Special
倖田來未『WINTER of LOVE』インタビュー
どんなバラードを歌うにしても変わらずあるもの
今書きたいと思っているのが“家族への愛”
全力で駆け抜けた15周年イヤー、親愛なるスタッフやファンへの想い、バラードシングルを出すのが簡単ではなかった時代~バラードで世界中のリスナーを涙させるまでになった倖田來未バラードの歴史。さらには、47都道府県ツアーへの想い、2016年の活動についても語ってくれた。
倖田來未に人格も変えてもらったし、助けてもらいました
--15周年イヤーを全力で駆け抜けたこの1年は、倖田來未にとってどんな1年になりましたか?
※倖田來未 / 「WALK OF MY LIFE」MUSIC VIDEO
--具体的には、どんなアーティストでありたいと思ったんですか?
倖田來未:美空ひばりさんの「歌は我が命」を改めて【KODA KUMI 15th Anniversary LIVE The Artist】で歌わせてもらったんですけど、こういう名曲を20年先、30年先まで歌っていきたいなって思いましたし、どんどん踊りが激しくなっているライブの映像を客観的に観たとき「やっぱりこれもやり続けたいな」とも思いました。バンドがいて、ブラスバンドも入って、シーケンス出しじゃない生音のライブもやっていきたいし……そういう倖田來未のひとつひとつを振り返れた1年でもあったなって。なので、今までにない、10周年のとき以上の達成感が15周年にはあったんですよ。最初の5年ぐらいは子供だったし、音楽のことをよく分からない中で活動していて、ファンに求められるようになったのはここ10年。ツアーが出来るようになってからも10年なので、そういう意味では10周年より集大成感が強くありました。--それもあってか、15周年イヤーの集大成となった【KODA KUMI 15th Anniversary LIVE The Artist】では泣きっぱなし。ファンやスタッフからの愛あるサプライズに毎回泣いていた姿が印象的でした。
倖田來未:本当にみんな全力で泣かしにかかってきて「MCしづらいわ!」みたいな(笑)。でもね、今回の新曲「On And On」にも書いているように“絆”を感じました。この15年、上がったり下がったりいろいろあって、自分が沈んでるときにも支えてくれたスタッフやファンの方との絆を深めながら活動を続けていくことができた。だから本当にひとりじゃないんですよ。それを【KODA KUMI 15th Anniversary LIVE The Artist】では改めて感じましたね。人は支え合って生きているんだなって。それを本当に実感できました。--あの日、倖田來未にとってファンやスタッフはどんな存在だと思いましたか?
倖田來未:家族には絶対に揺るぎない愛というものがあると思うんですけど、それとおんなじぐらいの存在。本当に家族みたい。「On And On」を書いてスタッフに提出したときに「これって息子さんのことを書いてるんですか?」って言われたんですよ。実際にはファンのことを想いながら書いたのに。でもそれで「あ、ファンって家族なんだ」って思ったんですよね。それぐらい絆が強くて深い。そうじゃなかったらペンライトの光で会場が埋め尽くされる景色とか生まれないと思いますし、私も今こうして堂々とステージに立てていないと思うんです。私は元々マイナス思考というか、意外に人見知りだったりするので、自分のことを「好き」って言ってくれる人にしかなかなか心が開けない。そんな私が堂々と歌って踊れているのは、やっぱり倖田來未だったから。倖田來未をみんなが好きになってくれたからで。--倖田來未としてデビューしてなかったら人に心を開けなかったかもしれない?
倖田來未:ステージから降りた普通の私のままだったら人付き合いとかどうなっていたんだろう?って思いますよ。倖田來未という人に自分の人格も変えてもらったし、助けてもらいました。例えば体調が悪くてもライブが始まればすごく元気になったり、そういうパワーをもらうことができました。その倖田來未を誰が支えているかと言ったらファンであり、スタッフであり、仲間。そこはこの15年間で悟りましたね。--そんな15年間を駆け抜けた倖田來未ですが、まだまだ休むことなく突き進んでいきます。1月20日に冬のバラードコレクションアルバム『WINTER of LOVE』をリリース。名バラードの数々、こうしてひとつの作品にまとめてみてどんなことを感じましたか?
※倖田來未 / 「WINTER of LOVE」Trailer
--今でこそエモーショナルに歌い上げるラブバラードは、倖田來未のアイデンティティのひとつになっていますが、今作にも収録されている「奇跡」「hands」をリリースするまでは、バラードをシングルで切るのは簡単じゃなかったんですよね?
倖田來未:そうなんですよ! 当時は“セクシーに踊って歌う”っていう方向性が決まって、そこで倖田來未というものをしっかり知ってもらうことが先決だったんですよね。バラードを出すのはそれからでも遅くないだろうってことで。今でこそ、そのブランディングで間違ってなかったと思いますけど、当時は葛藤してましたね。- < Prev
- 「踊ってほしい」「じゃあ、バラードで踊ります」みたいな(笑)
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リリース情報
WINTER of LOVE
- 2016/01/20
- CD+Blu-ray(MUSIC VIDEO付)[RZCD-86047]
- 定価:3,780円(税込)
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関連リンク
Interviewer:平賀哲雄
WINTER of LOVE
2016/01/20 RELEASE
RZCD-86047 ¥ 3,850(税込)
Disc01
- 01.On And On
- 02.奇跡
- 03.hands
- 04.Promise
- 05.you
- 06.夢のうた
- 07.運命
- 08.愛証
- 09.愛のうた
- 10.Moon Crying
- 11.stay with me
- 12.好きで、好きで、好きで。
- 13.あなただけが
- 14.愛を止めないで
- 15.恋しくて
- 16.Dance In The Rain
- 17.NO ME WITHOUT YOU
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