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Billboard JAPAN x SUMMER SONIC 2015【Billboard JAPAN Party!】特集
今年もやってきた!Billboard JAPANとSUMMER SONICとが送る年に1度のパーティ・タイム、【Billboard JAPAN Party!】。今年は8月15日(土)、昨年と同じビーチ・ステージにて開催。テーマは100% Funky Beach Partyだ。今回はその出演3アクトの魅力を、いまファンクがアツい!というメッセージとともに解説したい。夏はビーチでファンクで踊る。それが2015年の新基準だ。
また、【Billboard JAPAN Party!】出演アクトは全てエクストラとしてビルボードライブにも出演。そちらもお見逃しなく。
なぜいま“ファンク”か?--21世紀、ファンクの季節がやってきた!
ファンクで踊れ。ファンキーに踊れ。
潮目が変わったのはいつか。ここで正確にそれを説くことは難しいが、何にせよこの2015年は有史以来何度目かの“ファンクの季節”だ。実例はいくらだって挙げられるが、取り急ぎ、現在最高のタレントの1人と、あのテイラー・スウィフトにも絶賛されるラッパー、ケンドリック・ラマーの新作『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』が、ジョージ・クリントンをはじめとするファンクの偉才たちから多大なインスピレーションを受けた作品であったことを挙げておこう。
現代がファンクの季節であることのもう一つの証明は、2014年に大ヒットしたファレル・ウィリアムズの「ハッピー」。<だって俺はハッピーだから>というフックを何度も繰り返すこの曲が、怒りに満ちた『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』と共にファンクである、ということにファンク音楽の奥深さがある。(かつてスガシカオはその奥深さを「ファンクは個人商店」という名言で説明している。)
一方で、「ハッピー」と『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』に共通しているものもある。それはダンスのエネルギーだ。怒り狂っていても、あるいは“ハッピー”でも、ダンスのエネルギーによってその感情を表現し昇華するという一点では両者は全く同じ。もっと言えば、ダンスをする限りにおいて、ひとは怒りながら同時にハッピーで居ることすら出来る。それほどのエネルギーがダンス=ファンクにはあるのだ。
では、どこで踊ろう? という人のためのとっておきの場所。それが【Billboard JAPAN Party!】だ。開催は国内有数の都市型フェス=サマーソニック2015のビーチステージにて。いまや音楽ファンにはお馴染みになった千葉の海岸で、最高にファンキーな3バンドが、それぞれに個人商店的な筋金入りの音楽性を発揮しつつ、いずれも劣らぬファンキー・タイムを作り出す。では、早速その主役たちをご紹介しよう。
今まさに話題沸騰中のディスコ/ファンク・ユニット
LAのブルー・アイド・ソウルの担い手として2000年代半ばから注目を集めてきたシンガー、メイヤー・ホーソンと、前述のケンドリック・ラマーをはじめ数々のラッパーのプロデュースを担ってきたジェイクワンによるブギー/ディスコ・ユニット=タキシード。2年ほど前からSoundcloud上などで新曲を発表し、早耳なリスナーの期待を集めてきた。ついに2015年にはアルバム・デビュー。その音楽性は、この日、出演するアクトのうちでも最もディスコ色が強い。つい口ずさんでしまうそのメロディや音楽のグルーヴには、ダンス・ポップの喜びが溢れている。しかも、今回のステージは、日本では初となる待望のバンドセットでの登場ということもあり、ますます注目が集まることは間違いない。MVも最高な「Do It」「So Good」など、アルバムには既に日本でも多くのリスナーに愛されるアンセムが多数。至福の盛り上がりとなること必至のステージだ。
●Billboard JAPAN Party X SUMMER SONIC Extra
80年代ファンク・シーンを代表するエンタメ集団
1999年に惜しくも世を去ったロジャー・トラウトマンとその兄弟を中心に1978年にオハイオで結成され、ブーツィー・コリンズやジョージ・クリントンのバックアップのもと80年にデビューしたザップ。メロウなメロディに乗って繰り出されるロジャーのトークボックスも印象的な独特のファンク・サウンドで、1982年の「ダンス・フロア」などヒットを連発した。その後、80年代後半には停滞期も経験したが、90年代に入ると今度はヒップホップのサンプリングの元ネタとして、ラッパーの2Pacの楽曲にも使用されるなどを経て見事に存在感を取り戻した。中心人物のロジャーを99年に失った後も復活して行ってきたそのライブの魅力は言わずもがな。メンバー全員が楽器やボーカルを入れ替え、ノンストップでヒット・チューンを繰り出すエンタテインメント・ショウはまさに熟練の賜物。ファンクとは骨太なエンターテイメント精神に支えられた音楽でもあることを証明するステージは笑いや喜びとともに静かな感動を与えてくれるはずだ。
『ワンダー“ザップ”ランド』 / 2015年7月22日発売 / 1,080yen(tax in) / WPCR-28674 詳細・購入はこちらから
●Billboard JAPAN Party X SUMMER SONIC Extra
JBの魂を継ぐオリジン・オブ・ファンク
ファンクの神=ジェームズ・ブラウンの魂を継ぐバンド、オリジナル・ジェームス・ブラウン・バンド。かつてJBのバックを固めたバンド・メンバーに加え、ヴォーカルには長年JBに連れ添ってきたR.J.ことルーズベルト・ジョンソン。さらに、元JBバンドの歌姫、マーサ・ハイも参加する。かつてJBが課したと言われる「演奏を間違えれば罰金」という鉄の掟の中で鍛えあげられたバンドの演奏はまさに唯一無二。その最高にタイトな演奏は、今日まで続くファンクというジャンル時代の偉大な雛形ともなった。もちろん今回も唯一無二のミスターMC、ダニー・レイもオン・ステージ。あの「ミスター・ダイナマイト!」という名調子に武者震いにも似た高揚を覚えるリスナーも少なくないはずだ。新旧世代が織り交ざる真夏のビーチの祝祭を、これでもかという鉄壁のグルーヴと、ファンクの真髄を極めたパフォーマンスで盛り上げてくれるはずだ。
●Billboard JAPAN Party X SUMMER SONIC Extra
関連リンク
ワンダー“ザップ”ランド
2015/07/22 RELEASE
WPCR-28674 ¥ 1,100(税込)
Disc01
- 01.ダンス・フロアー
- 02.プレイン・カインダ・ラフ
- 03.ドゥー・ワ・ディティ
- 04.恋のアンサー
- 05.カム・オン
- 06.タッチ・オブ・ジャズ
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