2012/10/15
キリンジの堀込泰行(Vo, G)が、来春予定しているアルバムのリリース、ライブツアーをもってグループから脱退することが明らかになった。
ラフォーレミュージアム六本木にて行われるワンマンライブ「KIRINJI TOUR 2013」最終日にキリンジを脱退、その後はソロ活動に専念するとのこと。堀込高樹(G, Vo)は堀込泰行脱退以後キリンジの暖簾を継承継続して引き続き活動する。オフィシャルサイトには、今回の脱退発表に関する2人から<堀込泰行からみなさまへ>、そして<堀込高樹からみなさまへ>と題したメッセージが掲載されている。
彼らは来月7日にニューアルバム「SUPER VIEW」をリリースし、Billboard Live OSAKA、Billboard Live TOKYO、にて【KIRINJI LIVE 2012 BBL PREMIUM】、ラフォーレミュージアム六本木にてワンマンライブ【KIRINJI LIVE 2012】を行う。また、来年のライブツアー及び来年のアルバムの情報につきましては、2012年11月1日正午にオフィシャルサイトにて発表される予定だ。
<堀込泰行からみなさまへ>
キリンジは今年で結成して16年、来年で17年を迎えます。それは僕の音楽人生そのものであり、今まで支えてくれたファンの皆さんと共に過ごした大切な時間です。改めて心より感謝申し上げます。
しかし、この度、わたくし堀込泰行は来年のツアーを最後にキリンジから脱退することにいたしました。ここにお伝えいたします。
キリンジでいる時の自分は、いつもある悩みを抱えていました。ひとつは、僕がリードボーカルを担当する以外は、全て役割が同じだということ。作詞作曲、アレンジ、担当する楽器に至るまで同じなのです。そのために、音楽を作る上でのある種のややこしさと難しさを、結成の当初から抱えていました。そしてもうひとつは、兄弟であるがゆえに、お互いを一人のミュージシャンとして尊重した上でのコミュニケーションをとることが困難であったということ。もちろん、不器用ながらお互いをケアすることもありました。しかし、これらの二つがこの度の決断の大きな理由です。
16年も続いたのですから、兄弟として、決して不仲というわけではありません。兄と何かをするということに特別な意味を感じていましたし、ツアーに出てバンドとしてライブをやっている時は、前述のややこしさから解放される貴重なひとときでもありました。
しかしながら、こういった状況のなかで、次第にミュージシャンとして物足りなさが募っていったのも事実です。この度の決断にいたるまで、本当にたくさん考えました。あらゆる方向から何度も、キリンジに残ることについて検討をしました。けれど、答えはいつも同じでした。ミーティングにて辛抱強く話を聞いてくれた兄とマネージャーの柴田氏には本当に感謝しています。ありがとう。
残念に感じる人もいるかと思いますが、僕らは兄弟です。ですから、大きな一本の木の枝が二つに分かれるようなイメージでとらえてもらいたいのです。一本の川も二つに分かれる時もあります。
話し合いのもと、来年のライブツアー終了とともに僕はソロとしての活動へ移行し、キリンジという暖簾は兄に引き続き守っていってもらうことになりました。両方の枝にどんな花が咲くのか、見守ってもらえたら嬉しいです。
まだまだ、この心境については言い尽くせません。すぐに理解をして頂くことは難しいと思います。今は、ライブで、アルバムで、音楽を通して、皆さんに感謝の気持ちとともに伝えられたらと思っています。来年、アルバムをもう一枚だします。ライブツアーもやります。楽しみに待っていて下さい。
2012年10月15日 堀込泰行
<堀込高樹からみなさまへ>
大変唐突ではございますが、度重なる協議の結果、来年の春をもって泰行がキリンジを脱退することになりました。ファンの皆様のご期待に応えられなくなってしまいますことを心苦しく感じております。 この度の脱退はとても残念なことですが、彼には自身の納得いくような作品を頑張って作って欲しいと思っています。
そして、キリンジの名前は僕が引き継ぐことになりました。このグループを始めたのは僕で、これまで実際的なリーダーであったということ、また近作の延長線上でまだまだ何か面白いことが出来そうだと感じていることが主な理由です。
堀込高樹の個人プロジェクトになるのか、バンドにするのか、新たに別のソングライターやシンガーを迎え入れるのか、今はまだわかりません。もうしばらく考えます。
これまで支えてくださった皆様には本当に感謝しております。ありがとうございます。来年もアルバムとライブツアーを予定しています。泰行と高樹の二人によるキリンジの時間は残りわずかではありますが、引き続き応援宜しくお願いします。
2012年10月15日 堀込高樹
キリンジ オフィシャルサイト
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