2018/10/19
ビルボードジャパンとCip協議会によるハッカソン【LIVE HACKASONG vol.3】の最終発表会が、10月17日にビルボードライブ東京で行われた。
この【LIVE HACKASONG】が通常のハッカソンと異なる点は、約3か月間かけて行われるロングラン開催であること。社会人や学生らによる全6チームが企業とタッグを組み、7月29日のアイディアソンから、この日のために研究・開発を続けてきた。テーマはずばり、『未来のエンタテインメント体験』。
そして10月17日、日々アーティストによるライブが行われているビルボードライブ東京にて、最終発表および審査を実施。審査員には、中村伊知哉(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 教授/Cip協議会理事長)、玉井健二(音楽プロデューサー/ agehasprings代表)、ジェイ・コウガミ(デジタル音楽ジャーナリスト/「All Digital Music」編集長)、高木美香(経済産業省 コンテンツ産業課 課長)、加藤有治(クールジャパン機構専務取締役)という豪華な顔ぶれが揃った。この5名の審査員と会場の観客が、新規性、革新性、エンタテインメント性、実現可能性などの観点から投票し、多くの票を獲得したチームが受賞する。モデレーターは、お笑いコンビのFUJIWARA、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 特任講師の佐藤千尋が務めた。
またこの日、全てのプレゼンが終了し、投票を集計している間には、シンガーソングライターの神崎克広が立ち上げたソロプロジェクト“Puskás”によるライブ・パフォーマンスも披露。ベースとドラムを従えた特別バンド編成で登場したPuskásは、エッジーなギター・スラップからスタートした「感極マル夜」、サビのファルセットが心地良い「ASAYAKE」など、抜群のポップ・センスで彩られた全5曲を披露。ループマシンを駆使した臨場感あるステージングで、ビルボードライブ初登場とは思えぬ堂々としたアクトを見せつけた。
そして授賞式。最優秀賞に加え、観客の一般投票によって決まる会場賞も獲得し、見事ダブル受賞を果たしたのは、観客の投げ銭がリアルタイムで演出効果に反映されるサービス『LINE Payライブ投げ銭 de 心も懐も盛りあがり』だ。審査委員長の中村伊知哉は、「アーティストとお客さんが一緒になって楽しめて、なおかつお金も動くというのはとても有効的だと思うし、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、スポーツの応援にも使えるんじゃないか」と、今後の実サービス化にも期待。開発したチーム<YEAAH>には、最優秀賞の賞品として、賞金10万円とビルボードライブ東京エントランスに成果物を一か月展示できる権利、そして会場賞の賞品として、ビルボードライブ東京のペアチケット、agehaspringsがプロデュースするライブやイベントの裏側を体験できるスペシャル・パスが贈られた。
そのほか、Vtuberによるライブを誰でもスマホで楽しむことができるアプリや、VRライブのプレイリストを作成し、それらを観賞する仮想空間など、まさに未来のエンタテインメントを感じさせるサービスが続々登場。顔認証システムを搭載し、マーチャンダイズなども支援するアプリケーション『LIVE SPACEE』のプレゼンでは、司会のFUJIWARA・原西孝幸もデモンストレーションに参加。何度試しても顔が認証されないハプニングに、「コンピューターに認識してもらえる顔に整形したい」と、会場の笑いを誘う場面も。この『LIVE SPACEE』は優秀賞を獲得し、開発したチーム<株式会社スペイシー>には、賞金5万円が贈られた。
なお、この日の模様はLINE LIVEで生中継され、現在ビルボードジャパンLINEアカウントにてアーカイブ映像を視聴することができる。
◎アーカイブ映像
『Live Hackasong vol.3最終発表』
https://live.line.me/channels/432/upcoming/9753485
◎イベント概要
【Live Hackasong vol.3最終発表】
2018年10月17日(水)
ビルボードライブ東京
出演:Puskás、学生および社会人による6チーム
MC:FUJIWARA、佐藤千尋(慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科 特任助教)
審査員長:中村伊知哉(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 教授/Cip協議会理事長)
審査員:玉井健二(音楽プロデューサー/agehasprings CEO)、ジェイ・コウガミ(デジタル音楽ジャーナリスト/「All Digital Music」編集長)、高木 美香(経済産業省)、加藤有治(クールジャパン機構)
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