2020/05/15 07:00
5月15日はアンビエント・ミュージックのパイオニアとしても知られる巨匠、ブライアン・イーノの72歳の誕生日。
ブライアン・イーノは1948年5月15日、イギリス・サフォーク州ウッドブリッジ生まれ。初期ロキシー・ミュージックへの参加で注目と人気を集めたイーノは、1973年のバンド脱退以降、ロックから前衛音楽的な要素を取り入れたアンビエント・ミュージックへと自身の音楽性を転換させていった。その代表作として知られるのが、イーノがアンビエント・ミュージック第一弾として1978年に発表した『アンビエント1/ミュージック・フォー・エアポーツ』だ。タイトル通り、空港をテーマとした作品で、同作は現在までアンビエント・ミュージックにおける最重要名盤に位置づけられている。アーティストとしての活躍と並行して、ハロルド・バッドやダニエル・ラノワなど新たな才能の発掘や、デヴィッド・ボウイ、トーキング・ヘッズ、U2、コールドプレイの作品のプロデュースなども務め、“天才音楽家”としての地位を不動のものにした。
イーノは昨年7月にアポロ11号の月面着陸50周年を記念し、1983年発表の傑作『アポロ』の最新リマスターに新曲11曲を加えたエクステンデッド・ヴァージョンをリリース。これにより約30年ぶりにダニエル・ラノワと弟ロジャー・イーノとのコラボレーションが実現したことも話題に。また、今年3月には長年のコラボレーターである弟ロジャーとの初デュオ・アルバム『ミキシング・カラーズ』をリリースするなど、70歳を過ぎた今もなお、音楽の新たな可能性を追求・創造し続けている。
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