2018/10/31
米ピッツバーグのユダヤ教会堂で銃撃事件が起きた数時間後にインディアナ州で開催された支持者集会で、ドナルド・トランプ米大統領がファレル・ウィリアムスの「ハッピー」を使用したことに対し、ファレルが弁護士を通じて楽曲を使用しないよう通告する書簡を送った。
ファレルの弁護士、ハワード・キングは、「狂った“国粋主義者”の手で11人が虐殺された日に、あなたはインディアナ州の政治イベントで(ファレルの)楽曲“ハッピー”を聴衆に向けて流した。土曜日にわれわれの国で起きた悲劇は“ハッピー”どころではなく、この目的のためにこの曲を使用する許可をあなたに与えていない」と抗議している。
キングはまた、ファレルはトランプ大統領に対し、自身の音楽を公の場で披露したり、別の形で広めたりする権利を与えておらず、今後も与えることはないとし、許可なく“ハッピー”を使用したことは、著作権と商標権の侵害にあたると指摘した。
今回の事情は特に深刻だったが、トランプ大統領はほかのアーティストからも楽曲の使用を中止するよう求められている。スティーブン・タイラーはエアロスミスの楽曲が集会で使用されていることに何度も抗議しており、ほかにも故プリンスの管理財団、REM、クイーン、そして映画『エアフォース・ワン』の製作者からも音楽を使用しないようクレームがつけられている。
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