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コン・ファンク・シャン 最新インタビュー

コン・ファンク・シャン マイケル・クーパー インタビュー

 4月に来日公演が迫る70s~80sのダンス・フロアを席巻したソウル/ファンク・バンド、コン・ファンク・シャン。今回はオリジナル・メンバーであるマイケル・クーパーにインタビューを敢行。2015年、スタジオ・アルバムとしては実に29年ぶりのリリースとなった『モア・ザン・ラヴ』についてはもちろん、コン・ファンク・シャンの今、そして4月の来日公演についても語ってくれた。

俺たちはそういう音楽を守り、育てるために出来る限りのことを精一杯しているんだ

−−2012年以来の来日ですが、日本で楽しみにしていることはありますか?

マイケル・クーパー:俺たちの音楽に対する日本の皆さんの温かい歓迎や、最高のおもてなしを楽しみにしているよ!

−−70年代から幾度も来日されていますが、日本での出来事で最も思い出に残っていることは何でしょうか?

マイケル・クーパー:これまで30年以上日本でプレイしてきたが、どれも素晴らしい思い出ばかりだ。ショーに、クラブに、ナイトライフ、それに食べ物も素晴らしい!あと、いろんな場所で出会った友人達もだ。日本に行くたびにそう思うよ。

−−日本では近年「ディスコ・ムーヴメント」が起こっていますが、全米ツアーをしてみて、ディスコ・シーンやファンク/ R&Bシーンは盛り上がっていると感じますか?

マイケル・クーパー:これまでの全米ツアーではディスコブームが来ているとは感じなかったな。R&Bは今でも根強い人気があるが、俺たちはそういう音楽を守り、育てるために出来る限りのことを精一杯しているんだ。

このバンドにはまだまだ可能性があるし、音楽を通して伝えたいことがたくさんある

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▲ 「Your Night」MV

−−昨年、実に29年ぶりのスタジオ・アルバム『モア・ザン・ラヴ』をリリースしファンを驚かせてくれましたが、どのような経緯でリリースに至ったのでしょう?

マイケル・クーパー:『モア・ザン・ラヴ』は最高の作品だよ!数年前にこのアルバム制作に取り掛かったんだけど、「コン・ファンク・シャンが奏でるサウンドとは何か」という信念から大きく外れないようにすることが常に課題だったよ。管楽器を使うと決めてから、きっちり時間通りにスタジオにこもって取り組んだんだ。アルバムを作ろうと決めたのは俺だよ。だって、このバンドにはまだまだ可能性があるし、音楽を通して伝えたいことがたくさんあるからね。

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▲ 「I Miss You」MV

−−アルバムのテーマやコンセプトはありますか?

マイケル・クーパー:イエス!テーマは決まっていつも一緒。ラブソングとダンスフロアで踊れるファンキーな曲さ!俺たちは昔からずっと変わらないよ。リスナーがなじみのある音楽を届けることを信条にしているんだ。ラップも無し、アーティストをゲストに迎えるのも無しさ。自分たちの音楽に忠実であり続けること、自分達の音楽だけに集中すること、そしておじさんなりに今の自分達に合ったことをすることが俺たちの信念なんだ。


▲『モア・ザン・ラヴ』

−−カーティス・メイフィールドの「Move On Up」も収録されていますが、今回カバーしたのはなぜでしょうか?

マイケル・クーパー:理由はいたってシンプル、管楽器だよ。コン・ファンク・シャンはニュー・オーリンズのザディコ・コミュニティ(ザディコ=ルイジアナ州で古くから盛んな、主にフランス語を話すクレオール系黒人達が演奏するフォーク音楽)では結構ビッグな存在なんだけど、この南部生まれのアップテンポなジャンプ・ブルースと、俺たちバンドのトラディショナルなホーン演奏が偶然この歌にぴったりだと思って今回収録したんだ。

−−現在、バンドとしてはどのような活動をしているのでしょうか?また、マイケルさんのソロ活動についてもお伺いできますか?

マイケル・クーパー:バンドは今、新しい音楽に取り組んでいて忙しい時期を過ごしているんだ。いつもツアーに出ているしね。これからはクリスマス・アルバムに取り掛かる予定なんだ。
個人的には、自分のベスト・アルバムをリリース出来ればいいなと考えているよ。

とにかく、全部披露するつもりさ!

−−来日メンバーとしてスキップ・マーティンさんの参加が決まりましたが、彼のことについて教えてくれますか?

マイケル・クーパー:スキップのことで言わなくてはいけないことはただ一つ、彼が最高のトランぺッターだということだ。オリジナル・メンバーのカール・フラーが残念なことに今回のツアーに同行出来ず、その代わりにスキップがバンドに参加することになったんだ。

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▲ 「Shake and Dance With Me」Audio

−−今回の公演のサブタイトルは「Disco & Funk Party」ということですが、マイケルさんにとって「これぞディスコ!」という曲や、「これぞファンク!」という曲はなんでしょうか?

マイケル・クーパー:ファンクと聞いて思い浮かぶのは、最近の曲で言えばマーク・ロンソンとブルーノ・マーズの「アップタウン・ファンク」だね。あとは、ジョージ・クリントンの「アトミック・ドッグ」、コン・ファンク・シャンの「Ffun」と「シェイク・アンド・ダンス・ウィズ・ミー」も外せないナンバーだね。

−−東京では追加公演も決定しましたが、4月の来日公演はどのような内容のライブになりますか? 演奏曲など、可能な範囲で教えてください。

マイケル・クーパー:ヒット曲はもちろん、B面の曲も披露する予定だから、事前にチェックしておいてね。イントロからみんなを驚かせるよ。とにかく、全部披露するつもりさ!

−−最後に、公演を心待ちにしている日本のファンへメッセージをお願いします。

マイケル・クーパー:45年以上も俺たちを応援してくれて本当にありがとう。みんなのことが大好きだし、心から感謝しているよ。本当に素晴らしい旅だよ。いろんな国をツアーしてきたけど、日本がやっぱり一番だよ!
ぜひ私達のショーを観に来てください。みんなでcrazy crazy crazyになって、fun fun funな時を一緒に過ごしましょう! Owwww!!


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