ブレない男たちによる、出し惜しみの無い圧巻のパフォーマンス

　堺正章とクレイジーケンバンドが、7月24日ビルボードライブ大阪、同月29日ビルボードライブ東京での公演を大盛況で終了した。昨年9月に実現した異色コラボによる奇跡的に実現したライブとあって、早々にチケットはソールドアウト、多くの観客が両日ともに詰めかける、伝説必至のプレミアム公演となった。

　ゲストアクトではなく、1曲目から堺正章も違和感無く溶け込み、今回のコラボの馴れ初めから、お互いの音楽について時間一杯まで大いに語り合う、トークも盛りだくさんの内容となった。横山剣は、自分に課していた英語歌詞を歌わないルールを今回に限って解禁、その意味でも大変貴重となった。堺正章は、クレイジーケンバンドを知った曲とMCで語った「タイガー＆ドラゴン」を自ら歌い、コアなクレイジーケンバンドのファンも満足する、往年のキャリアに裏打ちされた、抜群の歌唱を披露した。

　そして本編中、歌謡メドレーコーナーでは、横山剣は「コモエスタ赤坂」を熱唱、ビルボードライブ東京の赤坂の夜景をバックに、これ以上のボーカルの人選は無いパフォーマンスに、観客の熱気は一層増した。続いて堺正章が「さらば恋人」を熱唱し、観客の歓声は最高潮となった。

　アンコール最後の曲では今回の契機となったコラボ曲「そんなこと言わないで」を。ブレない男たちによる、出し惜しみの無い圧巻のパフォーマンスに、観客から大きな歓声と拍手が寄せられた。