということなの。だって、そのまま離れていってしまうのが怖かったから。このアルバムは愛と変化が詰まった、とても私的なアルバムになっているわ。
――「ビューティフル・ライズ」のジャケット写真は着物姿で、『さゆり』という本に影響を受けたと聞きましたが、どのようにしてこの本を知ったのでしょうか?またこの本のどの部分に影響を受けたのでしょうか?
Birdy:この本は私のお母さんがとても気に入って、私に教えてくれたのよ。まだ日本に行ったことがないのに、この本を読んでいるとまるで自分が本当に日本にいるような感じがしたの!この本に出てくる女の子は家族から離されて町へ行き、そこで芸者にさせられるという話なんだけど、主人公がその変わった世界で少女から女性になって、彼女自身が自立していくってゆうところに私も共鳴したんだと思うわ。
――12歳で『Open Mic UK』で優勝して以来、現在までの8年間はどのようなものでしたか?たくさんの変化があったかと思いますが、一番大きく変わったこととは?
Birdy:今までで一番大きな変化は、「スキニー・ラブ」がラジオで流れた時ね。このシングルがヒットしたおかげで、レコード会社と契約を交わせて、私のファースト・アルバムの制作を始められたから。最初の2,3年はとっても非現実的だったわ。私はまだ14歳で、学校にも通っていたのに、ロンドンやLAでレコーディングをしたり、世界中をコンサートで飛び回っていたんだもの!
――最新アルバムに収録されている「キーピング・ユア・ヘッド・アップ」は今までの曲調とは違い、アップテンポな楽曲になっていると思いますが、どのような思いがあったのでしょうか?
Birdy:このアルバムでは新しいスタイルにも挑戦してみたいと思っていたの。だから前よりもアップテンポな曲を書いたつもりよ。今までと違ったことに挑戦することを怖いと思わないし、逆に楽しみにしていたの。
Birdy - Keeping Your Head Up [Official]
――『ハンガーゲーム』や『きっと、星のせいじゃない。』などの人気映画にも積極的に楽曲を提供していますが、今後も映画などに楽曲を提供していく予定はありますか?
Birdy:私は前から映画のために作曲したいと思っていたの。なぜなら、私の音楽は本から影響を受けて書いたりしているから、かなりシネマティックな感じだと思うの。『ハンガーゲーム』や『きっと、星のせいじゃない。』のために作曲した経験は今までやってきたことの中でもお気に入りのことだし、信じられないくらい凄いことだと思うの。もちろん、これからもっと曲を提供していきたいと思っているわ!
――シンガー・ソングライターとして影響を受けたアーティストや人物はいますか?また今後、共演またはカヴァーしてみたいアーティストなどいますか?
Birdy:いつも作曲したり弾き語りをしているから、耳を休ませるためにもあまり音楽は聞かないんだけど、でも昔聴いていたトレイシー・チャップマンやエヴァ・キャシディ、キーンやジェフ・バックリィのアルバムとか歌を聴く傾向にあるわ。最近の新しいアーティストだとローラ・マヴーラとかパッセンジャーがお気に入りよ、彼らと一緒に歌ってみたいと思っているわ。
――初の大ヒット・ナンバー「スキニー・ラブ」ですが、この曲をカヴァーしようと思ったきっかけは?
Birdy:私はボン・イヴェールの音楽の儚さや憂鬱さがとても好きなの。この曲の好きなところは歌詞が謎めいているところと普通とは違う感じがする部分すべてね。
Birdy - Skinny Love [Official Music Video]
――あなたの曲は“愛”についての内容が多いと思うのですが、自身の経験から曲を書くことが多いのでしょうか?またどのようなものから影響を受けるのでしょうか?
Birdy:そうよ、このアルバムに入っているほとんどの曲は私自身の経験や交友関係から影響を受けているわ。もしかしたらロマンチックに聞こえるかもしれないけど、実際にはすべてがそうではないの。あと、私の近い存在の人から聞く話で、私の心を動かしたものも参考にしたりしているわ。
――今までたくさんのカヴァー曲や自身のオリジナル曲をリリースしてきましたが、自身のお気に入りの曲を3つ教えてください。
Birdy:チェリー・ゴーストの「People Help The People」(オリジナル)は私のお気に入りのひとつだったから、カバーできてとても嬉しかったわ。もう一つは、ライターと一緒に書いた曲で最新アルバムに収録されている「Unbroken」という曲よ。最後の一曲は、私のセカンド・アルバムに入っている「Shine」という私が書いた曲。この曲は私にとっていつも特別な存在なの。言わば、最後にかかる秘密の子守歌のような感じね。
Birdy - People Help The People [Official Music Video]
――現在、「ビューティフル・ライズ」のツアー真っ先中でとてもお忙しいと思いますが、休みの日はどのように過ごしていますか?
Birdy:時間があるときは、家族や友達と過ごしたいと思っているわ。自分が育った町に戻って、海辺をお母さんと一緒に歩いたりね。
――現在は、ロンドンで一人暮らしをしていると聞きましたが、ロンドンでの生活はどうですか?また、普段は自宅で曲を書いているのですか?
Birdy:新しいアルバムの制作のためにロンドンに引っ越したんだけど、最初はすごく変な感じがして寂しかったわ。その時の変化がこのアルバムに集約されているの。でも今はロンドンが大好きだし、この街のおかげでアップテンポの曲が生まれたとも思うの。
――今月、20歳の誕生日を迎えましたが、誕生日には何か特別なことをしましたか?
Birdy:誕生日は家で家族にお祝いしてもらったわ。光る靴を貰ったの!来年の21歳の誕生日には何か大きなことをすると思うけど、今年は特別なことは何もしなかったわ。
――今後の目標や夢を教えてください。
Birdy:このまま作曲やアルバム作りを続けていきたいと思っているわ。そしていつか映画の総譜も手掛けてみたいの。あと、今までたくさんの場所に行ったけど、どの場所も十分に堪能できてないから世界中を旅してみたいと思ってる。そして、いつか自分自身の家族も持ちたいわ。
――初来日への意気込み、また日本で楽しみにしていることがあれば教えてください。
Birdy:日本の観客は素晴らしいと聞いているから、とってもワクワクしているわ!日本にいる間は少しでも時間を見つけて散策してみたいと思っているの。『さゆり』の本に出てくる場所へも行けたらいいなとも思ってる。それと、美味しいお寿司も食べたいわ!
――日本のファンに一言お願いします。
Birdy:ハーイ!皆さんに会える日が待ちきれないわ!私の音楽を聴いてくれてありがとう!
公演情報
関連リンク
バーディーを作った13曲
Haevn - Finding Out More
Birdy:私のプロデューサーの一人がこのオランダの素晴らしい新人バンドの曲を教えてくれたのよ。ちなみに彼がこの曲をプロデュースしたの。
Laura Mvula - Sing To The Moon
Birdy:ローラ・マヴーラは今のお気に入りのアーティストの一人よ。私がこの曲を書いていたらなと思うわ!
James Blake - Retrograde
Birdy:ジェイムズ・ブレイクはもっとも美しくてソウルフルな歌声を持つアーティストのひとりよ。この曲が大好き!
The Staves - Blood I Bled
Birdy:彼らのハーモニーが大好きだわ。
Tracy Chapman - For You
Birdy:私はトレイシー・チャップマンの曲を聴いて育ったの。そしてこの曲が彼女のアルバムの中でお気に入りの曲よ。
Fleetwood Mac - When I See You Again
Birdy:スティーヴィー・ニックスの歌声ってすごく素敵よね。この曲を聴くと、小さい頃にお母さんがこの曲を私のために弾いてくれた思い出がよみがえってくるわ。
KT Tunstall - Otherside Of The World
Birdy:KTタンストールの音楽を聴いて成長したから、私の曲作りは確実にこの曲にインスパイアされているわ。
Imogen Heap - Hide and Seek
Birdy:彼女がハーモナイザーを通して歌っているのがとても好きなの。なんて美しい曲なのかしら。
Hozier - Take me to Church
Birdy:この曲の歌詞はすごくダークで感動的で大好きだわ。
Aretha Franklin - Say A little Prayer
Birdy:私はステージに立つ前にバンドのメンバーとこの曲を歌うのよ!
Mozart - Piano sonata 13 in B flat
Birdy:小さい頃、お母さんが私にピアノを教えてくれたんだけど、この曲はお母さんが弾いてくれる曲の中でもお気に入りよ。
M.I.A. - Paper Planes
Birdy:この曲を聴くと夜遅くにツアーバスに乗っているときのことを思い出すわ。
Joni Mitchell - River
Birdy:彼女の歌詞が大好きよ。この曲は、家に帰るまでの長い電車の道のりを思い出させるわ。
公演情報
関連リンク
ビューティフル・ライズ
2016/04/20 RELEASE
WPCR-17075 ¥ 2,178(税込)
Disc01
- 01.グローイング・ペインズ
- 02.シャドウ
- 03.キーピング・ユアー・ヘッド・アップ
- 04.ディープ・エンド
- 05.ワイルド・ホーセズ
- 06.ロスト・イット・オール
- 07.シルエット
- 08.リフテッド
- 09.テイク・マイ・ハート
- 10.ヒアー・ユー・コーリング
- 11.ワーズ
- 12.セーブ・ユアセルフ
- 13.アンブロークン
- 14.ビューティフル・ライズ
- 15.ビーティング・ハート
- 16.ウィンター
- 17.ギブ・アップ
- 18.スタート・アゲイン
- 19.レット・イット・オール・ゴー (日本盤ボーナス・トラック)
- 20.ライツ (日本盤ボーナス・トラック)
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