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インタビュー: 小西康陽 「ぼくにとっては至福の夜になるのでは」

小西康陽 インタビュー

 来たる9月22日に、ビルボードライブ東京にてPIZZICATO ONE名義で公演を行う小西康陽。この公演の開催を記念して、ビルボードジャパンでは、音楽家としてのこれまでの歩みを紐解いた『特集:日本のポップス界における革命児、小西康陽』と題した特集を公開。そして公演記念第2弾として、今回は小西氏のインタビューを掲載。ピチカート・ファイヴ時代のナンバーを中心にしたセルフ・カヴァー集である新作『わたくしの二十世紀』、そして当日のステージの構想について語ってくれた。

特集:日本のポップス界における革命児、小西康陽>>
http://www.billboard-japan.com/special/detail/1341

とりわけ歌詞を気に入っている曲、
という基準で選んだ点では「11のとても悲しい歌」と同じです

−−6月に4年ぶりとなるセカンド・アルバム『わたくしの二十世紀』がリリースされましたが、このアルバムを出すに至った経緯を教えてください。

小西康陽:じつは何を隠そう、ビルボードライブ東京の制作の方から、ぼくのアレンジでひと晩限りのライブをやりませんか、というオファーがあったのです。喜んで引き受けたものの、せっかくひと晩限りのライブのスコアを書くならアルバムを録音したい、と考えてレコード会社の方に相談しました。

−−楽曲の選定はどのようにされたのでしょうか?

小西:何となく新曲を書こうという気持ちにはならずに、むかし自分が書いたものを集めようと最初から考えておりました。とりわけ歌詞を気に入っている曲、という基準で選んだ点では「11のとても悲しい歌」と同じです。

−−アルバムには多くのアーティストが参加していますが、人選はどのようにされたのでしょうか?

小西:曲に合わせて決めました。もちろん好きな歌手の方ばかりで揃えるつもりでした。

−−リリースから2か月が経ちましたが、周囲からどんな反響がありましたか?また、小西さん自身改めてアルバムを聴いてみて、どんなアルバムになったと感じますか。

小西:周囲の反響でいちばん多いのは、コレはアナログ盤で出ないの?というものです。後は「ゴンドラの歌」のヴォーカルがよかった、とかいう冷やかしの感想です。自分自身で聴いてみて、この作品はかなり気に入りました。いまのところ、この30年間に作ったものの中でいちばんマシに思えました。

−−2011年の『11のとても悲しい歌』リリース時も含めこれまでPIZZICATO ONEとしてライヴをやる構想はありましたか?

小西:ありませんでした。前作を気に入って下さった方から、ライブはやらないのですか、と尋ねられたこともありますが、いつも「これは独りで聴いてもらいたい音楽なので」と答えていました。でも一方で、もしライブをやるならどんな風にやろうかな、と考えたこともあります。

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    どちら様も暖かい服装でお越しくださいませ
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PIZZICATO ONE「わたくしの二十世紀」

わたくしの二十世紀

2015/06/24 RELEASE
UCCJ-2125 ¥ 3,300(税込)

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Disc01
  1. 01.聴こえる?
  2. 02.私が死んでも
  3. 03.東京の街に雪が降る日、ふたりの恋は終わった。
  4. 04.恋のテレビジョン・エイジ
  5. 05.戦争は終わった
  6. 06.あなたのいない世界で
  7. 07.ゴンドラの歌
  8. 08.かなしいうわさ
  9. 09.フラワー・ドラム・ソング
  10. 10.日曜日
  11. 11.きみになりたい
  12. 12.昨日のつづき
  13. 13.12月24日
  14. 14.私の人生、人生の夏
  15. 15.美しい星
  16. 16.マジック・カーペット・ライド

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