Special
Especia『Primera』インタビュー
メジャーデビューアルバム『Primera』を携え、現在「こんなに安いクアトロツアー、見たことない!」と破格のチケット料金で全国ツアー【Especia CLUB QUATTRO Tour “Brisa de Primavera”】を敢行中のEspecia。今回の特集インタビューでは、1人でも多くのリスナーにライブ会場へ足を運んでほしいという想いと、アルバム『Primera』をもっともっと多くの人へ届けたいという想いから、同作収録の全9曲をメンバー自ら体現したものとなっている。1曲1曲じっくりと堪能していただきたい。
Especia:冨永悠香(はるかちょ/リーダー)
脇田もなり(もなり/こまり系)
三ノ宮ちか(ちかぶぅ/家畜系)
三瀬ちひろ(ちひろ/クールビューティー)
森絵莉加(えりりん/ちょい悪系)
Interviewer:平賀哲雄
Photo:Jumpei Yamada
01.ウィー・アー・エスペシア~泣きながらダンシング~
~私は小さい頃から人前で歌うのが夢でした
a)各メンバーが歌手/アイドルになった理由
冨永悠香:歌詞にある通り、私はちっちゃい頃から歌手になるのが夢で、高3のときに受けたオーディションがきっかけでレッスンを受けさせてもらえるようになって。で、堀江系ガールズグループ(後のEspecia)に入ることになるんですけど、最初は入らないでおこうと思ってたんです。歌って踊れるアイドルじゃなくシンガーソングライターになるのが夢だったので、楽器を弾いて歌うことしか頭になかったんですよね。でも背中を押されて頑張ってみることにして、実際にEspeciaの活動が始まってからは超ハマりました。 森絵莉加:ゲームの『ラブandベリー』のCMに出てみませんか?っていう募集があって、それでちっちゃいときから子役の事務所に所属してたんですよ。でも中学生になって「遊びたい!」ってそういう仕事を辞めて(笑)。高校に入ってから今度はモデルで芸能の仕事に戻り、それから流れに流れに流れ、ここに辿り着きました。 三ノ宮ちか:私はモーニング娘。さんから影響を受けてると思うんですけど、ちっちゃいときからモーニング娘。さんが出てる番組をいつも録画して、テレビの前で一緒になってよく踊ってたんですよ。小学校の卒業アルバムに「夢はアイドルと歌手」って書いてあるんで、その頃から今みたいな仕事に就くことは意識していたと思います。キラキラしてる可愛らしい世界が好きで、ダンスにもちっちゃいときから興味があったんで。女優になりたい時期もあったんですけど、最終的には歌に戻ってきました。 脇田もなり:小学校4年生のときにたまたま『ミュージックステーション』を観てて、そのときにYUKIさんが「JOY」を歌ってたんですよ。それを目にしたときに感動しちゃって、姉と私でYUKIさんにどハマりして、お母さんもJUDY AND MARY時代の曲とかめっちゃ勧めてきて。そっから歌が好きになっちゃって、YUKIさんのCDも買って収録曲を全部覚えたりして、それをカラオケで歌ったら「上手い」「似てる」とか言われるようになって、「そんな風に言ってもらえるなら歌やってみたいな」って。 三瀬ちひろ:母が洋楽がすごく好きで、私は小さいときから洋楽のミュージックビデオをよく観てて、「すごく楽しそうやな!」「将来、こういう仕事に就けれたら楽しいんやろうな」って思ってたんです。ただ、私はすごく人見知りで、人前に出れるタイプじゃなかったんですよ。なんですけど、高校を卒業するときに「若いうちにしか出来ないことって何やろ?」って考えて、イチかバチかでオーディションを受けてみたら、こういう感じになりました。b)メンバーが脱退していく中でもエスペシアで在り続けようとした理由
三ノ宮ちか:前しか見てなかった。後ろは見てなかった。そこまで誰かが辞めてくことについて深く考えていなかったというか、とりあえず進んでみなきゃ分からないことが多かったので、「やらなきゃ!」っていう気持ちのほうが強かったから、今もここにいるんだと思います。 森絵莉加:辞めた人には興味ないです(笑)。その人の人生だし、関係ないんで。私も「逃げ出したい」って思うことはたくさんあったんですけど、辞めちゃったら自分から逃げることにもなるし、「一回やると決めたんやったらやらないと」って感じですね。 冨永悠香:「やっぱりEspeciaが大好き」それだけでやり続けている感じ。辞めたいって思うことは日常的にあるけど、そう思っても実際に辞めるっていう選択肢は自分の中になくて。逃げ出したいし、ほんま辞めたいし、Especiaなんかなかったらいいのに……とか、そんぐらいまで思っちゃうこともあるけど、絶対に辞めるっていう選択肢はないし。大好きやからこそ、そのことしか考えられなくて、それだけ大事なものだから何かあったらダメージも凄いけど、だからこそ離れたくないって思う。 脇田もなり:芸能をやってる人って普通に生きている人からしたら良いように見えてるじゃないですか。でも芸能をやってる人も普通に生きている人が羨ましいと思ったりする。でもどっちに行ってもイヤなことは付きものやし、「こんなん辞めて普通に働きたい」って一般職に就いても上下関係があったり、厳しいこともある。だったら自分が好きなことで苦しんでるほうが幸せだし、ここにいたいなって思うんです。 三瀬ちひろ:私は今しか出来ないことだと思っているので。これからどうなるかなんて分からないじゃないですか、やっぱり。いつまでも続けていたいけど、先のことなんて分かんないし、今しか出来ないことを今全力でやることしか私は考えていないので。辞めたいと思ったときもあるけど、心の底からそう思ったことは多分なくて、私の今の人生の中ではEspeciaが一番だから、それ以外の道は考えられない。c)あなたの心の“泣きながらダンシング”エピソード
三ノ宮ちか:今はちょこちょこ歌のパートも頂けるようになったんですけど、最初の頃はサビしか歌わせてもらえないのが当たり前だったので、そのときは“泣きながらダンシング”してました(笑)。心の中では「なにくそ!」と思って、その分ダンスを頑張ってやるって思っていたので、みんなの知らないところで歯を食いしばって練習してました。自分のCDなのに自分の声が入っているのかよく分からないのは、すごく悲しかったので。でも今は自分のキャラクターも出来たんで、昔みたいにメソメソはしてないし、「頑張ろう!」って気持ちになってます。 冨永悠香:リアル“泣きながらダンシング”になっちゃうんですけど(笑)、ライブ本番直前に清水さん(Especiaマネージャー)にすごく激怒されて…………なんか、めっちゃ泣きそう。(ボロボロ泣き始める) 一同:えー!? 三ノ宮ちか:今踊っておいたら? 泣きながらダンシング。 一同:(笑) 冨永悠香:なんか「調子乗ってる」って言われて……でもずっと「調子に乗るな」って言われてきたから、自分が芸能人だと思えないぐらい……そういう気持ちでずっとやってきていたのに「調子乗ってる」って言われたから。些細な事件があって、その日新しく発表するリミックスがあったんですけど、そのイントロが長くなっていたのでメンバーで構成を考えなきゃいけなかったんですよ。でも振り付けとか作れないから、適当にノってる感じの振りにしてたら「何それ?」ってなっちゃって。清水さんの許可なくリハーサルで披露したんですけど、「なんで直前で披露すんの? そういうこと自体が調子に乗ってる」って言われて……「本当に調子に乗ったことなんてなかったはずなのにな。それやったらどんな感じで生活したらいいんかな? 奴隷みたいに生活したらええんかな?」って思って……それで号泣してたらいきなりイントロが流れて、涙を拭きながらステージに出たのが本当に“泣きながらダンシング”でした(笑)。d)Especia界隈、ペシストの皆さんへのメッセージ
脇田もなり:Especiaは結構自由にやってる感じがあって、それでペシストのみんなは親近感も湧いてくれてて。ライブもたくさんやらせてもらってるんですけど、毎回のように来てくれたりとか、CDもたくさん買ってくれたりとか、Especiaの音楽性を好きになってくれて、メンバー全員のことを好きになってくれて、Especiaをもっと広めようと思ってツイッターとかで拡散してくれたりして、ペシストさんには感謝の気持ちでいっぱいです。だからこそ今があると思うし。Especia界隈……スタッフの皆さんは良い曲を創って下さったり、私たちが向かっていく道を全部準備してくれて、絶対に先を見せてくれる。私たちが立ち止まることがないように道を作ってもらえているので、それもとても感謝してます。02.インタールード
~インタールード
a)休日の過ごし方
三瀬ちひろ:私は基本的に寝てます。二度寝、三度寝して、気付いたら夕方の5時で、「あ、ご飯食べよう」みたいな。何にもしてない(笑)。 脇田もなり:私は逆にずっと家にいるのが無理で、カフェとか行って。最近はドトールが大好きなんですけど、本読んだり、英会話の勉強したりしています。 三ノ宮ちか:最近はEspeciaもバイトも忙しくて、たまにある休日は体を休ませたいと思って、1日中ふとんの中で過ごしていたんですけど、そしたらたまに友達と会ったときに私だけ知らないことがすごく増えてて。誰々が結婚したとか、昔のバイト先の子が辞めちゃったとか、そういう情報が全然入ってこないんですよ。それで「私って友達とか後輩とか先輩を全然大事にできてないな」って気付いて、もっと周りとコミュニケーションを取ろうと思って遊ぶようにしてます。 冨永悠香:私は普段は大学があるんで、丸々1日休日ってなかなかないんです。だからあんまり遊べてない。ツイッターを見てる人からは「プライベートをエンジョイしてる感出てる。楽しそう」って言われるんですけど、実際は地味です。あと、食べたものを90%以上報告してるから、常に肉とかパンケーキを食べてるイメージがあるみたいなんですけど、そんなことはないです(笑)。 森絵莉加:絵莉加も学校行ってるんで丸々休日はあんまりないんですけど、Especiaの活動がないときは速攻で友達に「今から遊ぼう!」って電話してます。基本的に一人でいることがあんまり好きじゃないんです。だから友達と遊びに行ったり、最近は岩盤浴にハマってるので、みんなで汗めっちゃ流しに行ったりしてます。みんなでマイブームを作って、それを共有して楽しんでますね。リア充? 自分ではそんなつもりはないんですけど、今、みんなの休日の過ごし方聞いてたらめっちゃ地味だったんで(笑)、みんなよりはそう見えるかもしれない。03.ウエスト・フィリー
~今すぐにでも溢れ出しそうになる What's in my heart
a)これからメジャーシーンで共に戦っていく上で、ウエスト側に座っているメンバーへ伝えたいこと(in my heart)
三瀬ちひろ:(脇田もなりへ)もうちょっとお片付けをちゃんとしようね。よく忘れ物しちゃったり、探す前に「無い!」って騒ぎ出したりするから。あと、今の衣装はアクセサリーとか小物が多いんで、無くさないように気をつけようね。 脇田もなり:はい(笑) 冨永悠香:え、それだけ? 一同:(笑) 冨永悠香:ヤバくない? はるか、めっちゃ絵莉加への熱い想いを頭で描いてたのに! メジャーシーンを共に戦っていくメンバーへの溢れ出す想いが「忘れ物、せんとこな」!? 脇田もなり:でも本当に無くすんで……3万円ぐらいするデジカメも無くしちゃって。そんな私からリーダーへ(笑)。(冨永悠香へ)すべてのことをプラスに考えられるぐらい気持ちを大きく持てたらいいのになって思います。悔しいことも多いと思うけど、その悔しさや悲しさをマイナスに考えず、バネにしていけたらEspeciaのリーダーとしても、冨永悠香個人としても最強になれるんじゃないかなって。そしたら元々オーラも華もあるからもっと仕事も増えていくんじゃないかなって思います。 冨永悠香:(森絵莉加へ)絵莉加は最年少だからやんちゃなイメージが強いと思うんですけど、私も去年ぐらいまでは「人生すべて楽しんでそうだな」って羨ましく思うぐらいだったんですけど、それは絵莉加と深い話をする機会があんまりなかっただけで。遠征でホテルによく泊まるようになってから、同じ部屋で結構毎晩のように語り合ってたら、普段はこんなにいつも笑ってる娘なのに溜め込んでいることもあるんだなって分かって。だから今はメンバーにも頼ってほしいなって。昨日もホテルの部屋が一緒でいろいろ深い話をしていたんですけど、途中で私が寝ちゃって……それは治すから頼ってほしい。 一同:(笑) 森絵莉加:寝てていい! 冨永悠香:いや、ちゃんと話聞くから! 何でも言ってほしいなって思います。一緒に戦いたいなって思います。 森絵莉加:まとめ方が(笑)。次は私の番か。(三ノ宮ちかへ)私とは最年長と最年少の関係なんですけど、ちょけてるときは全く最年長感がなく、どちらかと言ったら最年少でしょ?って思うぐらい気持ちが若くて、あんまり悩みとか無さそうに見えるじゃないですか。元気なんで。けど、25歳だし、年齢的にも悩むと思うんですよ。周りは結婚して、子供を生んで、新しい家庭を持ったりしてる訳じゃないですか。自分が25歳だったら絶対悩んでると思うし、結婚願望も出てくると思うんですけど、そういう悩みを口にしないんで、凄いなって思うんですよ。25歳で本当に頑張ってるなって。 一同:(笑) 三ノ宮ちか:なんやねん!「いい歳して無理して頑張ってる」みたいな感じ! 森絵莉加:違う! なんて言ったらいいんだろう? 本当に悩んでると思うんですけど、それでも頑張ろうって前向きに…… 三ノ宮ちか:もう何を言われても(笑) 森絵莉加:一緒に頑張っていこう! 三ノ宮ちか:(三瀬ちひろへ)普段からメンバーの中で一番よく一緒にいて、ふたりでお酒飲んだりしているので、三瀬の素を結構見てはいるんですよ。それで「勿体ないな」って思うのは、ステージ上でその素晴らしい素を出せてないところで。メンバーもよく言ってますけど、普段のあの笑顔をステージ上で見せないんですよ。キャラ的に他のメンバーをまとめる為にシャキっとしてるんだと思うんですけど、あのクシャってなった笑顔を皆さんにお届けしたい。ツイッターも物や動物の写真が多いんですけど、彼女のことが大好きな人は彼女の顔が見たいと思うんで、もっと可愛い自撮りを載せてほしいなと思います。もっとプリティーな三瀬を皆様にお届けできるよう、自分でも頑張れよって思います。- < Prev
- 04.スウィート・タクティクス
~仕事そっちのけで企てた Sweet tactics - Next >
リリース情報
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:Jumpei Yamada
5