12:10~
ECHOSMITH @ MARINE STAGE
初来日ステージとなった人気急上昇中の米バンド、エコスミス。黄色い花柄のセットアップに身を包んだボーカルのシドニーが「We are Echosmith!」と挨拶を済ませると、MVが公開されたばかりの「Let's Love」でショーがスタート。デビュー曲「Come Together」やアルバム・タイトル曲「Talking Dreams」、「Come With Me」などのアップテンポなナンバーに合わせて、ステージ上を動き回る観客を煽るシドニーに、観客も手を叩いたりジャンプしたりして応えていた。ラストはヒット・ソング「Cool Kids」で最高潮にスタジアムを盛り上げ、30分ほどのステージだったが、新人バンドらしいポップで元気いっぱいのショーを見せつけた。今回はギターのジェイミーが奥さんの出産のため来日できなかったが、サングラスをかけながらクールにドラムを叩くグラハム(ベビーフェイスの16歳!)や、全身でベースをかき鳴らすノア、そしてタンバリン、ドラム、キーボードと様々な楽器を担当するキュートなシドニーの姿を見て、次は4人揃った姿でもっとビッグになって日本に戻ってきてほしい。
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14:20~
ALL TIME LOW @ MOUNTAIN STAGE
今秋のUSツアーに日本の人気ロック・バンドONE OK ROCKが出演するというニュースも記憶に新しいAll Time Low。そんな彼らの来日は、2013年以来、サマーソニックには5年ぶりの出演となった。集まった観客達を見ると、All Time Lowのポップで馴染みやすい曲調が広い世代に愛されるということがわかった。メンバーが登場すると黄色い歓声が上がり、「Weightless」、「Time-Bomb」、「Kids In The Dark」など人気ソングを連発させた。ラストの「Dear Maria, Count Me In」では、ヴォーカルのアレックスがステージを降り、観客の間を練り歩く場面も。青春時代を彼らの音楽と共に過ごした人も少なくないであろう、観客達を大いに沸かせたステージとなった。
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15:40~
BABYMETAL @ MOUNTAIN STAGE
今年で4年連続のサマソニ参戦となり、今や国内に留まらず世界中で人気を誇る、BABYMETAL。そんな彼女達を一目見ようとマウンテンステージに詰めかけた大勢の人々、さらに、何時間も前から待ち構えていたファン達によって超満員状態のホールは、ライブ開始前から熱気で溢れていた。メンバーが登場し「BABYMETAL DEATH」が始まると、観客の「DEATHコール」と共に会場の温度はさらに上昇。海外公演を終えグンと成長した姿を魅せた「メギツネ」からは想像できないほどキュートな「ド・キ・ド・キ モーニング」や「あわだまフィーバー」で、ポップさと可愛らしさで、ファン以外の観客もどんどん引き込んでいき、観客全員がキツネポーズで飛び跳ねる。「Road of Resistance」、「ギミチョコ!!」、最後には、メジャーデビューシングル『イジメ、ダメ、ゼッタイ』など全9曲を披露し、大熱狂のステージに幕を閉じた。
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16:00~
MACKLEMORE & RYAN LEWIS@ MARINE STAGE
サマソニの数日前に自身が結婚、そして子ども(娘)が生まれていたことを発表し、その生誕を記念した新曲をフリーダウンロードで配信したマックルモア。その新曲「Growing Up (Sloane's Song) feat. Ed Sheeran」を中盤のハイライトに、幸福感に溢れながらも、非常にメッセージ性の強いライブだった。ステージは、マックルモア&ライアン・ルイスの2人に加え、3人のホーン隊にストリングスやフロアタムも加え、どことなくエキゾチックでアコースティックなサウンドが印象的。ライブが始まって早々に披露されたユニット最大のヒット曲「スリフトショップ」では、さらにダンサーやシンガーが加わり、ステージはより一層豪華に。終盤に演奏された「アンド・ウィー・ダンスド」では“パーティー・モンスター”に仮装したマックルモアがやはりゲストダンサーとド派手な衣装とともにステージを盛り上げるなどエンタメ性も豊富だ。そんな中、「誰かが心から愛する人について、“正しい”とか“間違ってる”とかは誰も言えないんだ!」という熱いMCとともに披露された「セイム・ラブ」は、真摯な内容がひときわ強く響く。最後は、年内に新しいアルバムを完成させて、その後、日本に戻ってくると誓い、「ピース!」の合言葉で締めたマックルモア達。朗らかで力強いステージだった。
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17:30~
ARIANA GRANDE @ MARINE STAGE
サマソニ東京1日目の大本命と言ってもいいほどの注目株、アリアナ・グランデがついに登場!会場にはうさぎの耳や、黒のタイトワンピースでライブ参加するアリアナファンでごった返していた。そして「Bang Bang」のイントロと共にアリアナが現れると、大きな会場が黄色い声でいっぱいに包まれる。憧れのアリアナを目の前にして、感極まって涙を流すファンの姿がスクリーンに映り、改めて彼女の人気ぶりと、ファンがどれほどこの時が来るのを待ち望んでいたのかが分かった。元カレ、ビッグ・ショーンをフィーチャーした彼女のお気に入り曲「Best Mistake」や「Break Your Heart Right Back」など、ニュー・アルバムからの曲に続いて、今回は普段ライブでは歌わない「Baby I」を披露。小柄なアリアナがヒールの高いニーハイブーツで、ダンサーに劣らないパワフルなダンスで観客を魅せ、激しく踊った後も息切れることもなく、あの高音を軽やかに出す圧巻の歌唱力には衝撃を受けたオーディエンスも多いだろう。2日目に登場するZEDDがプロデュースを手掛けたダンスナンバー「Break Free」で会場がダンスホールと化し、ラストは「Problem」でライブを締めくくった。約1時間のショーはあっという間に終わってしまったが、ファンが好きな人気曲を余すとこなく披露した充実感溢れるライブだった。
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19:00~
KODALINE @ SONIC STAGE
2013年のSONIC STAGEにも登場したアイルランド出身の4人組バンド、コーダライン。「Ready」や「Love Like This」、「High Hopes」など、爽快感溢れるアップテンポな楽曲から、しっとりと聞かせるラブソングまで幅広いジャンルの歌が披露され、観客は手を叩いたり一緒に口ずさみ、広すぎず狭すぎない屋内ステージの雰囲気と彼らの歌が見事にハマっていた。ライブ序盤ではお世辞にも満員とは言えなかった会場も、気が付けば後ろまでびっしり。極めつけの代表曲「All I Want」では、ボーカルのスティーブに合わせてコーラス部分の“Oh oh oh ohhhh”を観客全員が大合唱。会場が歌声で響き渡り、何とも言えない一体感が生まれ、バンドメンバーも感銘を受け、思わず顔がほころんでいた。余韻に浸った雰囲気の中、大きな拍手で幕を閉じたコーダラインのステージ。ライブ開始直後は彼らの日本と海外での人気と知名度の違いを感じさせられたものの、スティーブの「またすぐに日本に戻ってきたい」という言葉通り、彼らがまたここ日本で歌を披露してくれる日が近く実現することを期待している。
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19:25~
THE CHEMICAL BROTHERS @ MARINE STAGE
1日目のヘッドライナー、ケミカル・ブラザーズを一目見ようと、アリーナもスタンドもパンパンになるほどの人が集まったMARINE STAGE。ほぼ定刻にライブがスタートし、1曲目「Hey Boy Hey Girl」が流れ出すとオーディエンスの地響きのような歓声が響き渡った。会場ではスモーク、色とりどりのレーザーやライト、曲によって変わるバックモニターの映像、すべてが音楽と一体となり、ケミカル・ブラザーズの世界観を作り上げていた。「Do It Again」、「Go」、「Swoon」、「Star Guitar」と次々に代表曲をドロップし会場を大きく揺らせた。途中、スクリーンの映像の中でボールが飛び跳ねていると、会場に巨大なバルーンが出現したり、青と赤の巨大ロボットが現れ、目からライトを飛ばすなど曲以外にも様々な演出で観客を楽しませた。そしてラストナンバーは「Block Rockin’n Beat」。最後まで観客を踊らせる大満足のセットリストだった。、約1時間30分のステージで王者の貫録を見せつけ初日の幕は閉じた。
☆ケミカル・ブラザーズとシスターズへのビデオ・メッセージ
&来日ミニ・インタビュー公開中
http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/31183/2
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20:00~
MARILYN MANSON @ MOUNTAIN STAGE
SONIC MANIAと同じ幕張メッセのMOUNTAIN STAGEに登場したマリリン・マンソン。前日同様、スモークをふんだんに炊いたステージに黒のジャケット、赤いスカーフ、を巻いたブライアン・ワーナーが登場すると、雄叫びにも似た歓声が降り注ぐ。「昨日もここでやったんだが、皆とても賑やかだった。だから、お前たちも、もっと騒げ!!トーキョー!」と絶叫して「Disposable Teens」に突入。一気に会場のボルテージが上がり、轟音と狂気と興奮のマリリン・マンソン・ワールドに包み込んだ。ジャケットを脱いだ時の二の腕が若干衰えを感じさせてしまったものの、感情に満ちた声とシャウト、そして全身にまとったダークなオーラは健在。「Third Day of a Seven Day Binge」や「The Dope Show」など新旧の楽曲を織り交ぜながら、刃や指サックのついた凶器的マイクを投げ捨て、ベースの頭をタンバリンで叩いたり、ベースに粉を振りかけたり、ベースの股の下をくぐったり、ブライアン・ワーナーの一挙手一投足にオーディエンスは惹きこまれた。終盤に差し掛かるとトーキョーコールでオーディエンスを扇動した後、「Rock is Dead」で会場を揺らし、「Antichrist Superstar」では演台で聖書を燃やすパフォーマンスを披露。ラストに向け怒涛のパフォーマンスを展開した。ラストを前に暗転したステージにうっすら光が灯ると、ステージ後方には翌日のBeach Stageに登場予定のブラス・バンド、ザ・ソウル・レベルズが整列。目の周りを赤くペイントしていたブライアン・ワーナーの顔には黒いペイントも加わり、「黒人も、白人も、黄色人も、みなBeautiful f**kin peopleだ」と訓示を述べ「The Beautiful People」をドロップ。最後はステージから降りて中央を練り歩き、轟音と狂気に満ちたMOUNTAIN STAGEの幕を下ろした。
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20:20~
MANIC STREET PREACHERS@ SONIC STAGE
90年代UKロックの金字塔の一つと言っても過言ではないマニックスの『ホーリー・バイブル』がリリースから20周年を記念して、アルバムが完全再現された今回のステージ。今作がリリースされた直後にドラッグやアルコールなど様々な問題を抱えていたリッチーが失踪したことは有名な話だが、彼が立つべき場所と言わんばかりに、いつものようにステージ左側がぽっかりと空いているのも、心なしかこの日はさらに強調されていたように感じたし、あえてサポート・メンバーを入れずに3人だけで再現したのにもマニックスなりの男気を感じる。ジェームスの卓越した演奏力にはいつも関心させられるが、今作を“蝕む”リッチーによる絶望に満ちた詞を力強く歌い上げる姿に心を打たれた人も多かったはず。「P.C.P. 」で本編が終わると「You Love Us」に突入し、大合唱が沸き起こった「A Design for Life 」から会場を漂うマニックス愛が絶頂に達した「Motorcycle Emptiness 」と70分という短いセットながらもツボを押さえた選曲でライブが終了。なんとも言えない多幸感に加え、切なさが残るステージだったが、心から観れて良かったと思えるものだったのは間違いない。このアルバムを生で演奏してくれたバンドへの敬意と感謝の気持ちでいっぱいだ。
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Photo: (C)SUMMER SONIC All Rights Reserved.
HOSTESS CLUB ALL-NIGHTER
23:15~
BAIO @ SONIC STAGE
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00:00~
SPIRITUALIZED @ RAINBOW STAGE
ディアハンターの突然のキャンセルを忘れさせてくれるほど完成度の高いライブを披露してくれた我らがジェーソン・ピアース率いるスピリチュアライズド。今回は女性ヴォーカル隊不参加のシンプルなバンド編成で、1曲目の「Hey Jane」で少々肩すかしをくらった状態でスタート。攻撃的な電子音が会場を駆け巡る「Electricity」、ブルージーなギターが吠える「She Kissed Me (It Felt Like a Hit) 」などのアッパーなチューンから、スペーシー&サイケデリックな「Shine a Light 」や「Oh Baby」まで緩急がついた鉄板セットリストで攻めてくる。まるで万華鏡の中に迷い込んでしまったかのような錯覚を受けるVJから幾何学模様のカラフルでポップなVJや壮大で宇宙的なVJも楽曲と見事にシンクロし、みるみると観客を“スピリチュアライズド・ワールド”に引き込んでいく。もちろんスペースメン3の「Walkin' with Jesus」のカヴァーも披露され、終盤で傑作『宇宙遊泳』収録の「Come Together」のイントロが鳴り響くと、待ってました~、とばかりに天に向って拳を振り上げる観客が続出。もうちょっと爆音で聞きたかった…というのが唯一の不満点だが、90分に及ぶ濃厚なノイズ・シャワーに完全陶酔。ライブの思い出を噛みしめながら、今年中にリリースするらしい?という噂のニュー・アルバムを心待ちにしたい。
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00:00~
THOM YORKE
TOMORROW'S MODERN BOXES@ SONIC STAGE
画家がちょっとした時間に思いついたアイデアを簡単なスケッチに残すように、作家が自宅のPCや機材で作りためたビートやメロディ。それは完成されたポップ・ミュージックという視点から言えば一種の断片であり不完全なものだ。だが一方で、そこにはポップスとして“完成”させていく過程で削り取られてしまうカドがある。もしそれを、つまりレディオヘッドというポップスの制作プロセスを通さないで外に出したらどうなるか。そもそもトム・ヨークのソロ活動は、そうした初期衝動的でシンプルなアイデアに端を発している。
今回は作品ではなくライブだが路線はそれほど大きく変わらない。1時間強という演奏時間で十数曲を演奏し、3曲が新曲(前述の通り、いずれも断片的な新曲だ)。既発曲も音源と異なるアレンジが施されている部分が多く、ほぼ全ての曲で、曲と曲が繋がっている構成になっている。おまけに楽器のサウンド・レパートリーも極めて限定的で、トム・ヨークの歌に加えて、マシンドラムとシンセサイザー、そして時々ヨーク自身が思い出したように弾くギターがあるのみ。そうなってくると、やはりライブ全体の印象は限りなく茫洋とした、アブストラクトなものになっていく。いわばショウ全体が一つの潮流のように感じられてくるのだ。そこには激流もあれば、一気に空間が開けたような穏やかな時間もあり、それの流れに揉まれているうちに時間が経っていく。そんなステージ。そこにはFKAツイッグスのようなモダンなアクトがステージ上で紡いでいる最先端のポップスへの目配せがあると感じた。その上で、異様に生々しくてハイファイな音の鳴りも印象的。やはりとてもユニークなライブだったと思う。最後はファンへのささやかなプレゼントとして「デフォルト」がアンコール披露された。
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02:05~
MATTHEW HERBERT @ SONIC STAGE
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02:15~
FFS @ RAINBOW STAGE
スパークスとフランツ・フェルディナンドによる相思相愛コラボ・プロジェクト、FFS。最年長70歳ロンと最年少ボブの年齢差は35歳(なんとちょうど倍)だが、2組の魅力が見事に融合された、最強にダンサブルなステージだった。アルバムの冒頭を飾る「Johnny Delusional」でライブがスタートすると、ドルマン・スリーヴのトップスをお洒落に着こなすラッセル、そしてアレックスの両フロントマンによる鳥肌もののハーモニーと掛け合いがのっけから炸裂。ポールが刻む鋭敏な4つ打ちビートとロンが奏でる軽快なピアノラインに観客の体も自然と動き出す。メンバー全員がソロ・パートを歌う「Collaborations Don't Work 」や日本語の「そうですね。」という相槌をそのままタイトルに起用した「So Desu Ne」のライブならではの演出もよく練られていて、ファンならこれだけでもライブを観る一見の価値ありだ。その上、両者のヒット・ナンバーも数曲づつ披露され、「The Number One Song in Heaven 」の間奏部分では、スパークスファンにはお馴染みのロンのダンスコーナーがちゃんと用意されているのも分かってらっしゃる。はたまたフランツの「Take Me Out」では、歌詞はもちろんギターのメロディーラインまで大合唱が沸き起こるほど盛り上がり、これにはメンバーからも笑みがこぼれる。ラッセルのベテランの域に達した自由自在なヴォーカルワークに引けを取らぬよう、ライブの半分近くをハンドマイクのみでこなしていたアレックスは、何度も何度も華麗にターンを決め、小刻みにステップを踏み、通常のフランツのショーとは比べ物にならないほど(?)楽しそうに、動いていたのも印象的だった。ラストの「Piss Off」が終わり、メンバー全員で肩を組み、お辞儀をした時のメンバーの満足そうな表情(特にラッセル!)にウルッとなっていると、すかさずロンの「オヤスミナサイ。」の一言で会場は一気に和みムードに。やっぱり、最後はロンが全部持ってちゃうんですよね。とにかく、これは単独公演熱望です!
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03:40~
JON HOPKINS @ SONIC STAGE
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04:00~
BO NINGEN @ RAINBOW STAGE
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Photo: (C)SUMMER SONIC All Rights Reserved, at Hostess Club All-Nighter
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