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アンジュルム 福田花音卒業インタビュー



アンジュルム 福田花音卒業インタビュー

スマイレージになったときからこのグループがずっと一番好き

 ハロプロエッグ加入から約11年活動してきたハロー!プロジェクト、そしてスマイレージ結成から約6年半在籍してきたアンジュルムから卒業する福田花音。その卒業直前(なんと3日前!)の心境を聞く機会を得たビルボードジャパンでは、彼女と彼女を取り巻くメンバーの今のリアルな気持ち、彼女がともに活動してきた歴代の仲間たちへの想い、自身が卒業したあとのハロー!プロジェクトやアンジュルムへの想い、そして彼女はどんなアイドル人生を歩み、どんなアイドルになったのか……等々語ってもらった。福田花音、アイドルキャリア最後となるインタビュー。ぜひご覧下さい。

「もう辞めたい」って思ったことは……200回ぐらい(笑)

--卒業前にインタビュー受けるのってこれが最後ですか?(※11月26日、卒業3日前にインタビュー敢行)

※アンジュルム『ドンデンガエシ』(ANGERME[A Complete Turnover])(Promotion Edit)
※アンジュルム『ドンデンガエシ』(ANGERME[A Complete Turnover])(Promotion Edit)

福田花音:最後ですね。

--では、福田花音のアイドル人生の集大成的なインタビューに出来ればと思いますので、いろいろ聞かせて下さい。よろしくお願いします。

福田花音:お願いします!

--ハロプロエッグ加入から約11年活動してきたハロー!プロジェクト、そしてスマイレージ結成から約6年半在籍してきたアンジュルムからの卒業。3日後の11/29に控えた今はどんな心境ですか?

福田花音:実感は全然湧いてなかったんですけど、武道館(11/29卒業公演)のリハーサルとかをしていくうちに卒業公演の光景をだんだんイメージできるようになってきて……。ただ、室田瑞希ちゃんが「福田さんともう歌えなくなっちゃう」って泣いたりとか、今朝も田村芽実ちゃんがLINEで「まろ(福田花音の愛称)が卒業する夢見た。寂しい」って送ってきたりして、私より周りのほうが実感してきてるのかなって思います。

--卒業を決めたこと、今になって後悔したりはしてない?

福田花音:後悔はないです。何か物事を決めてここまで後悔しなかったことって今までなかったぐらいで。でも寂しい気持ちはありますね。

--卒業発表してからもしばらくは寂しそうにしてない印象だったんですけど、先日『MJ』で和田彩花さんからの手紙に涙したり、上國料萌衣加入発表のリリイベでも泣いてましたよね。卒業が近づくにつれて切なくなってきた感じですか?

福田花音:卒業が近づくにつれて逆に心に余裕が出てきたからだと思います。それまでは強がって泣かなかったりとか、そんなに物事に対して感動しなかったりもしたんですけど、今は上國料ちゃんが泣いてたり、他のメンバーが感動しているのを見て一緒に泣いちゃったりとか(笑)。気持ちが落ち着いてきたんでしょうね。それで涙が出やすくなってるのかもしれません。

--そんな各所で泣いている姿を見て「このグループが本当に大好きだったんだな」とも感じたんですが、それだけ大好きなグループからなんで卒業する事を決意できたんだと思いますか?

福田花音:大好きなグループだからこそメンバーたちを信頼できるところがあって、だからこそ「このメンバーだったら私が卒業してもやっていけるだろうな」って確信が出来たんです。3期が入ったりとか、グループ名が変わったりして、みんなもすごく頼もしくなって「もう任せられるな」って。

--福田さんは今回の卒業発表に至るまでも何度か「続けていけないかもしれない」と悩まれていた時期があったと思うんですが、実際、デビューから今日に至るまで何回ぐらい卒業を考えました?

福田花音:本気で卒業を考えたのは今回を除くと1回しかなかったんですけど、「もう辞めたい」「明日から行きたくない」って思ったことは……200回ぐらい(笑)。

--(笑)

福田花音:でも本気で卒業を考えたのは1回です。

--それはいつ?

※スマイレージ 「旅立ちの春が来た」 (MV)
※スマイレージ 「旅立ちの春が来た」 (MV)

福田花音:それは『旅立ちの春が来た』(2013年3月20日発売の13thシングル)ぐらいのとき。今回の「作詞家になる」みたいな明確な目標とかあった訳じゃないんですけど、何故か卒業を決めようとしていて。でもその時期に『②スマイルセンセーション』(2013年5月22日発売の2ndアルバム)のレコーディングが始まって、収録曲「新・日本のすすめ!」を歌いながら「卒業を撤回するって早く言わなきゃ!」って思ったんです。この曲をライブでいっぱい歌いたいし、辞めるのはまだもったいないって。

--では、曲の力によって卒業を回避できたんですね。

福田花音:そうなんです。『②スマイルセンセーション』はいろんな方に「良いアルバムだ」って言って頂けたんですけど、自分たちでも本当にそう思っていて、あのアルバムの中に入ってる曲たちを歌っていきたい想いが芽生えすぎて「辞めてる場合じゃない」ってなりました。

--そもそもなんでそのときは卒業を考えてしまったんですか?

福田花音:これと言った理由は覚えてないんですけど、自分が何をしたいのかがよく分からなくなっていて。でもそんな気持ちのまま辞めても、卒業後に特にやりたいこともなかったし、その時期に辞めなくて良かったなって思ってます。

--また、大きな転機と言えば、小川紗季さんが2011年8月に、前田憂佳さんがその年の12月31日に卒業し、初期メンバーの4人の形が崩れてしまったとき。福田さんはどんなことを考えていたんでしょう?

福田花音:言い方が悪いかもしれないですけど……正直に言うと、当時はみんなに裏切られた気持ちになったというか。「これから4人で頑張っていこうね」ってデビューして、日本レコード大賞の最優秀新人賞も頂いて、華々しすぎるぐらい華々しいスタートを切らせて頂いたのにどんどんメンバーが抜けていくことになって、今までの形では活動が出来なくなって。本当に寂しい気持ちと「なんでよ?」っていう複雑な気持ちが混ざってたし、ファンの方とかに「あの2人が抜けてやっていけるの?」って聞かれるたびに「なんであの2人がいなきゃやっていけないって思われちゃってるんだろう、自分は」ってすごく悔しがってましたね。でも2人がいざ卒業していくときは、ずーっと一緒に活動してきた仲間だったので単純に寂しくて「もう一緒に辞めちゃいたいな」って思ったりもしたんですけど、自分まで抜けたら初期メンバー1人だけになっちゃうし、それはあまりにも……とか、いろいろ考えましたね、あの時期は。

--卒業インタビューになるので改めて聞きたいんですが、小川紗季さんと前田憂佳さんはそれぞれ福田さんにとってどんな存在だったんでしょう?

※スマイレージ 『有頂天LOVE』 (MV)
※スマイレージ 『有頂天LOVE』 (MV)

福田花音:小川紗季ちゃんはハロプロエッグに入って初めて仲良くなった娘で、2人とも埼玉県出身だったこともあって、どこへ行くのも2人一緒。休みの日も2人で遊んだりするぐらい仲が良かったので、卒業するって聞いたときは本当に寂しくて「もうやっていけない!」って思ったし、小川紗季ちゃんの最後のライブは小川紗季ちゃんより私のほうが泣いていたぐらいで。「有頂天LOVE」なんて本来泣く曲じゃないのにめちゃくちゃ泣いてて(笑)。「紗季が居なくて私はやっていけるのかな?」ってすごく不安が大きかったんですよね。

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