2020/08/07
2020年の米大統領選挙に突如立候補したカニエ・ウェストが、激戦が予想されるウィスコンシン州で、登録に必要な署名を共和党の協力のもとで揃え、登録を間に合わせたと2020年8月5日にVICEが報じた記事が波紋を呼んでいる。他にもコロラド州やアーカンソー州で共和党関係者が動いているという報道もあり、カニエの選挙戦への参入が現実味を帯びる中、彼の意図を疑問視する声が徐々に高まっている。
こうした中、6日に公開された米誌フォーブスのメール・インタビューで、共和党との関係について聞かれた彼は、「俺は歩いている(walking)。勝つために歩いている」と述べるにとどめ、明言を避けた。選挙に立候補することを英語で“run”と表現することから、自分のペースで選挙戦を進めているという意味も込めて“walk”と表現したとみられる。
期限に間に合わなかったことから登録できない州があるため、大統領選で当選するために必要な270の選挙人投票数に到達しないことをインタビュアーのランダル・レーンに指摘されると、カニエは、「あんたと言い争うつもりはない。イエスは王だ(Jesus is King、カニエのアルバム・タイトルでもある)」とだけ答えた。
また、民主党のバイデン候補から票を奪うことが目的かとの直球の質問に対しては、「否定はしない。さっきも言ったじゃないか」と述べた。
カニエは以前よりトランプ大統領への支持を積極的に表明し、賛否両論を引き起こしてきたが、今年7月に公開されたフォーブスとのインタビューで、「これを機に(トランプ支持者が好むMAGAと書かれた)赤い帽子を脱ぐよ」と、決別宣言とも受け取れるコメントをした。ただ、同じインタビューで、「神をまだ会話の一部として認めている大統領という意味では、ここ何年もの間で彼が一番近い存在だと思う」と、トランプ大統領を評価する発言もしている。
トランプ大統領は8月5日、ホワイトハウスでカニエについて質問を受けた際、「カニエはとても好きだよ。彼の登録に関して自分は無関係だ。関与していない」と述べた。
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