Billboard JAPAN


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2020/06/29

28万人以上が視聴 家入レオ/瑛人/Novelbright/平井 大/milet/緑黄色社会が出演のTikTok&ビルボードの生配信ライブ<レポート>

 6月28日、ビルボードジャパンとTikTokによる生配信ライブ【Billboard JAPAN|TikTok Special Live Streaming #MusicCrossAid】を開催し、285,000人が視聴した。

 本プログラムは、総合音楽チャートを提供するビルボードジャパンと、ショートムービープラットフォームアプリTikTokが初のタッグを組んだライブ企画だ。正式実装前となるTikTokのライブストリーミング機能「TikTok LIVE」を通じ、2020年上半期にヒットしたアーティストと、下半期に活躍が期待されるアーティスト計6組が、ビルボードライブ東京及びビルボードライブ横浜から生ライブを配信した。

 また今回の企画では、上記のライブに加えDJパフォーマンスや国内外のアーティストから届いた特別映像も配信された。マルチクリエイター・うじたまいが、昨年デビュー25周年を迎えたゴスペラーズ、SNSを中心に楽曲「猫」が話題沸騰中のDISH//から届いた特別映像を紹介。そしてオーストラリアからは、トーンズ・アンド・アイがこのイベントのためだけに、大ヒットソング「ダンス・モンキー」と「ネヴァー・シーン・ザ・レイン」のパフォーマンスを届けてくれた。さらにDJステージでは、DJ RINAとDJ Sho-heyがそれぞれ30分のミニマルセットを披露。DJ Sho-heyは、自身がパフォーマーとして所属するTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEやLDHグループの楽曲を中心にプレイし、コメント欄を盛り上げた。

 ライブのオープニングを飾ったのは、昨年、路上ライブの様子がTikTokでシェアされ話題となったNovelbright。今年5月にリリースした初のフル・アルバム『WONDERLAND』に収録の「君色ノート」「夢花火」や、ストリーミング・ソング・チャートでロングヒットを続けている「Walking with you」など、計5曲をアコースティック編成で披露した。初めてのビルボードライブ東京のステージに、序盤は少し緊張した面持ちを見せていたメンバー達だったが、MCになるといつも通りの和気あいあいとしたムードに。ボーカルの竹中雄大は、「お客さんがいないとはいえ、(ライブができて)幸せな気持ちでいっぱいです。また落ち着いたら、このビルボードライブでアコースティック・ワンマンやりたいですね」と、今後の展望を語った。

 一方、ビルボードライブ横浜のトップバッターを務めたのは、横浜出身のシンガーソングライター・瑛人だ。アコースティック・ギターとのデュオ編成で登場した瑛人は、まず初めに、「シンガーソングライターの彼女」と「HIPHOPは歌えない」をドロップ。まるで日記をそのまま歌詞にしたような等身大の楽曲を、歌い上げた。「みんな調子はどうですか? このまま楽しんでいきましょう」と、はにかみながら自己紹介を挟んだ後は、TikTokで爆発的な人気を博し、2020年5月25日付のBillboard JAPAN<HOT 100>で初の首位を獲得した「香水」へ。ハイスツールに座りながら歌う姿は、同曲のミュージック・ビデオを彷彿とさせた。そして、最後には未配信曲「リットン」を本ライブで初披露。一言ずつ丁寧に歌い上げ、満面の笑顔とともにステージを締めくくった。

 次に登場したのは、最新アルバム『eyes』がBillboard JAPANの総合アルバムチャート<HOT Albums>で2週連続首位を獲得したmilet。今回のライブでは、『eyes』の収録曲をアコースティック・ギターとピアノのトリオ編成にアレンジ。「us」や「inside you」といった定番曲も、一味違った風合いに仕上がっており、独特な力強さを感じさせるmiletの歌声を、より堪能できるステージとなった。またMCでは、「まだ大変な時期ではありますが、こうして歌える場所があること、聴いてくれるみなさんがいることに心から感謝しております。またいつかみなさんと一緒に同じ空気を吸いながら、楽しめる日が来ることを願っています」と、リスナーへ感謝の気持ちを伝えた。

 会場をビルボードライブ東京に移し、続いては、ネクストブレイクの呼び声が高い4人組バンド・緑黄色社会が登場。六本木の夜景をバックに、渾身のバラード「想い人」からライブは幕を開ける。感動的なムードから一転、2曲目からは長屋晴子(Vo.)の突き抜けるような歌声の魅力が炸裂。「Mela!」「sabotage」とコーラスワークがにぎやかな楽曲が続いた。さらに、ビルボードライブの雰囲気にぴったりだろうと、4月に配信リリースされたアルバム『SINGALONG』より「一歩」が初披露された。MCのたびにメンバーが「嬉しい」「楽しい」と語っていた通り、ステージに立てる喜びが画面越しからも伝わるような、躍動感に満ちたライブだった。

 今回のライブプログラムで唯一のソロ出演となる平井 大は、無数のキャンドルに囲まれた幻想的なステージでパフォーマンス。序盤は「Life goes on」「tonight」とゆったりとしたテンポの楽曲で、持ち前のスモーキーな美声を十分に響かせた。続く「祈り花 2020」は、ストリングスやピアノがフィーチャーされた原曲とは異なり、ウクレレと歌のみで披露。愛する人と過ごすかけがえのない瞬間の大切さを歌った新曲「僕が君に出来ること」も、アコースティック・ギターの弾き語りで披露された。今回のライブは、バックバンドなし&MCなしの30分ノンストップで繰り広げられたが、その分、楽曲のメッセージ性がより際立ったステージに感じられた。

 ライブもいよいよ終盤に突入。大トリを飾るのは、5月に最新EP『Answer』をリリースした家入レオだ。赤いムスタングのエレキギターを片手に、オープニング・ナンバー「Overflow」を歌唱した後は、ハンドマイクに持ち替え、最新EPの表題曲「Answer」を爽やかに快唱。続けて、TikTokで自身の楽曲が“推しメン動画(好きな芸能人のビデオをコラージュした動画)”に使われていることに言及しながら、「愛っていろんな側面があると思うんですよね。『愛しい』『頑張ってほしい』っていう気持ちと、『自分だけのものにしたい』『愛しさ余って憎い』みたいな。そういう気持ちを全部包み隠さずだそうと思って作った曲です」と、「未完成」をエモーショナル全開に歌い上げた。短い持ち時間ながらも、異なるタイプの楽曲で様々な表情を見せた家入。ラストは、EP『Answer』にも収録されているカバー楽曲、エレファントカシマシの名曲「悲しみの果て」を泥臭く熱唱し、4時間半に渡るライブに幕を下ろした。

◎ライブ情報
【Billboard JAPAN|TikTok Special Live Streaming #MusicCrossAid】
2020年6月28日(日)17:00~21:30
配信会場:ビルボードライブ東京、ビルボードライブ横浜

<セットリスト>
■Novelbright
1.君色ノート
2.また明日
3.Walking with you
4.夢花火
5.拝啓、親愛なる君へ

■瑛人
1.シンガーソングライターの彼女
2.HIPHOPは歌えない
3.香水
4.リットン

■milet
1.us
2.STAY
3.inside you
4.The Love We've Made

■緑黄色社会
1.想い人
2.Mela!
3.sabotage
4.一歩
5.Shout Baby

■平井 大
1.Life goes on
2.tonight
3.祈り花 2020
4.僕が君に出来ること
5.Slow & Easy

■家入レオ
1.Overflow
2.Answer
3.未完成
4.君がくれた夏
5.悲しみの果て

■イベント概要
タイトル:Billboard JAPAN|TikTok Special Live Streaming #MusicCrossAid
日程:2020年6月28日(日)17:00~21:30
配信会場:ビルボードライブ東京、ビルボードライブ横浜
出演アーティスト(五十音順):家入レオ、瑛人、Novelbright、平井 大、milet、緑黄色社会
TikTok Presents 特別映像:うじたまい、ゴスペラーズ、DISH//、トーンズ・アンド・アイ
DJ:DJ RINA、DJ Sho-hey (THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)

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