2020/11/17
テイラー・スウィフトによる初期作の原盤権が、再び別の所有者の手に渡ったことが明らかになった。2020年11月16日にテイラーがTwitterに投稿した声明や、その後米ビルボードが関係者に確認したところによると、昨年スクーター・ブラウンのイサカ・ホールディングスがビッグ・マシーン・レーベル・グループ(BMLG)を3億ドル(約322億円)で買収した際に手に入れた、テイラーの初期6アルバムの原盤権を、今度はプライベート・エクイティ企業であるシャムロック・ホールディングスが購入したことが分かった。
ブラウンによる買収の際にも怒りをあらわにしていたテイラーだが、それからたった17か月後に再び別の所有者の手に渡ってしまったことについても憤りを隠していない。米誌バラエティがイサカによる売却を報じた直後にTwitterを更新した彼女は、ブラウン側がテイラーに守秘義務契約(NDA)にサインさせようしていたことなどを暴露した。
テイラーは、自身の作品を買い戻すために入札すらさせてもらえず、ブラウン側から価格の提示もなかったと主張している。価格交渉をする前段階でいきなり守秘義務契約にサインさせようとする行為について彼女は、「私の弁護団によるとこれは絶対に普通ではなく、このような形でNDAが提示されたのを見たのは、暴行被害者に金をつかませて黙らせようとするときだけだと言われました」と綴り、「(ブラウンは)私のチームに価格の提示すらしませんでした。これらの原盤を私に売るつもりがなかったのです」と憤っている。
その数週間後にテイラーのチーム宛にシャムロックから手紙が届き、彼女の初期作を100%購入した旨を通知された。「知らされることなく自分の音楽が売られてしまったのはこれで2回目でした。その手紙には、(シャムロック側は)購入前に私に連絡したかったものの、スクーター・ブラウンから私や私のチームと連絡を取らないよう求められ、違反した場合はこの話をなかったことにすると言われたと書かれていました」と彼女は明かしている。
また、詳細には触れなかったが、ブラウン側が今後もテイラーの初期作から利益を得る事実を明かした彼女は、「私はシャムロックとの提携の可能性について希望を持っていましたし、前向きに考えていましたが、スクーターが関わっているのなら絶対に有り得ません」と嫌悪感を示している。
このツイートには、テイラーがシャムロックに送付した10月28日付の手紙も添付されており、この中で彼女は、「これら過去作の未来を育てる手助けができないことが残念ですし、10年以上かけて生み出した音楽と離れたままでいることにも非常に深く傷ついていますが、スクーター・ブラウンを私の人生から排除するために必要な犠牲だと思っています」と綴っている。
ブラウン側から正式なコメントは出ていない。テイラーは2020年11月から過去作の再録作業に入っていることを明らかにしており、「エキサイティングで創造的に充足している」とファンに報告している。
Been getting a lot of questions about the recent sale of my old masters. I hope this clears things up. pic.twitter.com/sscKXp2ibD
— Taylor Swift (@taylorswift13) November 16, 2020
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