Special
lyrical school(リリカルスクール)『RUN and RUN』インタビュー
BABYMETALのように米アルバムチャートTOP40入り!?
RIP SLYMEさんとのマイクリレー!?
RHYMESTERさんと一緒にパフォーマンス!?
ヒップホップアイドルをムーヴメントに!
苦節5年、ヒップホップアイドルユニットの先駆者であるlyrical school(リリカルスクール)がメジャーデビュー、そのタイミングでメジャーデビュー曲「RUN and RUN」のミュージックビデオが世界中に大拡散! その歴史上最も注目されている彼女たちがどんな道程を歩んできたのか? そして、新たなムーヴメントの気配を漂わせながら、どんな夢を叶えようとしているのか? 6人のメンバーからmeiとyumiに参加してもらい、語ってもらった。
5年間も一緒にアイドルグループをやってるとは思ってなかった(笑)
--メジャーデビューおめでとうございます! tengal6の結成から苦節5年、ここまで辿り着けたことにはどんな感慨を持たれていますか?
mei:結成当時によく対バンしていた他のアイドルグループさんがどんどん先にメジャーデビューしていく状況を見てると、「私たち遅いのかな? どうなんだろう?」って思ったりもしていたんですけど……でも「そんなに焦らないで、自分たちのペースでメジャーデビューできたらいいね」ってメンバー同士では話していたので、「ようやくこの日が来たか」っていう気持ちがすごく強いですね。--僕がlyrical schoolを初めて観たのは、tengal6時代。BiSとよく対バンしたり、コラボ曲「いんたああくしょん」を配信していた頃のライブなんですが。
一同:懐かしい!--ピンクレディーの「UFO」をサンプリングした楽曲などを披露していて。
yumi:やってたよね! mei:やってた!--当時を今と比較するとどんなグループだったなと思いますか?
mei:あの当時のほうがヒップホップ的なライブだったというか、ダンスフォーメーションとかもなかったので、メンバーが一列に並んで踊っていることが結構多かったりして…… yumi:まだ試行錯誤していたところはありました。2012年にT-Palette Recordsさんに移籍したぐらいから今の形が定着したんですけど、それまではまだいろいろ試している段階でしたね。メンバーが6人いて、当時はマイクが有線だったので、ちょっとダンスがあると足元がわちゃわちゃしちゃったり(笑)。--結成した時点からメンバーの皆さんにとってヒップホップは馴染み深い音楽ではあったんですか?
mei:ヒップホップが全然体の中に入ってない状況でした(笑)。 yumi:アイドルの方で曲によってラップしている方はいらっしゃいましたけど、ヒップホップメインのアイドルって当時いなかったし、見本になる人たちがいなかったので、みんなそれぞれ「tengal6ってこういうグループになるんだろうな」っていうイメージがバラバラだったと思います。 mei:ヒップホップって聞いて、メンバーのamiとか当時いたerika(初代リーダー/2013年に卒業)とかは「あ、バシバシ踊るダンスグループなんだ?」って思っていたり、みんな何をメインにやるグループなのか分かっていない状況から始まって。それで最終オーディションで12人ぐらいになって、「課題曲、これです」ってRHYMESTERさんの「B-BOYイズム」を聴かされたときに「え、何これ? ラップするの!?」って感じで(笑)、みんなポカーンって感じでした。 yumi:あと、RHYMESTERさんは男性じゃないですか。男性がラップしている曲を女の子がラップしているものに脳内変換するのが難しくて、よく分からなかったです(笑)。--あと、そもそも「TENGAサポートの清純派アイドル」というキャッチコピーからしてよく分からなかったですし(笑)、いろいろ不安も多かったと思うのですが、実際はどんな心境で活動していたんでしょうか?
yumi:私は純粋に「面白いな」って思ってました。ただ、私、そもそもアイドルのオーディションだって分かってなくて。私、キムさん(キム ヤスヒロ/lyrical schoolプロデューサー)の大学の後輩で、キムさんの卒業制作のお手伝いで架空のアイドルを作るんだと思っていたので「面白い事やるんだな」ぐらいの感覚だったんです(笑)。だから誘われたときに、結構簡単に「いいよ」って。 mei:それで、yumiのこと、ずっとスタッフだと思っていたんです。ひとりだけ「可愛い女の子がいっぱいいるんだね~」みたいな感じだったから。 yumi:私も「yumiちゃん以外みんな芸能志望の子だよ、ハハハ」って言われて、「なんだそりゃ!?」みたいな。私だけ勘違いしてた。 mei:まさか5年間も一緒にアイドルグループをやってるとは、そのときは思ってもいなかったです(笑)。--T-Palette Recordsへ所属すると共にlyrical schoolへ改名。あのタイミングでブレイクを予感している人もいたと思うのですが、すぐさまメンバーが卒業。その翌年には初代リーダーも卒業と、なかなか落ち着かない状況が続いていた印象でした。当時を今振り返るとどんな日々だったなと思いますか?
mei:lyrical schoolに改名して初めてTIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)に出演したんですけど、そこからアイドルイベントにたくさん呼んで頂けるようになったんです。それは嬉しかったですね。あと、marikoとerikaの卒業に関しては、私的には思ったよりもそんなにバタバタしていた感覚もなくて、marikoもerikaも「最後まで楽しんでもらえたらいいな~」と思いながら活動していて。 yumi:あと、marikoが一番最初に卒業したじゃないですか。そのときに出したシングルが『リボンをきゅっと』だったんですけど、B面の曲「Maybe Love」はmarikoが卒業する為の曲というか、歌詞カードにメッセージが隠されていたんですよ。私はそれに気付いたときに「あー、良い運営だなぁ」って(笑)。純粋に感動しました。 mei:マイクリレーがあって、それぞれのフレーズの頭文字を上から下まで読むと「ありがとうmariko」……「marikoありがとう」だっけ? yumi:たぶんどっちか。 mei:そんな感じになるんですよ。--そこ、大事なとこじゃないの!?
一同:(笑)--そんな中、前述のBiSもそうですし、ぱすぽ☆やでんぱ組.inc等、同じく地下で活動していたアイドルグループが次々とブレイクしていったじゃないですか。正直、どんな気持ちだったの?
yumi:純粋に「おめでとうございます」って思ってました。--良い子(笑)。
yumi:さっき、meiちゃんが言っていたように「私たち、メジャーデビュー遅いのかな?」みたいな気持ちは実際あったかもしれないんですけど、キムさんをはじめ、スタッフの方々がおそらく良い時期を見極めてくれてるんだろうなと思っていたので、「そこは信頼しよう」っていう気持ちでした。--メンバーにとってキムさんはどんな存在だったりするんですか?
mei:どんな存在? プロデューサー(笑)。--いやいや、プロデューサーの後に(笑)はおかしいでしょ?
mei:ハハハハ! yumi:プロデューサーでもあるんですけど、私にとっては大学の先輩でもあるので、結構いろいろ相談も出来る。あと、すごく慎重な方というか、見た目とは裏腹にすごく繊細な人なんですよ。それで私たちのこともすごく考えてくれてる。「そんなにいいですよ!」って思うぐらいのところまで考えてくれているのが分かるので、まだ若いんですけど、やっぱり信頼してます。--大学時代のキムさんはどんな感じの人だったんですか?
yumi:学部の先輩でもあったんですけど、直接知り合いではなくて、仲の良い友達が慕っていた先輩で、あんまり直接話したことはなかったんです。だから「いつも喫煙所にいる目立つ人」ぐらいの印象でした(笑)。美大だったので、喫煙者が結構多くて、そこがコミュニティみたいになってたんですよ。それで、どうしても私が所属している映像学部へ行く為には、その喫煙所の前を通らなくちゃいけないので、わりと目にはしていたんです。- スマホ型MV大拡散中!「正直、どういう状況なのかよく分かってない(笑)」
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リリース情報
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:外林健太
RUN and RUN
2016/04/27 RELEASE
KICM-91669 ¥ 1,650(税込)
Disc01
- 01.RUN and RUN
- 02.リリスクのうた
- 03.brand new day 2016
- 04.S.T.A.G.E 2016
- 05.RUN and RUN (INST)
- 06.リリスクのうた (INST)
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