2012/12/14
【12-12-12~ハリケーン「サンディ」復興支援チャリティコンサート】では往年の豪華ロック・レジェンドらが顔を揃えるなか、唯一ヒップ・ホップ界からカニエ・ウェストが出演。ジェイ・Zとの【ウォッチ・ザ・スローン】ツアーでお馴染みのレザー・スカート姿で登場し、背後にMPCサンプラーのみでステージに立った。
観客の多くが、カニエの曲は今回のイベントに相応しいものなのかと躊躇っていた。加えて、ハリケーン・カトリーナ救済チャリティイベントのテレビ放送時に、物議をかもした彼の発言が忘れられていないことも影響したのだろう。しかし、今回のカニエは、他のベテラン勢よりも激しいサウンドをスタジアム中に響かせ、音楽を通じて情熱的に訴えかけた。最新アルバム『クルーエル・サマー』からのヒット曲「クリーク」で始めると、「ジーザス・ウォークス」、「ゴールド・ディガー」、「オール・オブ・ザ・ライツ」を含むメドレーなど、幾つかのグループがわずか5分の放送時間だったなか、全12曲のパフォーマンスを行なった。
またステージ終盤では、「みんなに聞きたい、誰かを愛する人もしくは誰かに愛されている人はここにどの位いるんだ?」と語りかけたカニエ。“もし誰かを愛するなら真の固い絆を結ぼう。ここにはそのハートはあるのか? さぁ、立ち上がれ!”といった、ザ・デルズの「ア・ハート・イズ・ア・ハウス・フォー・ラブ」(オリジナルは映画『ファイブ・ハートビーツ』収録)にインスパイアされたフリースタイルを披露した。
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