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VALSHE『TRIP×TRICK』『storyteller II ~the Age Limits~』インタビュー

VALSHE『TRIP×TRICK』『storyteller II ~the Age Limits~』 インタビュー

 リアルとファンタジー/アニメの融合でしか生み出せない物語。心揺さぶる音楽を描くニュータイプアーティスト。今の音楽シーンだからこそ勝てる、これからもっと受け入れられていくであろうVALSHE(バルシェ)のメカニズムを紐解く。

その物語からブックレットやミュージックビデオ、朗読CDも

VALSHE 8th Single「TRIP×TRICK」MUSIC VIDEO【OFFICIAL】
VALSHE 8th Single「TRIP×TRICK」MUSIC VIDEO【OFFICIAL】

--今日はVALSHE(バルシェ)のことをまだ知らない人に知らしめる為のインタビューに出来ればと思うんですが、VALSHEを何者だと思っていますか?

VALSHE:何者? 只者だと思ってます!

--(笑)

VALSHE:創る過程や環境に拘る……あ、ニホンイシガメのような者だと思っています!

--すみません、分からない人の為にニホンイシガメの説明を……(笑)

VALSHE:ニホンイシガメというのは、住む環境や自分たちが生きていく上での環境にすごく拘りを持っている亀でして「似てるな」と思います。

--では、世間やファンからはどんな風に見られていると思いますか?

VALSHE:デビュー当時から約3年間はイラストを表に出しての活動だったので、そのイメージや印象と、最近実写になってからのイメージってやっぱり多少なりとも違うのかなって思うんですけど、結果的にイラストから実写になったことが良い変化になってよかったなと。でも具体的にどういう印象なのかどうかは、まだあまり分かってなくて。今年初めてフルライブをやったぐらいでまだ表に出てる機会が多くないので、逆にどう思ってる?って聞きたい(笑)。

--どんな風に捉えてもらっていたら嬉しい?

VALSHE:音楽的なことで言えば、最高の娯楽として捉えてもらえていたらすごく嬉しい。

--VALSHEが表現したいと思っていることってどんなものなんでしょう?

VALSHE:すごくリアリティのあるものを創る楽しさもあると思うんですけど、自分は非現実的なところからひとつの世界観を創っていく過程に特に魅力を感じていて、そういうところに重きを置いて制作しているのが楽しいです。

--新作もシングル『TRIP×TRICK』は“これは、名前を奪われた少年の物語。”となってますし、アルバムも『storyteller II ~the Age Limits~』とタイトルからして物語仕立てになっています。こうしたコンセプチュアルな作品を創っていくというのは一貫したテーマではあるんですか?

VALSHE:今回のような世界観を毎作創るという訳ではないんですけど、常に何かを観たり、何かに触れたときに自分の中で二次創作が行われているのは確かで、それが作品の中に影響されることは多いんですけど、実際に自分が経験/体験した際の心情だったりリアルな部分がコンセプトになることもあります。ただ、どこか非現実な世界観がVALSHEらしさと言えるものだとは思いますね。

--今回の作品はどういう背景やきっかけがあって生まれたんでしょう?

VALSHE:いつも制作のフローは「次はこれ」っていうデモの楽曲が決まって、それを聴き込んで、そこからコンセプトや歌詞を創っていく流れなんですけど、シングル『TRIP×TRICK』はデモを聴いたときに物語が思い浮かんで、実際に物語を書いてみたんですよ。それが結構ボリューミーなものになって、翌日にサウンドプロデューサーに読んでもらったら「せっかくこういう物語が新しく出来たんだから、この物語を軸にコンセプトシングルを創ろうよ」となったんです。

--なるほど。

VALSHE:という話から、その物語を受けての歌詞を書いて、その物語を受けてのエンディングテーマとしてのトラック2「my name is…」が出来て、その物語からブックレットやミュージックビデオ、朗読CDも創っていって、ひとつの作品が出来たっていう制作過程だったんですけど、そういう意味ではVALSHEにとっても新しい創り方をしているなって。VALSHEにとって根本的な部分、想像することの楽しさであったり、創ることの楽しさを今一度思い起こすような……それそのものがコンセプトになったなって。

--ひとつの物語を様々なアウトプットで表現してみるミッションになったと。

VALSHE:そうですね。自分は音楽の仕事を主軸にやらせて頂いてるんですけど、例えば声のお仕事だったりとか、絵を描くことだったりとか、いろんなアウトプットに興味があって、いろんなものを介して伝えていきたいと思っているので、そういう意味で今回はひとつのまとめじゃないですけど、いろんなところから楽しんで頂ける作品づくりを目指しました。結果的に自分がこれまでやってきた活動すべてが詰まっているなと。

--同時リリースのアルバム『storyteller II ~the Age Limits~』は、どんなイメージから創り上げていったんでしょう?

VALSHE:自分のデビュー作『storyteller』で掲げたコンセプトが、様々なジャンルのサウンドで異なったストーリー7篇を創って、ストーリーテラーとなる VALSHEがお客様に読み聞かせるっていうものだったんですけど、その続編となっていて。今回は“the Age Limits”=年齢制限というキーワードを新たにひとつ設けて、そこで全体的にちょっと大人感のあるアルバムを創ってみようと。結果、成長したからこそ見れるイレギュラーなVALSHEがすごくふんだんに詰まったと思うので、またシングルとは別の楽しみ方をして頂けるんじゃないかなと思います。

--そういったクリエイティヴをしているVALSHEのルーツ、生い立ちもフォーカスしたいんですが、そもそも音楽や表現物に興味を持つようになったきっかけは?

VALSHE:音楽好きの家庭だったので音にはずっと触れて育っていたんですけど、幼い頃は自分自身が音楽で発信することにすごく抵抗があって、人前で歌ったりするのは恥ずかしいから泣いて嫌がるぐらいで(笑)。でも中学生ぐらいになってから抵抗もなくなって。音楽の授業とかで一人で歌わなければいけない状況が出てくるので、恥ずかしいんだけど歌いきったらすごく気持ちが良くて「楽しいな!」って思えたんですよね。音楽で表現することの喜びを覚えた。ただ、音で表現すること自体は元々大好きで、ピアノやドラムでのセッションみたいなものに魅力は感じていたんですけど、最終的に自分が主軸にしたいと思ったのはボーカルだった。声を使って表現すること。

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VALSHE「TRIP×TRICK」

TRIP×TRICK

2014/09/24 RELEASE
JBCZ-6009 ¥ 2,420(税込)

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Disc01
  1. 01.TRIP×TRICK
  2. 02.my name is...

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