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「すごくエキサイティングなプロセスさ―新作はほぼオリジナル楽曲になると思う」― ペンタトニックス 最新インタビュー

>ペンタトニックス 最新インタビュー

 YouTubeで総再生回数6億回以上を誇り、グラミー賞にもノミネートされている驚異のアカペラ・グループ、ペンタトニックス。ここ日本でも2014年7月にデビュー作を発表、初来日公演ではその巧みなヴォーカル・ワークで観客を虜にした彼ら。そんなペンタトニックスが、同年10月に全米リリース(日本では11月26日)したクリスマス・アルバム『ザッツ・クリスマス・トゥ・ミー』が、米ビルボード・アルバム・チャートで2位を記録。現在ではトータル・セールスが110万枚を超え、2011年以来初めて100万枚以上売れたクリスマス・アルバムにもなった。異例の大ヒットとなったこのアルバム、そして次回作について、ヴォイスパーカッションなどを担当するケヴィン・オルソラが話してくれた。

僕らの場合、ヴォーカルのみで音楽を作っている
ということ自体が、既にユニークなんだ

ULTRA MUSIC FESTIVAL 2014
▲ 「White Winter Hymnal (Fleet Foxes Cover)」

??新年はどのように過ごしたのですか?

ケヴィン・オルソラ:グレイトだったよ。バンドと一緒にアンギラで過ごしたんだ。クリスマス時期は、『ザッツ・クリスマス・トゥ・ミー』のリリースで色々忙しかったから、休息が必要だと感じてたんだ。切望していた休みだったんだよ。

??クリスマス・アルバムは、ずっと作りたかったのですか?

ケヴィン:『PTXmas』のデラックス・アルバム、特にシングルの「Little Drummer Boy」が好評だったから、クリスマスは僕らにとってとても特別な時期になるんじゃないか、と気づいたんだ。だから、クリスマス・アルバムをリリースしようと思ったんだ。その考えがまとまったのは、『PTX, Vol. III』の制作が終わってから、あのアルバムはツアー中に完成させたんだ。作業を始めたのは7月だけど、形になっていったのは8月のアジア・ツアーから帰ってきた後。そこから、本腰を入れて制作を行って、仕上がった作品を提出したのが9月17日頃だね。

??アルバムが、これほどヒットするとは思いましたか?

ケヴィン:どんなリリースでもいい結果を出してくれれば、ってアーティストとしては思うものだよ。このアルバムを誇りに思っているのは折衷的だから。選曲方法、そしてアレンジもとても変わっている。(フリート・フォクシーズの)「White Winter Hymnal」は、クリスマス・ソングでも、ホリデー・ソングでもないけど、すごくクールなアプローチをとったと思ってるんだ。僕らは、このアルバムがたくさんの人々のクリスマスを彩るような作品になればいいな、と思いながら作ったけど、それがヒットするかどうかっていうのは、その時は分からないよね。幸運なことに素晴らしいスタッフに恵まれているし、公開したビデオもアルバムの成功に大きく貢献してくれたと思う。アルバムを購入してくれたファンとマーケティングをしてくれたスタッフのおかげだよ。

The Most Wonderful Time of the Year
▲ 「The Most Wonderful Time of the Year」

??メンバーのお気に入りのクリスマス・ソングで、アルバムに収録されなかったものはありますか?

ケヴィン:最終的に収録されなかった曲はもちろんあったけど、アルバムが出来上がっていく上で、全員で判断したことだからね。「Santa Baby」も候補だったけれど、「The Most Wonderful Time Of The Year」の方が合うと感じたんだ。この曲はアヴィがソロで歌う曲で、まだアルバムに彼がソロをとる曲がなかったから。カースティは「Sleigh Ride」を選んだから、バランスを取らなきゃ、と思って。だから、みんなで後者の曲を選んだんだ。

??オリジナルのクリスマス・ソングを書くのは、どんな気分ですか?

ケヴィン:クリスマスが呼び起こすノスタルジックな気分にフォーカスした曲が欲しかった。僕らは1年の大半をツアーに費やしているから、家族と過ごす時間はクリスマスぐらいしかなくて、そのことについて曲を書きたいと思ったんだ。仕上がりにはとても満足しているよ―人々を心から動かすことが可能な曲になったから。サウンド的には、とても複雑だけど、そのシンプルさと音楽性が曲に生命を吹き込むんだ。

??数多くのクリスマス・ソングが存在する中、新たにクリスマス・ソングを書くことにプレッシャーは感じませんでしたか?

ケヴィン:たしかに“クリスマス市場”は飽和状態だよね―毎年たくさんのアルバムがリリースされるし、これまで何度もカヴァーされてきた曲も多い。でも僕らの場合、ヴォーカルのみで音楽を作っているということ自体が、既にユニークなんだ。だから、すごくプレッシャーを感じることはないよ、これまでやってきたことをやるだけだから。

??クリスマス・ソングを歌うことに飽きたりしないですか?

ケヴィン:クリスマス・シーズンは終わってしまったけれど、これらの曲を歌うことができたのは嬉しいことだよ。明日から再びスタジオに入り、曲作りを始めて、新しいアルバムの制作にとりかかるんだ。とてもエキサイティングだよ―『PTX III』と『PTX II』からの楽曲、そしてクリスマス・ソングをしばらく歌い続けてきたから。次の段階に進み、新たなアルバムを作リ始める準備はできてる。すごくエキサイティングなプロセスさ―新作はほぼオリジナル楽曲になると思う。この新たな領域に進むのを、みんなすごく楽しみにしているんだ

Q&A by Elias Leight / 2015年1月13日 Billboard.com掲載

"That’s Christmas To Me" Music Video

ペンタトニックス「PTX VOLS.1&2[ジャパン・エディション]」

PTX VOLS.1&2[ジャパン・エディション]

2014/07/30 RELEASE
SICP-4159 ¥ 1,980(税込)

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Disc01
  1. 01.スターシップス
  2. 02.ザ・バッデスト・ガール
  3. 03.サムバディ・ザット・アイ・ユースト・トゥ・ノウ ~失恋サムバディ
  4. 04.アハ!
  5. 05.ショウ・ユー・ハウ・トゥ・ラヴ
  6. 06.ラヴ・ユー・ロング・タイム
  7. 07.伝説のヤングマン ~ウィー・アー・ヤング~ (CD初収録)
  8. 08.キャント・ホールド・アス
  9. 09.ナチュラル・ディザスター
  10. 10.ラヴ・アゲイン
  11. 11.ヴァレンタイン
  12. 12.ヘイ・ママ/ヒット・ザ・ロード・ジャック
  13. 13.アイ・ニード・ユア・ラヴ
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  15. 15.ダフト・パンク・メドレー
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