プロジェクションマッピング用いたハイレベルパフォーマンス「心の会話」

《00:00》－－これから『東京パフォーマンスドールZEPP TOUR 2015春～DANCE SUMMIT“1×0(ワンバイゼロ)”ver3.0～』を観ながら語って頂きたいんですが、まずこのライブはTPDにとってどんな意味を持つライブになったか、教えてもらえますか。

【LIVE DVD/BD】東京パフォーマンスドール／ZEPP TOUR 2015春～DANCE SUMMIT Trailer～

高嶋菜七：今作には5/6のZeppダイバーシティ東京のライブの模様が収録されているんですけど、私たちはこの翌週5/13にも同じ場所で結成から約2年にわたりやってきた“1×0”シリーズ完結となるスペシャルライブ【東京パフォーマンスドール ZEPP TOUR 2015春 ～DANCE SUMMIT“Best of 1×0 FINAL”】を開催しているんですよ（※5/13の模様は今作の初回生産限定盤のDisc2（CD）に収録されている）。

－－満身創痍で臨んだライブですよね（※5/13ライブ記事）。

高嶋菜七：なので、ツアー千秋楽のあとにもうひとつ大きな千秋楽を控えているタイトな状況だったんですけど、まず5/6までの4都市Zeppツアーで前回のツアーでの反省点や後悔を活かさなきゃいけないと思っていて。その上で出来ることをやり切ろうと思って臨んだライブでした。

上西星来：そのときの私たちが最大限出来ることを力を振り絞ってやりきったライブ。

《00:01》－－では、そのライブの映像を実際に観ていきたいと思います。

▲DVDを視聴しながらのインタビュー

橘二葉：このとき、幕の後ろでは私たちがパン！って肩を叩き合ったり、喋ったり、いろいろしてます。

《00:50》－－スクリーンの中でメンバー一同漂ってますけれども、この映像って「水中を漂ってる感じでお願いします」みたいな撮影があったんですか？

小林晏夕：回転する台に乗って、私たちが回っているところを撮ったものですね。

高嶋菜七：このポーズをキープするのが大変で。ちょっとでも手が動いたりするとやり直しになるんですよ。

小林晏夕：目をつぶった状態で下の台が回るので難しいんです。

飯田桜子：無にならないといけないので。

《02:05》－－そしてステージに9人が登場。各ボックスの中に本物のドールのように収められていますが、このときってどんなことを考えていたりしたの？

▲高嶋菜七

高嶋菜七：「怖い！」って怯えてます。

神宮沙紀：目を閉じたまま本物のドールのようにしなきゃいけないんですけど、登場と同時に目開きそうになってます（笑）。

橘二葉：そう！ 緊張しすぎて目が震えるんですよ！

上西星来：客席観たくならない？

一同：なる！

脇あかり：あと、頭の中でカウント取ってます。

上西星来：何回も練習したよね、このオープニング。

神宮沙紀：目を閉じたまま一斉にみんなで両腕を上げるんですけど、全然上手くいかなくて……。

《02:40》－－さあ、本番では上手く行くか……？

一同：…………………行ったぁぁぁ！

櫻井紗季：でもここからも緊張で、誰かひとり間違えたらすぐ分かっちゃうシーンが続くんです。

飯田桜子：一回間違えると元に戻れなくなっちゃうんですよ。だからすごく神経を研ぎ澄ましながら踊ってます。

上西星来：立ち位置が内側の人と外側の人で音の聴こえ方が違うので、タイミングを合わせるのがすごく難しいんです。

▲橘二葉

橘二葉：若干、横の人を見ながら（笑）。たまにフリが分からなくなるんですよ。だからこのオープニングが一番練習しました。

《05:16》－－9人それぞれのソロダンスから「BE BORN」へ。

上西星来：レーザー、凄い。

飯田桜子：この演出、すっごい好き！

－－このオープニングからの一連の流れ。今もう一度やってと言われたら再現できるもんなんですか？

高嶋菜七：三日ほど頂ければ！

一同：（笑）

《06:22》－－「BE BORN」がセットリストに加わってからTPDのライブってより攻撃的な印象になりましたよね。

高嶋菜七：たしかにそうですね。

上西星来：「BE BORN」は激しい。

飯田桜子：すっごい盛り上がる曲なんですけど、めちゃくちゃキツいです！ 特に最後の繰り返しのサビが……息をつく間がほとんどないんですよ。

小林晏夕：その分、お客さんの動きもエールも凄いですよね。

神宮沙紀：みんな踊ってる！

《09:17》－－そして高嶋菜七の第一声から煽るだけ煽って、早々にメジャーデビュー曲にして代表曲の「BRAND NEW STORY」投下。

東京パフォーマンスドール 2014.6.11デビューSg「BRAND NEW STORY」 -Music Video- (short ver.)

神宮沙紀：珍しいよね、最初のほうで「BRAND NEW STORY」って。

橘二葉：初っ端から攻めてますね。

高嶋菜七：でもこの辺で「BRAND NEW STORY」が来るの、良くない？

神宮沙紀：うん。

橘二葉：何かが始まっていく感じがする。

－－冒頭から凄まじい盛り上がりです。これだけ分かりやすく大歓迎されてる中でのパフォーマンス、みんな自然と笑みが零れてますね。

高嶋菜七：大歓迎は大歓迎なんで（笑）！

－－みんな嬉しそう。

浜崎香帆：良い曲だね。

上西星来：良い歌詞。

橘二葉：良い歌だなぁ～。

－－どれだけ自分たちの曲好きなんですか（笑）？

一同：（爆笑）

高嶋菜七：私たち、滅多に自分たちのこと褒めないんでレアレアです！

《13:41》－－続いて先代の代表曲「ダイヤモンドは傷つかない」へ。

高嶋菜七：最近「ダイヤモンドは傷つかない」歌ってないんですよね。そろそろまたやりたいですね。「are you ready!?」って言いたいもん！ お願いします。

上西星来：お願いします（笑）。

小林晏夕：ファンの方も「すごく好き」って言ってくれるもんね。

高嶋菜七：私たちと同世代の友達も「好き」って言ってくれる曲なんですよ。

《16:37》－－出ました、浜崎香帆のアクロバット！

浜崎香帆：出ました（笑）。

－－なんでこんなに軽やかに動けるんですか？

浜崎香帆：昔、新体操をやっていたんです。

神宮沙紀：みんな、汗が凄い。

橘二葉：まだ3曲目なのに。

《17:28》－－プロジェクションマッピングと合わせたパフォーマンスもハイレベルですよね。目だけでこれだけ楽しませられるライブもなかなかないと思います。

神宮沙紀：立ち位置を間違えないようにするだけでも大変なんですよ。

橘二葉：何回もリハーサルして。

上西星来：こういう歌がないパフォーマンスのほうが難しいんです。

飯田桜子：頭の中でカウント取って、あとはみんなとのアイコンタクトと心の会話。

《19:47》－－そして各メンバー紹介もプロジェクションマッピングをフル活用し、ここからソロ曲のコーナーへ。

高嶋菜七：まずは私が歌う「In The Arm Of Night」ですね。28歳の女性をイメージしてパフォーマンスしてます（笑）。

橘二葉：大人だね！

高嶋菜七：新宿とかビバリーヒルズとか都会を歩いている女性を自分なりに想像しながら、曲の世界観を伝えたいなと。

星来を「カモーン」って誘ってるんです（笑）

－－そんな女性のもとに2人のダンディ（上西星来＆小林晏夕）が登場。

小林晏夕：私、ななちゃんのソロ曲、いつも男役なんですよ！ あ、今、すっごい悪い顔してた、ななちゃん（笑）。

高嶋菜七：星来が男役は珍しいよね。

上西星来：私が出てきてすぐに目合わせて笑うところがあって……

高嶋菜七：星来を「カモーン」って誘ってるんです（笑）。

橘二葉：カモーン（笑）。

高嶋菜七：あと、次の曲が最年少の橘二葉のソロなんで、そこと差をつけようと思って頑張って大人っぽく演じているんです。

《24:13》－－この最後の表情は？

高嶋菜七：未来が見えたんです。

－－凄い展開のドラマですね（笑）。

一同：（笑）

《24:23》－－続いて橘二葉メイン曲「サヨナラの法則」。

橘二葉：冒頭でヌンチャクを使いました（笑）。この曲は、メンバー（櫻井紗季/浜崎香帆/飯田桜子/神宮沙紀）もファンの方も一緒に踊ってくれるので、楽しいです。

神宮沙紀：たしかに楽しかった！

橘二葉：元気でパワフルで曲調のイメージそのままの女の子っていう感じで、とにかく元気に踊ってます。

－－この子供の女の子感満載の「バイバーイ！」が良いですね。

橘二葉：めっちゃ元気（笑）。でも実はこの曲の歌詞は切ないんですよ。だからこの笑顔でバイバイも本当は切ないっていう。

《26:03》－－続いて、小林晏夕メイン曲「心のルール」。

飯田桜子：あかりがこういう曲のバックダンサーって珍しくない？

脇あかり：そうなの。

神宮沙紀：この曲のみんな（小林晏夕/上西星来/脇あかり）の表情好き。

▲小林晏夕

小林晏夕：個人的にTPDって失恋の曲が多いんですけど、「心のルール」は今好きな人と付き合っている現在進行形の曲なので、すごく可愛らしくパフォーマンスすることを心掛けていて。この曲を歌わせてもらうまでは格好良い系の曲をよく歌わせてもらっていたんですけど、「心のルール」で初めて可愛い曲に挑戦していて、後ろの2人の表情も可愛らしいので、そういう意味で見どころいっぱいの曲だと思います。

－－小林さんってクールなイメージだったんですけど、最近は可愛い系のパフォーマンスでも覚醒してますよね？

小林晏夕：ありがとうございます。そのきっかけが「心のルール」で、ファンの方にも「こういう一面もあるんだ？」って知ってもらえていて嬉しいです。あ、ここはウィンクが見どころです（笑）。

高嶋菜七：ウィンクが上手い！

上西星来：ドッキリするわ！

神宮沙紀：投げキッスも来た！

《28:18》－－続いては、浜崎香帆ソロ曲「予感」。制服姿でパフォーマンスするのはどんな……なんで顔隠してるんですか？

浜崎香帆：ちょっと恥ずかしいです！

一同：（笑）

▲浜崎香帆

浜崎香帆：学生なので毎日制服は着てるんですけど、でもステージ上で制服を着るのは初めての試みだったので……

高嶋菜七：私はウキウキで制服着させてもらいました。

橘二葉：あ！ 出てきた！

－－で、この学ラン姿の神宮沙紀が番長っぽいという。

神宮沙紀：番長出てきました（笑）。すごくハマってるんですよ。

脇あかり：似合ってる。

神宮沙紀：着てて安心する。

－－ラブレターまでもらっちゃって。で、この後はどういうストーリーをもとにパフォーマンスされてるんですか？

浜崎香帆：オーディションに応募したんですよ。で、審査員に呼び出されて怒られるんです。それでヘコむんだけど、友達が励ましてくれて「頑張ろう！」ってなる。ちなみにこのゼッケンの「①浜崎」は自分で書きました（笑）。

《31:10》－－続いて、飯田桜子メイン曲「ひらき直りも芸のうち」。ちょっとガラが悪い女の子を演じられています。

▲飯田桜子

飯田桜子：そうなんですよ。トゲトゲしい感じ。あと、コップとか時計とか小物も沢山使っていて、後ろには歌詞も出てるんです。ステージは楽屋のイメージですね。芸能人の女の子が楽屋で準備しながら歌っていて、そこから上着を脱いで本番へ。芸能人の裏の顔を皮肉ぶって演じるという、本当にタイトルどおりですね。

－－「ラコビーム？ あれ、いつまでやんだろうね。マジないわー！」とか言っちゃってますけど（笑）。

飯田桜子：あくまでセリフです（笑）。

橘二葉：面白い！ これ、1回踊ってみたーい！

－－全編ほとんどグチっていう凄い曲ですよね。

神宮沙紀：ファンの人たちの前で「デートできない、友達できない」ですからね（笑）。

飯田桜子：私、練習でこの曲の歌詞を全部書き起こしたんですけど、そこに「このフレーズではこういう表情」みたいな感じで書き足していって。かなり苦労しましたけど面白いパフォーマンスになったと思います。

《34:40》－－続いて、櫻井紗季メインの「史上最大の誘惑」。

櫻井紗季：私、1曲前の「ひらき直りも芸のうち」でも踊ってたんで、衣装替えがまさに戦場でした。あかりんに手伝ってもらって何とか着替えて……

一同：間に合ったー！

脇あかり：満面の笑みだもんね（笑）。

櫻井紗季：だから「史上最大の誘惑」は中盤ぐらいまで「間に合ってよかったー」って思ってます。TPD DASH!!も出てきてくれて、安心してパフォーマンスしてる。

－－この曲のパフォーマンスはフラメンコイメージ？

櫻井紗季：ラテンな感じで。歌詞の意味とかはあんまり気にしないで、とりあえずみんなで「オレ！」（笑）。あと、バラを持って歌ってるんですけど、一度バラの頭が折れちゃって……

－－「オレ！」って歌ってたら折れちゃったという……

櫻井紗季：いや、ダジャレを言ったつもりはなかったんですけど（笑）。で、さらにスカートも取れかけちゃったことがあって、何気にハラハラする曲なんです。あと、蛾に襲われたこともありました！ とにかく会場をひとつに、楽しく盛り上げることを意識しました。

《36:45》－－そして間髪入れずに神宮沙紀メイン曲「ビバ！ケ・セラ・セラ」へ。

高嶋菜七：お祭りや！

脇あかり：ななちゃんと星来ちゃんがこういう曲で踊るのって新鮮。

上西星来：晏夕も珍しい。

飯田桜子：TPD DASH!!もいるから人数が凄い。

神宮沙紀：この曲はとにかく……持って行きます！ お客さんが全員手挙げるぐらいのハイテンションまで盛り上げることを目標としてパフォーマンスしてますね。

－－実際、この曲は本当に毎回盛り上がってますよね。

神宮沙紀：毎回ありがたいことにメンバーがみんな出てきてくれて。

《38:17》－－続いて脇あかりメイン曲「Shadow Dancer」へ。

飯田桜子：これ、めっちゃ格好良い！

－－脇さん以外のメンバーが各ボックスに戻って、その中で踊る姿がシルエットとして映し出されてますけど、これはみんなどうやってタイミング合わせてるの？

橘二葉：周りが見えないんで、これもひらすらカウントです。

高嶋菜七：この曲はあかりに合ってるよね。

脇あかり：本当？

－－脇さんと同じ動きをしているシルエットはプロジェクションマッピング？

脇あかり：そうです。

－－じゃあ、一瞬たりともタイミングを間違えられないんだ？

脇あかり：そうなんです。さも自分のシルエットのように合わせて踊ってます。

橘二葉：凄い！

脇あかり：でもリハーサルではプロジェクションマッピングがないから、当日、本番直前のリハーサルまでどうなるか分からなくて。

「ここまで来たら倒れても構わない」ぐらいのテンション

－－それでこの仕上がりは凄いですね。自分の中でどんなイメージを浮かべながらパフォーマンスしてる曲なんですか？

脇あかり：暗闇の中です。私の中ではトンネルがイメージとしてあるんですけど、その中にも自分の影があるから孤独でも孤独じゃないと感じられている。

神宮沙紀：このダンス好き。

《40:24》－－そして上西星来メイン曲「異国 ～Tokyo In The Night～」。

橘二葉：全員、全身ホワイトの衣装って凄いよね！

脇あかり：「Shadow Dancer」の黒から一気に白へ。

－－さ、ヒロインが現れました。

橘二葉：女王様！

高嶋菜七：この衣装、星来に似合ってるよね。

浜崎香帆：肌も白いし。

神宮沙紀：全部白い。

橘二葉：髪は黒い！

－－全部白かったら何だか分かんないんです（笑）。

一同：（笑）

－－自分的にはどんなイメージで歌っているんですか？

▲上西星来

上西星来：イメージは年上の女性で、時代背景としては50年前ぐらい。客席を夜景に見立てて、周りで踊ってくれてるメンバーは男の子。No.1の女性になりきって、ゴージャスに華やかに魅せることを意識しました。

－－上西さんに魅了されてる男性……って凄いいっぱいいますね！

高嶋菜七：めっちゃいる（笑）。

櫻井紗季：全メンバーいますからね。

橘二葉：悪女！

上西星来：（笑）

《43:54》－－この曲でソロコーナーは終わり、ライブは15曲目「MY UNIVERSE」より本編最後の畳み掛けへと突入します。

神宮沙紀：「MY UNIVERSE」手前のイントロダクションみたいなところで、レーザーで象られた各メンバーのフォルムが名前のマークに変わっていくんですよ。

橘二葉：本当だ！ 今初めて知った！

飯田桜子：すごーい！

高嶋菜七：そして出てくるTPDの守護神!!

▲橘二葉

橘二葉：ウチらの看板！

高嶋菜七：ここで流れてる曲が私たちにとって一番最初の公演【PLAY×LIVE『1×0』エピソード1】から使われていた、ダンスサミットの始まりの曲なんですよ。

浜崎香帆：この音楽聴くと「ダンサミが始まる」って思う。

橘二葉：なんか焦っちゃう。

上西星来：そして「MY UNIVERSE」へ。この曲、今ツアーで初披露したオリジナル曲なんです。

小林晏夕：良いね！

櫻井紗季：良い歌だ！

－－また出ましたね、自画自賛（笑）。

神宮沙紀：こんなピンクの可愛い衣装（ラブガーディアンズ）なのに強いね。強い女！って感じ。

飯田桜子：格好良いね。すごくこの曲はみんなで練習してきたんです。

神宮沙紀：でもこの曲は全神経注ぐぐらいのつもりでパフォーマンスしてたので、終わった後に倒れそうになりました。

高嶋菜七：その分、お客さんもすごく真剣な目で見てくれる。

《48:40》－－衣装チェンジから16曲目「CATCH!!」へ。

上西星来：ここは見せ場ですね。

神宮沙紀：第三ブロックに入っていくところですね。メンバーそれぞれ自分のボックスに戻っていくんですけど、そこで暗転し、十秒そこそこぐらいで早着替えし、暗転するというマジックのような展開に、ファンの皆さんもビックリされました。

飯田桜子：初めて映像で観たときに自分たちも鳥肌立ちましたね。

神宮沙紀：自分たちでやってるんだけどね（笑）。あ、今のあかりんのカット良かった！

脇あかり：やだぁ～（照）。

高嶋菜七：「CATCH!!」はクールな曲なので、盛り上げる曲と言うよりは魅せるナンバーなんですよね。

浜崎香帆：歌唱中になな（高嶋菜七）ちゃんと目が合うと安心します。

高嶋菜七：なんで（笑）？

浜崎香帆：この曲はメインをななちゃんと私で歌っているんですけど、曲の世界観的にもパフォーマンスしてて孤独感を感じるんですよね。だからたまにななちゃんと目が合うだけで「あ、よかった」って安心するんです。

－－高嶋さんはどんな気分で彼女を見つめてるんですか？

高嶋菜七：（ちょっとなまった感じで）……かほぉ（哀愁）。

浜崎香帆：なんで田舎の人みたいなの（笑）？

－－『北の国から』の田中邦衛さん的な？

一同：（笑）

《52:20》－－17曲目「RUBY CHASE」。

小林晏夕：この曲のイメージは『キャッツ・アイ』。あの三姉妹をボーカル（小林晏夕/高嶋菜七/浜崎香帆）はイメージしながら力強い女性で魅せてます。歌ってるメンバーも踊ってるメンバーも手がキャッツ、猫みたいになってるんですよ。でもファンの方には「猫じゃなくライオンみたいだね」って言われてます（笑）。

神宮沙紀：実際にパフォーマンスしてるときはそんなに気付かなかったんですけど、こうして観るとすごく格好良いですね。

《55:15》－－続いてバイザー型サングラスを着用しての「東京ハッカーズ・ナイトグルーヴ」。

浜崎香帆：ここはもうアンドロイド化したTPDですね。個性を出すんじゃなく、自分を消してる。人間と掛け離れた存在をイメージしてパフォーマンスしてます。

－－素朴な疑問なんですけど、サングラスした状態で踊ってても視界は悪くないの？

高嶋菜七：めっちゃ見えます。

脇あかり：たまにサングラス越しにファンの方と目が合います（笑）。

神宮沙紀：でもたまに熱気で曇って周りが見えなくなります。

橘二葉：めっちゃ焦る！

神宮沙紀：あと、このサングラス、西武百貨店のマネキンも付けてて……

一同：（笑）

神宮沙紀：すごく自信がつきました！ セレブのマネキンが付けてたから、それを先取りしてた私たちは凄いなって。冗談です。

－－このビジュアルで、ニューヨークあたりで「これが日本のアイドルグループです」ってバッキバキに踊ってみせたら衝撃与えられそうですよね。

高嶋菜七：「新しい！」って思われるかもしれない！

《58:20》－－そしてここから更なる高みへ行くべく「Freedom」「DREAM TRIGGER」へ。

【MV】東京パフォーマンスドール／DREAM TRIGGER (short ver.)

高嶋菜七：ここが体力的に一番キツイところです。

飯田桜子：もうこの辺りは結構限界来てるんですけど、「ここまで来たら倒れても構わない」ぐらいのテンションになっていて。

橘二葉：「DREAM TRIGGER」はクルねー。

高嶋菜七：「DREAM TRIGGER」は一番ハードかもしれない。

飯田桜子：観てるだけでもキツくなってきた（笑）。

小林晏夕：息ができない。

神宮沙紀：それぐらい見入っちゃう。

橘二葉：移動が多いから。

櫻井紗季：結構良いね。

－－結構良いね（笑）。

櫻井紗季：想像してたより格好良いわ。

一同：（笑）

小林晏夕：歌詞も良い。本当に良い！

飯田桜子：観るの二回目なのに鳥肌立った！

高嶋菜七：もうこの自画自賛のくだり使わないでもらえますか（笑）？

東京パフォーマンスドールのライブは鍋!?

《01:04:16》－－使います（笑）。そして曲は本編ラスト「DREAMIN'」へ。

【MV】東京パフォーマンスドール／DREAMIN' (Short Ver.)

飯田桜子：「DREAMIN'」はこの衣装が良いねー。

－－ちなみにこの曲、僕は毎回涙ぐんでます。

高嶋菜七：嬉しい！

橘二葉：この曲も歌詞……

－－良いよね！

一同：（笑）

－－以前、このシングルのインタビューのときに、上西さんが「ここには「夢を叶える」っていう想いが9人分込められているんです」と仰っていて……

高嶋菜七：その通りです！ あと、この曲は結成最初の【1×0】公演から歌い続けてる曲ですけど、歌っているときは昔を思い出すと云うよりは、常に新しいTPDで歌ってる印象があります。

－－常に今と未来を歌ってる曲だからじゃないですか？

高嶋菜七：そうかもしれないですね。

《01:10:25》－－今、完璧な「せーの！」でしたね。

高嶋菜七：とにかくみんなで一つになりたいんです！

浜崎香帆：あと、「DREAMIN'」のお客さんの笑顔は本当に良い笑顔になるよね。

飯田桜子：今、すごく幸せそうに手回しているお客さんがいた！

橘二葉：このライブ映像、観てるだけで自然と笑っちゃうね！

神宮沙紀：「DREAMIN'」は私たちの曲かもしれないけど、みんなの曲だと思う。

上西星来：こうやって観てると「まだ終わんないで」って思わない？ 今思っちゃった。

橘二葉：分かる！

神宮沙紀：脇さん、泣いてます！

脇あかり：泣いてないでーす！

《01:11:51》－－感動の「DREAMIN'」で本編終了。

一同：（拍手）

《01:12:50》－－そしてライブはアンコールへ突入。

上西星来：ここのレーザーも凄い。演出、凄い！ 会場の皆さんもボルテージ上がりますよね、きっと。

《01:14:58》小林晏夕：「WAKE ME UP!!」聴くとまた始まる感が凄いね。

橘二葉：アンコールでタオル回すの、良いよね！ 最後の力を振り絞ってるね。

浜崎香帆：すごーい、タオル。

《01:17:16》そしてライブ終盤の定番曲「WEEKEND PARADISE」。

高嶋菜七：この曲を聴くと「あー、もう終りなんだなぁー！」って、少しさみしさもありますね。

神宮沙紀：締めの1曲って感じ。

高嶋菜七：鍋で言うところのチャンポンみたいな感じ。

飯田桜子：たしかにダンスサミットって鍋っぽい！

橘二葉：鍋だ！

高嶋菜七：よし、これ言っていこう！

－－「ダンスサミットは鍋である」

一同：（笑）

上西星来：何鍋？

櫻井紗季：辛いやつ？

神宮沙紀：キムチ鍋！

－－締めをチャンポンとするならもつ鍋じゃないですか……てか、このチャンポン、結構量多いですよね？

高嶋菜七：もう食べ終わったと思ったらどんどんつがれる（笑）。あと、デザートもあるんで！

《01:22:00》－－では、この最後のMCはチャンポンまで食べ終えて……

橘二葉：おなかいっぱいだー。

－－「ありがとうございました！ おなかいっぱいです！」っていう（笑）。

浜崎香帆：今度言う（笑）？

飯田桜子：あと、この最後のMCのときの前髪ね！

神宮沙紀：みんな汗で大変なことになってるんですよね。ウィッグとかないかな？

橘二葉：今度お願いしよう！

浜崎香帆：メイクも落ちてる。

脇あかり：もう最初からしなくていいんじゃない？

一同：（笑）

《01:33:00》－－さて、ダブルアンコールで最後の1曲です。「The Perfect Day」。

橘二葉：この「The Perfect Day」良い！

飯田桜子：久しぶりに歌いたくなった！

上西星来：もうあかりん泣いてるから。

神宮沙紀：ラコちゃん（飯田桜子）、今「Go！Love！Yeah！」って言った（笑）。

橘二葉：Go！Love！Yeah！

飯田桜子：こんなこと言ってたんだ（笑）。

高嶋菜七：まぁでもこうして最後まで観させて頂いて、やっぱり東京パフォーマンスドールのライブは鍋だなって思いました。

橘二葉：鍋だった！

－－では、次回のライブからセットリストに「ここは野菜」「ここは肉」「ここがチャンポン」って割り当てていきましょう（笑）。

高嶋菜七：楽しそう（笑）。

《01:38:33》－－TPDはこのライブの後に、5月13日のスペシャルライブで“1×0”シリーズを完結。新たに【ダンスサミット ネイキッド2015】をスタートさせましたが、夏からここまで【ダンスサミット ネイキッド2015】をやってきてみていかがですか？

高嶋菜七：“1×0”シリーズで得たものを“ネイキッド”でも活かしてるんですけど、最近は新曲も増えてきて、これが最終的にどういったものになるのか？ 私たちも楽しみにしながら毎回のライブを頑張ってます。

▲上西星来<

上西星来：あと、よく“1×0”と“ネイキッド”は違うって言われるんですけど、全力さとか必死さとかメンバーの協調性とかは全然変わってないんです。ただ、お客さんにどれだけ楽しんで頂けるか？っていうことに対する意識はより一層高くなってると思いますね。例えば、もっとお客さんを盛り上げる為に「ここでは誰々が思いついたことを言ってみよう」とか、そういうことは自発的に考えてやれるようになってきたと思います。

－－あと、どんどん9人の絆が深まってますよね。ライブを観る度に思います。

高嶋菜七：そのマックスがどこにあるのか分からないんですけど、常にマックスだからマックスを更新している感じ。

－－では、今のTPDは理想的な形に仕上がってると？

高嶋菜七：仕上がり的にはまだチャンポンまで行けてない感じ。

－－ここも鍋で例えるんですね。

一同：（笑）

高嶋菜七：TPDの物語で言うとまだメインまで辿り着けてないんですよ。まだ野菜を鍋に入れてるぐらいの段階かもしれない。もちろん一歩一歩は着実に進んでいる実感はあるんですけど、まだ夢を叶えるところまで辿り着けていないので。9人の絆で言ったら完成されてるかもしれないんですけど、夢とか目標の話になるとまだまだこれから。これからが楽しみだと思ってます。

－－また、TPDは引き続き【ダンスサミット ネイキッド2015】を継続しつつ、2016年2月19日に【RED】、2月20日に【GREEN】【BLUE】とカラーが異なる3公演【東京パフォーマンスドール ダンスサミットネイキッドSP2016 ～R・G・B～＠Zepp DiverCITY TOKYO】を開催します。

上西星来：これは私たちにとってかなり重要なライブです。

高嶋菜七：この先のTPDが懸かってると言っても過言ではないぐらいのライブと思っていて、今までZeppで3公演も連続でライブさせてもらったことはないんですけど、ひとつひとつのステージが勝負だし、そこにどれだけのお客さんを集めることができるかが勝負やなって思うので、2月までの間にどこまでTPDの魅力をアピールすることができるか。すべてのチャンスに9人同じ気持ちで挑んでいきたいなって思ってます。

Interviewer：平賀哲雄
Photo：外林健太