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「レゲエはハートとソウルに効く、パワフルで、グローバルな音楽」 ― クロニクス 初来日直前インタビュー

Chronixx インタビュー

 未来のレゲエ・シーンを背負って立つ、ジャマイカ生まれの弱冠23歳のクロニクス。レゲエ・アーティストのクロニクルを父親に持ち、十代前半から活動を開始。2012年頃に、メジャー・レイザーのミックステープに収録されるなど国外でも注目を集め、2014年にリリースしたEP『Dread & Terrible』が米ビルボードR&Bチャート1位という快挙を達成。先日行われた【コーチェラ・フェスティヴァル】ではプロトジェイ(Protoje)と共演しオーディエンスを沸かせた。いま最も熱い視線が送られる若きスーパースターが、自身のバンド、ジンク・フェンス・リデンプションを率いて行う初来日ツアーに先駆け、メール・インタビューに答えてくれた。

レゲエはハートとソウルに効く、パワフルで、グローバルな音楽

――初来日ですが、日本の印象、また、楽しみにしていることはありますか?

クロニクス:そう、日本に行くのは今回初めてで、日本の文化や人々と触れ合うことをすごく楽しみにしてる。そして新しい経験から学び、愛を広めること。

――あなたの故郷、ジャマイカについて教えてください。

クロニクス: ジャマイカは美しい国で、人間が必要なものを土地がすべて与えてくれるから、健康的に暮らせる。ヴァイブスに溢れていて、自由なスピリットを持つ人々が大勢いるから、ある意味反逆精神を持った国でもある。

――お父上のクロニカルをはじめ、錚々たるミュージシャンに囲まれ育ったかと思いますが、幼いころの音楽環境はどのようなものでしたか?

クロニクス:家にも音楽、学校にも音楽、教会にも音楽…赤ん坊のころからスタジオで過ごしていた。生まれた時から、音楽は俺の一部だ。

――作詞も幼少期からされているようですが、どのようなことにインスパイアされるのでしょうか?

クロニクス:俺はプロデューサーからシンガーとなった。単純に人生にインスパイアされ、神に遣わされたことをやっているだけだ。

――作詞やトラックのプロデュースを行う上での信念はありますか?

クロニクス:気分がアガル曲であること。

――昨年、あなたと並んでレゲエ・リヴァイバルの第一人者と評される、プロトジェイの「Who Knows」で共演されましたね。彼はどのような方なのでしょう?

クロニクス:才能あるソングライター、アーティストで、素晴らしい人だ。この曲はお互いにとって突破口となった。2人でやれば成功間違いなしだ。

――あなたがクロニクスとしてデビューして以来、日本も含め世界中であなたのことを“未来のレゲエ・シーンの旗手”として賞賛しています。ご自身でもその反響は感じていますか?

クロニクス:レゲエはハートとソウルに効く、パワフルで、グローバルな音楽で、俺たちは気分を高揚させる音楽の旗手なんだ。

――次回作の構想などありますか?可能な範囲で今後の展望をお聞かせください。

クロニクス:ジャマイカに住み続けて、いい音楽を作り、ジンク・フェンス・リデンプションと一緒に世界中をツアーして、ルーツ・ミュージックをプレイしながらポジティヴなメッセージを発信し、毎日徐々に腕を上げていくこと。

――今回のジャパン・ツアーでも共に来日するジンク・フェンス・リデンプションの結成の経緯は?また、あなたにとってどんな存在でしょうか?

クロニクス:彼らは俺の家族のようなもので、自然と形になっていったんだ。俺たちは最初から一緒で、ツアー活動を初めてから彼ら以外のミュージシャンとプレイしたことはないね。

――ライブ前に必ず行う事や習慣はありますか?

クロニクス:特にないな。毎晩新たな経験だから、どのショーも新鮮な気持ちで挑んでるんだ。

――最後に、来日を楽しみにしている日本のファンにメッセージをお願いします。

クロニクス:トラブルがやってくるぞ!ラスタの若者たちがやってくるぞ!(Here comes trouble here comes the rasta youths!)

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