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「僕はすべてを超越した、音楽そのもの」― NE-YO 来日インタビュー

NE-YO インタビュー

 米ビルボード・シングル・チャートで1位を記録した「So Sick」(2006年)で世界的に大ブレイク、これまでに5作品を米ビルボード・アルバム・チャートのTOP5に送り込み、【グラミー賞】3度の受賞経験を持つ実力派R&Bシンガーソングライター、NE-YO(ニーヨ)。2015年1月には、SNSでファンから募ったラヴ・ストーリーを元に制作された最新アルバム『ノン・フィクション』、3月にはマクドナルドによるキャンペーン「imlovinit24」の一環として新曲「Every Day With Love feat. Sonna Rele」をリリース。現在自身が所属する<モータウン・レコード>の新人を発掘するA&Rも担当するなど、デビュー10周年を迎え、ますます精力的に活動を行う彼が待望の来日。全米、全英1位を記録した「Give Me Everything」(2011年)でタッグを組んだピットブルがジャックした【SPRINGROOVE】へ出演、パシフィコ横浜では単独公演も行った“R&B/ソウル界のジェントルマン”ことNE-YOに話を訊いた。

★『ノン・フィクション』リリース時のインタビューはこちら!

これまでコラボしたことがない人々と曲を作ったり、
新たなサウンドを試したかった

She Knows (Official Video) ft. Juicy J
▲ 「She Knows ft. Juicy J」 MV

――昨日の【SPRINGROOVE】名古屋公演では、最新作『ノン・フィクション』からの新曲を披露しましたが、手ごたえはいかがでしたか?

NE-YO:反応は、良かったよ。アメリカの観客は、基本的に自分の好きな時に好きなように盛り上がるから、集中してパフォーマンスを観ている時とそうじゃない時が、一目瞭然なんだ(笑)。そういうのに慣れているから、とても礼儀正しい日本の観客に接すると不思議な気分。音楽やアーティストに対する敬意に溢れていて、本当に素晴らしいと思うよ。新曲を演奏した時も、手を挙げたり、手拍子したり、音楽に合わせて体を動かして、楽しんでくれていたみたいだから、嬉しいね。

――これまでに数々のヒット曲を放ってきたので、新作をリリースするごとにセットリストを決めるのもだんだん難しくなるのでは?

NE-YO:確かに、そうだね。特に日本では、何度もパフォーマンスしているから、毎回同じショーになってしまっているのでは、って僕自身も感じ始めていた。それじゃダメだよね。だから、ショーに新鮮味を持たせる工夫はしている。とは言え、代表曲を演奏しないわけにはいかないから、ツアーをする頻度も気にしているし、新たな振り付けを取り入れたり、ライブ・バンドによる曲間の繋ぎの部分を変えてみたり。みんなが曲をオリジナル・バージョンのままで聴きたいというのも理解しているから、曲自体にはあまりアレンジを加えないようにしているんだ。

――ピットブルのパフォーマンスは観ましたか?

NE-YO:自分のパフォーマンスが終わったら、すぐに帰ってしまったから、残念だけど見れなかったんだ。その時間はアメリカだと朝だから、学校に行く子供を見送ったりしていたんだ。

Time Of Our Lives
▲ 「Time Of Our Lives」 MV

――お~、いいパパですね(笑)。ピットブルとは「Time of Our Lives」で再びタッグを組みましたが、前作「Give Me Everything」が全米・全英1位の大ヒットを記録したこともあり、プレッシャーはありませんでしたか?

NE-YO:今回、再び一緒に曲作りするにあたって、「Give Me Everything」で成し遂げたことについて、もちろん話し合ったよ。あの曲が捉えた“瞬間”を再現するのではなく、新たな“瞬間”を作らなければならない、って2人とも感じていた。だから、とにかくいい曲を作ろう、という意気込みで望んだんだ。そして結果的にいい曲が完成したと思っているよ。

――『ノン・フィクション』では、スクールボーイQ、 T.I.、ジューシー・Jなど、多くのラッパーをフィーチャーしていますよね。ニーヨと言えば、オールドスクールなR&Bシンガーというイメージが定着していると思うのですが、今回あえて彼らと仕事をしてみようと思ったのは?

NE-YO:今までやったことがないことに挑戦したかったんだ。このアルバムは、これまでリリースした作品の中で一番フィーチャリング・アーティストが多い。理由は単純だよ。才能溢れるアーティストたちとコラボして、素晴らしい曲がたくさん生まれたから、それをすべて収録したかったんだ。これまでコラボしたことがない人々と曲を作ったり、新たなサウンドを試したかったんだ。たとえば「She Knows」は、僕の過去のサウンドからは予想できないなような曲に仕上がったし、スクールボーイQをフィーチャーした「Run」についても同じことが言える。これまでの僕のサウンドを象徴するような曲も、もちろん収録されているけれど、「NE-YOって、こんな曲も作れるんだ!こんなアーティストともコラボするんだ!」って、とにかくみんなをアッと驚かせるような曲が作りたかったんだ。

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    作ることもあるかもしれない
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NE-YO「ノン・フィクション」

ノン・フィクション

2015/01/28 RELEASE
UICT-1073 ¥ 2,420(税込)

詳細・購入はこちら

Disc01
  1. 01.ノン・フィクション (イントロ)
  2. 02.エヴリバディ・ラヴズ~ザ・デフ・オブ・ユー (インタールード)
  3. 03.ラン feat.スクールボーイ・Q~アン・アイランド (インタールード)
  4. 04.インテグリティ feat.チャリシー・ミルズ
  5. 05.ワン・モア feat.T.I.
  6. 06.タイム・オブ・アワ・ライヴス feat.NE-YO&ピットブル
  7. 07.フーズ・テイキング・ユー・ホーム
  8. 08.カミング・ウィズ・ユー
  9. 09.レット・ユー・ホワット… (インタールード)
  10. 10.テイク・ユー・ゼア
  11. 11.グッド・モーニング~ゴン・ライド (インタールード)
  12. 12.メイク・イット・イージー
  13. 13.マネー・キャント・バイ feat.ジージー
  14. 14.レリジャス~ラチェット・ウィズ・ユア・フレンズ (インタールード)
  15. 15.シー・ノウズ feat.ジューシー・J
  16. 16.シー・セッド・アイム・フッド・ゾウ feat.キャンディス
  17. 17.ストーリー・タイム
  18. 18.ホワイ
  19. 19.コングラチュレーションズ
  20. 20.ワース・イット (日本盤ボーナス・トラック)
  21. 21.ボディ・オン・ユー (日本盤ボーナス・トラック)
  22. 22.バレリーナ (日本盤ボーナス・トラック)

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