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Skoop On Somebody インタビュー~ TAKE、KO-ICHIROが語る大人の“ライブ”

Skoop On Somebody インタビュー

 1997年のデビュー以来、スムース&スウィートなラヴソングを届け続けてきたSkoop On Somebody。2016年2月の[ビルボードライブ]公演最終日がちょうどデビューから丸19年の記念日。20周年イヤーを前にして、ふたりが感じてきた変化と進化、常に失わない“大人の色気”の秘訣を語ってもらいました。

強まる「使える音楽」への思い

Beautiful Sound
▲ 「Beautiful Sound」MV Short Ver.

TAKE:20周年イヤーを目前にして、あらためて自分がなぜ音楽をやっているのかを考えると、結局、人が好きなんですよね。たぶんひとりだったらここまで続いてないと思うし、一番は応援してくださるファンのみなさんがいてこそ。待ってくれている人がいる限りは歌い続けていくのが使命のようなものかなと、ここ10年くらいで感じるようになりました。

KO-ICHIRO:最近ステージに立って思うのは、余計な力が抜けていた方がお客さんとコミュニケートしやすいのかなと。20年を経て、音楽との関わり方がより日常に近い自然体になってきたように思いますね。最新作の『THE SOUND OF SUNRISE』も、僕らの音楽を日常使いして欲しいという気持ちがより高まった結果つくったミニ・アルバムですから。

TAKE:「使える音楽」を作りたいというのはデビューしたときから一貫しているよね。自分たちの音楽のことをパフュームミュージックと呼んだりするけど、伝えたいのは音楽が醸し出す雰囲気や空気感。その気持ちよさをその場にいるお客さんとシェアしたい。それがライブなんだと思うようになってきた。

KO-ICHIRO:「シェア」という言葉は最近の僕らのキーワードだと思う。そういう変化を自分の中で感じたのは、ふたりだけでパフォーマンスをするようになってから。伴奏は僕のピアノ一本になるから、最初はよりきっちりしないといけないと思っていたんだけど、その場で感じたことを反映した演奏をみんなが喜んでくれていることを肌で感じて。曲が生きるような演奏、歌がよく聞こえて要所要所でちゃんと伴奏が盛り上げるっていう、そういう「うねり」みたいなものをみんなとシェアできてないとダメだって。そこから自分の中で引き算が生まれ始め、そうしたら面白いもので楽器の音色が広がったり、以前より力強く弾けたりもするようになってきて。

秘訣は「ストレスを溜めない」こと

TAKE:僕は2年くらい前から海でSUP(Stand Up Paddle)を始めたんですね。波がなければパドルを漕いで海の上を散歩していればいいし、何より頭の中を真っ白にできるのがいい。僕にとっては大事なガス抜きになってるね。

KO-ICHIRO:僕はプールに通い始めて25年くらいになるけど、泳いでいるときは真っ白になれる。というか、考え事をしているとあんまり泳げないものなんだよね。プールでずっと泳ぎ続けるってストイックな作業だから、凝り固まったストレスがあると逆に泳げない。だから真っ白になるために日頃からストレスを溜めないようになってくるっていう。年を重ねると絶対体力は落ちてくるので、気力を上げていかないと、だんだんショボイ日々になってしまう。そのためにも自分の気分をちょっとハッピーにしてくれる何かを見つけていくことを心掛けるようになって。

TAKE:今、僕らは人を笑顔にできたり元気にできたりするものを伝えたいと思っているんだよね。『THE SOUND OF SUNRISE』を作ったときにファンから「もう夜のスクープはやめたんですか?」って言われて(笑)。

KO-ICHIRO:なんで今まであんなに夜に固執してたんだろうね(笑)。

余裕がもたらす音楽の色気

TAKE:昔は午前中に起きる人じゃなかったし(笑)、それはそれで説得力があったんだよね。でも最近はわりと早起きだし、自分たちの実生活から生まれてくる音楽があのアルバムなんだろうと。今までの曲はもちろんこれからも歌っていくけど、人間って両極を知ることで幅が生まれてくると思ってて。最低にもなれるし、最高にもなれるっていう人間のほうが魅力的。だから、これからは今まで以上に幅広いラヴソングを歌っていきたいと思ってる。一夜限りの恋のような刹那的なラヴソングも歌えるし、女性からしたら最低なひどい男にもなれるし、でも今だったらその人の命まで愛せるような歌も少しは歌えるような気がするし。

KO-ICHIRO:ラヴソングには色気も必要だけど、僕は余裕が艶っぽさに繋がると思っていて。目一杯ガシガシに着飾ってコテコテの濃すぎるメイクで来られたら引くでしょ(笑)。音も一緒で、ちょっと余裕があるとか、肩の力が抜けてるものに色気を感じたりするし、過度に構築されたものを「どうだ」と渡されても「あぁ、頑張りましたね」となるんじゃないかなと。あまり頑張りすぎると色気って伝わってこないんじゃないかと思うから、今度の[ビルボードライブ]は、もちろん頑張りますけど、頑張りません(笑)。

TAKE:そもそも僕らは大阪時代、楽器が置いてあるクラブやバーで演奏していたのが始まり。そこにみんなが集まって、美味しいお酒を飲んで楽しんでくれたら最高というグループだから、今まで[ビルボードライブ]で単独ライブをやってなかったのが不思議なくらい。そこから20年経って、またそういうスタイルに帰って来られたのは何か縁を感じるし、すごく嬉しいよね。今回は大阪公演の最終日が僕らの19歳の誕生日。だから、一部と二部ではテーマを変えて、ベストな選曲で僕らの「幅」を見せたいと思ってます。

写真

ビデオ・メッセージ

Skoop On Somebody「THE SOUND OF SUNRISE」

THE SOUND OF SUNRISE

2015/06/24 RELEASE
SECL-1711/2 ¥ 2,547(税込)

詳細・購入はこちら

Disc01
  1. 01.Beautiful Sound
  2. 02.LOVE?
  3. 03.Gravity
  4. 04.Hello Today
  5. 05.Sunny Day
  6. 06.SUNRISE

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