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【SONICMANIA 2015】+【SUMMER SONIC 2015】特集~Billboard JAPAN Party & 注目アクトのライブ・レポート大公開!

SUMMER SONIC

 8月15日~16日にかけて千葉・QVC マリンフィールド&幕張メッセと大阪・舞洲サマーソニック大阪特設会場にて行われた【SUMMER SONIC 2015】。ヘッドライナーにファレルとケミカル・ブラザーズを迎え、ポップ、ロック、R&B、ダンス・ミュージック界屈指のアーティスト達が一同に会した今年のサマソニにてBillboard JAPANは、昨年同様“Billboard JAPAN Party”を開催。ファンクをテーマに、タキシード、ZAPP、オリジナル・ジェームス・ブラウン・バンドが灼熱のビーチ・パーティーを盛り上げてくれた。“Billboard JAPAN Party”の詳細レポはもちろん、日本を代表する都市型音楽フェス【SUMMER SONIC 2015】とその前夜祭【SONICMANIA】をBillboard JAPAN編集部が総力レポート!

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SUMER SONIC & Billboard JAPAN Party - (C)SUMMER SONIC All Rights Reserved.
SONICMANIA - (C)SONICMANIA All Rights Reserved.
HOSTESS CLUB ALL-NIGHTER - (C)SUMMER SONIC All Rights Reserved, at Hostess Club All-Nighter

Billboard JAPAN Party
100% Funky Beach ?We Feel Good-


 昨年のSUMMER SONIC 2014では、デ・ラ・ソウル、ピート・ロック& CL スムース、ザ・ファーサイドのバンドセットと、90年代 HIP-HOPシーンを牽引してきたベテラン勢が数々のHIP-HOPクラシックスを披露した『Billboard JAPAN Party』。今年は、『100% Funky Beach ?We Feel Good-』をテーマに、タキシード、ザップ、オリジナル・ジェームス・ブラウン・バンドが集結。2013 年ダフト・パンク「ゲット・ラッキー」、2015 年マーク・ロンソン「アップタウン・ファンク」が大ヒット、さらにジェームス・ブラウンの伝記映画が公開されるなど、「ファンク」が世界の音楽シーンを沸かせる中、オーディエンスがFeel Goodし、心行くまで踊り倒せるFunk Partyを開催した。


TUXEDO / ZAPP / THE ORIGINAL JAMES BROWN BAND

16:45~
TUXEDO @ BEACH STAGE
SUMMER SONIC 2015

 昨年はパラリと雨が降った午後4時45分のビーチステージ。今年リリースしたデビューアルバム『Tuxedo』がスマッシュヒットとなり、4月のリリースパーティーも超満員となったタキシードのフルバンドセットを見ようと、まだ太陽の日差しがじりじりと肌を焼く中、多くのオーディエンスが集結。SEをバックにターコイズブルーのタキシードに身を包んだメイヤー・ホーソーンとジェイク・ワンが登場すると、会場は大きな歓声が沸いた。「Fux with The Tux」、「Number One」でスタートすると一気に会場もダンスフロアと化し、オーディエンスが思い思いに体を揺らし始める。「R U Ready」、「Without Your Love」、「I Got U」など、アルバム収録曲を中盤までほぼMCなしで淀みなく披露。タイトなドラムに軽快なギター、グル―ヴィーなベースに浮遊感のあるキーボードの中、メイヤーがゆらゆらとダンスをしながら歌を乗せていく。少し力の抜けたゆるめのサウンドは、日差しも柔らかくなり、海から爽やかな風が吹くビーチステージに最高に映える。フォト・セッションを挟んでヒット曲「So Good」、「Roll Along」でいい感じにレイドバックした後、ロサンゼルスでナイル・ロジャースに会った話を交えCHICの「I Want Your Love」をカバー、さらにSkyy「Here’s To You」も披露し、ラストにお待ちかねの「Do It」でBillboard JAPAN Partyのトップバッターを見事に飾った。

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18:15~
ZAPP @ BEACH STAGE
SUMMER SONIC 2015

 先ほどのステージでも「大ファン」、「大きな影響を受けた」と語っていたタキシードの二人がステージ脇で見つめるなか、バトンを受け取ったザップは、イントロからテンションMAXのダンスをかまし、「So Ruff So Tuff」でのっけから見事なコール&レスポンスを披露。さらに名曲「Dance Floor」からドラムソロでマーク・ロンソンの「アップ・タウン・ファンク」を挟み(「ザップ・タウン・ファンク・ユー・アップ」と歌っていたように聞こえたが。)、「I Heard It Through the Grapevine」を畳み掛け一気にオーディエンスの心を鷲掴みに。メンバーは入れ替わり立ち代わりステージを出捌けし、楽器を持ち替え、衣装を替え、時にはスピーカーの上に登ってコール&レスポンスを見せるなど、広いステージを縦横無尽に動き回り息つく間もない圧巻のエンターテインメントショーを繰り広げていく。中盤は「Computer Love」、「Be Alright」、でクールダウン。紫に染まった空にメロウかつエモーショナルなスロー・ナンバーが心地よく響き渡った。サム・スミスの「Stay with Me」も披露するあたりはさすがというか、ステージに立つものとしてオーディエンスを目いっぱい楽しませようという心意気を強く感じた。ラストはファンク・シーンのみならずヒップホップシーンでも大ヒットとなった「California Love」で再び会場を熱いパーティータイムに持ち込み、初めての人もそうでない人も大満足の観ても楽しい、聴いても楽しいパフォーマンスを見せつけてくれた。

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19:45~
THE ORIGINAL JAMES BROWN BAND
feat. RJ, Martha High etc.
@ BEACH STAGE
SUMMER SONIC 2015

 演奏が上手い! 身も蓋もない言い方をすれば、この日のライブを観ていて一番最初に抱いた印象はそれだ。直前に、ダニー・レイが体調不良のため出演できなくなってしまうというトラブルに見舞われた今回のオリジナル・ジェームス・ブラウン・バンド。ダニーの不在により、たしかにあの天下無敵の祝祭感、ショーをぶち上げる感じは弱まっていたが、その分、ストイックなバンドの演奏の魅力が前面に出ていたとも言える。こうして様々なスタイルのアクトが出演するフェスという場だからこそ、シンプルながら徹頭徹尾反復するリフの組み立てによって観客を昂揚に導くJB流ファンク・スタイルの有り難さというのも沁みる。冒頭、マーサ・ハイがボーカルをとる形でステージを始めた後、2曲ほどを歌い終えてルーズベルト・ジョンソンを呼びこむと会場はさらにヒートアップ。いつ聴いても完全無欠のR&Rチューンである「アイ・フィール・グッド」。EDM時代にこそ、その構成の大胆さに改めて感じ入る「セックス・マシーン」など、時代を経て廃れるどころか、むしろのその尊さが思い知られるような楽曲群に何度もシビレた。伝統芸能化すべきポップ・ミュージックNo.1。JBバンドは永遠に続く。

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Photo: (C)SUMMER SONIC All Rights Reserved.

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  1. 01.マリリン・モンロー
  2. 02.ブランニュー (WITH ジャスティン・ティンバーレイク)
  3. 03.ハンター
  4. 04.ガッシュ
  5. 05.ハッピー
  6. 06.カム・ゲット・イット・ベイ
  7. 07.ガスト・オブ・ウインド
  8. 08.ロスト・クイーン
  9. 09.ノウ・フー・ユー・アー (WITH アリシア・キーズ)
  10. 10.イット・ガール
  11. 11.スマイル (日本盤のみのボーナス・トラック)

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