Billboard JAPAN


Special

ミーコ インタビュー

ミーコ インタビュー

話題のニューカマー、ミーコ!

現在絶賛来日中!シングル「スタック・オン・ユー」が、Billboard JAPAN洋楽チャート2週連続1位を記録しているMEIKOの最速インタビューが到着!

Billboard JAPAN洋楽チャート1位を記録

--日本へようこそ!

ミーコ:ありがとう、やっと来れてとっても嬉しいわ。

--日本デビュー・シングル「スタック・オン・ユー」がビルボード・ジャパン洋楽チャートで2週連続を1位記録、今週はエアプレイ・チャートでも1位でした。

ミーコ:さっき聞いたばかり、すごく嬉しいわ!みんなありがとう!日本で1位をとれるなんてとってもクールなことだわ。

--「スタック・オン・ユー」は、ミーコにとってどんな曲ですか?曲のインスピレーションは?

ミーコ:そう、恋に落ちて…笑。この曲は、私が初めて書いたラヴ・ソング。恋に落ちて、極限にハッピーな気持ちをさらけ出した曲なの。恋に落ちるのって、素晴らしい気持ちよ。笑。これは、私のハッピー・ソング。演奏すると、必ずハッピーになれるし、何年経っても飽きることもないと思う。とても気に入ってる曲だから、チャートでもいい反響があって、とても嬉しいわ。何百回演奏しようとかまわない、いつでも楽しい気持ちにしてくれるから。

デビュー・アルバム『ザ・ブライト・サイド』

--日本デビュー・アルバム『ザ・ブライト・サイド』は、実質的にはセカンド・アルバムで、メローでアコースティックなデビュー作とは打って変ってハッピーでプロダクションにもこだわっていますよね。

ミーコ:大きな違いは、1stアルバムをレコーデイングした時、私はLAにあるホテル・カフェというカフェでウェイトレスをしていて、他のミュージシャンを雇うお金がなかった。主にアコースティックなのは、楽器を演奏するのはもちろん、自分ですべてのことやらないといけなくて。元々ビートやプロダクションにこだわった作品を作りたかった。2ndアルバムを制作する時には、他のミュージシャンを雇う余裕もあったし、どんな楽器を使おうか…という工夫も出来た。おかげで、もっとアップテンポでダンサブルな作品にすることが出来たの。

-- プロデューサーのStyrofoamは、ベン・ギバード(デス・キャブ・フォー・キューティー)のエレクトロ・プロジェクトのポスタル・サーヴィスなどにも携わっていますよね。

ミーコ:そうなの、彼とならいい仕事が出来るんじゃないかな、ってレーベルが紹介してくれたの。でも、彼の作品って…とってもアップテンポでダンサブルなものが多いじゃない?え~、ちょっと冒険しすぎじゃないって思ったわ…笑。でも、やってみようと思って、私がギターを弾いてるデモを彼にメールして、それに彼がエレクトロニックなサウンドを乗せて、送り返してくれたら、すっごくクールになってて。彼は、とってもいい仕事をしてくれたわ。

--プリプロダクションは、ほとんどメールで?

ミーコ:そう、その後彼が1週間ずつぐらい何度かLAに来てくれて、最初はアルバムの半分ぐらいを完成させて、あとの半分は次に来た時に完成させた。

--アルバムの中で一番気に入ってる曲は?

ミーコ:あぁ!難しい質問ね!もちろん「スタック・オン・ユー」は、大好き。多分一番好きな曲。でも、今アメリカでシングルになっている「リーヴ・ザ・ライツ・オン」も好きよ。

--最近「リーヴ・ザ・ライツ・オン」のMVも作ってましたよね。ビデオのアイディアは、自分で?

ミーコ:う~ん、ある程度のアイディアはあって、色々な監督と話をして、一番クールだと思ったのが、すべてをワンテイクでやるものだった。相手役は、俳優をやっている私の友達で、アメリカで『Lie To Me』っていうドラマに出ているの。実は、アルバムに「Lie To Me」って言う曲も入ってるんだけど、って、それは全然関係ないんだけど…笑。そう、それで彼に電話したら快く引き受けてくれて。とても楽しい一日だったわ。

NEXT PAGE
  1. < Prev
  2. 曲作りについて/LAへの移住
  3. Next >
曲作りについて

--セカンド・アルバムは、アーティストにとって鬼門的な存在と言われますが、ミーコにとってはどうでしたか?

ミーコ:そうね…。私の場合は、1stアルバムとの間に時間が空いてたから、そこまで難しくはなかったかな。

--3、4年ぐらいでしたっけ?

ミーコ: そう、4年ぐらい。人として、そしてミュージシャンとして成長する時間がたくさんあったし、曲を書く時間も取れた。

--20代前半だと、まだ様々な経験も積んでいる時ですしね。

ミーコ: そう、男の子と付き合ったり!笑。たとえば、1年に1枚アルバムを出さないといけないと、毎回同じようなクオリティの曲を書いて、アルバムを作るのは難しいと思う。私は、その時間でたくさんの曲を書いていて、アルバムの制作に入る時には、80曲ぐらい選べるものがあった。その中から私の好きな14曲を選んだの。

LAへの移住

--曲を書くときのプロセスを教えてください。歌詞が先に思いついて、メロディを付けるとか、その反対とか…。

ミーコ: 大体同時進行かな。なにかのコードを弾いてみて、それに合わせてその時に考えていることを何でも歌ってみる。で、次のコードを弾いてまた何か歌ってみる。この質問よく聞かれるんだけど、いつもどちらでもないなって思うの。私にとって身を任せてそのまま歌うことの方が簡単みたい。逆に、曲を書こう、書こうと思うと出来なくなっちゃう。自然と出てくるものに、身を任せるのが私のスタイルよ。

--元々ジョージア州出身ということですが、LAに移ったのは、いつぐらいですか?

ミーコ:高校を卒業して、ちょっと経ったときかな。人口が800人ぐらいの町の出身だから、とても大きな変化だった。大きな都市は怖いって思ってたし、現にそれまで大都市にあまり行ったことがなくて。危険なのかな…とか、恥ずかしがり屋だから、LAに引っ越した後も、街へ出て色々なところに出かけたりするのにも時間がかかった。でも今は大好きよ。色々な経験を積めたし、大都市で一番クールなのは、次の曲がり角でもその先に何があるかわからないところ。人を観察するのが大好き。でも、日本に比べたらそうでもないかも!笑。とにかく人を見るのが好きで、素晴らしい人々と頻繁に出会うことが出来る。小さな町の出身だと、みんながみんなを知ってるから、とっても新鮮だったわ。

--引っ越したのは、一人で?

ミーコ: 姉のケリーと一緒よ。

-- ホテル・カフェで働き始め、演奏し始めた時のことを教えてください。

ミーコ: デビュー・アルバムを作り始めた時に、一回そこで演奏したことがあって、オーナーと知り合ったの。それまでよくライブを観に行ってたから、働いてるバーテンダーとかも知ってたわ。仕事が必要だったから、私を雇って!ってお願いしたんだけど、断られて…。その頃は、ウェイトレスがいなくて、バーテンダーが作った飲み物をそのまま席に運ぶシステムだったから、ウェイトレスが必要じゃない?って頼んだら、じゃあ試してみようって採用されたの。忙しい時の、効率が良くなって好評だったわ。色々なアーティストのライヴも観れて、私にとっても素晴らしい経験になった。とてもインスパイアされたし、家賃も払えるようになった。毎晩、4、5バンド演奏するから、新しい音楽と接する機会も多くて、それもインスピレーションに繋がった。

--ビルボードライブで何度か演奏しているプリシラ・アーンもホテル・カフェでよく演奏してますが、彼女と出会ったのもその頃?

ミーコ: ううん、それより全然前よ。プリシラは、私がLAで初めてできた友達の一人よ。オープン・マイク・ナイトで出会ったの。引っ越して間もない頃は、まだ人前で曲を披露することに恐怖心があったから、毎週かかさずオープン・マイク・ナイトに行っていたの。最初の何回かに行った時、いつも同じ女の子がギターを弾いていて、彼女もとてもシャイで…でも素晴らしい声をしていた。まさにビューティフル。彼女と友達になりたい!と思ったわ。なので話しかけに行って、ハングアウトしたの。そしたら、彼女住むとこが必要で、私もルームメイトが欲しかった。1年近く一緒に住んだわ。その後、彼女は羽ばたいて行って、素晴らしいアルバムを作って、私もデビュー・アルバムを作った。長らく会ってないから、今日の夜ライブを観に行く予定よ。

NEXT PAGE
  1. < Prev
  2. パフォーマンス/初めての日本
  3. Next >
パフォーマンス

--シンガーソングライターだと、一人でステージに立つことが多いと思うのですが、最初の頃はあがったりしましたか?

ミーコ:今でもちょっと緊張することはあるわ。でも、その緊張した気持ちをエキサイティングな気分に変える。今は、怖いという気持ちより、楽しもう、早くライブがしたいという気持ちが大きいかな。緊張するのは、ジェットコースターに乗るのと同じ気分。乗る前は、ちょっと怖いけど、でも乗ったらすっごく楽しいし、とてもハイな気分になるわ。終わったら、自分を誇れるような気持ちになる。脳に、ライブすることは楽しいんだ、全然怖くないって言い聞かせた。でもそこまでたどり着くには、とても時間がかかった。さっきも言ったオープン・マイク・ナイトに行くことは、いい機会だった。毎晩1曲だけ演奏して、だんだん慣れていく。その時に比べれば、今は全然慣れたわ。

--最近はアルバムのリリースに伴い、バンド演奏することが多いと思いますが、ソロでの演奏とまた違う一面がありますか?

ミーコ: そう、このアルバムは、バンド・サウンドがメインだから、曲をバンドと演奏する方がしっくりくる。でも両方好きよ。一人だと、静かで、歌詞の意味もじっくり考えられるし、直に観客の反応が伝わってくる、私にとってある意味エモーショナルな経験になる。でもバンドと一緒だと楽しくて、心配なく演奏出来るって感じね。ビートに合わせて自然と演奏して、お互いのことを見て笑ったり、間違えたりしたらちょっと茶化してみたり。どっちの環境で演奏するのも好きよ。次のアルバムは、またバンドと作るかどうかわからないけれど、バンドはバンドで楽しいわ。

--今一緒に演奏しているバンドは、アルバムの中でも演奏しているメンバー?

ミーコ: ほとんどそうよ。今度のツアーも一緒よ。

--ミーコの曲は、日本でも放送されていた『グレイス・アナトミー』などアメリカのTV番組でよく使われていますが、初めて自分の曲をTVで聴いた時の感想は?

ミーコ: とにかくアメイジング!最高の気分!その頃まだウェイトレスで、番組音楽担当の人に自分のライブで会ったの。彼女の方から、番組の為に曲を使いたいと言ってくれて、スッゴイ興奮したわ。番組で流れたことがきっかけで、ツアーをしないかっていうオファーをもらって、ウェイトレスの仕事を辞めて、フルタイムのミュージシャンとして活動をスタートすることが出来た。それからウェイトレスの仕事には戻ってないから、天からの恵みみたい!そこで人生が大きく変わったと言っても過言ではないわ。

初めての日本

--日本人のクォーターということですが、初めて日本へ来てみた印象は?

ミーコ:アメイジング!すべてが素晴らしすぎて、毎日感動して泣いてるわ…笑。そう、私はクォーターで、姉以外アジア人がまったくいない環境で育った。ミーコって言う名前もそれに由来しているの。小さい時に、おばあちゃんもなくなってしまっていて、日本や自分たちの先祖について聞ける人が一人もいなかった。だからミーコ(Meiko)とキーコ(Keiko)っていう日本のニックネームを付けることにした。大きくなったら、そのニックネームのスペルが全然違うっていうことに気付いたんだけど。幼い、無垢だった頃の思い出なるから、そのままよ。アーティスト名もそのままミーコにしたわ。今まで想像しかできなかったことをやっと自分で確かめることが出来た。想像以上の場所だったわ。一番印象が強いのは、みんなとってもハッピーだということ。日本人は、みんなハッピーっていうのは知っていたけど、空気も幸福に満ちていて、それによって私自身もとても心が満たされる。いつか絶対ここに住みたいわ。笑。生活の質がとても高い。食べ物も美味しいし、人々も優しい、まさに完璧な人生よ。ほんと、大好きよ。

--日本食にも挑戦してみましたか?

ミーコ: お寿司は元々大好き!昨日の夜、とっても美味しいお寿司屋さんに連れて行ってもらったの。後は、ラーメン、とんかつ、焼き鳥を食べたわ。名前が、ちょっとわからないけど、イモで出来たパンケーキを食べたわ。

-- お好み焼き?

ミーコ: そう、それ!すっごく美味しかったわ。食べる為の小さいスプーンもついてて。今のところ、お好み焼きが一番好きよ。後、日本のカレーも食べたわ。日本の食べ物、すべて大好きよ!

--他に興味を持ったものやこれは変だな、と思ったものは?

ミーコ: う~ん、どうかな~。

--トイレとか?

ミーコ: あ~、そうそう!トイレ!見つけたトイレの写真を全部取って、SNSに載せてるの。みんな、またトイレの写真~、と思ってるかもしれないけれど、ある意味テクノロジーの進化を間近に感じられた。使いやすいように、隅から隅まで工夫されてる。素晴らしい発明の一つだと思うわ。買って、アメリカに持って帰りたいぐらいだもの。日常が、ああいうものに溢れていて、ラッキーだわ。

--実際、日本に住んでいる家族、親戚の方もいるのですか?

ミーコ: そう、祖母には兄弟が8人もいて、全員北海道に住んでるみたいなの。だから、札幌へ従弟に会いに行くわ。時間が合えば、祖母の妹にも会いたいと思っているわ。彼らのことは、全く知らなくて、会うのも初めてなので、感情的になってしまうかもしれない。祖母が、ジョージアに引っ越してきた後は、頻繁に日本へ帰りたかったにも関わらず、それが難しかったみたいで…。今回日本に来れたことも、祖母のおかげで、何かの縁だと思っているわ。

NEXT PAGE
  1. < Prev
  2. 来日公演/今後の活動
  3. Next >
来日公演/今後の活動

--9月には、ビルボードライブ東京・大阪にて、初来日公演を行いますが、どのようなショーになりますか?

ミーコ:楽しいショーになると思うわ。さっき話したバンドも一緒に来るし、みんな仲が良いから、絶対楽しくて、アップビートなショーになる。私は、歌うことも、演奏することも大好きだし、ハッピーな曲をみんなに聞いてもらいたいな。

-- 今回、ジル・スチュアートとのコラボレーションでガールズ・プランを行うのですが、ミーコ自身は、女子会でどのようなことをしますか?

ミーコ:私は、ワインが好きだからワインを飲んで、踊りに行くことかな。普段はあまり踊ったりはしないけど、女の子の友達と一緒だったら、何もかも忘れて踊っちゃう!笑。いいエクササイズにもなるしね。

--では、最後に今から10年後の自分はどうなっていると思いますか?

ミーコ:日本に住んでるかもね!笑。でも、真面目な話、アーティストとして長く活動していければと思っているわ。アルバムを出して。曲を書くこと、レコーディング、演奏すること、すべて大好きなことだから、死ぬまでそれをやり続けていけたらと思ってる。世界中をツアーして、色々なことを体験したい。今、徐々にそれが実現してきてるから、引き続き新しい経験を積んで、音楽に活かせたらと思ってるわ。

ミーコ「ザ・ブライト・サイド」

ザ・ブライト・サイド

2012/07/11 RELEASE
UCCO-1123 ¥ 2,409(税込)

詳細・購入はこちら

Disc01
  1. 01.スタック・オン・ユー
  2. 02.アイム・イン・ラヴ
  3. 03.ホエン・ザ・ドア・クローズ
  4. 04.シンキング・トゥー・マッチ
  5. 05.リーヴ・ザ・ライツ・オン
  6. 06.ライ・トゥ・ミー
  7. 07.アイム・ノット・ソーリー
  8. 08.レット・イット・ゴー
  9. 09.リアル・リアル・スウィート
  10. 10.グッド・ルッキング・ルーザー
  11. 11.アイ・ワンダー
  12. 12.イフ・ユー・ラヴ・ミー (日本盤ボーナス・トラック)
  13. 13.スタック・オン・ユー (cubismo grafico mix) (日本盤ボーナス・トラック)

関連キーワード

TAG