Billboard JAPAN


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2018/11/29 12:00

ビルボードジャパンの総合チャートに“カラオケ”指標が誕生! 大手2社による初のデータ提供が実現

 ビルボードジャパンが発表している総合ソング・チャート“JAPAN HOT 100”に、新たに“カラオケ”の指標が組み込まれる。これで同チャートを構成する指標は全部で8種類となった。

 2018年12月5日に発表する2019年度第1週チャートから始まるカラオケ指標は、通信カラオケDAMを運営する株式会社第一興商と、JOYSOUNDなどを運営する株式会社エクシングから提供される、カラオケ歌唱回数を元に独自のポイントを付与したランキング・データを集計することで生成される。

 日本レコード協会の『2017年度 音楽メディアユーザー実態調査』(2018年4月発表)によると、ユーザーの音楽聴取手段として全体の17.4%を占めるのがカラオケであり、その数字は2016年度から約3%増。音楽の楽しみ方が多様化していく一方、カラオケで音楽と“接触”するユーザーは今もなお増えているのだ。また、CDやダウンロード型音楽配信で音楽を購入する理由として、7.5%のユーザーが「カラオケで歌いたいから」とも答えている。この“接触”と“所有”を巡るサイクルは、現代における音楽のヒットを語るうえでは不可避であり、“接触”と“所有”を合算する総合チャート“JAPAN HOT 100”の設計思想とも合致する。

 さらに、同じく日本レコード協会の『日本のレコード産業2018』では、2017年の音楽ソフト・音楽配信市場規模が2,893億円であるとされる一方、全国カラオケ事業者協会の『カラオケ白書2018』によると、カラオケボックスの市場規模は3,901億円で、音楽市場のそれを大きく上回る。カラオケ指標の導入で“JAPAN HOT 100”は、一般的なヒット曲に加え世代を越えて歌い継がれる楽曲やVOCALOID関連楽曲など、より広範なユーザーの音楽嗜好をカバーし、これまで以上に多角的かつ多層的に“ヒット”を映し出す総合チャートを目指す。

 また、株式会社第一興商および株式会社エクシングがカラオケ歌唱回数を元に独自のポイントを付与したランキング・データの提供を受けることで、ビルボードジャパンのカラオケ指標は、「今、ユーザーが実際に歌っている曲」とは何かをも的確に示すことができる指標となり、“JAPAN HOT 100”は、ここ日本でも、または世界でも類を見ない総合チャートとなる。


◎チャート・インサイト
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