Special

2015年上半期ビルボードジャパンチャート

2015上半期チャート

 毎年恒例の上半期チャートを2015年も公開。新指標追加のリニューアルや、解析サービス「CHART insight」のスタートなど、話題が盛り沢山のビルボードジャパンチャート。今回のリニューアルタイミングで、インディーズ、アダルトコンテンポラリー、海外サントラは一旦終了となるので、11チャートでの上半期チャートはこれが最後。年間チャートの動向も予想しつつ、どの楽曲、どの作品が「ヒット」しているのだろうか?(集計期間:2014年11月24日~2015年5月24日)

hot100

嵐「Sakura」「青空の下、キミのとなり」が1、2フィニッシュ

 2015年上半期は、連続リリースとなった嵐の2曲が1、2位を獲得した。サービス・インしたばかりの「CHART insight pro」を使い、チャートページで期間を14年12月8日~15年6月1日に指定し上半期チャートを生成する(画像1)。

 合計ポイントで「Sakura」が上回り、「青空~」のほうがセールスでは上回った。総合3位には流行語大賞にノミネートされるかもしれないSEKAI NO OWARI「Dragon Night」が入った。この3曲に特徴的なのは、PCの読取回数をカウントするルックアップ順位が高ランクであること。「Sakura」1位、「青空~」5位、「Dragon Night」2位となっていて、パッケージをフックに若年層に訴求、ビッグ・ヒットに繋がったことが分かる。特に「Dragon Night」は、エアプレイでも10位となり、広く浸透が進んだことがよく分かる。

 流行語大賞に同じくノミネートされるだろう、クマムシ「あったかいんだからぁ♪」は、総合9位にランクイン。セールスに加え、ルックアップ、ツイートで高ランクを獲得している。同曲のグラフを生成すると(画像2)、ツイートが先行、セールスが急伸、エアプレイがそれを受ける形となったことがよく分かる。2月2日付けからHot100には33位で登場、5月25日に圏外と、季節とともにチャート・イン、暑くなったら圏外となる、非常に分かりやすいチャート動向となった。

 今冬の代表曲といえるback number「ヒロイン」は、大型タイアップを追い風に総合8位。今年の躍進が期待されるback numberを、今度は「CHART insight biz」のグラフを使い、「ヒロイン」(グラフ●マーク)を挟んで「繋いだ手から」(■)と最新曲「SISTER」(▲)3曲の各週推移を比較してみる(画像3)。ラジオ(緑)とツイート(水色)を見ると、「ヒロイン」が広く認知を推し拡げ、その勢いが「SISTER」のラジオに引き継がれている展開が見て取れる。ゲスの極み乙女。やKANA-BOONを押さえback numberがセカオワに次ぐロックバンドとなるか、今後の推移は毎週のチャートをご覧頂きたい。

1位 Sakura

Sakura


¥1,234(税込)
JACA-5453
2015/02/25 RELEASE
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2位 青空の下、キミのとなり

青空の下、キミのとなり


¥ 1,234(税込)
JACA-5466
2015/05/13 RELEASE
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3位 Dragon Night

Dragon Night

SEKAI NO OWARI
¥1,296(税込)
TFCC-89514
2014/10/15 RELEASE
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4位:サクラミチ 東方神起
5位:僕たちは戦わない AKB48
6位:R.Y.U.S.E.I. 三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE
7位:希望的リフレイン AKB48
8位:ヒロイン back number
9位:あったかいんだからぁ♪ クマムシ
10位:Hello,world! BUMP OF CHICKEN
11位:有頂天 B'z
12位:Happiness シェネル
13位:Green Flash AKB48
14位:O.R.I.O.N. 三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE
15位:アップタウン・ファンク feat.ブルーノ・マーズ マーク・ロンソン
16位:あなたに恋をしてみました chay
17位:がむしゃら行進曲 関ジャニ∞[エイト]
18位:命は美しい 乃木坂46
19位:Thank youじゃん! Kis-My-Ft2
20位:シェイク・イット・オフ~気にしてなんかいられないっ!! テイラー・スウィフト


ALBUMS

三代目JSBがトップで折り返し セカオワ、サザンなど話題盤が顔を揃える

 三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE『PLANET SEVEN』が1位になった2015年上半期アルバムセールスチャート。社会現象にもなるほどのヒットタイトルを収録したアルバムが強さを示した。

 このアルバムには、2014年に“春夏秋冬4部作”と題してリリースされた全てのシングルを収録。中でも、「R.Y.U.S.E.I.」は、2014年レコード大賞受賞曲し、ミュージックビデオでも披露されているランニングマンダンスが大流行した。YouTubeでの「R.Y.U.S.E.I.」のミュージックビデオ再生回数は、6月4日時点で4700万回以上を記録している。なお、TOP20内にEXILE TRIBEから、6位EXILE『19-Road to AMAZING WORLD-』、10位E-Girls『E.G.TIME』、17位EXILE ATSUSHI『Love Ballade』が入っており、その勢いに衰えを感じさせない。

 2位は、SEKAI NO OWARI『Tree』。スマッシュヒットとなった「Dragon Night」や「RPG」を収録している人気盤で、彼らの人気を物語っている。そして、3位は、サザンオールスターズ『葡萄』。4位、B'z『EPIC DAY』など、ビックネームのタイトルも上位にランクインした。

1位 PLANET SEVEN

PLANET SEVEN

三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEN
¥4,298(税込)
RZCD-59829
2015/01/28 RELEASE
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2位 Tree

Tree

SEKAI NO OWARI
¥ 3,240(税込)
VICL-64400
2015/03/31 RELEASE
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3位 葡萄

葡萄

サザンオールスターズ
¥3,564(税込)
VTCL-35202
2015/02/18 RELEASE
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4位:EPIC DAY B'z
5位:35xxxv ONE OK ROCK
6位:19-Road to AMAZING WORLD- EXILE
7位:魂リク 福山雅治
8位:透明な色 乃木坂46
9位:M album KinKi Kids
1位:E.G.TIME E-Girls
11位:White NEWS
12位:FUN! FUN! FANFARE! いきものがかり
13位:WITH 東方神起
14位:with LOVE 西野カナ
15位:Journey of a Songwriter?旅するソングライター 浜田省吾
16位:L-エル- Acid Black Cherry
17位:Love Ballade EXILE ATSUSHI
18位:Request II JUJU
19位:パリピポ ジャニーズWEST
20位:ここがロドスだ、ここで跳べ!(Type-A) AKB48


ANIME

BUMP圧巻首位!秦基博らロングヒットも目立つ中『艦これ』2曲も躍進

 2015年上半期のアニメチャートは4月にリリースされたBUMP OF CHICKENによる『血界戦線』主題歌「Hello,world!」が存在感大。文字通り桁違いのCDセールスが牽引し、エアプレイ、ルックアップでも首位を獲得。国民的バンドの貫禄を感じる結果となった。

 2位は、秦基博による映画『ドラえもん』主題歌「ひまわりの約束」。リリースは2014年8月だが、同年末の歌番組にもひっぱりだこで年をまたいでヒットが継続。デジタルセールスで上半期首位を獲得したほか、エアプレイ、ルックアップも好調だった。同じくロングヒットの定番となっているSEKAI NO OWARI「RPG」(7位)やKANA-BOON「シルエット」(5位)のほか、映画『ベイマックス』に起用されたAI「STORY」(12位)のリバイバルヒットも印象的だった。

 上位20曲のおよそ半分が映画作品、もう半分がTV作品と分かれた上半期アニメチャート。TV系では『艦これ』主題歌2曲に注目。AKINO from bless4や西沢幸奏といった若きスター候補が、miwaやももいろクローバーZといった全国区アーティストを押さえて上位にランクインする様子は、このチャートの醍醐味とも言えるかも知れない。

1位 PLANET SEVEN

Hello,world!

BUMP OF CHICKEN
¥1,500(税込)
TFCC-89539
2015/04/22 RELEASE
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2位 ひまわりの約束

ひまわりの約束

秦 基博
¥ 2,000(税込)
AUCL-173/4
2014/12/24 RELEASE
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3位 海色

海色

AKINO from bless4
¥1,512(税込)
VTCL-35202
2015/02/18 RELEASE
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4位:Seven Deadly Sins MAN WITH A MISSION
5位:シルエット KANA-BOON
6位:OLA!! ゆず
7位:RPG SEKAI NO OWARI
8位:オー!リバル ポルノグラフィティ
9位:吹雪 西沢幸奏
1位:冬がくれた予感 BiBi~絢瀬絵里,西木野真姫,矢澤にこ from μ's~
11位:360° miwa
12位:Story AI
13位:courage 戸松遥
14位:シルシ LiSA
15位:ラピスラズリ 藍井エイル
16位:マジLOVEレボリューションズ ST☆RISH
17位:Star!! CINDERELLA PROJECT
18位:光るなら Goose house
19位:『Z』の誓い ももいろクローバーZ
20位:星のうつわ スキマスイッチ


OVERSEAS

ロンソンxマーズの最強タッグvsポップ・アイコン、テイラー、上半期チャートを制したのは?

 両曲チャートイン25週目の曲が1、2位にランクインした“Hot Overseas”上半期チャート。接戦の中、見事1位を獲得したのはマーク・ロンソン。米ビルボード・シングル・チャートでは14週に渡り1位に輝き、世界的に大ヒットとなったこの曲。“Hot Overseas”で 1位を記録したのはわずか3回だが、好調なデジタル・セールスとその話題性でツイート・ポイントをコンスタントに蓄積、常にTOP5圏内をキープし続けたことで、首位を手にする結果となった。一方計10週に渡り“Hot Overseas”チャート1位を記録したテイラーは2014年後半に初チャートイン、総体的に「アップタウン・ファンク」よりリリースからの経過期間が長く、週によりTOP5圏内から漏れてしまうことがあったため、首位には手が届かなかった。

 チャートイン20週強のナンバーが上位に名を連ねる中、チャートイン6週目にも関わらず7位と健闘しているのが、ウィズ・カリファ。下半期からYouTubeが加わったことでさらに勢いを増し、年間チャート上位に食い込んでくることは間違いなさそうだ。

1位 アップタウン・ファンク

アップタウン・ファンク feat.ブルーノ・マーズ

マーク・ロンソン
¥2,376(税込)
SICP-4387
2015/03/04 RELEASE
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2位 シェイク・イット・オフ

シェイク・イット・オフ?気にしてなんかいられないっ!!

テイラー・スウィフト
¥ 2,376(税込)
POCS-24008
2014/10/29 RELEASE
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3位 ステイ・ウィズ・ミー

ステイ・ウィズ・ミー?そばにいてほしい

サム・スミス
¥2,376(税込)
VUICC-10015
2015/01/21 RELEASE
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4位:アイ・リアリー・ライク・ユー カーリー・レイ・ジェプセン
5位:オール・アバウト・ザット・ベース~わたしのぽちゃティブ宣言! メーガン・トレイナー
6位:ハッピー ファレル・ウィリアムス
7位:シー・ユー・アゲイン ウィズ・カリファ feat.チャーリー・プース
8位:ラップド・アップ feat.トラヴィー・マッコイ オリー・マーズ
9位:シュガー マルーン5
10位:リヴィング・フォー・ラヴ マドンナ
11位:スティール・マイ・ガール ワン・ダイレクション
12位:ブランク・スペース テイラー・スウィフト
13位:ブレイク・フリー feat.ゼッド アリアナ・グランデ
14位:アイ・ウォント・ユー・トゥ・ノウ feat.セレーナ・ゴメス ゼッド
15位:私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない テイラー・スウィフト
16位:ラヴ・ミー・ライク・ユー・ドゥ エリー・ゴールディング
17位:ブーム・クラップ チャーリーXCX
18位:フォー・ファイヴ・セカンズ リアーナ・アンド・カニエ・ウェスト・アンド・ポール・マッカートニー
19位:シンキング・アウト・ラウド エド・シーラン
20位:カミング・ウィズ・ユー Ne-Yo(ニーヨ)