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2018/09/05

【米ビルボード・ソング・チャート】ドレイク通算8週目の首位、BTS (防弾少年団)は11位にランクイン

 ドレイクの「イン・マイ・フィーリングズ」が通算8週目の1位に輝いた、今週の米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”。

 週間5,050万視聴を記録し、ストリーミング・チャートでも同じく8週のNo.1をキープした「イン・マイ・フィーリングズ」。セールス・チャートでは2位から4位にダウン(26,000ダウンロード)したが、9,300万回を記録し、エアプレイ・チャートでは先週の4位から3位に再浮上している。R&B/ヒップホップ・チャート、ラップ・チャートでも同8週の1位をキープし、後者では32週目の記録を更新した。

 これで、「ゴッズ・プラン」(11週)、「ナイス・フォー・ホワット」(8週)と合わせて、2018年の首位獲得記録を通算27週目に更新したドレイク。1年間での歴代首位最長記録は、2004年にR&Bシンガーのアッシャーが打ち立てた28週で、次週「イン・マイ・フィーリングズ」が9週目の首位をキープすれば、その記録と並ぶ歴代1位タイに浮上する。今週、記録を更新したドレイクは単独2位に、これまで2位を維持していたブラック・アイド・ピーズ(2009年/26週)は歴代3位にランクダウンした。

 ドレイクは、自身初のNo.1獲得を果たしたリアーナとの「ホワッツ・マイ・ネームfeat.ドレイク」(2010年)から、首位獲得記録を通算47週目に更新。首位獲得総数の歴代記録としては、前述のアッシャーと並ぶ歴代5位タイで、上位にはマライア・キャリー(79週)、リアーナ(60週)、ビートルズ(59週)、ボーイズIIメン(50週)がランクインしている。アッシャー、ボーイズⅡメンの記録は上回る可能性は高く、来週も1位をキープすれば男性ソロ・アーティストとしては単独1位になる。なお、47週のうち、37週分は自身のタイトルだが、残り10週はリアーナの「ホワッツ・マイ・ネーム」(1週)、「ワーク」(9週)にフィーチャリング・アーティストとしてクレジットされた楽曲。

 ドレイクの記録更新にも期待したいところだが、「イン・マイ・フィーリングズ」は先週から約14%ポイントダウンし、2位にランクインしているマルーン5の「ガールズ・ライク・ユーfeat.カーディ・B」と僅差まで縮められている。一方、「ガールズ・ライク・ユー」は先週から3%ほどしか落ち込んでおらず、1億2,760万回を記録してエアプレイ・チャートでは5週目の首位、28,000ダウンロードを獲得してセールス・チャートでは3位をキープ、ストリーミング・チャートでは2,970万視聴を記録して5位にランクインした。次週は、この曲がトップに立つ可能性が高いと予想されている。

 今週もTOP3に2曲を送り込んだ、カーディ・Bの「アイ・ライク・イット feat バッド・バニー & J.バルヴィン」が3位を維持し、4位には先週の5位から浮上した、ポスト・マローンの「ベター・ナウ」が最高位を更新した。同曲は、ポップ・エアプレイ・チャートで前曲「サイコfeat.タイ・ダラー・サイン」に続く2曲目のNo.1獲得を果たしている。ラッパーのタイガと、ミーゴスのオフセットのコラボ・ソング「テイスト」も、先週の10位から8位に最高位を更新した。5位にダウンした、シックスナインの「FEFE feat.ニッキー・ミナージュ&マーダ・ビーツ」、6位をキープしたジュース・ワールドの「ルシッド・ドリームス」、9位から7位に浮上したトラヴィス・スコットの「シッコ・モード」と、今週もラップ勢が上位をほぼ独占している。

 先週の11位から9位に上昇したのは、R&Bシンガーのカリードと、フィフス・ハーモニーのノーマニ・コーディによるデュエット曲「ラブ・ライズ」。同曲は、今年の2月14日(バレンタインデー)に発売された両者初のコラボ・ソングで、約半年間を経て遂にTOP10入りを果たした。デュエット曲としては、TOP10入りするまでの最長記録(28週間)を更新。これまでのトップは、ソウル・シンガーのビリー・プレストン&シリータによる「ウィズ・ユー・アイム・ボーン・アゲイン」(1979年)が記録した19週だった。

 カリードは、アレッシア・カーラと参加したロジックの「1-800-273-8255」(2017年/最高3位)に続く2曲目、ノーマニ・コーディはフィフス・ハーモニーの「ワーク・フロム・ホームfeat.タイ・ダラー・サイン」(2016年/最高4位)を含めると同2曲目のTOP10入りだが、両者とも、自身のタイトルとしてはこれが初のランクインとなる。「ラブ・ライズ」は、 5,820万回を記録してエアプレイ・チャートで5位、セールス・チャートで16位(13,000ダウンロード)、ストリーミング・チャートでは31位(1,330万視聴)にランクイン。いずれも伸びしろがあり、今後のチャートアクションも期待できそうな動きをみせている。フィフス・ハーモニーからは、2016年12月に脱退したカミラ・カベロが計3曲のTOP10ヒットを所有しているが、現メンバーとしてはノーマニがソロとして初のTOP10入りを果たしたことになる。

 新作『スウィートナー』のリリース効果により、先週30位から8位にジャンプアップしたアリアナ・グランデの「ゴッド・イズ・ア・ウーマン」は、10位にダウン。アルバムもNo.1デビューを果たした先週から、4位まで下降している。今週アルバム・チャートで首位を獲得した、BTS (防弾少年団)の『LOVE YOURSELF 結 ‘Answer’』からのシングル「IDOL」のニッキー・ミナージュをフィーチャーしたバージョンは、デジタル・ソング・チャートで1位をマークし、“Hot 100”11位にエントリーを果たしている。


Text:本家一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、9月7日予定となります。

◎【Hot100】トップ10
1位「イン・マイ・フィーリングズ」ドレイク
2位「ガールズ・ライク・ユー」マルーン5feat.カーディ・B
3位「アイ・ライク・イット」カーディ・B feat. J.バルヴィン&バッド・バニー
4位「ベター・ナウ」ポスト・マローン
5位「FEFE」6ix9ine(シックスナイン)feat.ニッキー・ミナージュ&マーダ・ビーツ
6位「ルーシッド・ドリームズ」ジュース・ワールド
7位「シッコ・モード」トラヴィス・スコット
8位「テイスト」タイガfeat.オフセット
9位「ラブ・ライズ」カリード&ノーマニ・コーディ
10位「ゴッド・イズ・ア・ウーマン」アリアナ・グランデ

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