アッシャーの隣に座って、たくさんの赤ワインを飲んで、
その晩、彼とスクリレックスと一緒にスタジオに入ったんだ

??「Don't」ではどのようなサウンドを目指していたのですか？

エド・シーラン：ストーリーを伝えるという面で、90年代のヒップホップっぽい感じを出そうと試みたんだ。ヒップホップっていうのは、大体の場合3つのヴァースから構成されている。最初のヴァースでは背景をセットして、2ヴァース目で状況を説明、3ヴァース目が結末という風になっていて、各ヴァースの間にコーラスが入る。曲は、ベニー・ブランコと作って、彼がリック・ルービンとともにプロデューサーも務めてる。

??制作陣の間のケミストリーは如何でしたか？

エド：リックは、引き算をすることで、曲を良くすることができる。そしてベニーは、すごくポップな感性を持っていて、ヒット曲を作る術を熟知してる。だから2人を合せると、リックがベニーのポップな部分を少し取り除き、ベニーはリックのエッジをちょっとだけやわらげる役割りをするから、そうやってバランスをとったんだ。

??では、今後について教えてください。

エド：ツアーをやりながら、曲作りとレコーディングをしていて、3rdアルバムの準備をしているよ。もしツアーが終わるまでに完成すれば、その後すぐリリースされるだろうし、そうじゃなかったら2016年にリリースされる。あとは、アッシャーとの曲もある。彼と一緒にユダヤ教の友人の家で行われたペサハ（過越の祭り）に行ったんだ。彼の隣に座って、たくさんの赤ワインを飲んで、その晩、彼とスクリレックスと一緒にスタジオに入ったんだ。僕とスクリレックスでビートを作って、アッシャーとはトップラインを書いて、そしてその上からアッシャーがラップしてる。いい曲に仕上がったと思うよ。

Q&A by Gary Graff / 2014年10月14日 Billboard.com掲載