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トニー・ハドリー インタビュー
ニュー・ロマンティックの金字塔
80年代初頭にニュー・ロマンティックの代表格スパンダー・バレエのヴォーカリストとして一世風靡したトニー・ハドリー。83年には、代表作「トゥルー」が全英1位を記録するが、その7年後に惜しくも解散。2009年再結成時や25年ぶりとなる来日公演について語ってくれた。
ソロ・アルバム『Passing Strangers』
--一番最近リリースされたソロ・アルバムは、2006年の『Passing Strangers』ですが、このアルバムではスタンダードをジャズやスウィング調にアレンジしたものですよね。
トニー・ハドリー:あぁ、もうそんなに時間が経つのか…笑。意外かもしれないけれど、僕は幼い頃からスウィングが大好きでね。元々両親が、フランク・シナトラ、トニー・ベネット、ジャック・ジョーンズ、メル・トーメなんかの大ファンさ。16歳の頃にパンクを聴きはじめたけど、スウィングはずっと大好きだよ。
--現在は、お子さんもいらっしゃるみたいですが、彼らが聴くような音楽も聴いたりしますか?
トニー・ハドリー:そうなんだ。5児の父だよ!一番上が28歳のトーマス。昨年結婚したんだ。次が21歳のマッケンジー、5歳のザラに、生まれたばかりのジェネヴィーブ。最近の音楽も積極的に聴いているね。マッケンジーに教えてもらったThe XXや、キラーズ、カイザー・チーフス、スカウティング・フォー・ガールズなんかが好きだよ。
スパンダー・バレエについて
--スパンダー・バレエが活動していた70~80年代は、音楽、アート、ファッションの分野において革新的かつポジティヴなムーヴメントが数多く起っていた時期でもありますよね。
トニー・ハドリー:その時代、そして50年代や60年代にも当てはまることだと思うけど、あの時代がユニークだったのは、音楽、ファション、アート界で起きていたムーヴメントが時代と同一視されていた。残念だけど、今僕たちが暮らしている世の中は、商業的で想像力のないものと化してまった。今でもいい音楽が作られているのことには間違いないし、僕自身好きな最近のバンドも多くいるけどね。1980年に「To Cut a Long Story Short」でデビューして、32年間僕的にはとてもいいキャリアを築けたと思っているよ。
-- 2009年にスパンダー・バレエが再結成した時のことを教えてください。
トニー・ハドリー: バンドを再結成させるのには、多くの時間と労力がかかった。メンバー全員の気持ちの整理のこともあったしね。でも過去のことは水に流して、とにかくやってみて良かったと思っているよ。その中心となってくれたのはドラマーで、僕の良き友でもあるジョン・キーブルだ。最高のワールド・ツアーも行うことが出来た、僕もスパンダー・バレエの曲に対する情熱を再確認することが出来たね。なんであの時に日本に行かなかったんだろうとは今になって思うけどね…笑。
--スパンダー・バレエの曲はリリースから30年近く経ちますが、今でもお気に入りの曲は?
トニー・ハドリー:歌うのが一番大好きなのは、「Through the Barricades」。今でもすごくいい曲だと思っているね。この曲は日本でも絶対に歌うよ!
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関連リンク
ゴールド ザ・ベスト・オブ・スパンダー・バレエ
2009/03/11 RELEASE
TOCP-53622 ¥ 1,938(税込)
Disc01
- 01.ゴールド
- 02.トゥルー
- 03.ふたりの絆
- 04.ライフライン
- 05.コミュニケーション
- 06.インスティンクション
- 07.チャント・No.1
- 08.早い話が
- 09.ザ・フリーズ
- 10.マッスルバウンド
- 11.ペイント・ミー・ダウン
- 12.ロウ
- 13.ラウンド・アンド・ラウンド
- 14.ハイリー・ストラング
- 15.ファイト・フォー・アワセルヴス
- 16.アイル・フライ・フォー・ユー
- 17.ビー・フリー・ウィズ・ユア・ラヴ
- 18.スルー・ザ・バリケーズ
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