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POP『QUEEN OF POP』インタビュー



POP 『QUEEN OF POP』 インタビュー

200km駅伝~無期限活動休止~劇的復活~もじもじ君……怒涛の9ヶ月語る

 メンバー5人がもじもじ君になった爆笑MVも話題となっているアイドルグループ・POP。元BiS/プラニメのカミヤサキ中心に“キングオブポジティブ”を目指しながら、200km駅伝~カミヤサキ無期限活動休止~劇的復活~もじもじ君と慌しく活動してきた9ヶ月、彼女たちは一体どんな想いを抱きながら今の5人に辿り着いたのか。『QUEEN OF POP』と題した新シングルにも相応しいストーリー、本人たちの言葉でここに記録。

POP:カミヤサキ(ハンサム担当)/イヌカイマアヤ(トップブリーダー担当)/シグサワアオ(青春担当)/ヤママチミキ(カミヤサキ担当)/ユメノユア(悩める子羊担当)

黒タイツを着たときはもう心は決まってましたね。私たちは文字だって。

--今日はもじもじ君の格好じゃないんですね?

POP「QUEEN OF POP」MUSIC VIDEO
POP「QUEEN OF POP」MUSIC VIDEO

カミヤサキ:あー、全身タイツ着てくるべきでしたね! 詰めが甘かったです。

一同:(笑)

--POP扮するもじもじ君による新シングル『QUEEN OF POP』のPV、あれは一体何をメッセージしたかったんでしょうか?

カミヤサキ:めっちゃ“キングオブポジティブ”ですよね。

--どの辺が“キングオブポジティブ”なんでしょう(笑)?

カミヤサキ:前作で「アイドルになっていこう!」みたいな感じで方向転換したんですけど、ここで良い意味での違和感というか、「方向転換したんだよね?」って思わせる感じが面白いなと思って。結構ファンの方も楽しんでくれてます。

イヌカイマアヤ:元気になるよね。

カミヤサキ:ウチらも「これは元気になるPVだな!」と思って撮影に臨んでて、曲だけ聴くと「マジメな感じかな?」って思うけど、PVで程よくバカバカしさも……

POP『QUEEN OF POP』インタビュー
△左からユメノユア/ヤママチミキ/カミヤサキ/イヌカイマアヤ/シグサワアオ

--程よくか分かりませんけど。

一同:(笑)

--結構振り切ったバカバカしさですよ?

カミヤサキ:ですよね(笑)。でもそのバカバカしさが足されて、痛快な印象になって良かったなって思ってます。

--撮影自体はどうだったんですか?

ユメノユア:体のラインも全部見えちゃうし、髪の毛とかもタイツの中に入れないといけないし、絶対に可愛くならないから(笑)、最初は「ちょっとイヤだな」って思いました。でも実際にもじもじ君をやってみたら楽しかったし、面白い経験が出来たなって。

カミヤサキ:撮っているうちにだんだんおかしくなってきて、「ちょっとだけ髪の毛出したほうが面白く映るんじゃないか?」とか試し始めて……

シグサワアオ:私は完全に文字の気持ちになってました。

ヤママチミキ:プロフェッショナルだったよね。

イヌカイマアヤ:滑らかな線の描き方とか追求するようになってた(笑)。

--“エジプト十字”とか“般若菩薩のヂク”とか“大黒天のマ”とか“ダヴィンチのウィトルウィウス的人体図”とか、文字のチョイスは誰がしたんですか?

Especia 「No1 Sweeper」 MV
Especia 「No1 Sweeper」 MV

カミヤサキ:ホンマカズキ監督です。最後にどーん!ってなるじゃないですか。「金運開眼」って出てくるところ。あれを完成させる為に必要な有り難い文字たちを選んでくれたんです。ホンマ監督はアプガとかEspeciaのPVでお馴染みですけど、今までにない感じの作品を作りたかったんだと思うんですよね。結果、こういう素敵なPVが出来ました(笑)。

シグサワアオ:人生の中でもじもじ君をやる日がやってくるとは思いませんでした。だから私も最初は結構抵抗があったんですけど、黒タイツを着たときはもう心は決まってましたね。「私たちは文字だ」って。「5人で文字を作っていくんだ」って。

--文字になった経験は今後にも活きそうですか?

シグサワアオ:そうですね。5人でひとつの作品を手掛けていくという意味では。

カミヤサキ:いろんな作品が作れたので(笑)。

--「QUEEN OF POP」という楽曲自体にはどんな想いを?

カミヤサキ:今回歌詞を書かせてもらったんですけど、2016年、これからのPOPに相応しい曲にしたいとは思っていて。でも去年いろんなことを経験させてもらったので、それを忘れない為にも「自分のイヤなところを書こう」と思って。そういう部分も歌詞に乗せたりとか、4人がまだまだこれから成長していったりとか、乗り越えていってほしい想いも強くあったので、メンバーに向けて書いているところもあります。

ヤママチミキ:サビは「覚悟を持ってこれから突き進んでいく」みたいなイメージなのかなって思いました。Aメロ、Bメロはそこまでポジティブな感じじゃなく、むしろちょっとネガティブな感じなんですけど、それをサビで吹き飛ばせるように表現していくべき曲なんだろうなって。

--そんなQUEEN OF POPことPOPの活動を今日は振り返りたいのですが、2015年6月6日にBiSHとの対抗200km駅伝でお披露目してから約9ヶ月。振り返ってみるとどんな日々だったなと思いますか?

POP『QUEEN OF POP』インタビュー

イヌカイマアヤ:もう9ヶ月も経ったの!? 凄いなぁー。

カミヤサキ:凄い9ヶ月でしたよね。私はその前にプラニメとして活動していたんですけど、あの頃は逆にいろいろ経験することを怖がっていたというか、躊躇っていたように今振り返ると思うんです。そう考えるとこの9ヶ月間は、嬉しいニュースも、お客さんにとっては悲しいニュースもあったけど、いろいろ挑戦したりとか、動き回れた期間だったなって思う。

シグサワアオ最初のBiSHとの対抗200km駅伝のときは、私がまだ夜10時過ぎに配信に映っちゃいけない年齢だったんですよね。それで家で自分のパネル作ったんですけど、結局あんまり使われず(笑)。

ヤママチミキ:駅伝に関しては「とりあえず走りきる」ってことしか考えてなかった。今までやったことがないことだったし、学校でのマラソンとかもびりっけつだったんで、最後の校庭1周をみんなに「がんばれー!」って言われながら走ってたんですよ(笑)。それぐらい走れない人だったので、駅伝は「とにかく途中でリタイヤしないように!」って思って臨んでました。

カミヤサキ:駅伝はもう余計なことを考える余裕がなかったんだと思います。

シグサワアオ:顔合わせのときに言われたんですよ。「走ります」って(笑)。

--また、この9ヶ月で最も印象的な出来事と言えばカミヤサキの無期限活動休止。あれが決定したときはどんな気持ちだったんですか?

【OFFICIAL】POP『Plastic 2 mercy』(TIF2015)
【OFFICIAL】POP『Plastic 2 mercy』(TIF2015)

ヤママチミキ:何も考えられなかったです。それを言われた瞬間は「私がPOPに入った意味がなくなるんじゃないか」と思って、意味わかんないなって。でも自分はカミヤサキ担当だから、サキちゃんが戻ってくるまではサキちゃんの居場所を無くす訳にはいかないし、そういう意味では、私はPOPにいて頑張らなきゃいけない。最終的にそういう気持ちのほうが大きくなりましたね。

イヌカイマアヤ:私はいろんなことに怒ってました。自分にも怒ってたし、サキちゃんとか他のメンバーにも怒りがあって。でも今はあの出来事があってこそのPOPだと思っているので、必要なことだったんだろうなって思ってます。

--カミヤサキ不在の期間って何ヶ月ぐらいだったんでしょう?

イヌカイマアヤ:4ヶ月ぐらい。

--その4ヶ月間「このままじゃダメだ」とか叩かれることも多かったと思うんですけど、どうやってモチベーションを保っていたんでしょう?

ユメノユア:ここで辞めたりとか、マイナスな方向に考えるのは絶対ダメだなと思ってました。自分がアイドルになりたくて、POPに入れてもらえてアイドルになれたのに、それを放棄するのはおかしいから。4人だけで活動していくのは不安だったし、1回1回のライブに悩んだこともいっぱいあったけど、でも「ここで頑張らなきゃいけない」っていう想いがすごく強かったから、サキちゃんがいつか帰ってくることも信じてたし、それまでは絶対に乗り切らなきゃいけないって思って。毎回「今を乗り切ろう、今を乗り切ろう」って目の前のことだけを考えながら過ごしてました。

シグサワアオ:今思うと……すごくツラかったから……なんか、ライブをただやるだけみたいな。何か伝えようとか考えてなかったし、ひとつひとつのライブが命なのに、私がPOPにいる意味が、シグサワアオでいる意味がないようなライブをしちゃってたなって……今すごく後悔して(目に涙をためる)……悲しくなっちゃいました。

ヤママチミキ:私はカミヤサキ担当だから、お客さんにも「ヤママチがサキちゃんの居場所を守って」とかよく言われていて、それが自分の中で無意識のうちに結構プレッシャーになって、アオちゃんが言っていたみたいに、ライブをただ単にこなすだけになっていたなって思うし、4人でいるうちにもっともっと成長することも出来たんじゃないかなって、今振り返ると思います。

--無期限活動休止中にサキちゃんがPOPのスタッフになったじゃないですか。あの件に対してはどう思っていたんですか?

POP『QUEEN OF POP』インタビュー
△カミヤサキ

イヌカイマアヤ:「なんで?」って思ってました。別に今はそんな風に思っていないんですけど、謹慎中っていうのは、私的には家でじっとしているとか、そういうイメージだったので、特典会とかでファンの前に姿を見せていることに対して「どうなのかな?」とは思ってました。サキちゃんは裏で厳しいこととかも言って教育してくれたので、いてくれたほうがまぁ……

カミヤサキ:まぁ(笑)。これは内紛騒動かな?

イヌカイマアヤ:やめて! 居てくれてよかったです!

一同:(笑)

カミヤサキ:でも私もスタッフとしてとは言え居ていいのか悩んでました。どうすれば復活できるのか必死に考えていた中で、スタッフとして関わらせてもらえるのはチャンスだと思っていたし、自分に出来ることがあるのなら何でもやりたいと思っていたけど、でも私がスタッフとして居ちゃうことで「メンバーが安心しちゃったな」って思うこともあって。なので、最初の頃は「こうしたほうがいいんじゃない?」って声をかけていたりもしていたんですけど、それを言っちゃうと私が居たときと結局変わらなくなっちゃうし、自分たちで考えるようにさせなきゃいけないのなと思って、例えば事前に奮い立たせるような言葉を言ったりとか、そういうことは控えるようにしたり……いろいろ考えながらやってました。

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QUEEN OF POP

2016/03/15 RELEASE
TPRC-147 ¥ 1,100(税込)

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Disc01
  1. 01.QUEEN OF POP
  2. 02.走る!!
  3. 03.QUEEN OF POP [INST]
  4. 04.走る!! [INST]

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