Special

大貫妙子 スペシャルインタビュー

大貫妙子

 元シュガー・ベイブのメンバーであり、日本のポップ・ミュージックにおける草分け的存在である女性シンガー&ソング・ライター、大貫妙子。これまでに、96年の映画「Shall weダンス?」のメイン・テーマや、07年の映画「めがね」の主題歌、10年には映画「人間失格」劇中歌「アヴェ・マリア」歌唱など、様々なCMや映画音楽を担当してきた。また、今年はシュガー・ベイブとしてもアルバム「SONGS」発売40周年記念リマスター盤をリリースするなど、多方面にて活躍している。そして、間もなく開催される彼女のソロ・ライブを前に、現在のバンドメンバーへのこだわりや、新曲をライブで披露する理由など、音楽に向き合う姿勢を軸に話を訊いた。

自分が楽しく音楽を続けられることがいちばん

−−今回も昨年と同じ豪華メンバーでのライブとなりますが、このメンバーにこだわる理由があれば教えて頂けますでしょうか。ツインドラムというのも特徴的ですよね。

大貫妙子:一番の理由はレコーディングメンバーということもあり、そのままの演奏が再現しやすいことです。そしてなにより、上手い!音色がよい。しかし、日本においてひっぱりだこのメンバーなのでなかなか全員が集まれることが難しく、そこが悩みの種ではあります。ツインドラムである理由は、より多彩なリズムのコンビネーションが可能になるからです。

−−「新曲はまずライブで発表。そして演奏を重ね、その後に音源化が理想」との考えをお持ちとのことですが、その理由は。

大貫妙子:曲がこなれることと、レコーディングまでに歌い込むことができることでしょうか。新曲をレコーディングする場合、スタジオに入ってある程度リハーサルはするものの、服でいえば、買ってきたものをそのまま着ている感じ。ある程度馴染んで素敵になっていくわけで。音楽もそれに似ていると思います。

−−ご自身のライブを構成するうえで他人のライブを参考にされるようなことはありますか。

大貫妙子:音楽に向き合う姿が真摯であることが見てとれるステージはすべてリスペクトします。ただしショーアップされたものは私にとって参考にならないので、あまり興味はありません。

−−シュガーベイブ時代から40年あまり…周りに大きく左右されることなく、独自の世界観を保たれている印象がありますが、今でも音楽をつくる、そして音楽活動を続けていくうえで変わらず意識されていることはありますか。

大貫妙子:健康管理…でしょうか。なにより、自分が楽しく音楽を続けられることがいちばんです。音楽以外のものにもアンテナを立てていますが、みんながいいと思うものにそのアンテナはほとんど反応しないので、それがいいのか悪いのか…。

−−今回のライブはどんな内容になりそうですか。そして観に来られる方にひとことお願いします。

大貫妙子:おなじみの曲を散りばめたかたちでないライブをしよう、と今回は思いました。そしてミュージシャンの演奏を満喫できるような構成になっています。それが、大きなホールとは違うよいところなので。 是非、お待ちしています!

大貫妙子「大貫妙子 40周年アニバーサリーライブ」

大貫妙子 40周年アニバーサリーライブ

2015/03/18 RELEASE
RZXM-59315 ¥ 5,500(税込)

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Disc01
  1. 01.CARNAVAL
  2. 02.夏に恋する女たち
  3. 03.横顔
  4. 04.新しいシャツ
  5. 05.ピーターラビットとわたし
  6. 06.Happy-go-Lucky (feat.ハナレグミ)
  7. 07.船出
  8. 08.One Fine Day With You
  9. 09.Time to go
  10. 10.都会
  11. 11.ファム・ファタール
  12. 12.Memphis,Tennessee
  13. 13.街 (feat.キャラメル・ママ)
  14. 14.色彩都市 (feat.キャラメル・ママ)
  15. 15.Mon doux Soleil
  16. 16.海と少年
  17. 17.ベジタブル
  18. 18.dreamland
  19. 19.蜃気楼の街
  20. 20.突然の贈りもの

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