Special
japan(finds) vol.7: Mark Guiliana
来日アーティストに様々なものを日本で探究、発見してもらう人気企画、japan(finds)第7弾は、ブラッド・メルドーとのエレクトロニックデュオ、Mehlianaでシーンに衝撃を与え、ジャズのみならずテクノ、ビートミュージック、エレクトロを内包した新たな次元のサウンドとパフォーマンスを展開する新世代ドラマー、マークジュリアナ。昨年の来日時に募集した、『マーク・ジュリアナに聴かせたい日本の名曲!』の中から10曲を聴いた、本人からのコメントが到着!今最も注目を集める天才ドラマーは、日本の名曲に一体どんな感想を持ったのか!?
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俺が大好きなスティーリー・ダンを彷彿とさせる
山下達郎「Dancer」
最初の小節から曲のグルーヴに惹きこまれたよ。詞が理解できればいいのに、って心から思うね。俺にはラヴ・ソングに聴こえるけど、あってるかな?使われてるサウンドも全部好みだ―ローズ・ピアノ、エレキ・ベース、ワウワウ・ギター、ホーン、ストリングスとか。俺が大好きなスティーリー・ダンを彷彿とさせるね。
絶叫するファンで埋まったアリーナで演奏されているのが想像できる。
Perfume「スパイス」
いい意味で、一息もつかせないような、素晴らしいエネルギーを持った曲だと思うよ。攻撃的な感じもするが、ハーモニーのディテールが興味深いね。スピーカーを惜しみなく満たす、巧みなプロダクションが施されたサウンドだ。絶叫するファンで埋まったアリーナで演奏されているのが想像できる。全編で使われているアルペジオ・シンセがいいドライブとなり、ヴォーカルを乗せた時もいい支えとなっているね。
もっとこのバンドの曲が聴きたいね
フィッシュマンズ「土曜日の夜」
これは、すごく僕好みな曲だよ!レゲエとダブ・ミュージックには大きな影響を受けてきたからね。メロディとフックは最高だし、ブレイクダウンのところで、ドラムにエコー・エフェクトがかかってるのもいい。それと曲を通してのベースの演奏も素晴らしい。終盤に差し掛かると、エネルギーが最高潮に達して、インスパイアされる。もっとこのバンドの曲が聴きたいね。
ミニマルでミステリアス
Cornelius「Fit Song」
この曲は構成がとても魅力的だね。個々の要素が、継続的に加えられているのが良いと思うよ。ヴォーカルは、ミニマルでミステリアス。ダフト・パンクに影響されているのかが気になるところだね。なぜかというと、所々で使われているプロダクションのテクニックがダフト・パンクを想起させるからね。
いいサプライズだね!
椎名林檎「浴室」
まるでパーティーのようだ!ベース音がガツンとくるサウンド・システムがあるダンス・クラブなんかで聴きたいね。ダンス・ソングだけど、ストーリーを物語る興味深いハーモニーがある。彼女の歌声もいいね、特にディストーションがかかるところが。中毒性のあるドライブを持った曲で、ラストの実験的なサウンドがすごく好みだよ。いいサプライズだね!
プロフィール
マーク・ジュリアナ
ブラッド・メルドーに、「ドラミングのエキサイティングなニュースタイルの最前線に立っている」と評されるほど、ユニークで妥協を許さないドラムスタイルで、世界的に高い評価を獲得してきたマーク・ジュリアナ。2013年に『Beat Music』、今年9月に『My Life Starts Now』をリリースし、DUB TRIOなどで活動をするグレッチェン・パーラト、ミシェル・ンデゲオチェロといった屈指のプレイヤー達と共演。ブラッド・メルドーとのエレクトロニックデュオ、Mehlianaではシーンに衝撃を与えた。クリス・デイヴ、ジャマイア・ウィリアムス、ジヴ・ラヴィッツ…ら“今のジャズ”のキーパーソンともいうべきドラマーのひとりである。
公演情報
MEHLIANA featuring Brad Mehldau & Mark Guiliana
2015年3月12日(木)- 3月13日(金) ブルーノート東京
Info: http://www.bluenote.co.jp/jp/
関連リンク
この曲は見事だ
OLDE WORLDE「Thinking About You」
▲OLDE WORLDE -- "Thinking About You"(Official Music Video)
この曲は見事だと思う。ヴォーカルとアコースティック・ギターのオーガニックなテクスチャーに、エレクトロニックな要素が交わり合っているのがいいね(俺が好きなアメリカのグループ、ザ・ポスタル・サーヴィスがこういうサウンドをフィーチャーした楽曲を作ってたな)。メロディもキャッチーで、声にピッタリ合ってる。終盤で声がレイヤーされ、豊かなハーモニーを創り出していくところがエキサイティングだね。
どこをとってもトップクラス
冨田ラボ「耐え難くも甘い季節 featuring 畠山美由紀」
とても心地よいフィーリングの曲で、バンドがお互いのことをよく聴きながら演奏している印象を受ける。ヴォーカル・パフォーマンスが素晴らしくて、バックのサウンドもすごく好みだ。特にベーシストとドラマーが良いエネルギー放っているし個性的だね。曲を引き立てるような演奏をしているところには脱帽させられる。どこをとってもトップクラスだ。
美しいほど長くて、生命に溢れている。
泉沙世子「カス」
こういったシンプルな曲は、詞とその意味を理解することがとても大切だから、俺も理解できたらいいなと思うんだが…。総体的に話すと、とても美しいアークがある曲で、最後には素晴らしい場所へと高揚していく。シンガーも実力派で、生で観れたらいいなって思うね。曲の一番最後の一音は、美しいほど長くて、生命に溢れている。
メロディが脳裏から離れない。
キリンジ「アルカディア」
これはいつ頃作られた曲なんだ?俺が好きな70年代のブラジルの作品を思い起こさせる。メロディが脳裏から離れない。アンサンブルも素晴らしくて、とてつもなくバンドらしい。アコースティック・ギターとディストーションがかかったエレキ・ギターのコンビネーションがグレイトだ。よく構成されたクリアな曲だけど、ソロイストたちが探究できるような空間が多くある。音のテキスチャーのバランスが、実によく取れている。
ワォ!こりゃクレイジーだ、いい意味で。
でんぱ組.inc「でんぱれーどJAPAN」
▲でんぱ組.inc「でんぱれーどJAPAN」Music Clip Short ver.
ワォ!こりゃクレイジーだ、いい意味で。エネルギーと気迫が、まるで混み合った六本木のアーケードを歩いているような感じだ。このような曲を聴いたのは、これが初めてだと言えるかもね。朝はコーヒーを飲むより、これを爆音で聴いた方がいいかも(笑)。
プロフィール
マーク・ジュリアナ
ブラッド・メルドーに、「ドラミングのエキサイティングなニュースタイルの最前線に立っている」と評されるほど、ユニークで妥協を許さないドラムスタイルで、世界的に高い評価を獲得してきたマーク・ジュリアナ。2013年に『Beat Music』、今年9月に『My Life Starts Now』をリリースし、DUB TRIOなどで活動をするグレッチェン・パーラト、ミシェル・ンデゲオチェロといった屈指のプレイヤー達と共演。ブラッド・メルドーとのエレクトロニックデュオ、Mehlianaではシーンに衝撃を与えた。クリス・デイヴ、ジャマイア・ウィリアムス、ジヴ・ラヴィッツ…ら“今のジャズ”のキーパーソンともいうべきドラマーのひとりである。
公演情報
MEHLIANA featuring Brad Mehldau & Mark Guiliana
2015年3月12日(木)- 3月13日(金) ブルーノート東京
Info: http://www.bluenote.co.jp/jp/
関連リンク
ビート・ミュージック:ロサンゼルス・インプロヴィゼイションズ
2014/10/02 RELEASE
AGIP-3543 ¥ 2,420(税込)
Disc01
- 01.This Is Your Chance To Make Things Right
- 02.Hunter Thompson Is Watching
- 03.The Everywhere Spirit
- 04.Flaw & Order
- 05.Another Race Record
- 06.Bobby Moons
- 07.I Create Your Own Future
- 08.Faux Humility
- 09.Bang Biscuit
- 10.A Quote Machine
- 11.The Police Are Looking For Bobby Moons
- 12.That DeeJay Chick Works At The Bank Now
- 13.And Now... We Stare And Nod
- 14.Roofing With Biblical Integrity
- 15.Dear Earthquakes, Come Home
- 16.Bobby Moons Goes To Jail
- 17.I Once Had Fun In Hollywood
- 18.On Occasion Caucasian
- 19.Nice Job!
- 20.An Undeniable Letting Go Of Invaluable Necessities That In Which We Cannot Be Without
- 21.Did You See That Catch?
- 22.Faulty Filter
- 23.“Betty, Will You Cancel My 8 o’clock?”
- 24.Ode to Bobby Moons
- 25.I Listen To Dan Patrick Everyday
- 26.Human Highlight Film
- 27.Cheer Up Beautiful People
- 28.I Don’t Care About The Money, It’s You I Want
- 29.My Blood
- 30.Cole Whittle
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