Special
Chelsy『SistAr』インタビュー
キャラも生い立ちもまるで違う三者(AMI(dr,vo)→SHIZUKA(b,vo)→MIO(g,vo))にそれぞれ個別インタビューを敢行。新曲「SistAr」から感じられた三人の絆、ガールズバンドシーン、夢のアリーナツアー等について語ってもらった。
◎AMI(dr,vo)自分の人生を自分のドラムで切り開いていきたい
気になる人たち:ピエール中野、惑星アブノーマル、浮遊スル猫など
--自身ではChelsyってどんなバンドだなと思いますか?
AMI:うーん……他にはないバンドだなと思います。元々オーディションで結成した3人組で、音楽の趣味とかも一緒な訳じゃなかったんですけど、Chelsyというものをアリーナに立たせるヴィジョンをみんなが描いていて、みんながそこに向かって進んでいる雰囲気があって。普通に音楽を通して知り合ったバンドだったら、音楽性の違いとかでぶつかったりもすると思うんですけど、私たちの場合はアリーナに立つChelsy像をみんなが持っているので、ひとつになって真っ直ぐ向かってる感じがします。--では、AMIさん自身はどんなキャラクターの持ち主だなと思いますか?
AMI:メンバーの中では一番優柔不断で、ちょっとワチャワチャしているかも(笑)。ヘコんだりするとすぐメンバーに助けてもらったり、一番メンバーを頼ってしまってるかもしれない。--末っ子キャラ的な?
AMI:そうかも。MIO(g,vo)のほうが年下なんですけど(笑)、誰よりも感情が表に出てしまいやすい。喜んだり、楽しんだり、悩んだりしている姿をラフに出しちゃうから、みんなに助けられています。--それは小さい頃から?
AMI:そうですね。元々家族では末っ子なので、ゆったりとお家でも育てられてきて。でも家にいるときと外にいるときは違ってて、家にいるときはめっちゃ暗いです。家族が4人いるんですけど、私以外がずっと喋ってて私はただ聞いてるタイプ。で、ご飯食べたら一人でドラムを叩きに行って、すごく孤独に暮らしてます(笑)。--そんな女の子が何をきっかけに音楽好きになったんでしょう?
AMI:幼稚園を卒園するぐらいにおばあちゃんがピアノ教室に連れて行ってくれて。私、習い事は人生でピアノしかやってないんですけど、それぐらい音楽だけをやってきていて。で、小学校4年生のときに吹奏楽部に入ってパーカッションを担当するんですけど、そこからスティックを持つようになりました。それで今はドラムをやってるんですけど、キーボードを弾くのは今でも好きで、曲作りも鍵盤でやってます。--そこからChelsyのメンバーになるまではどんな音楽遍歴を歩んできたんでしょう?
AMI:吹奏楽部に入って、そのとき流行っていた音楽、ORANGE RANGEとかにすごく興味を持って。それまでJ-POPは聴いてなかったんですけど、格好良いなと思って、それで中学に入ってからバンドを組むんですよ。で、小学校5年生ぐらいから一人で作っていた曲をバンドで初めて形にして。高校生になってからは椎名林檎さんとか東京事変をすっごい好きになって、同時に久石譲さんとか坂本龍一さんとかも好きで、その辺りから「音楽を通して仕事がしたい」って思うようになるんです。でもどうすればそれが出来るのか分からなくて困っていたときに、友達に「まずは芸能系の方向に一歩踏み入れることが大切なんじゃない?」ってスナップのオーディションに連れて行ってもらって。それがソニーミュージックとみつばち軽音楽部っていう、Chelsyの出発点になるオーディションに繋がっていって。--写真がきっかけだったんですね。
AMI:そうですね。でもそこで「音楽がやりたいんです」って伝えたら、そこでみつばち軽音楽部を教えてくれて、「わぁ、受けたい!」と思って受けて、Chelsyになりました。--MIO(g,vo)さんとSHIZUKA(b,vo)さんの第一印象は?
AMI:MIOは顔合わせの前にたまたまバッタリ会って紹介してもらったんですけど、すごく大人っぽくて、1コ下って聞いてビックリしたんですよ。すごく落ち着きのある女の子だなって思いました。SHIZUKAはChelsyで一緒になる前に、沢井美空さんのPV撮影で初めてお会いしたんですけど、背が高くてスラっとしてて、目が大きくて、「なんだ? この娘は。人形か?」って思いました(笑)--今はそれぞれどんなキャラクターやミュージシャンだなと感じでいますか?
AMI:MIOは自分を曲げない娘。そこはボーカリストとしてすごく大きな部分であるなと思っていて。あと、あの声はMIOにしか出せない声なので、やっぱり「MIOが歌うとChelsyになる」って思います。SHIZUKAは一番冷静で、客観視ができて、感情を抑えて、自分たちの立場をしっかり分析できる娘。私が「これ、どうしよう!?」って感情的になってると「でもこれはこうでこうだから、こうだよ」って助けてくれる。なので、三角形で例えると三角形のそれぞれ別々の一番端っこにいる感じ。だから良いバランスの関係性だなって思います。頼りになる。--では、そのChelsyの中で自分はどんなミュージシャンだと自己評価されていますか?
AMI:純粋に音楽が楽しくて、ドラムを叩いているときもすごく楽しくて、上手く叩けないと「ちくしょー!」ってすごく悔しくもなるけど、それに打ち勝ったときの楽しさはまた大きいものだから。多分、根がマジメなんですよ。みんなにも言われるんですけど、あんまりふざけたこととか、ひねくれたことが出来なくて。マジメに生きてきちゃったので……--素晴らしいことじゃないですか(笑)
AMI:ハハハ! でもだからこそ練習は自分が納得するところまでやれないと、リハーサルとか行けない。そういうことをもっともっと頑張っていけば、自分にとってもっと楽しい音楽が出来るのかなって思ってやってます。--ピエール中野ソロプロジェクトでのドラムオーケストラ楽曲「Animus」に参加されていたりもしましたが、どんな経緯で?
AMI:元々ピエール中野さんのセミナーに行ってたんです。私、そのとき「ドラマーとしてこのままでいいのかな?」ってすごく考えている時期だったんですけど、「ドラムをお仕事にして、自分の叩きたいものを純粋に表現する人ってこんなに凄いんだ?」って感動して。そこでピエールさんとセッションさせてもらったんですけど、その後にレーベルが一緒だったことが判明して、改めてお会いしたときに「あのときのセミナーのプレイを見て、覚えてたよ」って言ってくれたんです。その時期にちょうどドラムオーケストラのお話があって、「やってみなよ」って言って頂いて、何にも分かんなかったですけど(笑)参加させてもらいました。--そういった場所にも機会があればどんどん出て行きたい?
AMI:はい! そのドラムオーケストラがすごく楽しくて! 現場の雰囲気も全然分からなくて、知り合いさんも全然いなくて、そこで自分が出来ることって言ったら練習しかなかったから、ひらすら練習をして取り組んだら、やっぱりその分だけ楽しくて。あのとき頑張ったことは絶対自分の為になってると思うし、そのとき会ったドラマーさんたちとは今でも交流があるのでそれも良かったなと思うし、またぜひ外で叩ける機会があれば出て行きたいなって思います。--そんなAMIさんがChelsyの中でやっていきたいことってどんなこと?
AMI:音楽的なことで言えば、私、今、カウベルとタンバリンと小物、パーカッション類を足しているんですけど、Chelsyの音楽ってポピュラーで、みんなに馴染みやすい音楽が多い。コアと言うよりはお茶の間系なので、もうちょっとその親しみやすさを自分たちなりに表現する為に、もっといろんなものを使っていっていいんじゃないかって自分の中で思っていて。だからパーカッション系はもちろんだし、ドラムのセットの後ろにシンセサイザーとか置いて演奏したら、もっと表現が広がって楽しいんじゃないかなって思って。というか、すごく楽しくなりそう! なので、今、いろいろと企んでます!--それは実現できそうなんですか?
AMI:……うん!--(笑)
AMI:まずは免許を取らなきゃなって!--何のですか?
AMI:免許取ったらいっぱい楽器運べるかなと思って。--あ、車の免許ってこと?
AMI:はい(笑)--AMIさんから見て今のガールズバンドシーンってどんな風に映ってます?
AMI:音楽の幅がすごく広がってきたなと思っていて。ガールズバンドと言えば、プリンセス プリンセスさんとかSHOW-YAさんから始まって、今はSCANDALさんがワールドツアーを廻れるぐらいの存在になっている。世間的にはそういう認識だと思うんですけど、でも私が今チェックしてるガールズバンドさんって「ガールズバンド」って括れない存在ばかりになっていて、それはすごく刺激になるし、自分たちがもっといろんな音楽をやりたいと思えるきっかけにもなります。--意識してたり、気になってるガールズバンドっています?
AMI:ガールズバンド……っていうよりユニットだと思うんですけど、惑星アブノーマルさんは対バンもさせてもらって、音楽的にも好きです。あと、浮遊スル猫さんはまだ対バンできてないんですけど、実際に対バンできたら刺激を受けるんだろうなと思って、いつも注目してます。--そうした様々なバンドがいる中で、Chelsyはどんなバンドになっていけたらいいなと思っていますか?
AMI:Chelsyっていうバンドはスターになる。そう決めてて。アリーナツアーってかなり大きなバンドじゃないと出来ないことだし、その為には如何に王道でみんなにとって聴きやすいバンドになれるか。っていうのを必死に考えていかなきゃいけない。今はキャッチーなメロディーを一番重視して考えるようにしていて、一度聴いたら忘れられないような曲をたくさん作って、街で流れたときに「あ、Chelsyだ」って言ってもらえるようなバンドになりたいなって思います。--そこを目指していく中で今回のシングル『SistAr』は、どんな意味合いを持つ作品だなと感じていますか?
AMI:この曲の歌詞にもあるんですけど、Chelsyは「もう決めたんだから」っていう想いが大きくて。オーディションによって結成されたバンドなんですけど、やっぱり自分たちの実力不足とかもあって、なかなか簡単に進むことができなかった時代がかなりあって、それでも4年目までやって来れたのは、メンバーみんながアリーナに立つChelsy像を持ってるから。だから諦めないんだと思っていて。それを絶対に実現させる為に「もう決めたんだから」前に進もう。みんなで進もう。っていう気持ちがこの『SistAr』にはすごく込められていて……決意の歌です。--では、最後に、AMIさんの夢や目標がありましたら聞かせて下さい。
AMI:Chelsyとしてはもちろんアリーナツアーなんですけど、ドラマーとしては“ひとりのドラマー”として立っていきたい。“Chelsyのドラム”だけじゃなく“ドラマーのAMI”とも呼ばれるぐらい、自分なりのドラムスタイルを築き上げていきたいなって思ってます。自分の人生を自分のドラムで切り開いていきたい。--そうして日本を代表する女性ドラマーに?
AMI:なりたい!リリース情報
SistAr
- 2015/05/27
- 初回生産限定盤 Type A[AICL-2872/3(CD+DVD)]
- 定価:1,500(円(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
- 初回生産限定盤 Type Bの詳細・購入はこちらから>>
- 通常盤の詳細・購入はこちらから>>
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:内山直也
◎SHIZUKA(b,vo)メンバーとは家族みたいな絆があるんだよ
気になる人たち:黒猫のちゅうにー、SMAP、赤い公園など
--自身ではChelsyってどんなバンドだなと思いますか?
SHIZUKA:Chelsyと言えばコレ!っていう枠があんまりないバンドかなと思っていて。それはメンバー全員のキャラが違うっていうのもあるし、メンバーそれぞれに曲を書くので、ロックっぽい曲もあれば、すごくしっとりしたバラードもある。でもその中心にMIO(g,vo)の特徴的なボーカルがあるので、どんな曲でもMIOが歌えばChelsyの曲になるからブレない。それがChelsyなのかなって思います。--では、SHIZUKAさん自身はどんなキャラクターの持ち主だなと思いますか?
SHIZUKA:自分で言うのもアレなんですけど、2人が結構ゆるゆるした感じなので(笑)引き締め役というか、さし色みたいな。まとめる派かまとめられる派かだったら、まとめる側の人間かなとは思いますね。2人だけだと放っておけない(笑)--小さい頃はどんな女の子だったんでしょう?
SHIZUKA:私、小さい頃から背が高かったので、普通なら小学1,2年生ぐらいの女の子って高学年のお姉ちゃんが可愛がってくれるじゃないですか。そういうのを一切受けれなかったです(笑)。後輩っぽくないから、可愛がってもらえなかった!--それに対してどう思ってたの?
SHIZUKA:切なかったですけど、「別にいいや!」と思って。だから自分が高学年になったときも「年下カワイイ」とか思えなかった(笑)。そういうのもあってだんだんサバサバした性格になっていきました。--そんな女の子が何をきっかけに音楽好きになったんでしょう?
SHIZUKA:音楽を始めたのは多分幼稚園の年中さんぐらいのときで、母がエレクトーンの教室に通わせてくれて。なので、物心がついたときにはもう音楽をやっていたんです。で、小学生でブラスバンドをやって、中学で吹奏楽やって、高校でビッグバンドやって、今もバンドやって。っていう感じで、ずっと音楽と一緒に生きてきた感じですね。--ベーシストになったきっかけは?
SHIZUKA:高1のときに文化祭で「バンドやりたい」っていう話があって。元々ギターをちょっとやっていたのでバンドには興味があって、そのときの「バンドやりたい」っていう仲間たちの中にベースをやってる人がいなくって、「じゃあ、私がやってみようかな」と思ったのがきっかけでした。--そこからChelsyのメンバーになるまではどんな音楽遍歴を歩んできたんでしょう?
SHIZUKA:ウチの高校、軽音楽部ってものが無かったので、文化祭とか新入生歓迎会とかイベントでしかバンド活動ができなくって。なので、バンドマンって感じではなかったんですよ。なので、オーディションで今のメンバーと知り合って、Chelsyを組んでから本格的にベースはやり出した感じだったんです。だから最初は大変でした。AMI(dr,vo)は小中学生からドラムをやってて、MIOも弾き語りでライブやったりしていたんですけど、私だけChelsyに入るまでライブハウスでライブをしたことがなかったんです。なので、最初は「ヤバイ、ついていかなきゃ」って必死でしたね。--MIOさんとAMIさんの第一印象は?
SHIZUKA:MIOと初めて会ったのはライブハウスで。私がフロアにいて、MIOがステージで歌っていたんですけど、ギター弾きながら歌ってて、声が特徴的ですごく好きで、自分より若いのにちゃんとライブハウスに立って、しっかり演奏してて、自分で曲も作ってて、「凄いなぁ」って普通に思いましたね。AMIは沢井美空さんのPV撮影で初めて会ったんですけど、「こういうタイプの友達いないな」って(笑)。新しいジャンルでした、私にとって。--今はそれぞれどんなキャラクターやミュージシャンだなと感じでいますか?
SHIZUKA:MIOはボーカリストらしいなって思います。ちゃんと自分の意見とかもあるし、それを貫くし、ブレないところが良いし、それに「ついていこう」って思えるような存在。で、AMIはいつもニコニコしてて、本当にバンドのムードメイカーだなって感じで、バンドの中で引っ張っていくキャラは私なんですけど、和ませてくれるのがAMIだなって思います。--では、そのChelsyの中で自分はどんなミュージシャンだと自己評価されていますか?
SHIZUKA:自分では分かんない(笑)。でも「ガールズバンドでベースを弾いている人」ってだけじゃなくて、もちろんChelsyが軸なんですけど、いろんなところで音楽活動をしていきたいなと思ってて。曲作るのも好きなんで、ひとつのことに捕われず幅広く音楽活動をしたいなとは思ってます。--YouTuber黒猫のちゅうにーのプロデュースも行ったりしていますが、あれはどんな経緯で?
※【しろくろちゃんねる】ちゅうにーの曲が発売されたぞっ!!【ゲーム実況】
--今後どんな人に曲を書いてみたいなって思いますか?
SHIZUKA:本当にすっごい大きな夢なんですけど、私、SMAPさんがすごく好きで、小学生の頃から東京ドームまでライブ観に行ったりしてて。で、最近、SMAPさん、バンドマンからの楽曲提供が多いじゃないですか。だから「いつか私もやれたらいいなぁ」みたいな、密かな野望はあります!--では、SHIZUKAさんがChelsyの中でやっていきたいことってどんなこと?
SHIZUKA:やっぱりみんなで目指しているアリーナツアー。私たちのライブは、ただ音楽だけを聴いて楽しんでほしいっていう感じじゃなくて、例えば遊園地へ行ったときのワクワク感みたいなものをライブでも味わってもらいたいんです、だからライブハウスに入った瞬間から楽しめるような、そんな会場作りもワンマンライブではしてて。それがアリーナだったら花火を使ったりとか、もっともっと楽しいことができるし、夢が広がるなと思っていて。なので、そこは目指していきたいです。--そんなSHIZUKAさんから見て今のガールズバンドシーンってどんな風に映ってます?
SHIZUKA:ガールズバンド、すごく増えてきましたよねー。なので、もう「ガールズバンド」っていう枠をそろそろ取ってもいいんじゃないかなって最近思ってて。だって、男だけのバンドのことを「ボーイズバンド」とは呼ばないじゃないですか(笑)。SCANDALさんとかチャットモンチーさんしか居なかった頃は、ガールバンドが珍しかったからそう呼ばれていたと思うんですけど、今は普通に女の子のバンドマンも多いので、わざわざ「ガールズバンド」って区別しなくてもいいんじゃないかと思います。--その中で意識してたり、気になってるバンドっています?
SHIZUKA:赤い公園さんがすごく好きで、ガールズバンドっぽい音楽じゃないところが良いなって。すごく格好良い。いつか対バンしてみたいですね。--そうした様々なバンドがいる中で、Chelsyはどんなバンドになっていけたらいいなと思っていますか?
SHIZUKA:最近は激しいロックをやってる女の子のバンドが多いなって思ってて。私たちもそういう曲はやるんですけど、Chelsyの強みってバラードも聴かせられるところだと思うので、ライブハウスで激しく踊らせるだけじゃなくて、しっかり歌も聴かせられるようなバンドになりたいですね。--そこを目指していく中で今回のシングル『SistAr』は、どんな意味合いを持つ作品だなと感じていますか?
SHIZUKA:表題曲の「SistAr」は私が作った曲なんですけれども、メジャーデビューする前からあった曲で。で、私たちは女子同士でバンドをやってるから「メンバーと仲良いの?」って友達とかによく聞かれるんですよ。みんなは女子校ノリのドロドロした感じがあるのかなって思ってるみたいなんですけど(笑)、実際はそんなこと全然なくて仲も良い。でも大学の友達との仲の良さと、メンバーとの仲の良さは違うもので。メンバーとは家族みたいな絆があるんだよ、っていうことを表現したかった曲ですね。--では、最後に、SHIZUKAさんの夢や目標がありましたら聞かせて下さい。
※Chelsy 1st single 「I will」アニメ「アオハライド」挿入歌 ミュージックビデオ
リリース情報
SistAr
- 2015/05/27
- 初回生産限定盤 Type A[AICL-2872/3(CD+DVD)]
- 定価:1,500(円(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
- 初回生産限定盤 Type Bの詳細・購入はこちらから>>
- 通常盤の詳細・購入はこちらから>>
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:内山直也
◎MIO(g,vo)知らないおじさんについて行っちゃったりとか
気になる人たち:YUI、阿部真央など
--自身ではChelsyってどんなバンドだなと思いますか?
MIO:ずっとそばにある。もう体に染み付いてるし、生活にも染み付いてるし……だから“自分”って感じですね、すごく。「私自身だな」って感じる。完全に一体化してます。--では、MIOさん自身はどんなキャラクターの持ち主だなと思いますか?
MIO:みんなは「すごく頑固」って言うんです(笑)。たしかに自分の思ったことを曲げないところはあって、メンバーにもそう映っていると思うんですけど、表に出ている感じだと一番掴みどころがない。ふわふわ~ってして、ヘラヘラヘラヘラしている感じだから、ずっとボケーっとしている印象かもしれない(笑)--それは小さい頃から?
MIO:多分、そうだと思います。でも昔はオテンバで。楽しいこと大好きで、勝手に塀の上に登っちゃったりとか、知らないおじさんについて行っちゃったりとか……--もはや事件じゃないですか。
MIO:いや、事件にはならなかったんですけど(笑)--自由奔放なんですね。マイペース。
MIO:あ、結構言われます。「本当、マイペースだな」って。--そんな女の子が何をきっかけに音楽好きになったんでしょう?
※YUI 『feel my soul ~2012 ver.~』
--SHIZUKA(b,vo)さんとAMI(dr,vo)さんの第一印象は?
MIO:完全にふたりとも「カワイイ」(笑)。まだプレイとかは見たことがなかったので……あ、でも、AMIとSHIZUKAのキャラは完全に真逆だなって思いました。「私はその中間の立場になるのかな?」「面白い3人が集まったなぁ」って思ったのを覚えてます。--今はそれぞれどんなキャラクターやミュージシャンだなと感じでいますか?
MIO:AMIはマジメで「自分にはできない」って思ったときに「うわぁぁぁ!」ってなって、一気に自分を追い込むタイプなんです。場を和ませるムードメイカー的な存在ではあるけど、そういうマジメなところ、ちゃんとしているところがあるから「あ、そこまで追い込んで頑張っているんだな」って思うと、こっちも頑張ろうってなる。SHIZUKAもマジメなんですけど、物事を主観的じゃなく客観的に捉えられるから、すごく的確なアドバイスをくれたり、助け舟を出してくれる存在。でも3人揃うと基本的にはバカ話が大好きなんで(笑)、そういうので盛り上がったりしてます。--では、そのChelsyの中で自分はどんな存在だと自己評価されていますか?
MIO:本当に自由奔放なんだろうなって思うし、疲れてると喋れなくなったりして、そういうのがすぐ表に出ちゃうんですよ(笑)。だから二人がどう思っているのか、気になるところではあります。--その自由奔放さ故か、MIOさんは結成から半年弱で一度Chelsyを脱退。その後復帰していますが、当時はどんな心境だったんですか?
MIO:そのときは……いろいろ感情的になっていたのかなって思います。受験のタイミングでもあって、「自分が元々やりたかったことは何だったのか?」とかすごく考えたし、悩んでしまった。それで抜けるんですけど、その期間に『僕らの音楽』のmiwaさんのバックで演奏しているChelsyの2人を観て、「あ、私、ここにいたはずなのにな……」って思ったりもして。その中で「戻ってきてほしい!」「MIOがいい!」って熱く言ってもらえて、「またやろう」と思いました。--MIOさんがChelsyの中でやっていきたいことってどんなこと?
MIO:ガールズバンドって「楽しい」とか「盛り上がる」ってイメージが大きいと思うんですけど、私は切なさとか悲しさとか苦しさも表現したくて。その為にも表現力をもっともっと培っていって、もちろん楽しさや喜びも表現していくけど、その真逆にあるものも歌っていけたらなって思います。ネガティブなものって言ったらアレだけど、でもそういうところに共感する人っているし、自分もそういう曲に共感してきたから。なので、表現者としてもっと成長していきたいです。--そんなMIOさんから見て今のガールズバンドシーンってどんな風に映ってます?
MIO:女性の力は凄いって思いますね。今は女の子が頑張ってて、女の子の力が高まってきてて、どんどんエネルギッシュになってきてるなって思ってて、それはバンドシーンにも言えることだし、アイドルにも言えることだと思うんですけど。--意識してたり、気になってるガールズバンドっています?
MIO:うーん……あんまり(笑)。私はガールズバンドはそんなに意識してないですね。でもガールズバンドに限らず歌が上手い人とか、パフォーマンスに力がある人、表現力が凄い人はすごく意識してます。もちろんガールズバンドの中でも上には行きたいんですけど、ボーカリストとしても表現力や歌唱力、すべてにおいて上に行きたいと思っているので。--YUIがきっかけでシンガーになった訳ですけど、その影響は今でも大きい?
※阿部真央「それぞれ歩き出そう」(5th Anniversary 阿部真央らいぶ2014@日本武道館)
--そうした様々なバンドがいる中で、Chelsyはどんなバンドになっていけたらいいなと思っていますか?
MIO:「ガールズバンド」っていう枠に収まらず、そこから飛び出して「ガールズバンドのChelsy」じゃなく、ガールズバンドって前置きなしで「Chelsy」って言ってもらえるバンドになりたいし、有線とかで曲が流れたら「あ、Chelsyだ」「MIOの声だ」って言ってもらえるようになりたいです。--要するに売れたい?
MIO:売れたいです(笑)!--そこを目指していく中で今回のシングル『SistAr』は、どんな意味合いを持つ作品だなと感じていますか?
MIO:3,4年活動してきて、ちょうどいいタイミングで『SistAr』を出せるなと感じています。やっと……って言ったらアレだけど、「はじめまして」の3人から始まったChelsyだったから、心を通わせるのには時間を要するじゃないですか。でもその中で心が通い合っていくほどに音も良くなっていくなって感じてきたから、お互い何でも分かるようになってきて「家族みたいな存在だな」ってすごく思えるようになったこのタイミングで『SistAr』が出る。っていうのが、私の中ではしっくり来てるんです。この曲に対しての想いが一番寄り添えるタイミングだと思うので。--3人がこの曲のような関係性にしっかりなれたからこそ、発信できると。
MIO:そうそう! だから素晴らしいタイミングだと思います。--では、最後に、MIOさんの夢や目標がありましたら聞かせて下さい。
MIO:アリーナ。これは3人とも共通してると思うんですけど、そのアリーナツアーに向けてどんどんどんどん大きなステージに立っていきたい。私たちはライブが大好きなので、ライブをもっともっと自分たちらしい内容にしていって、自分たちらしいアリーナツアーを出来るようにしたいですね。ステージで私たちだけが笑ってるんじゃなくて、スタッフの人も、ファンの人たちも、みんなが笑顔になれるステージを作っていきたいと思います。あと、アリーナの上で好きなことをやりたい。何でもいいから、面白いことを。楽器も置いて、好き勝手したいです(笑)Interviewer:平賀哲雄
Photo:内山直也
リリース情報
SistAr
- 2015/05/27
- 初回生産限定盤 Type A[AICL-2872/3(CD+DVD)]
- 定価:1,500(円(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
- 初回生産限定盤 Type Bの詳細・購入はこちらから>>
- 通常盤の詳細・購入はこちらから>>
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:内山直也
関連商品