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高畑充希 スペシャル・インタビュー
舞台、ミュージカル、映画、テレビドラマに大活躍の高畑充希が、デビュー10周年の節目に、“シンガー”として初のワン・マン・ライブをビルボードライブで開催する。14歳でミュージカルの主演の座を射止め、『ピーターパン』をはじめ数々の舞台や、映画、テレビドラマでその澄んだ歌声を披露してきた彼女。デビューから現在に至るまでの心境の変化や自身の音楽との関わりを語ってもらった。
「自分らしく歌う」という言葉は今もしっかり胸に刻まれています
−−ご両親の影響で小さい頃から舞台を観るのが好きだったそうですね。音楽の体験もやはり舞台が最初ですか?
高畑充希:そうですね。幼稚園の頃からミュージカルやお芝居ばかり観ていたので、聴くのもはもっぱらミュージカルのサントラ。英語を理解しないままミュージカル『レ・ミゼラブル』をほとんど全曲歌えるような子どもでした。だから、いわゆる流行のJ-POPとかほとんど聴いたことがなくて、同級生となかなか話が合わなくて。小学生の頃には将来は舞台に立ちたいと思うようになり、両親が応援してくれたのでコーラス教室に通っていました。
−−中学時代は軽音部に所属して、バンドでボーカルを担当していたとか。
高畑:中学の軽音楽部が面白いところで、私も同級生とバンドを組んで、本当はベースが弾きたかったんですが、じゃんけんに負けてボーカルに。その女子バンドではZONEのコピーなどを歌って、全国の軽音楽部のコンテストにも出場したこともあります。だた、私がやりたいのはあくまでもミュージカルだったので、バンドとか歌手という道はまったく考えていませんでしたね。
−−14歳の時に山口百恵さんのトリビュート・ミュージカルのオーディションで主役の座を獲得されましたが、その時のオーディションで歌ったのは?
高畑:オーディションでは私の声域に合うという理由で、中島美嘉さんの「FIND THE WAY」を歌いました。私のアルバムにも入っている思い出深い、原点の曲ですね。そのミュージカルの発表会でレコード会社の社長が私の歌を聴いてくださったことがCDデビューのきっかけになったんです。
−−2007年にはシンガーとしてデビュー。デモテープを聴いたコブクロの小渕健太郎さんが歌声に惚れ込み、プロデュースを名乗り出たそうですね。
高畑:歌手としてデビューすることはまったく考えていなかったので、最初は無我夢中でした。大勢で作り上げてゆく舞台とは違って、レコーディング・ブースに入って一人で歌うことに慣れなかったし、戸惑うことばかりで。
−−歌手としてデビューした頃はアーティスト名も「みつき」でしたね。
高畑:2007年からミュージカル『ピーターパン』で8代目ピーターパン役を務めていたこともあって当時は髪型もショートヘアー、「みつき」の名前で私を覚えてくれていた人の中には、今の「高畑充希」と結びつかない人もいたようです。でも、デビュー当時を振り返ると、あの頃の私だから歌えた曲もあるし、竹内まりやさんやコブクロの小渕さんに曲をつくっていただいたり、本当に恵まれていたんだと思います。竹内まりやさん作詞・作曲の「夏のモンタージュ」のレコーディングの時には、「自分らしく歌えばいい」とアドバイスしていただいたんですが、その頃はまだ16歳だったし、「自分らしさって何だろう?」と考えてしまったりしていましたね。でも、その時の「自分らしく歌う」という言葉は今もしっかり胸に刻まれています。
−−高畑さんの存在と歌が一躍に知られたのは2013年のNHK連続テレビ小説『ごちそうさん』でしたが、劇中での歌唱シーンは話題を呼びましたね。
高畑:『ごちそうさん』の脚本家の森下佳子さんが、私の出演したミュージカル(『スウィーニー・トッド〜フリート街の悪魔の理髪師〜』)をご覧になって、私の役柄と歌うシーンが決まったんですが、劇中で「焼氷有り〼の唄」や「蘇州夜曲」を歌わせてもらって、たくさんの反響があったのは自分でも驚きました。そういう意味でも「音楽の力って凄い!」と感じましたね。ただ、女優として役で歌うのと、シンガーとして歌うことはまったく別ですね。役で歌う時はその役になりきって歌えるのですが、素の自分となるとまだ照れがあるんです。二十歳を過ぎてから、ようやくコンサートも観に行くようになって、アーティストはありのままの自分を出して歌うことがいちばん伝わるということも分ってきましたけど。最近好きなのはPVにも出演させていただいたクリープハイプ、高橋優さん、阿部真央さん。今は少しずつ興味の幅を拡げているところです。
−−去年は高畑充希としてのアルバム『PLAY LIST』のリリースし、他にも中島みゆきさんのカヴァー「ホームにて」や、映画『シンデレラ』の主題歌「夢はひそかに」などを歌い、シンガーとしても充実してきましたね。
高畑:アルバムは過去にリリースしたシングルや出演したミュージカルやドラマで歌った楽曲が中心ですが、『コーヒープリンス1号店』の時に舞台では4人で歌った槇原敬之さんが書下ろしてくれた「恋する心達のため」が歌えたのは嬉しかったですね。いちばん「伝わる」のは、自分の内面を表現して歌うことだ、ということもわかってきたような気がします。「自分らしく」というのは、きっとそういう意味なんだろうなって。
−−来年は初めてのW主演映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』の公開や、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」のヒロイン役も控えていますが、その前の12月28日には[ビルボードライブ]で初のワンマン・ソロ・ライブがあります。
高畑:EXILE/三代目 J Soul Brothers岩田剛典さんとのW主演の『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(6月4日(土)全国公開)は、女子なら誰でも憧れる理想の男子との夢のようなロマンチックなストーリーです。4月からは朝の連ドラも始まるし、女優として忙しくなるタイミングということもあって、デビュー10年の節目に[ビルボードライブ]でシンガーとして歌えることを私自身とても楽しみにしています。オリジナル以外にもミュージカルや洋楽のカヴァーなど、デビュー10周年記念にふさわしい盛り沢山のバラエティーに富んだステージを考えているので、ぜひ楽しみにしていてください。
ヘアメイク:市岡 愛(PEACE MONKEY) / スタイリスト:大石 裕介(DerGLANZ)
衣装:ジャケット・・・12LEFTY・・・¥38000(税別) / タートルニット・・・12LEFTY・・・¥5900(税別) / パンツ・・・12LEFTY・・・¥19000(税別) 上記3点全て、ローテック ・・・渋谷区鶯谷町7-10 12マンス1F・・・03-5456-6240
ピアス・・・オーロラグラン・・・¥19000(税別) / リング・・・オーロラグラン・・・¥10500(税別)
上記2点共に、オーロラグラン 表参道 ショップ・・・渋谷区神宮前4-25-10・・・03-6432-9761
公開情報
映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』
2016年6月4日(土)全国ロードショー
有川浩原作の究極の恋愛小説を、岩田剛典(EXILE/三代目J Soul Brothers)、高畑充希の主演で映画化。信じる気持ちが恋を咲かせる、とびきりの胸キュン純愛ストーリーが誕生。
©2016「植物図鑑」製作委員会
特報: https://youtu.be/_bLAK2HZlmg
公演情報
【高畑充希 10th Anniversary Premium Live】
ビルボードライブ大阪:2015年12月26日(土)
>>公演詳細はこちら
ビルボードライブ東京:2015年12月28日(月)
>>公演詳細はこちら
INFO: www.billboard-live.com
BAND MEMBERS
高畑 充希 Mitsuki Takahata(Vocals)
中野 誠之 / Masayuki Nakano(Guitar, Chorus)
添田 コウ Kou Soeda(Electric Guitar)
神尾 将義 / Masayoshi Kamio(Bass)
日下部 順洋 / Norihiro Kusakabe(Drums)
平間 小百合 / Sayuri Hirama(Piano, Kyeboards)
その他活動情報
フジテレビ1月期月9『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』
テレビ東京1月期ドラマ24『東京センチメンタル』
平成28年度前期NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』
映画『怒り』2016年秋公開
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